思えば、尊く


逢いたかった。  

いつまでも傍にいてくれるって。そんなベタな事言われた。

私も一緒に居ることを誓った。



喧嘩した。

突然の出来事。

自分にも失望した。目の前が真っ暗になって、悲しくなった。



見つけた。

しばらく、あの人は私の前から姿を消していた。

でも、現に私は見つけた。




仲直り、いいですよね?




一緒にいることが、こんなに尊いなんて。



―――――――――――――――――――――――

『逢いたかった』

ある日のこと。
好みの人が引っ越してきた。
「…安藤アキラです」
彼は、パッとみ、人懐っこさそうな感じの人だが、人前だと極限の照れ屋になるらしい。
私は、アキラ君をみて『可愛い』と思ってしまった
「アキラ君の席は、あの女子―――宮原レイカさんの隣です」
一瞬、先生の言葉がウソに思えるほど驚いた。
――――運命?
そう思った瞬間、一気に顔が赤くなった。
アキラ君と交じり合う視線。
嬉しくも恥ずかしい、目の会話。
窓から、そよ風がふいて、私の中2の長い髪を悪戯するように揺らした。
「…よろしく」二人の声が重なった。

『いつまでも傍にいてくれるって。そんなベタな事言われた。』

彼が来て、数か月経った。
最初のシャイな会話とは、別物になっていた。
「昨日、何してたー?」「ん?ゲーム」「いい加減、目、悪くなるよ!」
そんな会話になっていた。
お互いの性格も、ほとんど分かっている状態。
私は、彼と近くなるたび、彼に惹かれていった。
ある日、こう言われた。
「宮原…いや、レイカ。お前の傍にいてやる。この先、守ってやる」
本当にベタだな―――。
返事は決まってたのに、私は、すぐに言えなかった。

『私も一緒に居ることを誓った。』

「アキラ君に甘えて…守ってもらおうかな?」
私は悪戯っぽく言った。アキラ君は、一気に顔を真っ赤にした。
私は、その表情を見て、くすっと笑った。
「楽しくて、充実した日…楽しみだね」
二人の小指を、きゅっと交えて約束をした。

『喧嘩した。』

それは、3年生の春のこと。新一年生が来る前のことだ。
「何で………っ!」
私は、泣きそうになったが、一生懸命こらえた。
「私は…こんなに好きなの!!」
彼と私の友達が、二人で歩いてるところを見た。
見つけた瞬間、胸が苦しくなった。
「俺もお前のことは好きなんだ。お前は誤解を起してるだけなんだ」
誤解、なんてすぐ分かった。
どうせ、罰ゲームとか、そんなんだろうと―――分かっていた。
でも許せなかった。
「もういい!私、死んで来る!」私は、たたきつけるように叫んだ。
アキラ君は、何も言わないで、その場で俯いてるだけだった。

『突然の出来事。』

突然のことがおきて、一週間たった。
手元には、カッターナイフ、包丁、はさみ、剃刀、大量の薬、袋、ロープ…等、見たくもないものがズラリ。
私は、いつでも死ねる。
でも『怖い』という気持ちが先走る。
その時、外からアキラ君の声。
アキラ君!
叫ぼうとしたが
「アキラ君」
別の女の人の声。
おそらく、新しい彼女だ。私は、その場で叫んだ。
声にならない声をあげた。

『自分にも失望した。目の前が真っ暗になって、悲しくなった。』

「どうせぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
声が割れるほど叫んだ。
無意識に、見たくもないものをとっていた。
きらりと光る刃―――包丁を自分の手首の胸へ向けていた。
ずぷっ
気持ちの悪い音を立てて、赤い液体が目の前に広がる。
―――ついに私に終焉(おわり)が来たんだ…。
「俺…レイカとの約束やぶちまった」
不意に聞こえた涙交じりのアキラ君の声。
「謝りてぇ」
アキラ君の弱気な声を初めて聞いた。
弱気な声を抱いて、私は死んでゆく。
つらいよ、いやだよ
叫んだが、声にはならず胸に詰まったまま最期を迎えた。

