がんばれ、トラエモン!

筆箱の支配者
第1話  トラエモン達の日常



−地球・東京−


今日は日曜日。のり太とトラエモンは,空き地でジャンケンをして遊んでいた。


トラエモン:な・・・なぜだ!!なんで俺が毎回負けるんだ!?


のり太:これで99戦99勝。弱すぎだよ,トラエモン。


トラエモン:く・・・まだだ!!もう1回だ!!ジャンケン,ポン!!


のり太→パー   トラエモン→グー


のり太:よっしゃあ!!これで100勝目だ!!


トラエモン:ば,馬鹿な!!1回のジャンケンで俺が勝つ確率は3分の1もあるのに,なぜこんなに勝敗に差が出るんだああああああ!!


のり太:さ,約束だ。秘密道具「魔法のランプ」を出してよ。


トラエモン:く,しょうがねえ・・・。


トラエモンは四次元ピケットから「魔法のランプ」を出した。


トラエモン:いいか?この「魔法のランプ」をこすれば,「ノー・キリスト」が出現して,お前の願いをなんでも叶えてくれる。


のり太:ああ。知ってるよ,そんな事。


トラエモン:それと注意しろよ。願いが叶えられるのは3回までだからな?


のり太は,「魔法のランプ」をこすった。すると天から,「ノー・キリスト」が舞い降りてきた。


ノー・キリスト:我が名は「ノー・キリスト」。お前の願いを叶えて差し上げよう。


のり太:じゃあまず1つ目!!「お金」をたくさんちょうだい!!


ノー・キリスト:承知した。


ノー・キリストは,手を天にかざした。


のり太:フフフ,これで僕も大金持・・・。


ドガアアアアアアアアアアアアアアアン!!


すると天から,巨大な物体がいくつも降ってきた。


のり太:どわあ!なんじゃこりゃあ!!これってお寺にあるやつじゃん!!


トラエモン:どうやら「金」と「鐘」を勘違いしたらしいな。


のり太:ふざけるなああ!!「かね」って言ったら普通「金」じゃね!?


ノー・キリスト:お前が詳しく言わないからだ。お前の願い,確かに叶えたぞ。


すると,ノー・キリストは消えた。


のり太:くっそー!!もう1回だ!!


のり太は「魔法のランプ」をこすった。すると天から再び,ノー・キリストが舞い降りてきた。


ノー・キリスト:我が名は「ノー・キリスト」。お前の願いを叶えて差し上げよう。


のり太:お金はもういいや。僕は「喧嘩でシャイアンに勝てる」ようになりたい!!


トラエモン:おいおい,そんなちっぽけな願いでいいのかよ?


のり太:だって毎日やられてばかりで悔しいんだよ!!頼む!ノー・キリスト!!


ノー・キリスト:承知した。


ノー・キリストは,手を天にかざした。


のり太:フフフ,これでようやく苦しい日常から解放され・・・。


すると天から,楽譜が降ってきた。


のり太:な,なにこれ?楽譜・・・?


ノー・キリスト:それが「県歌」だ。お前の願い,確かに叶えたぞ。


のり太:「県歌」って何だよ!?初めて聞いたぞそんな言葉!?


すると,ノー・キリストは消えた。


トラエモン:さ,これで残り1回だな。


のり太は,「魔法のランプ」を草むらの中に投げ捨てた。


トラエモン:お,おい!!なにやってんだよ!!まだ1回残ってるだろーが!!


のり太:もういいよ!!不良品だろコレ!!


のり太は,怒ってその場を立ち去った。


トラエモン: んだよアイツ,急に帰りやがって・・・。仕方ない,俺も帰るか・・・。


平和な日常。だがこの生活も,長くは続かなかった・・・。





第2話  ミッフィーとの出会い


トラエモンは暇だったので、あちこちをブラブラと歩いていた。


トラエモン:あー。なんか面白いことねーかなー。


トラエモンは家に戻る途中,ゴミ捨て場で1つの箱を見つけた。


トラエモン:・・・・・・・・・・・・。


その箱の表面には,「拾ってください」と書かれたラベルが貼ってあった。


トラエモン:(また誰かがペットを捨てたのか・・・。ひどい世の中になったもんだ・・・。)


トラエモンは箱の中を覗き込んだ。すると中から,ウサギのような生き物が飛び出してきた。


ミッフィー:僕,ミッフィー!!


見たこともない生き物だったので,トラエモンは尻餅をついた。


トラエモン:(な,なんだコイツは!?ウサギか!?だけどしゃべるウサギって・・・。)


ミッフィー:僕,ミッフィー!!とってもお腹すいたよー!!


トラエモン:ああ!?お腹すいてんのか!?だけど俺は食べ物なんて持ってな・・・。


するとトラエモンは,四次元ポケットの中を探ってみた。すると中から「どら焼き」が出てきた。


トラエモン:(そういやあったな。賞味期限は切れているが・・・。)


トラエモンは,ミッフィーにそのどら焼きを差し出した。


ミッフィー:わーい!!ありがとう!!


ミッフィーは,そのどら焼きをムシャムシャと食べ始めた。


トラエモン:フ,よっぽど腹が減っていたようだな。


トラエモンは,ごみ捨て場を去った。しかしミッフィーは,跡をつけてきた。


トラエモン:なんでついてくんだよ!!


ミッフィー:僕,住む所ないの!!だから君の家に住むよ!!


トラエモン:はああああ!?残念だったな。俺の家ではペットは飼えないんだよ。


するとミッフィーは目に涙を浮かべ,ポケットからロープを取り出した。


ミッフィー:首を吊れば・・・楽に死ねるかな・・・。


トラエモン:ちょ,ちょっと待てえええええ!!早まるな!!


ミッフィー:さようなら・・・。


トラエモン:わ,わかった!!連れて行くから!!だから自殺はやめろ!!


ミッフィーは,ロープをポケットの中にしまった。


ミッフィー:わーい!!ありがとう!!



−のり太の部屋−


ミッフィー:やっほー!!今日からここが僕の家なんだね!!


ミッフィーは,部屋の中をあちこち詮索し始めた。


のり太:ねえ・・・なんなのコイツ?つーかなんで連れてきたの!?


トラエモン:し,仕方ないだろ!!連れて行かないと自殺するなんて言い出すから・・・。


のり太:どうするんだよ!!これがもしママに見つかったら・・・。


すると,のり太の母が階段を上がってくる音が聞こえてきた。


のり太:ちょ,ちょっとやばいよ!!殺されるよ!!


トラエモン:く・・・もう終わりか・・・!!


ミッフィー:え?何?どうかしたの?


のり太の母が,部屋のドアを開けた。


のり太の母:2人とも,ご飯よ。早く1階に下りてきなさい。


そう言うと,のり太の母は1階に戻っていった。


トラエモン:フー,間一髪だったな・・・。


ミッフィーは,トラエモンの四次元ポケットの中からひょっこり顔を出した。


ミッフィー:いやー!!このポケットの中広くていいね!!今日から僕はこのポケットの中に住むことに決めたよ!!よろしくね!!


トラエモン:あ・・・そうですか・・・。


ミッフィーが,家族の一員となった。


第3話に続く!!

後書き

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この小説について

タイトル がんばれ、トラエモン!
初版 2008年9月16日
改訂 2008年9月16日
小説ID 2704
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