クレアシオン - 察Ъ┐気譴申于颪い藩綽鉾



察Ъ┐気譴申于颪い藩綽鉾


昼間の事だった。
殺風景な宿で、客は数人しか居ない中、1人だけ、とても目立っている人物がいた。
3人はエクラからまた列車に乗りこの町に来ていた。
もちろん来た時とは別のものである。
町の名前はソワール。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
そこの宿で、怪しい人物に3人は目が釘付けだった。



「おい、なんだあれ?」
「私達と同じ旅人なんじゃない?砂漠方面から来たとか」
「・・・確かに砂漠じゃ必要かもだが、宿の中でもするか・・・?」
3人が気になっている人物は、マントを被った人間だった。
フードまでキッチリ被っている為、年齢も、性別すら判らない。
ガタンッ・・・
するとその人物がイスから立ち上がって外に出ようとこちらに向かってきた。
「おっと・・・」
邪魔にならないように3人は入り口から離れる。
マントの人間はすたすたと宿を出て行いった。
「なんだ・・・あれ」
ストラウドの一言で、その会話は終わった。
結局、それを本人に聞かない限り知る術は無かったという事だ。
それに、そこまで気にする事でもないと思った。


町の中は、何処にでもありそうなレンガの家ばかりだった。
形はもちろん違うが、レンガはレンガで色が同じ。
違うのは、飾ってある看板やベルの形・色ぐらいだ。
「なぁ・・・」
町の中を廻っていると、突然にトラヴィスが喋った。
「何だ?」
「あのマントの奴・・・どこかで会ったことないか?」
そしてこんなことを言い出す。
「おいおい・・・顔も何も判らない状態で何を言うか」
ストラウドの返事は語最も。
「だよなぁ・・・」
自分で言ったにも関わらずトラヴィスが同意した。
なんでそう思ったんだろう?と自分でも疑問視なのだ。
すると
「神は――――」
その言葉が、3人の耳に素早く入った。
声がした方向には、1人の老人がいた。
80歳ぐらいだろうか。
「・・・行って見よう」
何処かで見たような光景だった。
1人の老人が神について話、町の大人達は祈るように聞いている。
そこには1つの像があった。
エトワールにあったものと人物はまるっきり違うが、恐らく・・・“神”だろう。
神とやらは・・・場所によって姿も在り方も変わるのだな。
トラヴィスは思った。
列にまぎれて3人もその話を聞いた。

北の方角から現れし神。
この地に幸福をもたらさん。
その幸福を受けた時、我々は永遠に幸せなり。

「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
話の途中でげんなりする3人。
皆こういう話は好きではないらしい。
らしいというか好きじゃない。
「幸せなんて、誰かに貰えるものじゃない」
「・・・・・・?」
一瞬、ルミネが怒っているように見えた。
あの明るいルミネが怒っているところは、始めてみた。
その顔を、次の瞬間風が吹いて、髪の毛が隠してしまった。
「この羅針盤は、」


