僕と寝ぼすけ男 - 僕と寝ぼすけ男

どうしよう!牢屋に入れられちゃったよー…
やっぱアレかなぁ…死刑とかかなぁ…
嫌だ!死刑はいやだ!
まだここで死ぬわけにはいかないんだ!


僕と寝ぼすけ男



燃え盛る炎。
倒れる男性。
それを支える女性。
「…ド……ロワード…返事して、フロワード…!」

これは、何?
サヤは辺りを見回す。
(なんだ…!?僕は何を見ているんだ!?)
「…ヤ…、も…やめましょう…」
彼女の腕の中にいるフロワード、と呼ばれた男性は既に事切れた様子だった。
「あなたは…………なのですか、ら…」
彼女は血を吐いて倒れた。死んだのだ。
(…、誰なんだよ…、何言ってるんだ…!)









「サヤ起きろ飯だ飯!俺が全部食っちまうぞ!!」
聞きなれた声が耳に入ってくる。
「ぅあ…、コ、コウタ…」
「汗びっしょりじゃねぇか。怖い夢でも見たか?」
サヤは己の体を見た。言うとおり、服がびっしょりに濡れている。
「怖いっていうか…変な夢。たぶん…あれは…」
「両親の夢。違うか?」
コウタが食事の手を休めることなく言った。
「親…の、夢?」
「当てずっぽうで言ってみただけさ。え、マジでそうだったのか?」
サヤは少し黙り込んだ。
サヤは両親の事を覚えていない。
そもそも、小さい時の事をよく覚えていないのだ。
「わからない。僕は小さい時の事よく覚えてないんだ」
コウタの動きが止まる。
「…そうか」
サヤは不思議そうにコウタの反応を伺った。
「そうかって…何が?」
コウタは何も無かったようにへらへら笑い、
「いや、なんでもないよ。あ、サヤの飯冷えてる」
「……」
コウタの言葉に意味があったような気がする。
サヤは少し考えていたが、ご飯が冷めると言われてご飯に口を付けた。
*********************
「聞け、囚人共!今日は我らの指導者、イリカ=フェンネル女王が就任のあいさつをなされる!貴様等も演説を聞いてもよいとの許可が下った!今日の正午、城門前広場に行く事になる!間違っても脱走の企てはせぬように!」
太った看主長は言う事を言い終えると、さっさと戻っていった。
「脱走すんなって言われたら燃えるんだよなぁ」
コウタが笑いながら言った。それにサヤは、
「ていうかここで脱走しなきゃいつ脱走するんだよ!早く準備しようよ」
「そうだな、派手に脱出してやろうぜ。こんな所にいるのはもう沢山だ」





続く。

後書き

ちょっと短め。まぁ華麗なる(!)脱走劇までの繋ぎと言う事で…
サヤ君が見た夢もまた意味深な感じですがぽつぽつ真実を明らかにしていくつもりです。楽しみにするまでも無いと思いますがお楽しみに。

お腹空いたなぁ…

この小説について

タイトル 僕と寝ぼすけ男
初版 2007年1月4日
改訂 2007年1月4日
小説ID 1135
閲覧数 862
合計★ 4
霜柱 光の写真
ぬし
作家名 ★霜柱 光
作家ID 97
投稿数 45
★の数 83
活動度 5973
まったりファンタジー。
最近幽霊部員と化してましたが生きてます。

コメント (2)

★トリニティ 2007年1月5日 20時52分56秒
紹介文がおもしろい。
グッド!ヘイヘーイ!
すみません、少々壊れてます。
コウタ相変わらずっすねwwww
そんなコウタが、実はサヤより好きだったりして。

サヤの見た夢とは何なのか!?
続きを期待してますv
★霜柱 光 コメントのみ 2007年1月6日 21時06分38秒
どうも、コメントありがとうございます。
コウタは相変わらずです。やる気が全然ないキャラです、はい。
でもやる時はちゃんとカッコよく決めてくれるキャラ…だと、いいなぁ。
サヤの夢は結構重要になってきます。ムフフ。

最近主人公がコウタに見えちゃう(本当はサヤなのに)霜柱でした。
名前 全角10文字以内
コメント 全角3000文字以内 書式タグは利用できません
[必須]

※このボタンを押すと確認画面へ進みます。