つばめ - 雨は、いずれ止むものです 〃

 武雄の失恋現場を目撃したその日の放課後。
「俺が自分の気持ちに気付いたのは確か中三の頃で、前年度の春だ。俺は薫姉ちゃんの優しさに心打たれて、まあ、惚れたんだよ。それが俺の初恋だったんだぜ」
 我らが部室を目指す道のりの廊下で、武雄が自身の恋愛エピソードをいつもみたく軽い口調で語っていた。
 奴の言葉を右隣でふんふん頷きながら聞いている美央は、話の続きを興味津々の顔で促す。
「初恋かあ……それで?」
 そして僕は美央のさらに右手側にて、幼馴染二人の会話をただ聞いていた。ちなみに真後ろではいつものようにつばめさんがふわふわ浮いている。たまに「ふんふん」と武雄の言葉に頷き返すかのような声が聞こえてくるから、多分美央みたいに興味津々を表情で体現していることだろう。
「俺は初恋した。したのはいいんだけどな、好きだって自覚した途端薫姉ちゃんに会うのが恥ずかしくなったんだ。んでまあ、それからあんまり会わなくなったなあ」
「何それー。それじゃあ距離縮まんないじゃん」
 そもそも何故こんな話題になったかと言えば、僕が「どうしてあの人のこと好きになったの?」とさっき武雄に質問したからで。
「うっせえ、物理的には距離縮まってんだからいいんだよ。同じ学校に居たし」
「遠距離でも恋愛できる人いるんだよ? ただ近くに居るだけじゃね、進展なんてしないの」
 ちなみに“あの人”とは、今日の昼休みに武雄の熱烈告白を振った生徒会の金髪女子生徒のことである。
「分かってらあ。とりあえずそんなことより、薫姉ちゃんが悠樹のことを好きだったなんて聞いた時は驚いたぞ」
「ショックよねえ、島木先輩が悠樹なんかを好きになるだなんて」
 僕はその子のことが少し気になったので聞いてみただけだし、別に好きになった経緯まで語ってもらわなくてもよかったんだけど、どうやら武雄はそれの最初から最後までちゃんと語りたいらしい。そして質問した僕はそれの最初から最後までちゃんと聞かなきゃならない。長くなりそうだし、面倒だよ。聞くんじゃなかった。
「ああ、中三の頃電話で薫姉ちゃんから恋の相談を受けた時はすげえびっくりしたぞ。一瞬逆上して悠樹を殴りたくなってなー、頑張って自制したんだぞ」
 知らないよ! ていうか僕、下手したら不当な理由で殴られてたんだね、親友に。
「そして俺は薫姉ちゃんの意思を尊重することを念頭に置き、葛藤に葛藤を重ね考え抜いた結果、この恋を諦め、全てを悠樹に任せることに決めたんだ。薫姉ちゃんには幸せになってもらいたいしな」
「へー、男らしいこと考えるじゃない。悠樹なんかとは大違い」
 ところで美央はどうしてさっきから僕に対して皮肉ばかり言うのかな。胸がチクチク痛いよ。
「まあ決心しても俺には失恋がつらくてなー。気持ちを紛らわすために新しい恋を探したんだ。そして二学期辺りに探し当てたのが、現生徒会書記の南さんだ。あれは一目惚れだったぜ」
「あー私その人知ってる。ていうかその人二学期に部室来たよね、新聞部を同好会に格下げだーとかなんとか言いに。そういえばずいぶん綺麗な人だったなあ」
「そうそうその人。惚れたのもその時だ。で、俺とその人はあの時以来会うことはなかったんだけど……今日の昼休み、一気に進展する方法はないだろうかと考えてたら、偶然その人と廊下ですれ違ってな。びっくりした拍子につい声掛けちまって、庭園に呼び出して、気が付いたら告白して振られてたんだ」
「あんた、遊びでも恋でも勢いばっかね。そんなんじゃまともな恋愛できないわよ」
「そうなんだよなあ……振られてから気付いたんだけど、俺ってばまだ薫姉ちゃんのこと諦め切れてないみたいだし。姉ちゃんの姿が今でも脳内でフラッシュバックだぜ……」