神が宿したオクリモノ。


「・・・・・・?」
「おいおい・・・なんだ、それ」
3人はそれを凝視した。
だが、見たところ普通の羅針盤だ。
大きさは両手で持てるくらい。
「おお、旅の方ですか?」
すると3人に気づいた老人が、その羅針盤を持って近づいてくる。
「これは、明日を示す羅針盤です」
『明日?』
羅針盤は普通方向を調べるもの。
“明日”と聞いて、だから神からの・・・とか言っているのか?
と3人は思った。
「占いみたいなものです。でも、そこらの占いより確実ですよ」
老人はそんなことを言う。
3人は、ばれない程度に苦笑いした。
「やってみますか?」
「えと・・・じゃ・・・お願いします・・・」
老人の微笑みがどうも嬉しそうで断れなかった。
やり方は簡単だった。
羅針盤の針をただ手で廻せばいいらしい。
そんなことして壊れないのか?と確認を取ったが、問題ないらしい。
代表してトラヴィスがそれを廻してみた。
羅針盤の外側には機Ν供Ν掘Ν検Ν后Ν此Ν察Ν次Ν宗Ν勝Ν将機Ν将兇隼計のように書かれていた。
ぐるぐると針は廻る。
ぐるぐると、ぐるぐると、
ピタッ。
数週したところで針が止まった。
それは后△鮖悗靴討い拭
『后』
垢箸蓮△匹鵑憤嫐を表すのだろう?
「后△任垢」
老人は静かに呟いた。
「誰かに、会えるかも知れませんね」
そしてそう続けた。
『え?』
老人はどうして垢忙澆泙辰燭世韻如答えがわかったのだろう?と疑問に思う3人。
「簡単です」
それを察したのか、老人が二コッと笑って種明かしをした。
「この羅針盤の数字に、意味が在るんですよ」
「数字の、意味?」
「はい。垢蓮⊇于颪い魄嫐します」
なるほど。
と3人は呟く。
「ちなみに、他のは?」
ルミネが興味津々に聞いた。
女の子は占い系も好きなのか?とストラウドがトラヴィスに聞き、
さぁ・・・。
トラヴィスが答えた。
「気蓮∋呂泙蝓兇論篷勝Ν靴鰐楹个瓠Ν犬話藕陝Ν垢禄于颪ぁΝ困牢望・擦六燹Ν爾楼造蕕・修鷲坩堕蝓Ν召鰐粥Ν将気論気靴ぁそして、将兇、“終わり”」
『・・・・・』
なんとも適当に当てはめた感じがした。
占いなんてそんなものだろう。とルミネ以外の2人が思った。
だが、後に・・・それは本当となる。





「なーんだったんだろうな。あれは」
「さぁな・・・」
「でも、占いって信じて見るのも悪くないじゃない?」
3人が一斉に意見を言い合った。
時刻は約5時。
パカンッとトラヴィスは懐中時計の蓋を閉めた。
そんな時間でも、町はとても明るい。
空が少し夕焼け色になっている。
3人は宿に向かってゆっくりと歩く。
すると
ドンッ
「あ、すいませんっ」
トラヴィスが誰かにぶつかった。
「あ、いえ・・・私こそ」
その人はとても急いでいるようだった。
30代半ばほどの女性だった。
エプロン姿であたりをきょろきょろしている。
「どうかしたんですか?」
「あ、いえ・・・子供たちが、池に行ったきり戻ってこなくて」
嫌な予感がした。
子供がどこかにいって戻ってこないと聞くと、1:時間を忘れているか、2:迷子。
または・・・3:クダンに捕まったか。
できれば、1であってほしい。
「トラヴィス」
「ああ」
「あ、え?」
女性はいきなり走り出した少年2人をみてビックリする。
「その池はどこですか?」
残ったルミネが振り返って聞いた。
「えと・・・あそこの森の中にある―――」
「有難う!」
女性が言い終わるまえにルミネも走って行ってしまう。
残された女性は呆然とそれを見ていた。
「・・・全く。物好きなやつらだ」
それを見ていた誰かが、そう呟いた。





