心の乱れとは - 心の乱れとは〜第23乱〜

今日も平和だった。
どれくらい平和だったかというとハードカバー本の表紙を鉋で削ってソフトカバーとかいってたら表紙が破れちゃったくらい平和だった。
今日も家に帰るとすでに過去の物となりつつある留守番電話をチェックする。
一件。
再生ボタンを押す。
『ソバを預けたら化粧の妨げになるからTVを値下げしたよ』
やはり彼女からだった。
ソバを預けて化粧の妨げに……?
何のことかよくわからない。
ソバは普通に考えれば食べる蕎麦だ。化粧に使うという話も聞いたことがないが預けると却って邪魔になるという話はもっと聞いたことがない。
彼女の場合、蕎麦があった方が化粧に都合がいいようだが何らかの理由があって蕎麦を預けることになる。
それで妨げになる事態が起こっているらしい。
蕎麦を預ける理由が既にわからないけどきっと蕎麦禁止の場所で化粧をしなければならないとかそのあたりだろう。
もしくは蕎麦アレルギーというのがあるが蕎麦がないとアレルギー反応がでる逆蕎麦アレルギーというのがあるのかもしれない。そんな体質だから蕎麦がないと辛いということだろうか。
いや、しかし妨げられるという表現をした以上、何か別なモノに妨害されたと考えた方が自然だ。蕎麦の天敵といえば勿論うどんだがさっきの内容にはうどんの話題は出てこなかった。代わりに出てきた単語といえばテレビジョン。
つまり、蕎麦はテレビジョンの天敵でテレビジョンが彼女の化粧に何らかの妨害をしようとするのを蕎麦が牽制する関係であると考えるのが妥当だ。それなら筋が通る。
でもわからないのはテレビジョンの値下げだ。
蕎麦預け→化粧の妨げ→テレビジョン値下げ。
一見、三段論法の体裁を様しているが……。
彼女がテレビジョン販売をしているという話は聞いたことがなく、従って値下げは化粧と関係がある為に行った措置であると推測できる。例えば、5万円のテレビジョンを考える。ここでテレビジョンの本来の機能には4万円分の投資で事足りるとしたら、残り1万円の価値に相当する部分が化粧の邪魔をする。いつもなら蕎麦がそれを抑えてくれたが、それが無い状態ではテレビジョンの価値1万円を値下げで削り取り、テレビジョン本来の機能を行うだけでいっぱいいっぱいの価値しかないことをテレビジョンに対して示す。彼女は1万円分の資産を失ったことになるが、化粧の邪魔をしなくなることでプラスマイナスゼロと考えたのだろう。英断だ。

と、自分にはここまで考えても、彼女の真意、実際のところはわからない。
一つ言えるのは電気店はテレビジョンが化粧の邪魔をしないくらいに安くすべきだということだけだ。

ともかく今日も平和だった。
明日も平和だろう。

後書き

自分は”彼女”と思考が似ている、もしくは余裕で理解ができるレディがいらっしゃいましたら私の彼女になって下さい。是非。
頭のてっぺんからトランシーバー(定価500円)の受信範囲内まで愛します。

心の乱れとはは書いてて一番楽しいにゃー。
なあゴンザレスよ?
「ウホ」←ゴンザレス?

この小説について

タイトル 心の乱れとは〜第23乱〜
初版 2004年11月22日
改訂 2004年11月22日
小説ID 239
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ビビンバ吉田の写真
作家名 ★ビビンバ吉田
作家ID 3
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