新戦隊メタボライザー - STAGE3

 なーんか乗せられた気はする。
 悪の組織と戦えと言われつつ言ったところは立派な政府の機関だし。
 まともに考えたら俺たちのほうが悪人だ。
 絶対に殺すなという条件があるので、本当に殺したりしなければ、そして正体がバレなければいいわけだが・・・・・・。

 俺はハリウッドソードを構えて走っていった。
 ハリウッドソード。カッコいいネーミングだと思ったが、ハリウッドのスペルはHurryWood。つまり急いで出てくる木刀だということだ。
 俺は向かってくる警備員を片っ端から木刀でぶったたいた。
 結構痛いだろうが、本気でやってるわけじゃないので死にはしないだろう。たぶん。
 警棒をもって俺の後ろから飛び掛かってくる者もいたが、俺はサッとそいつの腰を木刀を軽く叩く。
 暴れん坊将軍とかみたいな時代劇の主役になった気分だ。

 ぱーぱぱー
 ぱぱーぱぱ
 ちゃーんちゃーんちゃーんちゃちゃー。
 
 俺がたたきながら「暴れん坊将軍」のテーマを歌っていた。
 北島三郎のエンディングではなくオープニングのほうだ。

「てめえー、味方撃ってんじゃねーーよ」
 一部で仲間割れしだしていた。
 どうやら俺を撃つつもりで味方を撃ったらしい。
 ん?ってことは、あの銃は本物じゃないわけだ。
 
 ということはだ、お互い殺しあう意思はないということか。

 それにしても喧嘩とかし慣れていないばっかりに、手加減がわからない。
 気絶でもしてくれない限り、または痛みでダウンでもしてくれない限り、警備員は何度でも立ち上がって向かってくる。
 これはきりがない。

 と、そのときだった。
「加勢するぞ」

 どこからか声がした瞬間、俺は直感的にジェットパックを再点火させて再びジャンプしていた。
 そのとたんだった。
 さっきまで俺がいた地面には無数のビー玉やらパチンコ玉がばら撒かれ、警備員たちは俺を追いかけようにもビー玉に足をとられ次々と転んでいった。

 ざまぁーみろ。

 と思いつつ降りた先にもビー玉が転がってきて、俺自身もビー玉に足をとられ、脳天から頭をぶつけ前に進めないでいた。

「いってぇーーーーー」
「アホだな」

 さっきの声が言った。
 誰だ。どこにいやがる。
「先いってるぞ」
 声の主は答え、それっきり返事がなかった。
 姿の見えないやつにはちょっと頭にはきたが、気がつくと棟の入り口がすぐ目の前だった。
 腹を立ててる余裕はない。
 後ろから警備員が追いかけてくる。
 俺は自分を転ばせたビー玉をわしづかみにすると、向かってくる警備員たちに向けて転がした。
 大半の警備員がまた転び、先に転んだ警備員につまずき後から来た警備員が倒れ、逆ドミノ式に倒れていく。

 俺はこの隙に棟内に侵入し、ドアを閉めた。
 即座に鍵をかけ、警備員たちを閉め出す。
 ダンダンと扉をたたく音がした。

 一息ついて見回すと、そこは真ん中には観葉植物が、そのまわりにベンチがおかれている。広いロビーにも見えるが、それ以外は何もない空間だった。三方に一つずつ階段がある。
 俺はゆっくりと歩きながらりんりんな話しかけた。

「やみくもに走ってもカンナの親父見つけることはできないだろ?」
『そうね』
「どこにいるか事前調査でわかってないか?」
『いつもだとB棟の最上階にいるんだけどね。今回もそうかは判らないわね』
「今俺がいる位置、大体わかるか?」
『A棟一階かしらね』
「傾向と対策でも練っておくべきだったか」
『依頼がきたらそんな暇もないのよね』
「それじゃしょうがないのか」
『言っておくけど、スーツ脱がされたらゲームオーバーだからね』
「判ってる」
『あんたの裸は誰も見たくないんだからね』
「うるさいよ」

 それにしても、あのとき助けてくれた声の主は誰だったのだろうか。あの声で俺には何も知らされていないだけで、ほかにも何人か潜入したらしいということだけは判った。

 どうなっているのかりんりんに追求しようと思ったその時、モーターの音が複数フロア内に聞こえていた。

「なんの音だろ」
『なに?』

 俺はしばらく耳をすませ、モーター音の出所を探った。
 ウィーーーーガシャ!
 その正体は間もなく姿を見せた。

 アメリカ映画に出てくるサイボーグの腕だか足のようなものが、階段があるはずのところから出てくる。それも左右両側の階段から一体ずつ。妙に太いのが特徴的だった。
 二足歩行かどうかもわからず、ヤドカリのように次の手足をひょっこりと出す。
 四本の手足が出てきて、最後に胴体・・・。
 左方向から出てきたその正体は、胴体と頭部が小さく、手がやたら長い二足歩行のロボットだった。胴体は細いが歩き方がまるでゴリラである。

 一方、右の階段から出てくるはずのロボットらしき物体は、左側から出てきたロボットとはデザインも異なるらしく、胴体がつっかえて出てこられないようだった。
 モーター音だけを響かせ、どうにもならない手足をばたつかせていた。
 俺は右側のロボットは相手にせず、細身のゴリラ形態のロボットをジッと見た。
「なんか変なのが出てきたぞ」
『変なのってどんなの?』

 りんりんの問いに俺はそのロボットの特徴を説明した。

『ちょっと・・・・・・』
 さっきまでふざけていたりんりんの口調が微妙に変わったのが判った。
『なんでそこでそいつが出てくるのよ』
「何のことだよ」

『そいつがボスキャラよ』

後書き

「魔法使いだったら、自分で助けにいけばいいんじゃない?」
そんな疑問ももっともなのですが、その真相はあとで。
前書きにも書きましたが、叙景描写とアクションシーン、今回はこの二つの表現を要求され、かなり苦戦しまして物語りも短めです。
敵も味方も、生きた人間が描ききれただろうか。
見直しても自分じゃ判らない。これが足りないあれが足りない。
少しでも想像しやすいように、時代劇までもちだしたのは見てもいない人にはわけのわからない文章に過ぎなかったかも
とりあえずこのまま投稿して、あとで見直してみようって感じです。
とりあえず読んじゃってください。

この小説について

タイトル STAGE3
初版 2008年4月20日
改訂 2008年4月20日
小説ID 2033
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作家名 ★水原ぶよよ
作家ID 163
投稿数 29
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活動度 11574

コメント (3)

匿名 コメントのみ 2008年4月20日 14時36分29秒
故意だったら申し訳ないがハリウッドのつづりは「Hollywood」。聖なる木。
★水原ぶよよ コメントのみ 2008年4月21日 0時11分01秒
こちらこそ申し訳ありません。
それ、ワザと・・・・・・。
ただのダジャレです。
★水原ぶよよ コメントのみ 2008年4月21日 0時11分59秒
追伸 読んでくださってありがとうございました。
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