森の木々は、密かざわめく。
それは、その少年達を、歓迎しているのか。
していないのか。
「池・・・池」
3人は広い深い森の中で子供達を探した。
「広いね・・・」
「ああ。見つけるのが困難だ」
ルミネとストラウドが何かいい方法はないかと悩む。
すると
ガサガサッ・・・
木が大きく揺れた。
「トラヴィス?」
その木に視線を向けるとトラヴィスが木に登っていた。
「いやー見えないかな?って・・・」
「随分とあれな最終手段にでたな・・・」
「見えるの?」
ルミネが率直に聞いたが
「いいや・・・見えない」
バカな行動だった。
ザ・無意味。
「って何やってんだオレらはー!!」
ストラウドが頭を抱えて叫ぶ。
「早く子供を見つけないと・・・もし、クダンだったら・・・」
ルミネが最悪の場合を口にする。
と、その時
「きゃあぁぁぁ!!」
子供の声が森中に響きわたった。
まるで、悩んでいた3人に居場所を教えているような大きな悲鳴だった。
「あっちか!?」
方向転換をして急いで走り出す。
ガサガサと草を踏む音がテンポ良く池に着くまで続いた。
ザッ
光が見えたところでブレーキをかける。
そこに子供が5人、クダンに襲われていた。
「いた!」
直ぐに武器を構えてそれに攻撃したいところだが、1人の子供がクダンの直ぐ傍にいるため、当たったらダメだ。と、ストラウドとルミネは攻撃できなかった。
「はぁぁぁ!」
トラヴィスは正面から突っ込む。
それを見てルミネも素早く動いた。
「皆!こっち」
子供たちはそれに従ってルミネについていく。
そして、トラヴィスはクダンに攻撃。
ではなく、クダンに検を警戒させるため、振り回した後クダンの足近くに刺した。
その間にトラヴィスは子供を抱えて検に夢中だったクダンから離れた。
「よしっ!」
残りの子供4人はルミネが移動させたので皆無傷だ。
で、問題はそのクダンをどうするか。
ほっておくわけにはいかない。
第一追ってくる可能性もある。
「ルミネは子供達を」
「うん」
「ストラウドは悪いが、オレ検取りに戻るから、援護頼む」
「了解」
バッっと改めて3人は構える。
そして行動を開始した。
トラヴィスは再び突っ込み、ストラウドは援護で弓を放った。
ヒュッ
一瞬にしてクダンに弓が刺さった。
と同時に、とても無機質なクダンの悲鳴が響いた。
それは聞いていたくない、とても嫌な音だった。
「っ・・・!」
その中トラヴィスは突っ込み続ける。
(もう少し!)
手を伸ばして検に届く!そう思った刹那。
「わっ!?」
足が何かに引っかかった。
足元を見ると、草と草が結んであったそれに引っかかったらしい。
「なんで草が結んであるんだ!」
豪快にこけてトラヴィスは全身砂&草だらけだった。
草が結んであるのは、多分もしかすると・・・いや、もしかしなくても子供達が遊びでやったものだろう・・・。
「トラヴィス!」
「!」
気づくのが遅かった。
正気に戻ったクダンが直ぐ近くにいるトラヴィス目掛けて腕を振り下ろした。
その時、
ヒュッ
見えない風が起こった。
それは、どこかで見たことがあるような・・・そんな感じだった。
気づいた時には、いつの間にかクダンが倒れているのであった。
「・・・!」
上を見上げると、マントを被った人物が1人いた。
そのマントで自分に影が及ぶ。
「お・・・まえ?」
『トラヴィス!』
ルミネとストラウドが心配そうに駆け寄ってくる。
「大丈夫?」
「なんとか」
苦笑いで返した。
そして、すっ・・・と去ろうとするそのマントの人物を
ガシッ!
トラヴィスは腕を掴んで引き止めた。
「・・・・・」
「・・・・・」
どうした?とストラウドが尋ねる。
が、黙ったままトラヴィスは立ち上がり、そのマントの人間を見つめた。
「お前、どっかで会った事あるか・・・?」
そういえば、昼間もそんなことを言っていた。
でも、やはり顔も見えない、性別すら判らない人物だった。
兎に角マントが邪魔だった。
「・・・・・・」
「ああ、もう!」
何も答えないザ・マントを見て、トラヴィスがじれったくなったのかマントをがしっと掴んで薙ぎ払った。
すると・・・
その少年の顔がハッキリと日に当たって見えた。
「え―――?」
その少年は、見覚えのある人物だった。
いつか、御取りになって自分たちを逃がしてくれた少年。
「クロード・・・?」
クロードだった。
「何で?っていうか無事だったのか!?」
そこにいる3人が驚いた。
一方クロードは相変わらず不機嫌な顔だった。
「はぁ・・・どうしていつもいつもお前らは俺の邪魔をする?」
「邪魔って何だよ」
「なんの為にマントを被ってたと思うんだ!あれは今頃風に吹かれてどこかに行っている」
そう。
トラヴィスがマントを薙ぎ払った時―――。
丁度、強い風が吹いた。
つまりそれにのせられてマントは今頃・・・。
「・・・・・」
あー・・・と気の抜けた声を出す。
「あのなぁ・・・マントは誤るが、どうして何も言って来なかったんだ?」
不満気なストラウドが話に割り込む。
「貴様たちに話してどうする」
グサッ・・・
いつもの如くそんな態度だった。
「マントを被ってたってことは・・・?」
ルミネが後から尋ねる。
「そうだ。コンシュルジュの誰かがもしこの町にいたら逃がしてもらった意味がない」
「“逃がしてもらった”?」
聞き逃さなかったらしいトラヴィス。
「・・・そうだ。お前たちと別れたあの後―――――」





