幻月夜 - 幻月夜 #01 

月詠祐平
#01 姉と弟

 ここは夜の学校。
 退魔師である月詠真夜とその弟である智也は、そこにいた。

 真夜は退魔師としての魔術を極めすぎて、『死徒』と化したが闇を打つ力は衰えるどころが逆に上昇している。
 弟の智也は、幼少から『魔』を感じる感覚が優れている。
 そういう能力を持っているゆえ、姉に常に退魔仕事に同行させられる。

 月詠家は、退魔の家系として知られているが実は混血の家系である。
 月詠家の人間は『殺人』のスペシャリストの家系として知られる藤崎家の血が例外なく含まれる。
 そして退魔としての血が加速を増し、智也のような『魔』を感じる感覚が優れている子供が生まれ出る。

 今回、夜の学校に来たのは毎夜出没する闇の者を殺して欲しいとの依頼だった。
「――姉さん、この階には何もいないよ」
「――そうか。それじゃ、次の階にいくよ智也」
 真夜はそう言うと、別の階へ移った。
 智也も姉についていった。

「――!!」
 智也がこの階−4階に足を踏み入れた瞬間、感じた。
「姉さん、ここだよ。ここに!」
「――そうか。智也、黒鍵用意できている?」
「大丈夫。火葬式典以下の各教典も用意できているよ」
「よし、それじゃあ行くよ――」
 真夜は智也と共に「狩り」を始めた。

『闇の者』は智也の黒鍵で倒された。
「……これで良いわね。何て言ったって、智也の黒鍵は格別痛いからね」
「――姉さん」
「依頼終了。帰るわよ、智也」
 智也の言った事をスルーして、真夜はそう言った。



 僕、月詠智也は現役高校2年生。
 望んでもいないのに、他の人とは違う感覚があるから、クラスでは浮きがち。
 『殺人貴』の血が疼いて、一度キレると歯止めがかからなくなる。
 前の学校じゃあ、性質の悪い悪戯した奴を半殺しにしたこともある。
 それ以来、半殺しにされた奴は僕に近づこうとは思わなかった。
 そしてそれが先生にばれて、そこの学校は退学させられたけど、姉さんが通っていた高校に入ることが出来た。
 姉さんはその学校で、凄い優等生でいつか弟も入るだろうからその時は宜しく、なんて言ったらしい。
 なんと言う姉さん。
 それを聞かされた時僕は、暫く何も喋る事が出来なかった。
 だがここは、姉さんの厚意に感謝してその高校に行くことにした。
 その学校では普通の高校だが、退魔師でも関係がなく授業を受ける事が出来るとか。
 現に校長が退魔関係の仕事をしているらしい。
 そして今日は、姉さんの通っていた高校に始めていく日だ。

「――以上が、彼の紹介だ」
 先生は一通り僕の紹介をした後、そう言った。
 そして僕は言われた席へ座った。
 そこから僕を取り巻く全ての話が始まった――。



 僕は自分の家へさっさと帰った。
 いつもだったら姉さんが出迎えてくれるのだが、今日は違った。
 住み込みでメイドとして働いている伊織が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、智也さん」
「只今。姉さんは?」
「買い物へ出かけましたが」
「……そうだったの」

 ――それで出迎え出来なかったんだ。

 僕は伊織に一言言って、自分の部屋に入った。



 僕の部屋は必要なものしか置いていない。
 余計なものを置いていたら邪魔になるから。
 私服に着替えて勉強し始めた。
 大意はない。ただ、いつもの癖。
 そして、夜になると退魔の仕事に借り出される事もあるが普段は寝る。
 僕の持っている能力は、体力を削る。
 この前使ったからその反動で体力が回復しない。
 だから眠る。それしか回復させる他ない。

 ――そして、そうやって朝を迎える。

後書き

どうも、月詠祐平です。
この作品の紹介をさせていただきます。
これは他のPCゲームもまざる事がありますが、基本的に月姫のネタが多いです。死徒とか埋葬機関とか……
まだ腕はヘタレレベルと思うので、意見とかありましたら遠慮なく

この小説について

タイトル 幻月夜 #01 
初版 2005年1月10日
改訂 2005年1月10日
小説ID 268
閲覧数 1138
合計★ 12
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コメント (6)

シキ 2005年1月10日 18時50分48秒
とうとう来ました、月詠印の二次創作(爆
真夜と智也の強さを見せるために、戦闘シーンは入れたほうがいいと思いましたw
イカサビS 2005年1月10日 21時31分08秒
シキ君に同じく。
あと、主人公視点で淡々としている感じがします。続きが非常に楽しみです。
<(TД)―D 三→ 2005年1月10日 23時02分58秒
厳しいこと言いますが、これではキャラ紹介と舞台挨拶ですね。姉弟の登場にもっと不気味な雰囲気の漂うシーンで登場してほしかった。”あらすじ解説”から”小説”へのレベルアップを期待。ただ、たった一行でもインパクトのあるセリフがあるので、決して駄作とかではないと思います。意図したかどうかはわかりませんが。
関西人 2005年1月11日 16時55分50秒
皆さんと同じく。やはり戦闘シーンの描写は欲しいところですね。しかし舞台設定やらは分かったので今後に期待したいですw
★ビビンバ吉田 2005年1月11日 22時17分39秒
うーん、元ネタがよくわからにゃー? 美樹は鬼畜王ランスで無敵だったのでよく覚えてるけども。
緊張感漂う感じが出てるので雰囲気は良いと思うのですが、表現に関して『大意』の使い方と、あと多分『闇を打つ力』の『打つ』も『撃つ』と間違ってらっしゃるよーな気がするのです。(私の勘違いだったら申し訳ない)
こういう緊張感が大切な小説で言葉遣い間違えると冷めてしまうので気をつけませんと。

あと、管理人サイドの意見としては、うー、その、あまり細切れで投稿しちゃうと他の方の小説一覧が流れやすくなっちゃうのでそのへんご配慮くだされば有り難く……。すいませんな……。
★ビビンバ吉田 コメントのみ 2005年1月11日 22時19分01秒
あ、『撃つ』じゃなくて『討つ』だ。私も間違ってどうする(笑)
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