クレアシオン - 此Щ廚そ个両貊


此Щ廚そ个両貊


その日、2人の子供が川で遊んでいた。
水が静かに流れる音がする。
「ストラウド!」
「急ぐな急ぐな」
随分と楽しそうに話す。
「いつか2人でエクラに行きたいな」
「・・・ああ」
そこで、1つの約束が生まれた。



「オレも、ここに来たのか――――」
静かに風が吹く。
「町の中まで水がいっぱいだね!」
子供のように走り回っているルミネが楽しそうに、嬉しそうに言った。
町の中は噴水があったり、家々の脇に水が流れていたりで水だらけの町だった。
「綺麗な場所だな」
トラヴィスが言う。
ここには、神のどうのこうのという言い伝えやらがあるのだろうか。
なさそうな気がする。
これまで、神の話があった町は2つだけ。
それ以降は全て無し。
3人は確かに世界を廻りだして日が浅いから、無理がないと言えば無いのだが。
何年かかることか判らない。
もしかしたらじじい・ばばあになっても旅してるかも。
爺さん婆さんに訂正しよう。
空を見上げると、まるで何かの建物の中から見据えているような感覚になった。
壁に町が覆われているからだろうか?
家はまるで雲ような色をした建物が多かった。
そこに、植物が飾られていたり。
犬が木陰で寝ていたり。
静かで、賑やかな町だ。
「私の故郷も、こんな風に水が流れてたりしたんだ」
ルミネが後で手を組みながらなんとなく言うのであった。
「へぇ〜。オレも此処には前から来たかったんだ」
ストラウドもなんとなく楽しそうに言う。
「そういえば、此処を知ってたね。来た事があるの?」
「いいや。来たのは初めてだ。だが、前に―――此処のことを話した人間がいてな」
遠くを見て、ストラウドは言った。
「そんな奴いたか?」
「ああ、お前は知らないよな」
トラヴィスが、ずっと一緒にいたのに自分だけ知らないので、ストラウドを見て怪訝そうにする。
「オレが前に家族と旅行に行ったことがあっただろ?」
「あ?ああ・・・そういえばアデルと一緒に見送ったな・・・」
昔の記憶が蘇る―――。
「その時、あったんだ。ギルダっていうやつなんだけど、妙に話が合ってな」
「へぇ」
「2人は故郷が同じなの?」
そういえばルミネはそのこと知らなかったな。
と2人が言う。
「そうだ。ずっと一緒だったな。こいつが旅に出るって言った時は正直驚いたが」
「悪かったな。前にも言ったが、別に残っても良かったんだぞ?」
「お前一人じゃ心配だ」
いつもながら仲良く話す2人。
故郷が同じと言うのだから普通だが。
「・・・なーんか、兄弟って感じだねぇ2人は」
『・・・・・・』
2人を見ててルミネが思った。
「確かに。こいつは弟のようなもんだな」
「お前なぁ」
「そういえば、アデルって?」
ドクンッ
心臓を掴み取られたような感覚だった。
「・・・あ・・・悪い、ちょっと」
「トラヴィス?」
顔色が悪い。
人目で判った。
トラヴィスはふらふらと歩いて行ってしまった。
「・・・トラヴィス?」
「・・・悪かったな。ルミネ」
「え?」
思わぬ人物に誤られ、声を洩らした。
「アデルは・・・あいつの、死んじまった妹だ」





カツンッ・・・・・
「お兄ちゃん!」
「ほらっ早く来いよ!」
元気よく走り回る子供の兄弟がいた。
すると―――
「あっ!」
妹と思われる子供が転んでしまった。
「大丈夫か!?」
「うう・・・」
「泣くな、泣くな」
お兄ちゃんと思われる子供は、妹を背負って歩き始める。
「・・・オレも、あんな良い兄になれれば良かったんだが―――」





「え・・・?」
早く言っとけばよかったな。
そう言ってストラウドは話し始める。
「ずっと自分の所為だと責め続けててな・・・」
ストラウドとルミネの髪が風で靡く。
「あいつが旅に出る破目になったのは、故郷に、見捨てたれたからだ・・・」