青と白が広がる建物の中、1人の少年と周りに大勢の誰かの部下がいた。
「ハッ・・・ハッ・・・」
息切れをしながら攻撃を続ける少年ことクロード。
ドサッ・・・
一瞬にして次々に部下達が倒れていく。
「・・・まだいるのか」
部下はどんどん増えてゆき、倒しても倒してもきりが無い。
「クロード」
「!」
カツン・・・カツン・・・
足音が徐々に近づいてくる。
「アドルフ・・・」
「どうして、裏切った?」
そこに現れたのは、今まで倒した部下の上司。
アドルフだった。
「ふんっ。別に根拠などない」
「・・・そうか」
アドルフは問い詰めるのを諦めたように、検に手を伸ばした。
「なら、いじでも教えて貰おうか?」
「・・・・・・」
正直体力はあまり無い。
部下が無駄に多かった所為だ。
それに殺してはいないので、立ち上がられたらまた二度手間だ。
すっ
「?」
アドルフは検を下ろし、ゆっくりとクロードに近づく。
そして、小声でこんなことを言った。

斬られた風に見せかけて、倒れるんだ。
つまりは死んだ振りをしろ。

「!」
「行くぞ!」





「その後、部下達は命令に従いその場を離れ、アドルフは俺を殺したと報告した。一度死んだ人間が、またいたらおかしいだろう?」
「なるほど・・・それで」
3人がやっと納得。
「アドルフさんは大丈夫なの?」
ルミネがそちらを心配した。
「・・・心配ないだろう。あいつはそうそうへまはしない」
即答。はしなかったが、信じているようだった。
「寧ろ、お前たちが気をつけるべきだ。お前達は逃げたことになっている。もしかしたら探しているかもしれないぞ?」
言われて見れば。
バカかお前ら。とクロードに言われた。
言われても仕方が無い。悲しいことに。
「・・・何処までバカなやつらなんだ」
呆れられているが、文句は言えない。
全く持ってその通りだからな。
「・・・おい」
暫しの沈黙のあと、クロードが口を開いた。
「俺もお前たちの旅に同行する」
「あ、そうか」
トラヴィスは軽く言って・・・
「って・・・」
理解が遅れた。
『えぇぇぇぇぇ!!?』
そのあと3人で存分に驚くのであった。





「どういうこと?」
「お前たちだけじゃバカすぎて、俺が逃がした意味がなくなりそうだ」
「っ・・・かわいくないなぁお前」
子供達を返した後で、4人は宿に向かいながら話していた。
「俺は別にいいが」
「私もっ」
3人が話す中、トラヴィスが1人無言だった。
「トラヴィス、お前はいいのか?」
嫌だから黙ってたんじゃ・・・と周りの空気が重くなる。
が、
「あ?いいよ。もちろん」
ころっとOK。
トラヴィスが嫌がるわけないよな。
とストラウドが呟くのだった。



