神の悪戯 - プロローグ【悪戯の始まり】

嗚呼、

これは一体なんの悪夢だ?



気付けは目の前に変な格好したお兄さんが立ってて
微笑んだような顔でこっちを見てる

なんだ?
俺の背が低いのを嘲笑ってんのか?

「白の鼠よ」
「…ナニソレ」
「主は選ばれた、24の御霊に、私の………いや、この話はいいだろう」
「オニイサン、何?」
「私は、神だ。」
「…は」

冗談だろ
あいにく俺は神を信じない

「あの子」は神を信じれば願いは叶うよって言ったけど、俺の背は結局あの子を越すことなく、あの子は居なくなった
それから俺は見たものしか信じないタチだ

「今、見ているだろう」
「根拠がないじゃないか」
「…まぁ、いずれ信じることになる、」

あれ、今このオニイサン、俺の心読まなかった?

「主は目が覚めたら、牛に出会うはずだ。

 牛に全て伝えておく」
「え?オニイサン待ってよ!」

気付けはオニイサンは霧に包まれてて、
俺の視界から消え去った

そこで俺の意識は、闇に葬られた




‐‐‐



まず、一人、
悪夢に追い込んだ

彼には、否、これから選んでゆく24人の人間には申し訳ないことをした
しかし、「仏」は消えてはならぬのだ






それが喩え、人間だろうと、神だろうと
この悪夢から逃れられる者は居らぬ





人間を苦しめることは解っている
でも、もう無理なんだ

私は醜い人間だよ
己の為に24の御霊をこの「世界」に引きずり込む

もう帰れない、この世界へ








‐‐‐



ますは説明すべきだろう?

世界の終焉を左右する賭けの始まりを



プロローグ















ここは神殿、

所謂神々が住む都

そこには、「仏の神」に退屈した神が居た。


「あー暇。いいよなーキリストは、クリスマスとかあって」
「我侭言わないで下さい、貴方は"釈迦”ではないですか」


釈迦は「そうだったな」と淡い溜息を付き、瞳を閉じた
その姿からはコトバとは裏腹にどこか疲れた雰囲気を漂わせていた

「なぁ、面白い遊びをせんか?」
「遊び?」

彼女の顔色を伺うように話し始める

「そうじゃ、


 人間を使った遊びじゃ、

 十二支の意思を継いだ24の御霊(みたま)

 それぞれ2人ずつ意思を継ぐのじゃ、」
「釈迦様っ…十二支の意思と受け継ぐのは人間には不可能です…っ」

人間で言う秘書役の女性は叫ぶように呟く
それを見て釈迦はやはり、と言う顔をして、ふっと息を吐いた

「まぁ、そういうな。」
「しかし…っ」

いつも冷静なのに取り乱している
私の終焉を解っているのだろうか
優しい優しい尊。
私を気遣っているのだろう

確かに十二支の意思を受け継ぐには強靭な魂が必要だ
それに私の力もあと僅か、

きっとコレが最後の神話となるだろう


釈迦の光を失いかけた灰色の瞳は、深い愁いを漂わせていた

「安心せい。仕事の合間に十二支の意思に負けぬ御霊を作っておいたのじゃ」
「釈迦様…」
「「紅」(くれない)と「白」(ましろ)に分け、戦わせる」

呆れる秘書を尻目に話を続ける
早くしなくては、「仏」は消えてしまう

「両方を戦わせ、勝った側の奴らの願いをかなえてやろうではないか」
「………」
「人間に幸せを与えるのも私の仕事だ」
「釈迦様、それでは…」
「嗚呼、そのつもりだ」




暫く黙ったままの秘書だったが、諦めたように首を振った
解ってくれたか
私の最後の我侭だ。
彼女には悪いが、これは私の意地でもある

「畏まりました」
「有難う、私の可愛い尊(みこと)。」


そういうと彼女は本当に悲しそうな笑顔をして、

「お慕いしております、たとえ、貴方がこの世界の人間でなくとも」


ここは神殿
元人間の私が易く入れるところではないのだ
当然、寿命も速い


「ありがとう、尊。私はお前を信じている」
「光栄です。釈迦様…」

「釈迦様、コレだけは忘れないで下さい」
「なんだ」
「釈迦様は、正しいことをされているのです…」

申し訳ないような、気遣うような困った顔をして、尊は言った
そのコトバに私はどれだけ救われたか

「釈迦様は、お優しいから、全て自分で抱え込んでしまう
 どうか忘れないで下さい。私がいることを…」
「忘れるはすが無いよ、有難う。退屈しただけなんだ、本当に…っ」


どうか、私の命が消えるまで

この娘と共に――――…

神がこんなことを言うのは
可笑しいだろうか?








これが、始まり





神の悪戯から始まった

辛く
苦しく
悲しい、


24の御霊の物語


紅と白、

けして交わっては為らない二つの軍制
交わってはいけない





絶対に





後書き

秘書の名前、尊は当て字&気分です。
釈迦と尊はお互い想い合っているけど立場上結ばれないんです。
この二人の出会いは、また何れ

釈迦の良く分からない発言
「世界の終焉」は何れ説明します。

この小説について

タイトル プロローグ【悪戯の始まり】
初版 2009年8月26日
改訂 2009年8月26日
小説ID 3453
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葱の写真
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初心者ですが、どうか宜しく

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