1と0の狭間 - 超人間は嘘つきの証拠

『超人間(ライアー)』、と呼ばれる人間がこの世にまれにいる。
常人の脳の働きより特化した脳をもち、普通ではありえない自然の力を得た人間の事。
突如、現れた超人間達にCIAや研究者も対策を考えた。
『超人間』と『人間』を区別するための対策を・・・。                                               
                                                     
「リョ・チャンマといいます。よろしくお願いします。」
引っ越してきた韓国人の少年。
漆黒と言うに相応しい黒髪、吸い込まれそうな灰色の瞳。
ワイシャツも同様黒、ジーパンだけは目立つくらいの白だった。
左耳のピアスは、しずく形でスカイブルーの色をキラキラさせている。          
                                                 
「野々村 美喜(みき)です。こちらこそよろしくお願いします。」
「あの、これどうぞ。」                                                      
                                                        
そう言って、美喜に渡したのはきれいに包装紙に包まれた箱だった。
美喜は、箱からチャンマへと視線を戻した。
彼はにっこりと笑って美喜を見ている。
                                                            
「ありがとうございます。にしても若いわねぇ、いくつなの?」
「今年、十九になりました。」                                          
「じゃぁ、すごいあたし年上ね。あっ、でも内緒だから。」                              
「酷いですよ、僕にだけぇ。」
                                                       
頭をぽりぽりかいて苦笑いするチャンマを美喜は少しかわいいと思った。          
クスクス笑う美喜。                                             
キョトンと美喜を見るチャンマ。                                                
                                                          
「チャンマくん・・・、呼びにくいわね。」                                     
「えぇ!!そうですかね?」                                                  
「うん、チャ・・・チャンくん・・・チャン君!!」                                     
                                                       
パンパン手を叩いて喜ぶ。どうやらイイものが浮かんだらしい。
目をキラキラさせる美喜に少しひきながらもチャンマは、どんなモノだと答えを待った。
                                                     
「チャン君!これよっ!チャン君これからよろしく。じゃぁ、有難く頂いとく。」
包装紙に包んである箱を持ち上げて見せる。                                       
ペコンと、頭を下げるとチャンマは隣の家へ帰って行った。                              
                                                                       
*                                  
                                              
チャンマは、玄関に入るとドアの内側から鍵をかけた。                             
廊下を通り階段を上っていく。                                        
2階につくと和室に入る。畳にタンス、壺には菊の花が色とりどりに咲いていた。
部屋にはそれと窓だけしかない。こういうのを殺風景と言うのだろう。                                                     
                                                           
チャンマは、白い壁に映った自分の影を見た。薄らとでもしっかりとある影。                       
                                                         
「いい加減出てこいよ、ロット。」                                          
「何だ、分いたのか。でも、面白かったなぁオマエの表の顔。」                            
                                                      
チャンマの影がグニャっとゆがむ。形を変えていくうちに大きなカラスの姿になった。                    
だが立体的には見えない。まさしく影という感じだ。                                        
バタバタ羽を羽ばたかせて面白がる大烏の影ロット。                             
                                                       
「俺の影で高みの見物か?ライアーでもある俺が人間とお友達にでもなるように見えたか?」                
「まぁ、そう怖い顔するなってAQ1,06。」                                        
「そのナンバーで呼ぶな。で、人間どもへの挨拶がおわった次は仕事だろ。」                     
                                                          
ロットは頷くと、タンスの引き出しを見るよう言った。                                 
1番目の引き出しに封筒が一枚だけ入っていた。                                  
それを取り出し中身を見る。                                                   
                                                        
チケットだった。                                             
                                                         
ブルーマーメードホテルの食事券、午後8時から午後9時までと書かれている。                 
                                                          
「食事でも奢ってくれるのか?」                                         
「まさか…そのホテルでノアの研究所の連中が超人の力の取引をしている。」                    
「それを止めろ・・・って事か。」                                            

後書き

クロウサギです。よろしくお願いします。
まだまだ序の幕ですが、楽しめましたか?
これからよろしくお願いします。
アドバイス、お待ちしてます。

この小説について

タイトル 超人間は嘘つきの証拠
初版 2009年8月30日
改訂 2009年8月30日
小説ID 3461
閲覧数 651
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クロウサギの写真
駆け出し
作家名 ★クロウサギ
作家ID 572
投稿数 1
★の数 0
活動度 144

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