怖い話シリーズ - ある女の末路

 初秋、まだ夏の強烈な日差しが続く正午、電話が入った。

「はい、有田……」

相手は、高校時代の友人からだった。

「有田……有田……落ち着いて聞いてくれ」

「……何だ急に、一体どうした?」

友人はひどく困惑しているようだ、
それにどうやら泣いているらしい……ただごとではないな。

「有田、あのな……あのな……」

言うのをためらっているのだろうか……とにかく、落ち着かせないと。

「ああ、こっちは大丈夫だから……落ち着いて聞かせてくれ」

僕は友人をなだめるように、静かに優しくそう言った。

「悪い……俺が落ち着かないとな、あのな有田……」

友人は電話越しからも聞こえるような、大きな深呼吸をした後、
言葉を吐き出すようにして、こう言った。



      「西岡が……死んだ、交通事故で……」



その言葉を聞いた瞬間、回りがひどくゆっくりに見えた。

「西岡が……死んだのか?」

ゆっくりと、僕は確かめるように言う。

「ああ、さっき連絡が入って……俺、今だに信じられねぇよ!」

友人は再び火がついたように、泣き出してしまった。

「そうか……残念だ」

「残念どころじゃねえよ!西岡は性格も良くて皆から信頼されて……
 俺にだって優しく話しかけてくれた、そんな西岡が……早すぎだろ!!」


  「…………」


短い静寂が、あたりを包む……言葉が出てこない。

「……有田?どうしたんだ、何か言えよ……」

「ん……ああ、すまない。本当に、残念だよ」

「ああ、本当に……ホントに……」

僕たちはしばらく話をした。

葬式はいつだとか、昔の思い出話とか……西岡絡みのことを、
延々と話して……電話を切る。

電話を切った後も、僕はしばらく黙りこんだままだった……

皆、西岡が好きだった。

彼女ほど人に好かれていた人間を、僕は見たことがない。

葬式には、きっと多くの知り合いが顔を出し、
西岡を悼み涙するのだろう……無論、僕もその一人だ。



    しかし、僕と同じ感情で参列する者は……一人もいないだろう。




        それは僕だけしか知らない、彼女の姿が頭の中にいるから……



             「有田君は……違うんだ」




       
        僕はあの時ほど、人間を怖いと思ったことはなかった。






彼女の笑顔と言葉が、脳髄の奥から引きずり出されるように……蘇る。

僕だけが知る……彼女、それは高校時代のある出来事からだった。






        これから話すことは、これを読む人だけの秘密にしてもらいたい。






 
 「有田君、こんな所で寝てたら風邪引いちゃうよ」

目を開けると、僕の顔を覗き込んでいる西岡が見える。

高校三年の秋、僕はいつも放課後に、良く学校の屋上で横になっていた。

「ああ、西岡。……お気づかいどうも。」

秋空は、既に夕暮れ色だ。

太陽の光が樫色となり、遠くに見える山々を繊細に彩らす。

田舎の空は、常に大自然を感じさせてくれた。

清涼な風が穏やかに流れ、草木の新鮮な香りを運ぶ。

寝ぼけた体には、それがとても素晴らしく感じた。

その景色を見ながら、僕は大きな欠伸をし、思いっきり背伸びをする。

大体、一時間くらい寝てたか……結構寝てしまったな。

腕時計を確認している時、西岡がクスクスと笑いだした。

「有田君、まるで猫みたいだね。しぐさがホントそっくりだよ」

「……ほっとけ、今さっきまで寝ていたのだから仕方ないだろ」

目をこすりながら、僕は不機嫌そうに西岡にそう言った。

「良いじゃない、猫って可愛いよ」

西岡は首を傾げ、また微笑んでそう言った。

「そう言う問題じゃないんだけどね、まぁ……別に良いか」

無邪気に笑う西岡に、僕もつい微笑んでしまう。



     西岡は本当に笑顔が似合う女性だった。



それは自然な笑顔で、回りの人間を穏やかな気持ちにしてしまう。

西岡は頭が良く、運動もでき、何より……優しかった。

そんな彼女には、いつも多くの人たちが集まり、
悩みを話したり、一緒に笑いあったり、はたまた……告白をして振られたり。

そうやって多くの人間に慕われ、尊敬されていた。

そんな西岡は、僕が屋上で寝ている時……いつも、からかいにやってくる。

