3話) - 魔法使いサスケと空をおよぐ金魚

サスケは、茶色のマンホールのふたをガラリと開けた。

マンホールの中をサスケはのぞき込んでいる。
かなり真剣に・・・・

麻美はそんなサスケの姿を見てまねした。
「深いの?」中の暗さで麻美は、言った。

「2メートルぐらいかな」
サスケはそう言いながらスルスルと階段を下りていく。
サスケに「やめよう」と言えずついて行くことになった。

しばらく歩くと水の流れる音が聞こえてきた。
悪臭はまったく無かったので麻美はちょっぴりほっとした。

下まで降りるとサスケはポケットからマッチを取り出して麻美に差し出した。

「これ、ありがとうマリ様によろしく言っといて」
麻美にマッチを渡した。

「何これ、、ねぇサスケ」

視線を変えると、、

「おーーい吉田どこ向いてんだ?! 先生の話きけよ〜〜」
甲高い声で叫ぶ声が教室中に響いた。
すると教室にいる麻美と同年代の生徒の視線が一斉に麻美を指した。

「スミマセン、、、」
教科書を配っていた最中だったらしく先生は教科書の束を持っていた。
麻美は赤くほてった顔を教科書で隠した。

教科書は数学、英語の基本教科の他に魔学、魔学歴と書かれた教科書があった。
「私いつの間に教室に来たんだろう、、」
時計を見ると深夜の2時をまわっていた。
「でも、なんでか入学式に出た記憶がぼんやりあるんだよねぇ。。さっきまでサスケといたのは夢だったのかなぁ」
そう思いながらポケットに手を入れた。

「マッチ。。これサスケがくれたやつ、、」

「あれっ?」
マッチのラベルを見ると見覚えのある柄が書いてあるのに気がついた。
マッチ箱の色は赤、、
見覚えのある柄、、、
「もしかして・・・」
あのとき、サスケがこの見覚えの無いマッチを麻美に返した理由が分かった。

「まさか・・・」
自分の推理を証明する為に机の横にかけてあるバッグに手を入れた。
「やっぱりね。水筒がないわ」
 いつかママに聞いた事がある。
ある物Aをまったく違うある物Bに変えるまたはべつの術に変える特殊魔法
その名を「変換」サスケはこの魔法が使えるんだ。

事実、マリはサスケが「変換」を使える事を知っていたのだ。
あらかじめ2人は連絡を取り合いマリは「変換」を使うときは麻美に持たせた赤い水筒を
使うように命じていたのだった。

「で、ママはサスケに何らかの目的で絶対「変換」を使わせたかったのね
ママはサスケに「変換」を使わせる為に入学式の時間をわざと遅らせてサスケと私に伝えた
本当の式の時間が分かったときにはもう始まっていた。
だから、サスケは「変換」を使って「炎上」を演術し1時間巻き戻った世界にマンホール
を通してきてしまったのね」

「そういえばいつか本で見た事がある・・
 何に「変換」するかで能力の大小が決まるって・・
「変換」は能力の大小を見るために病院や試験で幅広く使われている魔法だって・・」