「お前達は、前に神を捜していると言っていたな」
夜。
食事中、クロードが聞いてきた。
もちろん宿の中で。
人は2・3人しか居ない。
宿なんてものは元々旅人としか使わないからいつもそんなに込む事は無い。
「仲間になってから聞くのか・・・」
ストラウドがテーブルに肘を付いて、頬に手を当てながら言う。
「別にいいだろう」
悪くは無いが・・・と顔を上げて苦笑いする。
「手がかりとか、今までになにか情報はつかめたのか?」
『全然・・・』
3人が同時に言う。
「・・・・・・」
心底呆れたようだった。
それと同時に驚いてもいるよう。
クロードはてとも微妙な顔で3人を見つめた。
3人とも真剣な顔をしていた。
それが本当という事はそれだけで、判った。
「はぁ・・・まぁいい。他人の目的に文句をつける筋合いはないしな」
「今まで好き勝手言われてた気がするんだが、俺は」
ストラウドは尽かさずクロードに言ってやる。
「うるさい」
はい。見事にその一言でその話は終わり、
「で、これからどうするかなんだけど――――」
本題に入った。



「はぁ?その羅針盤の占いが当たったと言うのか?」
クロードはいかにも信じてない口ぶりでそう言った。
見た目からして信じそうにないなぁと3人は思っていたが。
「占いって結構当たるよ?」
それとは正反対に、占いが結構好きらしいルミネは嬉しそうにそう言った。
「占いで未来を当てられてたまるか」
「えー?」
占いでは絶対に分かり合えない2人だった。
そんなルミネとクロードを見ていたトラヴィスとストラウドは、がみがみがみその話を聞いているうちに、それがどうでも良くなってきた。
「で?その羅針盤をもう一度見たいと?」
話を戻してクロードが本題に戻して質問をする。
「ああ。当たらないなら兎も角。現に当たったとなると・・・」
し・・・んと、いっきにその場が沈黙する。
「あのおじいさん、どこに住んでるんだろう?」
「・・・それは町の人が知ってるんじゃないか?」
一度は沈黙がきたが、黙々と話を続ける。
「んじゃ、それで決定だな」
その話も、またまたストラウドの言葉で終わりを迎えた。




翌朝。
ジャラッ・・・
いつかのように、カーテンが開く音から朝が始まった。
「ん・・・」
「起きたかー?」
その日は、少し風景が違った。
いつもなら、自分から起きても、ストラウドが起こしてくれても、そこにいるのは2人のみ。
だが今回は、もう1人。
「やっと起きたか」
「はは・・・相変わらずだな・・・」
それは「おはよう」でもなく、ストラウドのように「起きたか?」でもなく、ただの文句。
人によっては憎まれ口だった。
「さっさと用意しろ。行くんだろう?」
「あ、ああ」
ガバッとベットを飛び出して、検と荷物を持って3人は宿の1階へ下りた。
カツン、カツンと下りた所で、
「あ、おはよう」
先に来ていたルミネと合流。
朝の宿は人がいない。
いるのはそこの4人くらいだった。
「見事に誰も居ないな・・・」
いや、宿の店主を入れれば5人だが。
全てテーブルがあいているので、一番近かった場所に適当に座って、
その後、多少話をしながら朝食を取って宿を出た。



町のレンガ道を歩きながら、トラヴィス・ルミネ・クロード・ストラウドが連続で何か言っていた。
ちなみに道のレンガは家のレンガとは色が違う。
レンガ道の色は肌色、だろうか。
「じいさん・・・いないなぁ・・・」
「やっぱり町の誰かに聞いたほうがいいじゃない?」
「聞くならさっさと聞け」
「つーか、最初から聞いておけばよかったんじゃないか?」
言いたいことはそれぞれ「取りあえずその老人の家を町の人に聞こう」。
このまま町を廻っても見つかる気がしない。
「んじゃ、そこらへんの人に聞くかぁ・・・」
ストラウドがちょっくら行って来る。と言い残して走り去っていった。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
残された3人はただそこで待っていた。
「・・・なぁ・・・?」
「何?」
「何だ?」
なぜーか今まで無言だった3人。
「何か話さないか・・・?」
「何を話す?」
「無理に話すこともないだろう」
なんというか・・・間が持たなかった。
しばらくして、ストラウドが走って戻ってくる。
「この家路を曲がったところに、真っ直ぐな道があって―――って・・・どうした?」
ずっと黙ったままの3人を見て怪訝に思う。
「おーい、聞こえてるか?」
「あ、ああ」
「あ、うん」
「ああ・・・」
曖昧な返事が返ってきた。
「・・・・?」
改めて怪訝に思ったが、ストラウドはスルーして、話を続ける。
「じゃ、その道の奥に?」
「ああ」
早速と言っていいほどすぐさま話しリだし、その家へ急ぐ・・・必要は無いのだが、急いだ。
何故か。


