気づいたときには遅すぎた

あなたの開いている瞳は どこを見ているのでしょう

何度も 何度も あなたを呼んだ

あなたの瞳が確かに私を映しているのに 私を見ていない

そんな あなたを見て 私はようやく気づいた

もう… あなたは遠くへ逝ってしまう


苦しそうな呼吸をする あなたの姿

何度も 何度も あなたを呼んだ

だけど その口から応えは出てこない

ただ ただ 苦しそうに呼吸をするだけ

そんな あなたを見て 私はようやく気づく

もう… あなたに言葉が届かないことを


謝ることさえ できないまま

あなたは遠くへ逝ってしまう

もっと 違う生きかたができたはずなのに
 
もっと 違う逝きかたがあったはずなのに

気づいたときは 全てが手遅れだった


あなたの 震える冷たい手


私は その手を握ったことを忘れることはないだろう


この小説について

タイトル 気づいたときには遅すぎた
初版 2009年10月2日
改訂 2009年10月2日
小説ID 3525
閲覧数 784
合計★ 6
久遠永久の写真
ぬし
作家名 ★久遠永久
作家ID 275
投稿数 47
★の数 69
活動度 4987

コメント (2)

★五月 2009年10月2日 17時32分43秒
知っている人もいるかと思いますが、自分は詩が結構好きです。

なので読ませていただきました。
やっぱり詩って深いですね。
短い文章なのに思いが伝わってくるというか・・・。

また詩を書くのなら、楽しみにしておりますww
弓射り 2009年10月3日 9時55分18秒
お久しぶりです。

「逝く」と「生きる」をかけるとは良いですね。
最初、「開いている瞳」っていうのに違和感を感じましたが
死を予感させる言葉だったのですねぇ。

死ぬ時はひとり。死の前にして、内省や自分の苦しみのみに目が向くのは仕方がないことかもしれません。
名前 全角10文字以内
コメント 全角3000文字以内 書式タグは利用できません
[必須]

※このボタンを押すと確認画面へ進みます。