りれしょ物語 - 試験勝負

『いらっしゃいませ。 禁煙席へとご案内致します』

テストが終わって数日が経った。今日は全ての5教科のテストが返却された。俺と村崎と御堂の3人でお疲れ様会&1つの勝負を開催を今かと待ち望んでいた。

『お決まりになられましたら、そちらのボタンでお呼び下さい』

ファミレス店員のマニュアル通りの台詞を聞き流し、俺たちはカバンの中からテストの解答用紙を取り出した。

「いいか、全部のテストの合計が1番低かった奴がここのファミレスの代金うを支払うので意義はないな」
「もちろん」
「御堂は黙っていろ」

今回の勝負はハッキリ言ってしまえば、この勝負は俺と村崎の対決で御堂はオマケみたいなものだ。御堂はかなりと言っていいほど授業をサボっているのだが、何でもかんでもホームズ関連に頭で変換してしまうため、秀才へと変わってしまう。

「さぁ剛君、今回は赤が無かったみたいでけれども俺たちに勝てるのかなぁ」
「おやぁ純ちゃんも前回は俺と3点しか違わなかったと思っていたんだけれども、俺の勘違いだったのかなぁ?」
「おれは前回は……」
「お前は黙っていろ」
「お前は黙っていろ」

見事なハモリで御堂は黙ったが、もの凄い余裕の表情を浮かべていた。俺と村崎は毎回テストで数点しか変わらないのだ。

「でも、その前に飲み物だけでも注文しとかねぇか?」
「それもそうだな」
「今回のテストは5科目だったから1人計5品注文OKにしないか?」

御堂は明らかに支払う気がないのだろう。俺と村崎が苦しくなる条件を出してきた。ここで断れば明日には卑怯者というレッテルが貼られてしまうので条件を飲まなければいけない。

「分かった。 でも1教科でも俺と村崎がお前に勝てたとなら、代金はお前持ちだからな」
「OK」

あっさりとOKサインを出した御堂に少し驚いた。そんなにも勝つ自信があると思うとかなりへこんでしまう。しかし俺には小雪がくれた合格祈願のお守りという強い味方がいる。

「まぁ、ルールの確認もすんだことだし、飲み物も注文したし、早速やりますか」
「まずは数学兇反遙舛任いい? せ〜の……」


 剛…数学僑僑慧澄数学A55点  計122点
 純…数学僑毅掬澄数学A47点  計 96点
御堂…数学僑牽慧澄数学A90点  計177点


「…………」
「純君どうしたのかなぁ? 声が出てないけれども、まるで絶句しているようだよ」
「店員さん。 これとこれあとこれも追加注文お願いします」
「御堂!勝手に注文してんじゃねえよ」
「俺はこれとこれでお願いします」

もう俺は勝負に勝った気でいた。 しかし次の英語は見事に惨敗だった。

 剛…英語40点  計162点
 純…英語70点  計166点
御堂…英語95点  計272点

「じゃあ剛君、ご馳走様です」
「ゴチで〜す」
「う、うるせえよまだ国語と科学が残っているだろ! そこで逆転してやるよ」

 剛…国語 70点 計232点
 純…国語 66点 計232点
御堂…国語100点 計372点

「…あれ?俺と剛は同点かよ」
「じゃあ次の科学で勝負だな。 でも俺、科学は特に苦手なんだよな」
「俺も……」
「俺はそうでもないかな」
「お前は黙ってろ」
「お前は黙ってろ」

暗い顔をしている俺らを上から見下ろしているかのような御堂。国語で満点を取っているこいつは、明らかに俺らとは次元が違うといことを痛感させられた。

「じゃあ最後に科学のテストをせ〜の……」

 剛…科学45点  計277点
 純…科学45点  計277点
御堂…科学80点  計452点

「あれ? 俺と剛は同点だって、この勝負はどうするよ?」
「俺はどちらにせよ奢って貰えるからどっちでも良いよ」
「なぁ今回は2人で合計金額を割るってのでどうだ?」
「そうだなぁこんなこと滅多にないしな、今回は2人で割るか」
「2人ともご馳走様です」

『ありがとうございました。 こちらは次回のサービス券となります。 またのご来店をお待ちしております』

こうして俺らの勝負は幕を閉じた。1人除いては次は自分が勝つんだとい闘志を胸に秘めながらファミレスを出た。

後書き

皆さんお久しぶりです。

体調が一向に良くならない達央です。
今回のりれしょは学生にとってありがちなパターンにしてみました。
前回の日直さんが「第一部・完」となっていていたので、次に続く前のちょっとした息抜きとなってくれればいいかなぁと思いつつ書きました。
高校2年生という明確な設定はされているものの、季節が曖昧なために何学期の中間か期末にしようかもの凄く悩みました。
まぁ今回は曖昧なまま通しましたが、出来れば明確にしていただくとありがたいです←人任せ

この小説について

タイトル 試験勝負
初版 2009年2月5日
改訂 2009年2月5日
小説ID 2987
閲覧数 968
合計★ 3
達央の写真
ぬし
作家名 ★達央
作家ID 183
投稿数 22
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活動度 6872

コメント (2)

★日直 コメントのみ 2009年2月5日 18時24分02秒
お久しぶりです。
退院したということは、後は快復を待つばかりですね。快復祈願。

僕もあと数年したら、彼らのような勝負をしたりするのでしょうか。お金が絡む勝負はしたくないのですが、それでも結構楽しかったりしそうです(笑)
高校生の習う教科ってよく分からなかったので、今回のお話は結構おお助かりでした。やっぱり先輩は頼りになります。達央先輩ー。

僕の認識では、今話の時点でまだ一学期だと思っています。時間はあまり進んでませんでしたね。卒業式まで書けるでしょうか(野望)。
ひとり雨 2009年2月5日 19時05分06秒
こんばんはです。達央さん、大丈夫でしたか?
ああー、何だか親近感のある言葉が……数学とか嫌いですw
御堂が余裕なのが、意外ですねえ。まあ、でもホームズ読みまくっていて、それでいて頭が悪いのでは話にならないような……。
でも、剛と村崎があれだけ成績が均衡って言うのも面白かったです。
ファミレスおごりは予想通り。さて、次は何を書きましょう……?
今、小説がとにかく行き詰っていて;; スランプです。
でも頑張ります。それでは!
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