「此処、か?」
古い建物感が誰でもわかる家だった。
古いものではあるが、キレイな家ではあった。
家というより館と言ったほうが適切か。
「よし」
トラヴィスは、館の扉をノックする。
すると、
ギィ・・・
扉がゆっくりと開いていく。
「はい・・・?おや、この前の旅人方」
「すいません。あの羅針盤のこと詳しく知りたくて」
ルミネが代表して老人に言う。
「そうでしたか。さぁ・・・どうぞ」
老人は快く4人を歓迎してくれた。
館の中は奥に階段。
その隣に扉が2つ。
「奥へどうぞ」
老人は奥の自室へと4人を案内した。
自室のドアと開けると、机の上にあの羅針盤が置いてあった。
「これは、我が家の家宝見たなものなのです。ずっと私の親はその親から。これからは、私が息子に預ける番になります」
老人は4人にかけてください、と言って自分もイスに座る。
「前に、神からの贈り物って言ってましたよね?」
「ええ。親からそう言われたのです。親も、自分の親から。と言っていました」
本当にずっと家宝して伝わっているのか。
と4人は顔を見合わせる。
「では、それを本当は神の贈り物ではないのではないか?とは思いませんでしたか?」
「トラヴィ・・・!」
ルミネが叫ぼうとしたところを、ストラウドが止めた。
トラヴィスも失礼は承知の上だろう。
クロードは黙ってそれを見ていた。
「ははは。そうですね、子供の私はそんな事も思いました。でも、この家宝を誇りに思うべきだと、今は思っております」
「・・・そう、ですか。失礼申し訳ないです」
「いえいえ。いいのですよ」
老人はニッコリ笑って言いました。



「結局、今の時代に“神”なんてものを知るものはいないのかね」
「前の時代も怪しいけどな」
帰り道、トラヴィスとストラウドが話していた。
その後を、ルミネとクロードが歩く。
「ルミネ」
「何?」
クロードが珍しく自分から話しかける。
「お前は、神が見たいのか?」
「え」
どうして、判ったのだろう。
トラヴィスとストラウドも神を捜してはいるが、自分が始まりだという事に。
「見てれば分かる。お前は、あの老人に失礼をいうトラヴィスを見て、自分も本当は知りたい。そんな顔をしていた」
「・・・うん、そうだね。始まりは私。見たいっていうか・・・会いたいっていうか」
「会いたい?」
クロードは会ってどうする?という顔をした。
「そうだね・・・会えるか、判らないけど・・・私は、世界のことを聞きたいかも。どうして、創ったのか」
「・・・そうか」
落ち着いた様子でルミネは言った。
「おーい!2人とも行くぞー!」
「あ、うん!」
ルミネはトラヴィスの元に走り出した。
「・・・・・・」
黙ってそれを見ているクロードに、ストラウドが近づいてきる。
「何だ?」
「いや。お前も意外に察しがいいよな」
「ふんっ」
ストラウドはお見通しだったようす。
さすがこの仲での年長者?
「行くぞー」
「ほら行くぞ。2人が待ってる」
「ああ」

後書き

クロード復活。
というか元から出て来る設定でしたが。
仲間が4人になりました。
面白い会話が書けるといいけど(苦笑

この小説について

タイトル 察Ъ┐気譴申于颪い藩綽鉾
初版 2009年8月11日
改訂 2009年8月11日
小説ID 3413
閲覧数 641
合計★ 0
五月の写真
作家名 ★五月
作家ID 497
投稿数 60
★の数 165
活動度 11432
一言・・・・・・頑張ります。

http://simotukiharuka.blog.so-net.ne.jp/
自分の小説ブログです。
ここに載せた小説についていろいろ書いてます。

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