飛べない鳥の行く先は - 世界の中心?…ねぇ、地球が丸いって事は知ってるでしょう?

瀬田幸人
 

  いつもと変わらない、穏やかな日常。

「ごめん寝坊したー!!」
「…二週間連続か。ルカ、おめでとう。これで連続遅刻日数最長記録更新だな」
「ウリエルさんごめんなさいごめんなさいお願いだから額に青スジ立てながらにっこり笑うのやめてホント怖い」
「そうそう。ウリエルも『どうせ遅刻するから』って言って約束の時間より20分遅く来たでしょう」
「お前はいつも通りの時間に来てたみたいだけどな」
「うん。僕はルカの事信じてるから」
「…あうぅ。信頼を裏切ってごめんメタ君」

 抱えきれないくらいの夢を抱いて、空ばっかり見上げて、自分はどこにでも飛んでいけると信じてた

「あたしさぁ、リュージュ乗りになりたい」
「空を飛びたい、てか?これまたメルヘンなこった」
「…『神』にまつろう者にだけ操ることを許される儀礼用飛空挺か。僕達みたいな下層民は定期便の飛竜に乗るくらいしかできないけど、乗り心地はいいのかな」
「つか空飛ぶんなら飛竜飼い《ドラゴーネマイスター》になったら?あれなら狭き門でも通れる門だぜ。飛竜って一度なつくと後はマイスターにべったりらしいし」
「飛竜の帰るところは結局大地だけど、リュージュなら星の引力なんか振り切ってどこまでもいけそうじゃない?」
「ここじゃないどこかに行きたい、か。結局逃避だろ」
「ルカはここの暮らしに不満があるの?」
「不満ってわけじゃないけど……ひたすらに塔の『上』ばっかり目指すのもなぁ、って」
「うわ―危険思想。お前さ、昔ほどヤバくなくなったつっても塔ここはピラミッド型の社会なんだぜ?そんな事言ってると堕天されんぞ」

 自分が抱えてるモノになんか目もくれないで、いつも何かが欲しいって駄々こねて

「え…………?」
「――あれは、何だ――?」

 払いきれないくらいの請求書ツケがあたしの前に回ってきちゃって

「しょうがねえだろ。これが現実なら、俺たちはここで生きるしかないんだ」

 世界が軋んでいく悲鳴おとが五月蝿くて、自分が何を言ってるかさえ判らなかった

「                   」

 それでもうどうにもならないトコにまで追い込まれちゃって、それでもどーにでもなれって気になれなかったから

 あたしはその名前を呼ぶことにしたんだ。

「…本気かよ、くそったれ」
「――ルカ、やめろ。神界だけじゃない、世界全てを敵にまわす気かい?」

 みんな、ありがと。心配してくれんだね。大好き。

「世界ィ?」

 でもあたしは自分勝手なんだ。

「あたしにとっての世界はここだけよ」

憎んでくれていいし恨んでもらっていいし呪ってくれていいし壊してくれいいし殺してくれていいよ

「――さ、起きなさい」

 わたしもあんたたちを憎んで恨んで呪って壊して殺すから。

「魔王、ルシフェル」

 ――翼をもがれた天使は、その羽根を殺意に替えて戦い続ける。


Crime and Crimson

真紅に染まった罪は誰がために――。

後書き

…これだけだと意味がわかりませんよね〜(汗
湧き出たイメージをそのまま文章にしてしまったので…
本編の方もちょくちょく書いてます

この小説について

タイトル 世界の中心?…ねぇ、地球が丸いって事は知ってるでしょう?
初版 2008年7月7日
改訂 2008年7月7日
小説ID 2319
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