スノウ・ホワイト - 伝説と憧れ

 ひとつの青い惑星の中に全部で12の大陸がある。その大陸の中で一番北にあり、唯一白い大陸がある。名前はクリスタル。
 その大陸の中にヴィスペニアと呼ばれる王国には、大陸中に伝わるほどの、一つの伝説があった。 
 
 六十年ほど前である。ヴィスペニアは、隣国と戦争をした。若い男性国民全員が戦地に行かなければならないほどの戦争であった。女性のほとんどは夫の帰りを待つか、魔術で応戦、または兵隊の治療に当たった。
 一人の、若い娘がいた。
白銀の髪に、雲を映す灰色の目、身につけているフードの色も白と、全身を真っ白に染めている。その女子の名前は、その身に似合った。スノウ・ホワイト
 その娘は、魔術師だった。別にこの国で魔術師が珍しいというわけではない。スノウという存在が珍しかったのである。彼女は、ただ一人国中の町を歩き回りほとんどの国民の傷を癒して回った。
 子供達の幸せを守るため、残った女性達が生きてだんなさんとめぐり合えて幸せになるようにと願いをこめて。
 彼女はもともと、誰かの幸せだけを願い生きていた。そして、彼女が力尽きて死んだとき、雪が降り、人々の傷が癒えたという。それを見た国民達が、王に「戦争をやめろ」と迫り、その戦争は,無事終了したという。彼女の名前からこの伝説はスノウ伝説とされている。

 この伝説は、さすがに六十年となると、信じない子供も多くなってきた。しかし、信じている人間が、1人、いや2人いる。
 1人は、ローズマリー・ハーネット年は、15で、この国には珍しいくせっ毛の茶髪に茶の目を持ち、スノウ・ホワイトが卒業したという、キングベル魔術学校に通う。筆記試験はトップの、まじめでおとなしい女の子だ。
 2人目は、ライディール・ホワイト年は、ローズマリーと同じ15才。ファミリーネームにホワイトがあることから、スノウ・ホワイトのひ孫に値する人物である。曾祖母譲りの白銀の髪に、母譲りの青い目を持ち。愛くるしい外見を持っているが、口が悪いという、何か残念な少年である。ではその少年がなぜこんな非現実的な伝説を信じているかといえば、血縁故信じるしかないのである。
 ヴィスペニア王国で、もっとも有名とされる、キングベル魔術学校でこの2人が出会うことから、この物語が始まるわけである。

「ねぇ、知ってる?」
「何が?」
「ここに、あの、伝説の、スノウ・ホワイトのひ孫が来るんだって。」
「ええ!?それホント?っていうか、まさかあんたあの伝説信じてるの?」
「信じてないわよ。信じてるのはあの子くらいでしょ」
「ローズマリー・ハーネットだっけ?あの子、だめだめよね。筆記以外」
「四代元素使えないんだっけ?完全に落ちこぼれてもいいのに筆記がいいから留年せずにいられるわけなんでしょ?」
「話を戻すわよ。で、そのひ孫男?女?」
「男、それもかなりかっこいいらしいわ」
と、うわさが立っているこのキングベル魔術学校では、もうじき秋学期が始まろうとしていた。

 キングベル魔術学校は、魔術師による、魔術師のための魔術師育成学校である。四代元素、水魔術、風魔術、炎魔術、地魔術はもちろん。闇魔術、光魔術
召喚術、薬草学などを、教えており、現在の生徒数は約630人だという。
学年は1から7まで、十二歳から入学が可能である。制服のリボンとネクタイで色分けをされていて1から白、赤、青、紫、緑、茶色、黒と分けられている。ちなみに、寮があり、寮に入るか入らないかは個人の自由である。
 授業は、学期ごとに担当教師が変わり、時間割の組み立ても個人の自由といった。ある意味自由すぎる、校風で、その裏には「楽がしたい」という、大人の願望が入り混じっていたりする。

 そんな学校には、ローズマリー・ハーネットが通っている。
彼女の正式名称は、ローズマリー・クレア・ラクシーヌ・ハーネットという、少々いや、かなり長い名前を持っている。魔術師スノウにただならなぬ憧れを持っている。先ほどの女子達が言っていたように、筆記試験がなければ何回か留年しているだろうという、実技の成績はかなり悪い。
それには理由がある、彼女は、魔術において最も重要の精霊との相性が、格別に悪い。なぜかは本人もわからない。わかるのは、両親か、祖母なのだが、その三人は三年前に放火事件にあい他界した。

 そんな彼女が、憧れの人のひ孫。ライディール・アヴァロン・ホワイトに出会ったのは、秋開式の次の日、秋学期初めての授業のことである。

後書き

 はい。私の初めてのファンタジーです!「こんな話よう思いついたなぁ」
とともに言われました。自分でもびっくりです。
このお話を思いついたのはとあるネット小説を読んで、私も魔法ものかきたぁいと思い、なぜか魔術と関係のない漫画を読んでいたら、降ってきました。
 楽しんでいただけたらそれでよし。

この小説について

タイトル 伝説と憧れ
初版 2009年9月20日
改訂 2009年10月3日
小説ID 3496
閲覧数 855
合計★ 0
音桜の写真
ぬし
作家名 ★音桜
作家ID 504
投稿数 21
★の数 20
活動度 4200
すっごい未熟ですけどがんばります。自分の小説にコメントをいただけたらうれしいです。応援よろしくお願いします。

コメント (3)

弓射り コメントのみ 2009年9月20日 9時11分48秒
率直な感想を言うと、ゲームのシナリオとしてなら面白いと思います。
でも、小説?なのかな、という。

この感覚は伝えづらいです。昔はよく言ってたのですが、『小説』は劇の台本やゲームのシナリオではないんですね。小説には小説ならではの良さがあり、その部分を生かすからこそ読んでいて面白い作品になります。

設定がしっかりしてる、オリジナリティがあるのは小説の要素として大事なんで、この題材にはすごく惹かれるものがあります。ここに、人間の感情やごたごたを上手く盛り込めるのであれば、今後が楽しみな作品です。
★ルビナ コメントのみ 2009年10月13日 13時31分19秒
お久しぶりです!
約束どおり書きましたよ!
で、質問です。
どうして海外系の名前が思いつけるんですか?
私はいつも日本系なので、
教えて下さい!!
★音桜 コメントのみ 2009年10月13日 13時42分20秒
えっと、言ってしまうと花の名前だとか、
宝石の名前だとかで、マイナーなものがあれば、
それでつけてます。
ライディールに関しては私もなぜこの名前が
すっと出てきたのかなぞです。
あとは、漫画だとか映画だとかの名前を調達します。
これも、まぁ脇役とかの名前を使ったりするのがミソ。
と、言うわけです。
海外系の名前を考えるのは、大変なことですが、
お互いがんばりましょう
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