「もし、それが本当ならばママはサスケの能力の大きさ、つまり強さが見たかった・・
そういうことになる、、
 でも能力の大小を決める基準が分からない。。」

頭を抱えて考え込んでいると麻美の後ろの席の少女が声をかけてきた。

「こんにちわ、私ナギって言うの、、あなたは麻美さんでしょ?よろしくね」

麻美は「はっ」とわれにかえると
「こちらこそ、よろしくね」
そう言った。
いつの間にかチャイムは鳴ったらしく教室はにぎやかになっていた。

「そういえば、よく私の名前分かったね・・なんで?」
初対面なのに麻美の名前を知っていたナギに疑問を抱いた。

「えっ?!しってますよこっちの世界じゃ有名ですもん
 もちろんあなたのお母さん、マリさんですけどね」

「ママってこっちの世界でそんなに有名人なの?」

「有名も有名マリさんを知らない人はいないですからね!マリさんに憧れてこの学校に入学する生徒も実際多いんですよ」

「ママってそんなにすごい人だったんだ・・」

「そういえば入学式から麻美さん「ボー」っとしていたみたいだったけど大丈夫ですか?」

「えっあぁ大丈夫。少し眠いだけ」
あくびが出た。

「麻美さんって人間界から来たんでしょ?どうやってここまできたんですか?」

「さっえぇっとあぁ・・」
ひとまずこの場ではサスケの名前はふせようと思った。
また、話がややこしくなるから。

「とっ友達と来た。」
 
「そうなんだ。。」

「うんそうアハハハハ」
これが終わったら図書館に行こう「変換」に関するあの時読んだ本を見つけに行こう。
そう思った。

その後の授業は終わり放課後になると教室は死んだように静まり返った。
「私も帰えろっと」
ナギはスクールバッグを肩にかけながら言う。

「ねぇ麻美さんも一緒に帰らない?」
下を向いていた麻美の顔をのぞき込むようにして尋ねた。

「ゴメン、私寄り道するから」

「そっか、じゃまた今度ね。」

「うんゴメンねバイバイ」

「バイバイ」
ナギがそう言うとスタスタと教室を出て行った。

「私も帰えろっと。ここから一番近い図書館は・・・ハリー図書館ね」
メモを見ながら言う。
 
木製の階段をギシギシ言わせながらおりて校門前まで来ると段差があるのに気がつかず
転んでしまった。
「痛っっ!!」
転んだ拍子にひざをすりむいてしまった。
「つっっっ!!」
足を押さえしゃがみ込んだ。
きりきりと痛む

すると後ろからきれいな声が響いた。
「大丈夫?ケガ」
振り向くとそこには緑色の髪をおさげにくくり妖精のような服を着た女の子が立っていた。

「えぇっあぁ大丈夫、大丈夫!!すりむいただけだから」
女の子は麻美の声を無視してケガしたところをまじまじとみつめていた。

「私 緑(リョク)って言うの。あなたは?」
緑と名乗る女の子は麻美がすりむいたところを手で優しくなぞった。
「大丈夫!これくらいなら治せる」
すると、なぞったところが一瞬緑色に光った。

「はい!治ったよ」
緑はにっこり笑うと麻美はポカンとしたまま傷口に目をやった。
「治ってる。。すごい!」
何もなかったかのように傷口は完治していた。
「ありがとう、でも傷や病気を治したりする魔法は禁止魔法で使えないはずじゃ・・」
「これくらい大丈夫よ」
「そっか、ありがとう、私麻美よろしく」
お礼を言うと緑ははにかんだ笑顔を見せた。

