行けないことと知りながら

あなたが好きなのに

こうして注ぐ毒はあなたを蝕んでゆく

ピアノ線で締め付けられる心臓は

絶えず熱く脈動して

どうしたらいいかわからなくする

狂ったこの気持ちをどこにぶつければいいの?

冷え切った身体 抱きしめて気づく

犯した罪の重さ 失った者の声

全部背負って生きてくってあの日誓った

でも、うまく笑えない

風化した墓石手でこすって 文字をなぞる

私が殺した彼の名 

うまく笑えない 

卑怯なほどに透明な雫は腐った身体からでも流れ出てきた

これが人間なのか

絶望と暗闇に沈み込む器(からだ)に

雨は容赦なく降り続いた―

 

この小説について

タイトル 行けないことと知りながら
初版 2008年12月15日
改訂 2008年12月15日
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作家名 ★東雲 ヤクモ
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