その時の西岡は、いつにも増して輝いて見えた。

それは夕暮れの光がそうさせたのか、僕の眼に彼女が輝いて見えたのか、
それは分からないが……いずれにせよ、西岡がより美しく見えたことに違いはない。

「ん?なに見てるの……?」

ふいに西岡が振り向き、不思議そうに僕にそう尋ねる。

「!?……いや、何でもない」

僕は思わず目線を外す、照れくさかったからだ。

「ええ!?気になるよ。ねぇ、どうしたのさ!!」

西岡が気になったのか、僕にくっつき聞き出そうとする。

「いや!?何でもないって……ちょっ、くっつくなよ」

僕は顔を赤くして、西岡を離そうとする。

「やだね!教えてくれるまで離れないよ!!」

いかんいかん、僕とて健全な男の子だ……体が硬直する。

「ちょっと、ホント勘弁してくれ!おいっ!」




     「こら、その辺にしてあげな西岡……」




明瞭で透きとおった声が聞こえてきた。

僕は振り向く、そこには背の高いボーイッシュな女性がいた。

「水川……頼む、西岡を……!」

それを聞くと、水川は溜息をつきながら手際よく西岡を離していく。

「ホラ、有田君困っているじゃない……その辺にしてあげな、西岡」

「ええ、面白かったのに……しょうがないか」

西岡は残念そうに、僕からズルズルと離れていった……やはりからかってたか。

「ありがとう水川、おかげで助かったよ……」

僕は額の汗を手でぬぐいながら、水川にお礼を言う。

「有田、お前も少しは男らしくしなさいよ。
 それだから、西岡にからかわれるのさ」

「ああ、努力するよ」

僕はぶっきらぼうにそう言った。

水川は僕のクラスメイトであり、良き友人でもある。

少し強気な印象を与えるが、案外気さくな女性で
男子とも気兼ねなく話すことができる人だ。

西岡とは小学生からの付き合いらしく、親友とでも言える間柄でもある。

僕が西岡にからまれる度に、いつも水川に助けられたのは、
言うまでも無い。

「しかし有田……西岡も、本当にこの場所が好きだね。
 高校入学してから、ほとんど毎日来ているでしょ?」

「まぁ、落ち着ける場所と言ったら……ここしかないしね。
 それと、水川も大抵西岡と一緒に来るだろ」

「まあね、屋上仲間と呼ぶにふさわしいよね」

「なんだそりゃ……」

僕は夕暮れの空を見ながら、眠そうにそう言う。

「でもさ水川、ここって本当に気持ち良いよね。
 有田君の気持ちも良く分かるよ!」

西岡は息を大きく吸って、水川にそう言った。

「確かに、ここはとても気持ちが良いね」

水川も風を感じながら、なびく髪を押さえている。

よくこうやって、静かな時間を……三人で過ごしていた。

長い長いと思っていた高校生活も、もう半年程で終わってしまう。

少しさみしく感じながらも、僕は黙ってこの時間を味わっていた。


「さて、じゃあ戻りますか……勉強、しないとね」

しばらくして西岡は催促するように、僕に手招きする。

「元気だな、西岡は……さすが、看護婦を志す奴は心構えが違う」

僕はもう一つ大きな欠伸をし、面倒くさそうに頭を掻く。

「またまた、有田君は一流大学志望でしょう。しっかりしなさい」

水川は僕を諭すように、人差し指を僕の顔の前に突き出した。

「そうだね、じゃあ頑張って勉強しようじゃないか……同士!!」

僕は冗談ぽくそう言い、急いで階段へと向かう。

「あ、ちょっと待って……置いてかないでよ!」

それに続いて彼女たちも、僕と一緒に階段へと向かっていった。



     このころの僕は、とても幸せだったのかもしれない

     この何気ない時間が、僕はとても心地よかった……

     いつまでもこのような時間が続けば良いと……心から思った。



     
           しかし、甘かったようだ……



        ある一つの悲劇から、あの心地よかった時間が……



          一瞬にして、終わりを迎えることとなる







 「ハァ、ハァ、ハァ……!!」

半月ほど経ったある雨の日……僕は田舎道を、自転車で全力疾走していた。

傘もささず、土砂降りの雨の中を僕はひたすら走り続ける。

濡れているの何か気にしてる暇などない、早く……行かないと!!

