沢村学園 - ジョーカー 2

2 希美、誘拐

一同は槻菜の家に集合していた。
今日は土曜日。依頼のあるM県に向かう為荷物を各自持っていた。

「皆、飛行機の用意ができたよ」

槻菜の家は富豪な為、飛行機などを簡単に用意できる。両親に頼んでM県まで飛行機で送ってもらう事にした。理由はこんな朝に中学生だけで公共の飛行機に乗ると怪しまれるからだ。正体をなるべく隠したい6人は人目のつかない自家用の飛行機で行く事にしたのだ。

ぞろぞろと飛行機に乗り荷物を置いて真ん中のテーブルに集まった。

「広いなー、さすが槻菜の家」

「いい?これから名前は伏せるよ?クイーン、作戦はどうすんの?」

「うん、まずは豪邸に行ってから依頼者に詳しい話を聞くから」

希美はお菓子を広げてスケジュールをケータイでつけている。これでも相当頭がいい。そしてネールアートもしていた。

40分程経った。

「槻菜様、まもなく到着します」

槻菜の一番信用できる大人でありよき理解者の北條菜々子。いつも何かと助けてくれる。

「槻菜ぁ、また依頼?程ほどにするのよー。あ、今日メールするねぇ」

いきなりタメ語になる。
しかし一流大学を卒業して槻菜の助言役となっているなら相当な頭脳の持ち主だろう。



M県に着いた。街も充実していてしかしまだ自然の風景がとても良くお洒落な街だった。ショッピングモールや飲食店なども種類が豊富で住みよさそうな街だった。

その先にいかにも豪邸そうな豪邸があった。

「あれじゃねーか?いかにもーって感じだ」

案外早く見つかった。門から何から立派でどんなお金持ちが依頼したのだろうか、そこをジョーカーは知りたがっていた。

しかし、中に入ると予想外の人だった。

「ようこそいらっしゃいました。ここの頭首、黒木茂です。」

「どうも、依頼されて来ました。ジョーカーです」

奥の個室に一同は案内され、早速依頼内容が詳しく話された。メイドや執事もいてかなりのお金持ちであろう。

黒木茂は見たところ30代くらいで予想していたのよりもはるかに若かった。まだ髪の毛の黒でスポーツもできるようだった。ジョーカーはそれを見ただけで判断した。

「あのー…、先に聞くけど君達中学生だよね?」

「ええ」

黒木茂は依頼した人物が中学生だと知り、非常にショックに近い打撃を受けていた。

「はい。ジョーカーです。そして右からキング、エース、ナイト、ジャック、クイーン」

黒木茂はまたもや驚いた顔をした。
中学生という事に強い疑いをかけていた。

「本当に…ジョーカーなのか」

「ええ」

「じゃあ以前殺人事件犯人捜索も、R県窃盗事件も…解決したのは」

「私達です」

「ほう…」

黒木茂は優しい表情で依頼内容を説明した。
内容はこの裏の黒木家所有の山に財宝が隠されているのを見つけてほしいという依頼だった。
その山には先祖代々言い伝えがあり早く見つけないと誰かに取られるという心配から依頼したらしい。報酬とは別に見つけたら追加で100万つけると言った。

「今日は長旅疲れただろう。街には施設が整ってるから遊んで来たらどうかな?」

「ですが、依頼は?」

「子供の君達にずっと働かせるのは嫌だからね」とにっこり笑って街まで送り出してくれた。





「まったく子供心のわかる大人だよなぁ」

「だねー」

一通り遊び終わって、近くのファーストフード店で作戦会議。もうすぐ日が暮れるので帰る事にした。




「きゃあ」

「希美?」

後ろを振り返ると何者かに連れ去られている希美。

「希美!!!」

誘拐犯はすばやく希美を車に乗せ消えていった。男子が追いかけたが車には追いつけそうに無い。

「不覚だった…」

「ホテルに戻りましょう、菜々子に連絡する」

「希美はどうすんだよ」

「あ、それは大丈夫、赤外線で追跡してるから。それに朝やってたネイルチップに盗聴器がつけられているから」


5人の頭上を希美が誘拐された事を知らせるようにバタバタと羽を鳴らした。もう冬になり夕焼けも無い。人通りも少なく目撃者はいないようだ。住宅街にはぽつぽつと明かりがついている。



皆知らなかった。希美が誘拐された事が今回の依頼――いや、「事件」に大きく関わっていることを――

後書き

一回書いたのに消えて、ショックです。
書き直したけどだいぶ省略してあるんですよね・・・

感想、批評、待ってマス。

この小説について

タイトル ジョーカー 2
初版 2008年12月13日
改訂 2008年12月20日
小説ID 2874
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作家名 ★蝶夜
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