「やっぱりさ、島木先輩が悠樹なんかのこと好きだからって、武雄が諦める必要なかったんじゃないの? 頑張ってアプローチした結果島木先輩が武雄のことを好きになれば、もうそれでハッピーエンドなわけだし」
「……言われてみればそうだな。おお、確かに確かに。俺が全力でアタックして、それで薫姉ちゃんが俺を好きになれば問題なんて何も無いじゃないか!」
「そうよ。諦めることなんかない……悠樹なんかに負けちゃだめ。頑張らないと!」
「よっし、打倒悠樹だ。絶対に負けねえぜ!」
 ああ、しばらく傍聴に徹してたらいつの間にか僕が何かの仇みたいに言われてる。ひどい幼馴染たち。

 そういえば、薫先輩はどうして僕を好きになったのだろうか。新聞部室の出入り口をくぐりながら、ふとそんなことを思った。
 中学生の頃からずっと僕のことを見てた――と、彼女からのラブレターにはそう書かれていた。つまり僕と薫先輩は中学生の頃辺りに面識があった、ということになるのかな。いや、僕に一目惚れした薫先輩が陰からひっそりこっちを見ていたということも……さすがにそれはないか。僕不細工じゃないけど別に格好よくもないらしいし(美央談)。
「うーん」
 本人に直接聞いてみるか。どうせ今日も部室に来るだろうし(ここの部員なんだから当然だけど)、彼女なら快く教えてくれるだろう。ちょっと楽しみ。
「何一人でぼーっとつっ立ってんのよ。何か考えごと?」
 美央が部室の長机に鞄を置きながら聞いてくる。
「別に。特に何も」
「……ふーん」
 僕が軽く返答しながら薫先輩早く来ないかなーなんて思っていると、つばめさんが扉を透り抜けて部室を出て行った。彼女が新聞製作においてネタとなる情報を集めるために学校を巡回してくれるのはいつものことだけど、今日は普段より早くに行ってしまわれた気がする。気のせいかもしれないけど。
 そのまま扉を見つめていたら、どばあんとそれを開いて薫先輩がやって来た。彼女は部室内に足を一歩踏み入れるなり、
「ゆーくん今日傘忘れたんだって? じゃあ今日は私と相合傘だっ!」
 とか何とか血相を変えて絶叫する。何を言っているのだろう。
「何で僕が傘を忘れたこと知ってるんですか」
「薫姉ちゃんにはいつも悠樹のこと聞かれるんだよなー。たはは」
「……なるほどね」
 武雄は薫先輩と会う度に僕の情報を流してるらしい。なんだか巷でよく聞く情報漏洩騒ぎも身近に感じてきたなあ。
「相合傘……? ……うわ」
 美央が何やら呟いて、それからぼっと顔を赤くする。自分と例の好きな人が相合傘をしている様子でも思い浮かべたのだろうか。僕も美央に倣って、つばめさんと相合傘するシーンを思い浮かべてみる。ああ、幸せだなあ。むふふ。
「ゆーくん、今日は私と一緒に帰ろう? うん、絶対そうしたほうがいいよっ。じゃなきゃ濡れちゃうしねー」
「遠慮しときます」
 学校を出て走ればすぐの所にコンビニがある。そこで四百円ぽっきりのビニール傘を買えば済む話だ。
「思い出すなあ……」
 僕の言葉を無視して急に遠い所を見つめ出した薫先輩は放っといて、僕は長机に置きっぱなしだったノートパソコンの電源を入れる。
 それのディスプレイが立ち上がるまでの間、僕はあることを考えていた。
「どうしようかな。来月の……」
 来月のホワイトデー。バレンタインではつばめさんがとても素敵なプレゼントをしてくれたんだ。そのお返しは絶対にしなきゃいけない。でも何をどう返せばいいのかまったく思いつかないんだよね……こうなったら僕も黒沢先輩に頼んでつばめさんに触れるよう細工してもらって……いいや、それじゃあだめだね。ホワイトデーは三倍返しと相場が決まっているんだ。これじゃあせいぜい一倍返し程度だから、もらったチョコをまるまる返却するのと似たようなことになってしまう。それはちょっと失礼だよね。じゃあ僕は一体どうすれば……うーん……。