三〇分経って、僕は目的地にようやく到着した。



         「○○総合病院」



僕は自転車を放り投げ、飛び込むように病院の中へはいる。

「すいません、病室を教えてほしいのですが!!」

物凄い剣幕なのだろう、受付の女性の顔がこわばる。

「あの……落ち着いて下さい!まずは落ち着いてから……」

受付の女性は落ち着かせるように、ゆっくりと僕にそう言った。

「落ち着いてられるか!いいから早く病室を教えろ!!」

僕は苛立ちを覚え、今にも噛みついてしまいそうになりながら、
その女性を急かす。

「わ、わかりました……言いますから、ちょっと待ってください」

受付の女性は急いで病室を教える。

僕はそれを聞くと、礼も言わず階段でその病室へと向かう。

息が上がる……だが、そんなのはどうだっていい。

僕は疲労を感じながらも、ついに目的の病室までたどり着いた。

ドアの前で、僕は立ち止まる……そして、
大きく深呼吸をしてドアノブに手をかける。




        「水川!!大丈夫か!?」



ドアを開けると、白いベッドの上で変わり果てた水川の姿があった。

顔は包帯でぐるぐる巻きにされ、足や手には大きなギブスがつけられている。

そして、何本もの管が水川の体に入れられていた。

僕は言葉を失ってしまった……この状況を理解することが難しかったからだ。

サッと顔が青く染まる感じがする……絶望を感じるごとに。

「居間へ面会謝絶です……すみませんが、失礼します」

無表情の看護婦が、僕の体を押しのけ扉をしめる……

放心状態の僕に、冷たい『面会謝絶』の看板が突き刺さった。

「有田君……」

その瞬間……後ろから、消えそうな声が聞こえてくる。

見ると、そこには普段の姿からは程遠い、
今にも崩れそうな西岡の姿があった。

「西岡……水川が交通事故って……ホントかよ」

「有田君……!!」

西岡は立ち上がって、僕に抱きつく……

その後火がついたかのように、
西岡は大声で泣き始めた。

困惑していた僕は、何とかしなければと西岡を落ち着かせようと
優しく背中を撫でる……

周りを見ると、多くの人間がそこにいた。

全員、僕のクラスメイト達だ。

「有田、ホントだ……隣町の交差点で、信号無視の自動車に轢かれて……」

他のクラスメイトが西岡に代わってそう言った。

認めたくない真実が、容赦なく僕に入ってくる。

「嘘だろ……」

それしか言葉が無かった。

「俺たちだって、信じたくない……でもな、本当なんだよ」

震える手で、その男子生徒は壁にこぶしをぶつけそう言った。

女子生徒達はは、皆涙を浮かべている。

そして、おもむろに西岡が涙で腫れた眼で僕にこう言った。

「私、水川と一緒に隣町まで買い物に行ってたの……
 そしたら、目の前で……目の前で、水川が車に……私が、私が側にいたのに」

全部言う前に、西岡はまた火がついたように泣き出し、
僕の胸元に顔隠した……体が震えている。

暗い沈黙が刻々と過ぎていく……重たい空気の中、
誰一人しゃべろうとはせず、すすり泣きの声だけが
暗い病室にこだまする。

「水川の両親は……」

僕は重たい口を開き、質問した。

「今隣の部屋で落ち着かせてるよ、精神錯乱状態だったらしくて……」

「そうか……水川、大丈夫だよな……?」

その言葉で、皆はさらに沈黙する……

「おい、何黙っているんだよ……なぁ、水川無事なんだろ?
 なあ!答えてくれよ!」

僕は声を荒げ、その男子生徒に問いただす。

男子生徒は顔をそむけ、歯を食いしばり、
泣きそうになりながら残酷な言葉を放った。

「……生きているのが不思議だってさ。普通言うか?医者がそんな風に。
 もっとマシな言い方っていうものがあるのによ……」

そう言って、その男子生徒は手で顔を隠し、静かに涙を流す。

僕は一層震える西岡を強く抱きしめ、歯を食いしばり、
必死に苛立ちを押さえていた……



     「何で水川が、こんな目に会わなければいけないんだ」



虚しくつぶやかれた言葉は、全員の耳に入った後……

悲しさだけを残して、宙へと消えた。








 その三日後、水川は静かに息を引き取った……

僕は水川の通夜へと参列し、さいごの別れを彼女と交わした。

水川の顔は、いまだ事故の傷跡が残っていた。

しかし、その表情がとても穏やかだったことを覚えている。

その顔を見た途端、我慢できず涙を流したことも……

ふと参列者の中に、西岡の姿を見かける……

だけど、声をかけれる雰囲気ではなかった。

力なく歩く西岡の姿を見ていると、僕にはかける言葉も見つけらない。


          西岡が責任を感じることはない……


その言葉さえ、かけることができなかった。

ふと西岡が僕に気づいた……そして、力なく笑顔を返す。

僕も涙を拭いて、彼女に笑顔を投げかける……

でも、どうしても……どうしても笑顔にはなれなかった。

そして西岡は他の参列者に紛れ、僕の前から姿を消す。





    焼香の香りが立ち込める中……水川は多くの参列者に見送られ、


           あの世へと旅立っていった……


            一八歳の秋、早すぎる死……


           誰もが彼女の死を嘆き、悲しんだ……




             ある一人を、除いては……
 







 彼女が死んでから一ヶ月が経った頃だろうか…… 

僕は休日を利用し、久しぶりに買い物に出かけた。

今人気の女性アーティストのシングルを買ったり、
好きな喫茶店でコーヒーを飲みながら本を読んだり、
いつもはそういう自分の時間を持つために来るのだが、
今回は違う……