『見つけた。』

私は、花が敷き詰められた木箱に入っていた。
狭苦しくて、外に出た。
黒い服を着た、家族、親戚、友達。
そしてアキラ君も。
私は皆の前に立っているのに、誰も気づいてくれない。
私はもう、完璧な幽霊なんだ。
気付いたら、一人ずつ、私の遺体の入った箱に花を置いて行っている。
私は、アキラ君だけを、ずっと待っていた。
アキラ君の番になった。
「ごめんな」
一言、ぼそりとつぶやき、花を置いた。
私は、その半透明で何も触れることができない体でアキラ君に抱きついた。
カレンダーがあって、カレンダーをみても、まだ1日しか経ってないようだ。
10年に感じるほど、私には長く感じた。
私は、聞こえることのない声で言った。
『やっと逢えたね…アキラ君、だーいすき』

『しばらく、あの人は私の前から姿を消していた。』

私は、その10年に感じる長い時間を。
苦痛の思い出の映った水面をずっと眺めてた。
何が映ったか。すべて覚えていない。
ただぼんやり見つめていた。
誰も来れない部屋だった。
姿を消していたのは、ただ私だったのかもしれない。

『でも、現に私は見つけた。』

アキラ君、見つけたよ?
これから一緒にいてくれるんだったら、貴方もおいで?

第一…
お前の所為なんだよ?

『仲直り、いいですよね?』

ほら、私は貴方を思います。
思えば魂はこちらへやってくる…。

『一緒にいることが、こんなに尊いなんて。』

ほら…だから




おいで?



翌日、新聞の見出しに、こうおどっていた

――――美人少女の元彼
    少女の命日の2日後    謎の変死

後書き

…吹奏楽が地方大会出場で、先輩頑張っているのに…

私はこういうのを投稿しました。

あのですね。修行と言っても…。
そこまで生長できませんでした(嘆)
一生懸命小説読んだり書いたりしてましたが
トランペットに集中するか、小説に集中するか、イラストに集中するか、討伐に集中するか…。
すべて平等には出来ませんね(泣)
まぁ、頑張ったので…。

アドバイス、感想などをください(にこっ)

この小説について

タイトル 思えば、尊く
初版 2009年8月9日
改訂 2009年8月9日
小説ID 3408
閲覧数 1200
合計★ 16
その日の思い出の写真
熟練
作家名 ★その日の思い出
作家ID 560
投稿数 6
★の数 46
活動度 1272
高校生とはもっと青春溢れる素晴らしいものかと思いきや

コメント (9)

2009年8月9日 21時02分28秒
どうも、丘です。
では、感想を。
とても良い作品だと思います。最初の詩の意味が小説の中で明確になるという体裁で新しい小説を読んだ感覚があります。
内容はやばいほど良いと思います。
詩の意味がとても切なくて、しかも小説を読んでまた切なくなる。そしてそれらが化学変化を起こし良い作品になった、と言った感じです。
では、失礼します。
★せんべい 2009年8月9日 21時26分35秒
はじめまして、せんべいといいますー。

僕が思ったことは、少女の自殺の理由がなんだかなぁ・・・。って思いました。
文章から自分なりに読み取ると、きっと浮気をされたのでしょう。
浮気されたから、「死んでやる!!」っていう人はいるかもしれませんが、本当にそれを実行する人がいるんでしょうか?
探せばそういう事例はあるかもしれませんけど、僕は今までそういう悲劇は聞いた事がなかったので、ちょっと違和感を覚えました。
それと、最後の新聞の見出しの部分についてなんですけども、「美人少女の元彼」という表現の部分です。
僕はそこで少女が美人だったということを初めて知りました。
もうすこし少女の容姿などといった特徴を序盤に入れると、読み手もいろいろと想像しやすくなると思いました。

未熟者が指摘させて頂いた点ですけども、自殺の理由だって彼が命よりも大切な存在だったら自殺という道を選ぶかもしれませんし、読者のフィーリングかもしれませんね。笑
冒頭の詩で物語を構成していく形というのは初めて読ませていただいたので、とても新鮮でした。


では、失礼しますー。
弓射り 2009年8月9日 21時44分47秒
内容、伏線の張り方はとても良いと思いますが、僕はこれを「骨格」だととらえます。

一見、携帯小説にありがちなテーマですが、最初の詩と照らし合わせていく形と、最後にどんでん返しが待っているところは構成力に光るものがあると思います。1年前のあなたには、こういう要素をにおわせる力はなかったので、修行の成果でしょうか。修行ってよくわからんけど。