「なにかお礼がしたいなぁ。。ねぇ緑、私に出来る事ない?」
すりむいたところをポンポンとたたきながら言った。

「私、人探しているんだけど・・」

「誰?名前分かる?」
 
「サスケって言うの。ずっと探してるんだけど見つからなくて・・知らない?」
 
「サスケ・・」
麻美はこれからサスケのことで図書館へ行く。調べ物は一人でしたがる性格だったので話がややこしくなるかもしれないかもしれないとためらった。

「知らない」
結果、嘘をついてしまった。

「そう?」
緑は麻美の目の前で手をかざすと瞬時にこう言った。
「あなたはサスケを知っているわね?」

「え?!」

「私を甘く見ないほうがいいと思うよ」

「どう言う事?」

「あら、もう気づいているはずなのに」

「??」

「心読んじゃったのに、、」

「あぁそれで、、」

「ねっ知っているんでしょう?サスケの事?」

「えぇまぁ、学校に来る時案内役として私と一緒に来たよ」

「そう、じゃあ実験は終わったんだ・・」

「実験?」

「えっあぁこっちの話、、なんでもない。それより麻美ってこれからサスケの事で図書館に行くのね」
 
「えっなんで?」

「私「読心」が使えるの。ゴメンね勝手に・・」

「読心って心を読むって言う魔法のこと?」

「そうよ」

「緑も魔術師なの?」

「そうよ、私も図書館行っていい?色々聞きたいしさ」

麻美はサスケの事やこの世界のことを色々教えてもらおうと思い緑にОKを出した。

「ありがとう」
緑が言うと若葉色のきれいな葉っぱが舞った。

「私、この世界の事良くらないんだ。緑ちゃん色々教えてね」

「いいよ」

校門を出ると歩きながら緑はこの世界の事を話し始めた。

「かつてこの国はひとつだった。 かつて2つの国に境界はなかった」

「それはどういうこと??」
麻美が尋ねる。

「伝説の魔術師メイリーンの命ゼリフよ
 この魔法界には白界と黒界の2つが入り混じった世界でね。
 でも、かつてはこの国に境界はなく仲良い世界だったの。」

「きっかけは??・・境界が2つになったきっかけは?」
麻美が聞いた。

すると、しばらく間をおいてから緑がしゃべり始めた。

「カラーボトルよ」

「カラーボトル??何?それ」

「この世界に1つだけあるどんな願いをも叶えてしまう魔法のボトル」

「魔法のボトル・・・」

「私もおばあちゃんから聞いて知ってるんだけど
  そのカラーボトルの中には大きな赤い金魚が入ってるんだって。。」

「金魚?」

「そう、当時この世界でけんかになったもとはそのカラーボトルなの」

「願いを叶えてもらおうとしたの?」

「いいえ。目的は中に入っている金魚よ。
  この金魚のウロコを煎じて飲むと不老不死の体が手に入ると言われているらしいわ」

「不老不死・・・」

「で、カラーボトルをめぐって戦争が始まった。
 そして今も。。」

「そっか、ここに来たとき見たあの灰色の空があったのは黒界だったのね。」

「多分そうね。今いる白界は1年中春の天気と青い空が広がっているけど
 黒界は1年中寒くて真っ暗な世界だからね」

「そっか、だからサスケはコートを着ていたんだ。。」

そう、話し合っている間にハリー図書館に着いた。
ゴシック様式のレンガ造りの建物でかなり古そうだ。

真っ白のきれいな階段を上っていくと玄関先に「ようこそ」と書かれたプレートが置いてあった。

中に入ると天井近くまで本が揃えてあり本棚のいたるところに脚立が寄せてあった。

「大きな図書館だね」
麻美が言うと重ねるように緑が言った。

「私立図書館だからね。私も初めて来たわ」
あまりの大きさにアゼンと立ち尽くす2人。

麻美の肩にかけたバッグがづり落ちると2人ともスイッチが入ったように中に入る。

「いっ行こうか・・・」
緑が言った。

「それより麻美はサスケの何を調べようとしているの?」
緑が聞く。

「サスケの能力の大きさが知りたいの」
耳元で小声で言った。

「能力の大きさ?」
緑が麻美を見て聞きなおした。

「ええ、魔力の大きさを調べるには魔術を使うことが最もとされていることは知っているよね?」

「変換でしょ?」

「そう、あの時サスケは私の赤い水筒を使って演術したの」

「何に?」

「マッチよ」

麻美は緑にこの世界に来たときの事、マンホールに入ったときの事、サスケがマリに怯えていたことなど全て話した。




「そんな事があったんだ、、」
 
2人は変換について調べる事にした。

背丈の3倍ほどある大きな本棚にもたれてぶ厚いホコリだらけの本を開いて「変換」について
調べていると小さなかすれ声で緑が言った。

「あった!これじゃない?!「変換」の演術条件って書いてある!!」

「どれどれ・・・」

麻美は横から盗み見すると緑は麻美を気遣い小さな声で本を読み始めた。


後書き

なんでもいいです
アドバイスよろしくお願いします!!
参考にするので
    ぜひぜひよろしくです

この小説について

タイトル 魔法使いサスケと空をおよぐ金魚
初版 2008年9月2日
改訂 2008年9月2日
小説ID 2660
閲覧数 709
合計★ 1
まごひげの写真
ぬし
作家名 ★まごひげ
作家ID 391
投稿数 12
★の数 73
活動度 4253
小説を書いておりますがまだまだ未熟者です。
ここでは皆さんが私の先輩であり先生です。こんな私ですが
どうぞ末永くお付き合い願います。

コメント (4)

★半熟ダンプティ 2008年9月6日 0時11分32秒
どうも、半熟ダンプティです。

『魔法使いサスケと空をおよぐ金魚』拝読いたしました。

ううむ、まこと勝手なコメントのせいでご苦労をおかけしました。文章量が増えたぶん、世界観がおぼろげながら見えてきたと思います。
タイトルの“金魚”の奇妙さに惹かれ、読み始めたのですが、なるほど、金魚はそういうものだったのですね。確かに、戦争の理由としては有ると思います。かのフリーザ様も不老不死を求めてやまず、大量ぎゃ……おほん。なんとも不思議な金魚です。
ここからはサスケさんの謎を探っていくのでしょうか? ファンタジーのかほりが……。

少し気になったのは、句読点で余韻を持たせようとしている点です。文章の区切りに使うものなので、ちゃんとした文章中には用いないほうがよろしいかと。

忙しい中、私の無茶を聞いていただき、ありがとうございました。
応援しておりますので、がんばってください。

ではでは。
★まごひげ コメントのみ 2008年9月6日 0時21分21秒
またまた半熟ダンプティさんコメントありがとうございます。
今回は辛口と言うより中辛ですね。(安)

これからサスケが大活躍しますぜっ(笑)
、、、」は使わない方がよいのですねわかりました。

誠にありがとうございます

これからもよろしくおねがいします!!!
★音輝 コメントのみ 2008年9月6日 14時20分45秒
こーゆー小説大好きデス!!
謎が見え隠れしてて。
名前に懲りすぎてないとこも好きデス
・・・このコメント意味わかんないデスね
異世界とか魔法とかの設定も私的気に入りました☆

ただ、ちょっと場面が読みづらいかもしンないです
移動中とか時間間隔がわからないかも・・・。

私、今日登録して・・コメントも初めてなンで
意味わかんなかったら無視っちゃってくだサイ(汗)
★まごひげ コメントのみ 2008年9月6日 14時55分31秒
音輝様コメントありがとうございます。
今日が登録初めてなんですねっお互い頑張りましょう。
大好きだなんて光栄です。ほんと嬉しいです。

今日も暑いですね。
私もまだまだです。
時間経過が分からなかったですか・・
わかりました。
今度から気を付けて書いてみようと思います
アドバイスor閲覧、ありがとうございました!!!
また、よろしくおねがいしますね。
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