水川が事故に遭った交差点へと行き……花束を置くためだ。

僕はその交差点へ花束を置き、水川の冥福を祈った後、
暫くその場で立ち止まっていた。

何も考えず、ただ立ち止まっているだけ……それだけだった。

気づいた時にはすでに暗くなっており、
僕は電車に乗り遅れまいと駅へと走っていった。

電車で地元に戻った時は既に九時を回っており、
既に外は暗い闇に包みこまれている。

少し遅くなってしまった、早く帰って明日の学校の準備をしなければ。

そう思い、僕は足早に自分の家へと戻ろうとした。



           田舎の夜は寂しい……



昼間に聞こえていた鳥のさえずりも、町に流れていた流行りの曲も、
すべて無くなる……

あるのは淡々と流れる川のせせらぎと、不気味に光る電灯の明かりだけだ。

こんな風に田舎の風景を思ったことはないな……

水川が死んでからというもの、どうも元気がない。

身近な人の死……それが原因とは知っていた。

それだけで世界が歪んで見えてしまうとは……僕も弱いな。

そうこう考えているうちに、僕の家の近くの十字路まで辿り着いた。

ここまで来れば、もう家まではすぐそこだ……すこし気が緩む。

色々考えるからだめなのかもな、明日は久しぶりに、屋上で風に当たるか。

幸い、明日は晴れるらしい……肌寒くなってきたが、行ってみよう。

僕は急ぎ足で十字路へと入り、左へと曲がった。

その時……電灯に照らされ、少し黒く映る人影がある。

この時間に人がいるのは普通で、普段は気にしない。

しかし、今回は少し……様子がおかしかった。

さっきから見ているのだが、ずっと立ち止まったままで、
いっこうに動こうとはしない。

一体誰だ?何で動かないんだろう……

大体百メートルくらい離れていたので、誰かは分からない。

好奇心から、僕はその影に近付いていった……

どうやら、若い女性のようだ。

こんな時間に女性が一人、電灯のしたでぽつんと立っている。

「あの、どうかしたんですか?」

僕は遠くからつい声をかける……しかし、聞こえないみたいだ。

何やら、ずっと目線は下の方へと向いている……何かにくぎ付けのようだ。

電灯で照らされているが、足元だけで顔が暗くてよく見えない。

僕はその女性がいる場所へと近づいて、もう一度声をかけようとした。

五十、四十……二十、そして十メートルまで早歩きで近づく。

「あの、さっきからそこに立っていますけど、何か探し物でも……」

その時、一台の車が通り過ぎ……一瞬、辺りが明るく照らし出された。

そして、その瞬間だけその女性の顔が照らされる。

その顔を見て僕は凍りつき、言いかけた言葉を止めてしまった。



            


            笑っていた……電灯の下で


          しかし、それは笑みとはかけ離れ、


           ねっとりと、狂気で包み込んでいるような
           

        


           妖艶で不気味な笑みを浮かべていた……





こんな顔をする女性など、僕は見たことがない……

いや、訂正しよう。



    こんな笑みを浮かべる人間を、僕はいままで見たことがなかった。


        そしてそれは、僕が知るある女性に似ていた。



「西岡、西岡なのか……?」

僕はつい、不気味な笑みを浮かべる女性に西岡であるかを確認してしまう。

車は通り過ぎているので、顔を見ることはできない。

口が渇く……喉がくっついて、何かを吐き出しそうだった。

しかし、その女性は僕の言葉が聞こえていないらしい……

こんな近くにいても、その女性はずっと下を向き、あの笑みを浮かべている。

しかし、二分ぐらい経った後だろうか……放心状態から
時間感覚が狂っていたので、良く分からない。

その女性は何かに満足したらしく、妖艶な溜息を吐いた後、
ゆっくりと僕に背中を向けて……暗い夜道の中に、消えていった。   

静寂の夜が、さらに濃くなっていく感じがする。

冷汗が出ていたことを、僕は今さら気づいた。

僕ははたして現実の世界にいるのだろうか?

何かの力で、パラレルワールドへと迷い込んでしまったような……そんな感覚が残る。

僕一人残された世界で、僕はある一つのことに焦点がいった。

一体、あの女性は何をずっと見ていたのだろうか……?

冷静な判断ができないのか、そんなことに興味を湧かしてしまう。




         見ない方がいい……頭の中で、無意識の僕がそう語りかける



しかし、僕の足はすでにその場所へと向かっていた。

僕はあの女性と同じ位置で立ち止まる……そして、ゆっくり下に目線を落とす。

そこには……あの笑みが向けられるものがあった。




            猫の死体だった……




恐らく、車に轢かれたのだろうか?所々に血液が付いている。

その亡骸を見て、僕は震えていた。

さっきまでとは比べ物にならない程の恐怖が、
僕の中で暴れている……息がうまく吸えない。

目が閉じられず、僕はずっとその猫の亡骸凝視していた。

限界点が来たのだろうか、僕は突発性の吐き気に襲われ、
思わずその場にしゃがみこんでしまう。

「ゲホッ、ゲホゲホッ!!……ハァ、ハァ」

必死に吐くのを堪えた……苦しくて死にそうだ。

徐々に呼吸が整いだす。

その間、僕は新たな疑問に直面していた。





        こんなものを見て、笑える人間なんているのか?


 


僕はひどく困惑していた……

その笑みをしているのが他の人間なら、
こんなに冷静さを欠くことはないだろう。

問題なのは、その笑顔の持ち主が……西岡ではないかと思ってしまったからだ。

あの女性が、西岡なはずない……そうだ、絶対にありえない。

そう、必死に否定する自分がいる……

必死にあの女性と西岡との違いを探そうと、記憶を巡らせる自分がいる……

しかし、今僕の脳裏に焼き付いているのは……水川の葬儀の時、
悲しそうに参列していた西岡の姿だった。







 秋空はやはり、大分肌寒くなっていた。

空は晴れている、しかしながら……良い気持ちとは言えない。




      昨日見たことが衝撃的すぎて、結局一睡もできなかった。



昨日見たあの女性……西岡にとても良く似ていた。

でも、僕はまだ信じられなかった……

最も水川の死を悔やんでいるであろう、
あの西岡があんな顔で猫の亡骸など見れるはずはない。

第一、ほんの一瞬だけ顔が見えただけで、西岡本人かは断定できない。

しかし、あの不気味な笑みだけは今でも脳内で再生されている。

言い知れぬ恐怖を抱いていた……それだけは、間違いない。

必死に昨日のことを思い出そうとする。

「まさか……西岡なわけがない……絶対に」

考えれば考えるほど、あの女性の顔が西岡に見えてくる。

ああくそ、頭がこんがらがる……!!