「ストラウドー」
1つの家の前で叫ぶ1人の少年がいた。
「何だ〜?」
その声を聞いて、窓から1人の少年が顔を出す。
「アデルが呼んでる〜!」
「今行くー」
普通の会話だった。
「あっストラウド、なんかまた長い話が始まったよぉ・・・どういう意味?」
町の中心で1人の老人が長々話をしているのが判った。
「神は世界を創り、我々に住む場所を与えた――――」
大人達はそれを祈るように聞いている。
「アデルー何でストラウドに聞くんだ?」
「だって、お兄ちゃんより頭良さそう」
アデルに悪気はない。
「失礼なやつだなっ。オレのほうが悪いとしたらそれは年の差だ」
「何だお兄ちゃん?やきもちか?」
「ちがっ!」
いつも楽しそうに話していた3人は、村の中でも特に仲が良い3人だった。
何処に行くにもいつも一緒で、毎日一緒に遊んでた。
あの日、まで―――



「クダンだぁ―――!!」
村の人間がそう叫んでいた。
クダンはどんどん村に向かってくる。
2人の子供を追って――――。
「トラヴィス、アデル!?」
外に出たストラウドが驚いた。
どうして2人が追われている!?
大人達はクダンに抵抗して、やっとのことで倒した。
倒せたのでそれは良かった。
だが、1つの問題が起こった・・・・・



「このクダンをつれてきたのはお前達か!?」
そのクダンは森に居ついているクダンで村からその森までは結構距離があるので、理由無しにこちらにクダンが来る事は無い。
つまり、追われていた子供。
トラヴィスとアデルが真っ先に疑われた。
「オレ達は森に行ってない!クダンが村近くまで来てたんだ!!」
「んなわけあるか!」
トラヴィスは正直に言っていた。
だが、理由が判らない。
理由が判らない以上大人達は2人をどこまでも疑った。
「こんな子供を、村に居させるわけにはいかないな」
「え―――」
それを聞いて、オレも耳を疑った。
まさか、そんな言葉が出てくるなんて、思ってもいなかった―――。
2人は、大人たちに殺されそうになったんだ。



「待ってくれ!」
そこに1人の男と、
「その子達は悪くありません!」
1人の女性がやって来た。
「あ・・・」
それは2人の両親だった。
「あれをやったのはお前達の子供だぞ!?村はメチャクチャだ!!」
「そんな証拠は無いでしょう!?」
「ならどうしてクダンがこちらに来た!!」
2人を必死に庇う親達と、
その子供が犯人だと言う村の人々。
これは、いったいどちらが間違っていたのだろう?
いや、間違いとかの問題じゃ無いのか――――・・・。


「兎に角!2人は関係ありません!」
「ふざけるなっ!!」
次の瞬間、
その部屋に鮮血が飛び散った。
「あ・・・おとうさ・・・」
「アルバート!!」
2人を守って父のアルバートが殺された。
母のシャーロットは2人を連れてその場を逃げ出した。
撃ったのは村の40歳ぐらいの男。
男が握っている拳銃からは、煙がもんもんと出ていた。



「いい?2人とも。私とはここでお別れ。ここからは2人で村の外まで逃げなさい!」
「え?でも・・・」
「いいから」
母の目は、真剣な眼差しだった。
今思うと、本当に命がけで守ってくれたんだなと思う。
あの時のオレはまだ幼く、またきっと2人に会えるなどと思っていた。
そんなものは、願っても叶いはしないのに――――。





「アデルっ、大丈夫か?」
「うっうん・・・!」
家と家の間、つまり路地を2人は走っていた。
もうへとへとで、今にも倒れそうだった。
「いたぞぉ!!」
「ヤバイ!!」
トラヴィスは来た道を戻ろうと振り返るが、
「逃げられないぞ」
既に2人は囲まれていた。
「2人とも!」
『ストラウド!』
屋根の上からストラウドが現れた。
「なっ!」
男が持っていたナイフをストラウドは蹴り飛ばす。
「こっちだ!!」
「うん!」
逃げて、逃げて、逃げて。
足掻いて、足掻いて、足掻いて。
でも、行き着いた先は、光だったか―――?