ただ、非常にシンプルなので、「構成力」だけが光る形になってます。それだけだと☆3つ以上を付けられない。ここに筆力、表現力が付くと、すごく良くなると思います。
荒削りながらも、才能の片鱗が見える作品ですね(←一度言ってみたかった)
他作品につけるのとは違って、もっと期待をこめて☆は3つにしときます。

残念だったのが、最後の新聞の見出しですかね。そんな記事は出ないんじゃないかな。これのせいでリアリティーの面で台無しになってます。『中学生変死体 原因わからず ―クラスメイトの元彼の2日後に』とかかな。こういうのは常識力が問われますので、ご注意を。
G 2009年8月10日 18時06分36秒
みにきたよー。
グロ平気なんたんね。
しらんかったしww
あぁ、まぁ、良い内容?なのかな、だとは思う。
ちと上達したな^^
恋愛系ようわからん。
まぁがんばれー。
応援するしー
★その日の思い出 コメントのみ 2009年8月10日 18時39分36秒
≫丘さん
☆五つも…ありがとうございます!
こういうカタチの小説もありかな?と思って書いてみました。
すっごい冒険です。
中々、詩と小説を照らし合わせながらは難しかったです;

読んでくださって、ありがとうございます!

≫せんべいさん
死んでやる!の所は…私も結構悩みました。
結果、「今回くらい曖昧でいいかな?」と思いました。
過去でも、ずーっと曖昧でしたが。
新聞の見出しでも、後から読み返して、「主人公の容姿は髪型しかわからん!!」って思って焦ってしまいました。
修正は…。まぁ、これもいい学習として、あえての無修正で(笑)

自分でも、冒頭の詩からは初めてだったので、ちょっぴり不安要素でしたが…。
悪いことにはなってないようなので、よかったです(笑)

たくさんのアドバイス等、ありがとうございます。これからの参考にさせていただきます!
★その日の思い出 コメントのみ 2009年8月10日 18時50分03秒
≫弓射りさん
照らし合わせとかは、大好きなんです。
「ああそう。」とか思わないであげてくださいな。
修行の成果ですか…。小説読んだりしたかいがありました!

表現が苦手なんですよね…。小説書く上での急所、ですね。
構成力だけが目立たないためにも、努力してみます!
期待…ありがとうございます!

うーん…やっぱりそこは引っ掛かりますよね…。
今度は常識力ですか…。新聞などを、ちょっとでも読むように、毎日心掛けてみます。

感想、アドバイスをありがとうございます!

≫Gさん
さん付け。君にも違和感はあることでしょう、が気にするな。
グロは…怖いのは嫌いだけど、ね。
大丈夫だろうか、ホテルのシングルルームは。
孤独で死にそうだ(嗚呼
こっそりな修行のおかげなんですよ、うん。

読んでくれて、ありがとね!
★時任りょう 2009年8月18日 18時23分00秒
はじめまして。
読ませていただきました!

冒頭の詩を最初読んだ時、ほのぼのした話なのかな。
けれども良い意味で予想を裏切られました。

女の子の気持ちがどんどん言葉にならない悲嘆に変わり、
それから死後―愛してるのか憎いのか混ざり合った気持ちが
表現されていたように思いました。
「お前の所為なんだよ」ってところが…ぞっとします。
怖いです。愛情と憎しみは紙一重だと思わされました。

べつにわるく感じたところはありません。強いて言うなら
女の子がどんな子だったか知りたかった、感じでした。

照らし合わせ、というんですね。勉強になりました〜
それでは。失礼いたしましたっ!!
★その日の思い出 コメントのみ 2009年8月29日 18時43分53秒
≫時任りょう様
こちらこそはじめまして!
読んでいただき、ありがとうございます。

こんな裏切り方もありかな?と思い、書いてみました。
この裏切りを、ほめてくださって、感謝です!

愛情と憎しみは紙一重ですか…。
確かに、そう思いますと、怖いですね^^;
そんな憎しみばかりの死後は大変ですね…。

確かに、女の子の外見などの表現を、ぽーんっとわすれていました。
申し訳ないです。
これからは、気をつけることにします。

コメント、アドバイス、☆4つ、ありがとうございます!
★qq888 コメントのみ 2018年1月25日 14時37分20秒
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