僕は苛立ちから、自分の頭を掻き毟る。

その時、誰かが屋上の扉を開ける音がした。

「有田君……いるかな?」

か細い声が聞こえる……西岡だった。

「ああ西岡、いるよ……」

僕の声を聞いて、扉が徐々に開いていく。

西岡の顔が出る瞬間、昨日の女性の顔が無意識に浮かんでくる。

僕は何故か恐怖を覚え、体に力が入る。

扉が開いていく、そこには……

「やっぱり、ここに来てたね……有田君」

いつもと変わらない、西岡がそこに立っていた。

「ああ、ここにいると落ち着ける気がするんだ」

僕は安心したのか、立ち上がり空を見上げる。

少し風が強く、雲が速く移動していた。

「落ち着けた……?」

西岡が笑顔でそう言う……しかし、無理しているようだ。

西岡の笑顔は、前よりもくすんで見えた。

「いや、駄目だな……全然」

「……そう」

しばしの沈黙、風の音がもの悲しく響く。

「私も……全然かな」

西岡も何かを探すように、空を見上げた。

「本当は、ここにもう一人いる筈だったんだよな」

「……」

西岡は何も言わない……

「……西岡が気にすることがないと思う。だから、元気出せよ」

通夜の際に言えなかった言葉を、僕は今更声にする。

それでも西岡は黙ったまま、上を見上げている。

僕は何も言わないまま、水川がいつも腰かけていたベンチを眺める。

もちろん、水川は……ここにはいない。

「有田君……優しすぎるよ」

気づくと、西岡は僕に近付いて……そう呟いた。

目には涙が溜まっている、そして……流れ落ちた。

「ありがとう……」

西岡は自分で涙を拭き、精一杯の笑顔を僕に返す。

僕も精一杯の笑顔を西岡に向ける……

「もうすぐ、四九日だからお墓参りに行こうね」

「ああ、もちろん……乗り越えないとな」

西岡はそう言うと、用事があるといって屋上を後にしようとした。

「あ、西岡……あのさ」

僕は思わず、西岡を止めてしまった。

「何、有田君……?」



    昨日、家の近くの十字路にいなかった?



「いや、何でもない……じゃあ、また」

「……うん、じゃあまた」

僕は何も言わず、西岡に手を振った。

そうだ……西岡のはずがないだろう、何馬鹿なことを考えているんだ。

あんなに良識な人間が、あんな表情を……しかも猫の亡骸を見ながら、
するはずがないだろう……

僕は振り払うように、頭を振った……忘れるように。

どうせただの変質者だろう……そう思うように努力した。





       その時は、そう思うしかなかった……







 水川の死から四九日後、僕たちは水川の墓前の前にいた。

心地よい青空にある太陽が、水川の墓標を照らしていた。

「天国行っても、私達のこと忘れないでね……」

「俺達も水川のこと忘れないから……」

「卒業式、一緒に出たかった……」

「ありがとう……本当にありがとう」

集まった人々は、皆彼女へ言葉を捧げる。

「……」

懸命に祈り続けるだけで、西岡は何も言わない。

僕は後ろから眺めていた。

改めて思う、こんな日が来るとは思わなかった。

今もそれが悔やまれて仕方がない。

僕も水川の墓前で、祈りをささげた。

祈り終わると、西岡は他の女子生徒に抱きつき……震えている。

他のクラスメイト達も、涙を流し……冥福を祈った。

十一月……世界はもう、艶やかな季節を終わらせようとしていた。



        さよなら……水川……楽しかったよ。



そうつぶやき、僕は一滴の涙を流す。


























 


 帰り道、僕は西岡と二人で、夕暮れの道を歩く……

川のせせらぎが聞こえてくる……何だか寂しいな。

喪服姿の二人が歩くと、影が増えたみたいで不気味に感じられた。

僕と西岡は、何も話さず……ずっと川沿いを歩く。

無言の中、それを破ろうと僕は西岡に話しかけた。

「水川は天国へ着いただろうか?」

「……きっと着いてるよ」

そして、また無言が続き西岡は顔を下に向ける。

「また墓参りに行かないとな」

「うん、そうだね……」

元気がない……やはり堪えてるのだろうか?

こういう時は、少し励まさないといけないな……

僕は西岡のために、精一杯励まそうと言葉を選んで、
懸命に話しかけた。



      それが引き金になるとも知らずに……   



「元気だしなよ……西岡らしくない」

「私、らしくない……?」

西岡は立ち止まった……

「そう、いつもみたいにすればいいじゃないか」

「何時もみたいに……する?」

そして僕の少し前で止まっていた西岡は振り返り、
僕の顔を凝視する……



     その時、僕はあの夜のことを思い出していた……



       しかし、僕は言葉を止めずに話し続ける。




「そう、何時もみたいに……そんな悲しい顔してたら、
 他の皆が悲しんでしまうよ」

「悲しい……?」

彼女は僕の言葉を聞き、不思議そうにそうつぶやいた。




       「悲しいか……有田君は悲しいんだ……そっか……そうなんだ」




「西岡……どうしたんだよ……何かあったのか?」

西岡の様子がおかしかった。

何やら震えている……具合でも悪いのだろうか?