「ハッ・・・ここまで来れば―――」
「ありがと。ストラウド、お兄ちゃ・・・」
この時、この足を止めなければ。
バンッ!
発砲音が轟く。
「あ・・・で・・・る」
自分の目の前で、妹が死んだ。
父親も、母親も、妹すらも、同時に・・・なくした―――。
「トラヴィス!」
「離せ!ストラウド!!アデルッアデル・・・・・アデル―――――――!!!!」








「・・・・・・・・」
「あの懐中時計は、父親からもらった物らしい」
雲が、話している2人の上を通過した。
2人の顔が影を佩びる。
「私・・・酷いことしちゃったかな・・・」
「ルミネの所為じゃない」
沈黙が流れた。
だが、後にそれは破られる。
「私、トラヴィスを探してくる」
たっ・・・
ルミネはそれだけ言い残して言ってしまった。
「ああ」
ストラウドは微笑んで、聞こえもしないのに返事を送った。





ザァァ・・・
海だからだろうか?
風が良く吹く。
「トラヴィス・・・」
トラヴィスは家と家の間の階段に座っていた。
その階段を下りると2つほどベンチがある広い空間に出る。
「ルミネ?」
振り返った先に、いつもの人物がいた。
「あの・・・ごっごめんね」
「何がだ?」
「あ、その・・・妹さんの・・・こと」
「・・・ああ、ストラウドから聞いたのか―――」
落ち着いた様子で言った。
「怒って・・・ない?」
「怒ってないさ。どっちも」
トラヴィスは立ち上がって階段を進む。
ルミネもそれを追って階段を途中まで下りた。
「オレは、誰一人救えなかったんだ」
そして語りだす。
「父親も・・・母親も・・・妹も」
「そっそんなのトラヴィスの所為じゃないよ!」
振り帰って笑ったトラヴィスの顔が見えた。
「ストラウドもそう言った」
トラヴィスはベンチには座らず、壁に腕を乗っける。
それも、白い壁だった。
この町はあたりが全て水で白だ。
「3人は、オレを恨んでいるだろうか―――?」
「恨んでないよ!」
即答した。
即答されて、驚いた。
「ルミネ・・・」
「トラヴィスは―――」
ステップを踏みながら残りの階段を下りて、
「トラヴィスは笑ってていいんだよ」
笑って、そう言った。
そう、言ってくれた。
「・・・有難う。・・・ストラウドには、悪いことしたなぁ」
「え?」
「無理やり旅に同行させた」
苦笑いで、
「そりゃあどういうことだ?」
とても複雑そうな顔で、
「オレは別に、これでよかったと思ってるよっ」
「――――・・・ストラウ・・・はは、有難う」
「まぁ、確かに?逃げ出したまま村を出たから大変だったけどな」
「ストラウドッ、なんか言うセリフ間違ってない!?」
ルミネが苦笑いで言った。
この町での3人の時間は刻々と過ぎた。
でも、過ぎたからと言って・・・何も残らない訳じゃない。





「やっぱり情報ゼロですな」
ため息と共にストラウドが呟く。
「そうだな」
「そうだね」
2人もそれに同意した。
「でも、綺麗で―――いい場所だった」
「うんっ。私もそう思う」
「・・・だな」

後書き

どうも、五月です。
なんか短かったですかね・(汗
5分もあれば読める気がする・・・。

また続きは書き始めてます。
番外編も書きたい!
読んでくれる人いるか判らないけど!(汗

この小説について

タイトル 此Щ廚そ个両貊
初版 2009年8月6日
改訂 2009年8月6日
小説ID 3396
閲覧数 693
合計★ 3
五月の写真
作家名 ★五月
作家ID 497
投稿数 60
★の数 165
活動度 11432
一言・・・・・・頑張ります。

http://simotukiharuka.blog.so-net.ne.jp/
自分の小説ブログです。
ここに載せた小説についていろいろ書いてます。

コメント (2)

2009年8月6日 18時24分32秒
どうも、丘っす。
では、感想を。
途中の展開にビックリしました。そのぶん、楽しめる要素が多々ありとてもおもしろかったです。
続きがどうなるのか、楽しみであります
では、今回は批評するところもありませんでしたので、これで終えたいと思います。
では。
五月 コメントのみ 2009年8月7日 8時54分27秒
丘さん>読んでくれて感謝ですww

それはそれは、有難うございます(ペコッ

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