アスカが見た空 - 第一話

プロローグ

時は300年ほど前。
日本。
森の奥。
小さな村。そこで今、小さくて儚い夢物語が・・・始まる・・・・


第一話。

「アスカー?」

明るい声が、洞窟にこだまする。

「なにー?お姉ちゃん」

アスカと呼ばれたが駆け寄る。

「もうすぐ決まるって。」

「え・・・!本当?」

「うん。」

何が決まるのか・・・それは今年の旅人。

「誰かな・・・」

「もしあんたが行く事になったら誰を連れて行くの?」

「うーん・・・」

しばらく考え、アスカと呼ばれた人物は答える。

「わかんないや・・・ってゆーかあたしな訳ないよぉ・・・」

「そうかな?」

「そうだよぉ・・・」

二人は少し笑いあい、

「じゃあ結果も気になるし、村に帰ろうか。」

「そうだね」

二人が笑いあいながら歩き、帰る村には、ある伝説があったのだ。


【遠い昔。この村には二人の愛し合った夫婦が住んでいた。
その夫婦が農作業に勤しんでいた時、夫が亡くなったそうだ。
妻はその現実を直視できず、夫を探す旅に出る事にしたそうだ。
そして主のいなくなった土地に村をつくり、その妻が旅に出た1 5歳の年齢の少女・・・『旅巫女』が、その妻と夫の魂を鎮める為に、5年のたびに、出ると言う。】
「それは15年に一回あって、もし前回の『旅巫女』が5年後、帰ってこなかったら、次の旅巫女が10年巡るんだよね。」

「うん・・・で、その旅巫女も帰ってこなかったら15年・・・」

「次の旅巫女になった人かわいそー。だって20年だもん。」

「うん・・・」

「あんた15歳でしょ?」

「うん・・・」

村が見えた。

「今この村に15歳の女子、あんたしかいないよ?」

「うん・・・ってえ!?」

「お隣のミエは風邪。」

「お向かいのアスノは出稼ぎ・・・だったね。」

アスカはうなだれた。

「しかたないよね・・・」

「諦めな。」

「・・・・・」

「でも一応儀式で出た人が行くんだから、希望はすてるな?」

「・・・お姉ちゃん・・・」

そのとき、村の中心部にある神社から叫ぶ声が聞こえた。

「今回のォォォォォォ旅巫女はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

村の女長老、タマエが叫ぶ。

『ゴクッ』

村中がしんと静まる。

「・・・・・・アスカァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

おおっと歓声があがると共に、15歳の旅巫女の肩はがくっと下がった。

「残念。旅巫女様。」

「はうぅ〜」

。・。・。・。・。・。・。・。・。・・。・。・。・。・。・。・

旅装束は、無論巫女。箒と錆びた剣。分厚い巻物。以上。

「食べ物・・・は?」

「自分でなんとかしろ。」

「えぇ〜!?無理だよぉ〜」

弱弱しくアスカが嘆く。

「出発は明日の朝。3時!!」

「えぇ!?はやすぎるよぉ〜」

「じゃあもう寝たら?」

「はう〜」とアスカは自分の部屋に飛び込んだ。

「・・・やれやれ。大丈夫かね・・・」

「お姉ちゃん。もう少し妹を信用してあげなさい。」

アスカの母、礼が言う。

「はいはい。ゎかりましたよ。」


そして、

それぞれの思いを胸に、




夜が明ける。




。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。



「ほら。おきろーもう2時半だよ」

「うー・・・もうすこしぃ〜」

「だめ!!」

「わかったよぉー」

アスカが渋渋起きる

「はい着替えて!にもつ持って!」

「うん・・・」

「そういえば一緒に行く人誰?」

「さあ。噂によると、記憶喪失らしいよ。」

「えぇ!?」

アスカがビクッと驚く。

「まあ、会って確かめな。」

「うーん・・・だんだん不安になってきたよぉ〜」

「あ、もう時間だ。早く行きな。」

「うん・・・・」


。・。・。・。。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・

「「「いってらっしゃいませ。旅巫女さま」」」

家を出てから何回こう言われただろう。

家を出てからやく5分。アスカは早速疲れていた。

「準備運動はしっかりして来たようじゃの。」

村の女長老。タマエが呼びかける。

「は・・・はいぃ〜」

「・・・・・まあ良い。これからお前が共に旅をする者を紹介してやる。」

ドキッ

(だれだろう・・・)

現れたのは、白髪、すらっとしたスタイルのいい体。緑いろの瞳をした青年。

「こやつがお前と旅をする少年、アラタじゃ。」

「アラ・・・タさん?」

「呼び・・・捨て・・・・・。アラタ・・・で・・いい・・・」

(・・・・?)

「こやつは記憶がなくてね。しっかり面倒見てやんなよ。」

「にゃ・・・にゃぁ〜〜〜〜?」

「おっと、もう出発時刻3分前だね。行くか。」

「お姉ちゃん!いってきます!!」

姉はにっこり微笑んでいった。


――いってらっしゃい――



・。・。・。・。。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。

早朝だと言うのに、村はずれには大勢の村人があつまっていた。

「「「わわーーー!!旅巫女様がいらっしゃったぞー!!」」」

「・・・・・・ぁ」

恥ずかしそうに、アスカは下を向く。

するとタマエが・・・

「聖正再命天埜守巫妃乃霊魂無丹換柄燦古都於音蛾迂廼環・・・」

これは、この村の神、つまりあの夫婦がぶじに天国え着くよう願いをかけたことばのようだ。

「聖正再命天埜守巫妃乃霊魂無除換柄吾疎零禰駕胡・・・・・もうよい。行っておいで。アスカ。アラタ。」

「はい、女長老様。」

「わか・・・・・った。オバ・・・・・・バ」

「「「「「いってらっしゃいませーーーーー!!!!」」」」



こうして、アスカとアラタの小さくて儚い夢物語が始まった―――・・・。

後書き

思ったより長く続くことになりそうデス。

この小説について

タイトル 第一話
初版 2008年11月1日
改訂 2008年11月1日
小説ID 2792
閲覧数 814
合計★ 7
ねぎの写真
ぬし
作家名 ★ねぎ
作家ID 356
投稿数 13
★の数 76
活動度 2228
こんにちは。
一応がんばっていますが下手なものしか書けません。
こんなものでよろしかったらぜひ読んで下さい。

コメント (2)

★比奈 2008年11月1日 9時45分18秒
みたじょww
今度はファンタジー系だね!
あぁぁ・・・先が気になる・・・・・
カイリ 2008年12月27日 20時06分38秒
やぁ
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