        いや……これは、この震え方には覚えがある、確か……


 
この震えが何か分かった途端、僕はかつて味わったことのない恐怖を味わった。



                この震えは……これは……





                  笑った時の震えだ……





           「アハ……ハハハ……アハハハハハハハハハハハハハハッ!!」




西岡は顔を上げ、大声で笑い始めた。

僕はその顔を、恐怖でこわばった表情で見つめている。

そして、西岡のその顔はまぎれもなく……あの夜に見た顔と同じだった。

「アハハハハハッ!!もう駄目だ、お腹痛い!可笑しすぎて死ぬ!!」

そう言いながら、必死にお腹を押さえて笑い転げる西岡……

誰だお前は……本当にそう思ってしまった。

目の前にいるこの女性は……西岡なのか?認めたくなかった。

「な……何笑っているんだよ、西岡……ふざけるなよ」

やっとひねり出した言葉は、この程度だった。

「へ?だって……有田君が悲しんでるっていうから……もう、我慢できなくなって」

そう言って、また笑いだす西岡……止まることを知らない。

「当たり前だろ、水川が死んで悲しまない人がいるわけないだろう!!
 ホントふざけるのも大概にしろ……西岡」

だんだん恐怖から怒りに変わっていくのを感じた。

しかし、西岡はその言葉を聞いて止めるどころか、さらに過激になっていく。

「そうかぁ、皆も悲しんだ……それは、ちょっと面白すぎるって!!!」

そして、今度は息が吸えないとしゃがみこみながら笑いだした……

その笑みはもう西岡のものではない……いや、
いつも僕が見ていた西岡の笑顔ではなく、狂気に満ちた笑みだった。

僕はついに我慢できなくなり、西岡に声を荒げる。

「おい、西岡!一体何が可笑しくて、そんなに笑っていられるんだ!!
 お前、笑うのを止めないと……力づくでも止めさすぞ」

それを聞くと、西岡は笑い声を止める……しかし、
その妖艶な笑みは変わらなかった。

「だって、私全然悲しくないんだもの……むしろ、笑えてくるの」

笑えてくる……!?一体どういうことだ。

僕の気持ちを察したのか……西岡はさらに話を続ける。

「生き物が死んでいく姿を見ると……私、笑えてくるのよ。
 なんて言うの、心の底から何かが満たされるというか……
 とにかく、死んで悲しむなんてありえないのよ」

「お前……自分が何言ってるのか分かってるのか?」

僕は信じられないとばかりに、西岡にそう言う。

   

      「だって、死んだ生き物はあんなに穏やかな顔になるんだよ!?  
        それを想像するだけで、私は楽しくて仕方がない!!」


自信満々に西岡はそう叫んだ……

それは絶望的な告知と、良く似ていたと思う。

「じゃあ、やっぱりあの夜、猫の亡骸を見て笑っていたのは女は、
 西岡……お前だったのか?」

「あの時の夜……?ああ、あの時ね!!そう、たまたま近くを通ったら
 猫が一匹死んでたんだよ!!もう笑いが止まらなくてね、ずっと見続けちゃって」

当然とでも言うように、西岡はそう言った。

「何だ、あの時見てたんだ……ごめんね、
 私一度あの状態になると、周りが目に入らないの」

僕の手が握りこぶしを作り始める……

「じゃあ、水川が事故に遭った時の涙は……あれは本当の涙じゃなかったのかよ!!」

せめてこれだけは事実であってほしい……そう必死で願うようにして言った。






        「ああ、あれ……?あれはホントに幸運だったよ!!」




しかし、返ってきた答えは……僕の願いを粉々に砕く。

僕はその言葉を聞いた途端、西岡の胸元をつかみ殴りかかろうとした。

「西岡!!」

力のこもった拳を西岡の顔に振りかぶる。

でも、途中で止まってしまった……西岡が止めたのではない、
僕自身がその拳を止めてしまったのだ。

そして、僕は泣いていた……力なく西岡から手を離すと、
とめどなく涙が溢れて来た。

「あーびっくりした!でもやっぱり有田君だね、優しいから私を殴れない!」

西岡は笑顔のまま、僕に歌でも歌うかのようにそう言った。

「それにしても、水川には感謝しなきゃ!いきなり目の前で衝突事故、
 本当に興奮したよ。でも周囲の眼も気になるからね、笑いを堪えるので
 精一杯で……その場でしゃがみこんでしまった」

放心状態の僕に、西岡はさらに話し続ける……

「死んでしまったのは本当に残念だけど、それよりも興奮が勝っちゃって。
 病院にいる時、有田君がやってこなければきっと皆の前で笑い転げていたよ。
 本当にありがとうね、有田君」

西岡は丁寧にお辞儀をして、僕の顔を覗き込むように見てきた。





        「有田君は……違うんだ」




心底残念とでも言いたげな顔で、僕を見る……

「ああ、俺はお前とは違う……絶対にな」

「まぁ良いよ!有田君は私とは違うと思っていたし、本物の善人だよ」

その言葉ですら返答できな程、僕の気力は尽きていた。

そして、最後に彼女はその禍々しい笑みを浮かべてこう言った。

「あーあ、これで有田君にも嫌われた!けど何かすっきりした。
 自分の本当の考えを聞いてもらって……」

その表情は少し寂しげだが、狂気に満ちていることには変わらない。

「明日から学校来づらくなるだろうけど、気にしないで。
 私も無視するから、大丈夫。それとね、
 有田君モテるから皆からハブられることはないよ。
 これは私のお墨付きだから!」

僕は無言のまま、西岡を睨みつける。

「そんな怖い顔しないでよ、しょうがないじゃない」

西岡がやれやれとでも言うように、僕にそう言った。

「有田君に嫌われたのは結構、ショックだったんだよ」

その言葉の真意は分からない、ただこの時だけ、
西岡の笑みが歪んだように見えた。

そして、最後に西岡は僕の顔を覗き込んで……




        「どうせ、私の気持ちが分かるのは私だけだから」


この言葉はつぶやき……僕に背を向け、夕暮れの道を歩いて行った。

僕はその背中を、なかば放心した状態で眺めている。

嘘であってほしい……夢であってほしい……

そう思っている自分が、とてもつもなく愚かに感じ……




           どうしようもなく、許せなかった……





  




 ここで、僕の高校生の話は終わった……

そして、大学生二年生の秋……三年前と同じく、僕は葬式へと参列している。

そう……西岡の葬式だ。

この事実を知っているのは、おそらく僕一人……

他のクラスメイトは、頭がよく、運動もでき、優しくて、明るく、
皆から好かれる西岡を悼み参列する……





            しかし、僕は違った……




あの水川の墓参りの日以来、西岡が言った通り翌日には屋上に僕ひとり、
教室では目を合わすこともなく、卒業を向かえそれぞれの道へと進んだ。

卒業式では、西岡は満面の笑みで写真を撮られ、
僕はぎこちない笑顔で仲間と写真を撮る……

そんなばつの悪い卒業式を迎えた。

あれから、西岡の所在は分からずじまい。

他のクラスメイトは西岡の連絡先を知り、
良く頻繁遊んでいることは知っている。

だが、それは僕にとってはどうでも良いことだ。

ただ一つ、僕が気になっていること……

それは、西岡の最後の言葉の真意。




       「どうせ、私の気持ちが分かるのは私だけだから」




それが僕が今ここに参列している理由……

その答えが今、出ようとしている。

「おばさん、お久しぶりです……」

「……ああ、有田君……久しぶりね、本当に」

「本当に残念です……西岡さんが亡くなったなんて」

「………ウッ、ウウッ……」

西岡の母親は、悲しみのあまり泣き始める。

しかし、僕は確かめなければならないことがある……

「おばさん、お願いがあります。聞いてもらえますか?」

「……ええ、何でも言って……どうしたの?」

「実は……」



       「娘さんの顔を、是非最後に拝ませて下さい」



僕の理由……それは、彼女の最期の顔を見ること。

「ええ、どうぞ……最後に見てやってください」

そして西岡の母親の承諾を取り、僕は棺の前へと進む。

先に棺へと来ていた元クラスメイトの人たちは、大声で西岡の死を嘆いている。

僕はその中に入り、西岡の表情を見ようとする……

しかし、体が動かない……怖いのか、今さらになって……



          有田君は、本物の善人だから……



「いや、僕は偽善者さ……」

そう呟き、僕は意を決して西岡の顔を覗き込んだ。

ゆっくり、ゆっくり……西岡の顔が出てくる。

そして、その顔を見た時……僕は、僕は……




           涙が止まらなくなった




           ほら、やっぱり善人だよ……




西岡の声が聞こえた気がした……

僕は涙を止められず、他の参列者と同様……彼女の死に涙を流す。





          しかし、それは同じ理由ではない……



          同じ理由で悲しかったのではない……



          僕が泣いた理由……それは、
           彼女を待っていた結末を嘆いたからだ。



         僕は西岡に最後の言葉を投げかけ、涙を拭きながら式場を去る。




         この時の西岡の顔を、僕は一生忘れはしないだろう



        「せめて、最後くらい……幸せそうにしてろよ」






































           彼女の死に顔は……苦痛の表情を浮かべていた



















後書き

長文かつ駄文ですが、読んでいただき、
どうもありがとうございました。

今回の話は、本当に構成に迷いました。

まだまだ、勉強する必要がありますね。

さて、今回の話は非常に重たい内容となっております。

しかし、やはり私は『ほんわか』したものが好きだなと確信しました。

今回、このような作品となりましたが、改善点を言ってもらえると、
とてもためになります。

どうぞ、気軽にコメントしてくださいね。

では、また次回もよろしくお願いします。

では、本当にありがとうございました。

この小説について

タイトル ある女の末路
初版 2009年5月2日
改訂 2009年5月2日
小説ID 3126
閲覧数 1471
合計★ 16
みかんの写真
ぬし
作家名 ★みかん
作家ID 445
投稿数 12
★の数 167
活動度 3999
みかんです、みかんと言ったら、みかんなんです。

コメント (8)

武士つゆ 2009年5月2日 13時08分46秒
おや?今回は一番乗りですかね?
どうもこんにちは、武士つゆっぽい何かです。

毎度毎度だらだらとコメント欄を埋めるのもアレですので、今回はシャープに行ってみたいと思います(笑)
では早速、恒例の批評に行ってみましょう。

先ずは誤字、脱字

西岡に絡まれてる時に水川に助けられた際の有田君のセリフが凄い事になってます(笑)
流石に修正した方がよろしいかと。

次によかった点です

状況描写の腕が確実に上がってますね。屋上での周囲の様子や、道端で笑っている西岡を発見した際の状況が凄く掴みやすかったです。
で、ここからは個人的な意見ですが、今回、主観である有田君の心理と連動する形で情景を変える、といった形の表現(爽やかな?屋上->暗い夜道->ある晴れた日の墓場)を使用していましたが、場面の明るさだけでなく気温も同時に描写すれば、もっと読者に伝わりやすくなると思いました。
(例:水川を失って心に空白ができたせいか、妙に肌寒く感じる、等)


次に悪かった点(?)です。
水川が入院する病院に駆けつけた際に、誰の病室を聞いているのか分からないと思いました。
いや、もちろん読者目線なら分かるんですが、受付の看護師さん目線なら分からないかなと。何か妙に気になったもので(汗)
他にも、同じ場面で有田君が病室にたどり着いた際に深呼吸をしていますが、深呼吸をした割には落ち着いてないなと感じました。
深呼吸は心を落ち着かせる為の行動ですので、息を整える為だけなら、そのまま「息を整える」と書くだけでいいと思います。

んー、自分からはこれくらいですかね。結局だらだらと書いてしまってますので、とっとと退散しようと思います(汗)

ここで私が書いた事が、あなたが小説を書く上での一助となれば幸いです。

それでは次回作の時に。
★みかん コメントのみ 2009年5月2日 13時18分58秒
いつもコメントありがとうございます。

今回は私も切羽詰まってまして、やはりこういう話は、
私の性分には合わないと思いました。

誤字脱字は訂正させていただきます。

次に受付の看護婦さんのことですが、
水川さんの病室をその時に表現してしまうと、
インパクトが低いと考え、わざと書きませんでした。

ですが、今考えればもう少しまともな書き方ができたかもしれません。

日々努力していきたいと思います。

では、本当にどうもありがとうございました。

次回もよろしくお願いします。
★せんべい 2009年5月2日 21時41分14秒
こんばんわ!せんべいっす!

いやー、毎度毎度よくもまぁこんな名作が考案できるものですね。
頭があがりません。


個人的な意見を言いますと、
「怖い」というより「どきどき」って感じでした。
前回の「ひとりかくれんぼ」はマジのすけで怖かったんですが、
今回は読み進めているうちに心拍数が上がってくるような感覚でした。
ほんとに、ドキドキが止まらないって感じです。


僕、ホラー大好きなもんで「ひとりかくれんぼ」は見事に僕にマッチする作品だったので、
そーゆう系を次回更新して下されたら嬉しいなー、なんて言ってみたりして。


武士つゆさんのように批評などは、僕の力量不足で失礼に値すると思いますのでやめておきますね。


では、一刻も早い次回作を待っています。
PJ2 2009年5月2日 22時23分34秒
お久しぶりとなるでしょうか?
どうも、PJ2です。読ませていただきました。
珍しい長編でしたが、全体的にまとまっていたような気がします。
西岡さんがかなり恐かったです。彼女の死に際を感情描写すれば、結構謎も解けたんですけど、最後に彼女が苦痛な顔をしていた理由がわかりにくかったです。
最後に、面白かったです。が、もうちょっとだけでも人物一人一人を掘り下げてほしかったです。
次回作、楽しみにしてます。
★みかん コメントのみ 2009年5月3日 0時39分43秒
せんべいさん、コメントありがとうございます。

私の拙い作品に感想をくれるだけでも、大変嬉しいです。

次回作はどうしましょうか……

そうですね、今回の作品の改善点を踏まえて書いていきたいと思います。

ホラーは私も好きです、ですが震えてたりしますけど……

次回もよろしくお願いします。

では、本当にありがとうございました。
★みかん コメントのみ 2009年5月3日 0時51分43秒
PJ2さん、いつも感想ありがとうございます。

確かに、登場人物を掘り下げたほうがよかったですね、
次回はそういう所に注目して、書いていきたいと思います。

また、最後の西岡さんの表情なのですが……

少し謎めいた感じにしたく、あえて分かりにくく書いたのですが、
あらためて読むと、全体の文章から読み取れないなと、
私自身思ってしまいました。

本当に申し訳ありません。

最後の彼女の表情の説明としては、あの笑みを理解しているのは西岡さん自身なのに、最後の最後で自分自身にさえ、裏切られたという感じでしょうか。

今度はもっと、明瞭な作品にしたいと思います。

よろしければ、次回作も読んでくださると幸いです。

では、本当にどうもありがとうございました。





★くりっく 2009年7月2日 15時20分24秒
こんにちは、また来させていただきました、くりっくです。
みかん様の小説はいつも面白いですね!感動します。

読んでいて飽きません、それどころか、どんどん新しいみかん様の世界に飲み込まれてゆく様な、そんな感じです。


プロが書いた小説の様に、とってもお上手です^^
ベタ甘なコメントかと思われるかもしれませんが、
これは私の思った事全てです^^;不満なんてひとつもありませんでした


尊敬します!
★みかん コメントのみ 2009年7月2日 22時14分20秒
くりっくさん、私の作品を読んでくださいましてありがとうございます。

くりっくさんから、何回もコメントを貰えるとは、嬉しい限りです。

今後ともコメントを貰えるよう、日々努力していきたいです。

プロが書いた小説までは、まだまだ足元にもおよびません。

ですがそういうコメントを貰ったことで、
プロとまでは行きませんが、より良い小説を書けるよう、
頑張っていこうと思いました。

本当にありがとうございます!

何だか、同じことを書いている私ですが……

素直に嬉しかったです、よろしければ次回作もどうぞご覧ください。

では、本当にありがとうございました。

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