「どうしたのゆーくん、何を悩んでいるのかな。お姉さんに話してみなさいな」
 耳ざとく僕の呟きに反応してくる薫先輩。そういえばこの人へのお返しもちゃんと考えなきゃいけない。お菓子をたくさんあげようかと思っていたけど、考えてみれば愛情たっぷりの手作りチョコに市販のお菓子詰め合わせじゃあ割に合わないじゃないか。
 せっかく僕がホワイトデーにお返しするべき自称お姉さんが目の前に居るんだ。何が欲しいのかとか聞いてみよう――おっとっと。その前に別の聞こうと思っていたことがあったのを忘れていた。
「薫先輩はどうして、僕のことを好きになったんですか?」
「あらー、そんなことが聞きたいの。そうだねー……」
 僕はごくりと唾を飲み込んで、ちょっとだけ緊張してみたり。ついに明かされる、薫先輩が僕のことを好きになった訳。
「分からない、かな」
「……え?」
「だってそうだもん。一目惚れをしたってわけじゃないし、優しくされたからかもしれないけどそれも何か違う気がするし。とにかく、好きになっちゃったのっ」
 なんだ、結局うやむやなのか。
 そういえば僕も、つばめさんを好きになった理由はただの一目惚れで、別に大した理由があるわけじゃあない。先輩が熱烈な想いを向けてくれているから、僕はてっきりこの人と運命的な出会いでもしてたのかなーとか思ってしまっていた。
「なるほど、よく分かりました。とにかく先輩は僕が好きなんですね」
「そうだよ。弟は愛すべき存在なの」
 僕もつばめさんが大好きだ。理由はともかく大好きだ。
 そういえば薫先輩、さっき「優しくされた」とか何とか言ったような。中学生の頃、薫先輩ほど小さな女の子に優しくしたことなんてあったっけ……まあいっか、特に気にすることでもないや。すっかり忘れてるぐらいなんだから、それはきっと僕にとってすごく何気ないことだったのだろう。
 話は終わったので、僕はいつの間にか立ち上がっていたディスプレイへと視線を向ける。そういえば他にも聞くことがあったような気がするけど、それもまあいいや。とりあえず次回発行の新聞を早く完成させなきゃ。

 武雄の撮ってきたこの写真、ちょっと大きいかな。縮小したいけど、これ以上そうすると画像がぶれるかもしれない。こうなったら要らない部分を切り取ろうと思い立ち、僕は別のソフトをウインドウに立ち上げる。
 そんな風にいろいろと細かい部分で凝っていたら、唐突にぴーんと脈絡のまったく無いことを一つ思い出した。
 薫先輩からホワイトデーに何をしてほしいのか、聞き出さなきゃ。
「薫先輩。ホワイトデーに何かお返ししようと思うんですけど、欲しいものとかってあります?」
「う? う、うーん……」
 僕の声に反応して、持参していた文庫本のページから間の抜けた声と共に顔と視線をこちらへと向けて首を傾げる薫先輩。
 同時に一瞬、視界の端で美央がぴくっと動いた。
「どうしたの美央」
「何でもない」
 むすっとした態度の美央。最近様子がおかしいんだよねこの幼馴染。
「思いついたっ!」
 さっきまでうーんうーん唸っていた薫先輩の頭上にて、いきなり大きな電球が煌いた。
「ゆーくんの服が欲しい!」
 一瞬、視界の端で美央がびくんっと揺れ動く。様子がおかしすぎてちょっと心配になってきたけど、美央は何でもないってさっき自分で言ってたし……。
 というわけで、かなり心配だけど美央のことは頑張って気にせず、僕は薫先輩の話を繋げる。
「僕の服ですか?」
「うんっ。私が着れるサイズのがいいな」
 お下がりの服か。それなら出費もなくて済むし、整理をサボっていたせいでぐちゃぐちゃなタンスの中も広くなる。一石二鳥だね。
「じゃあゆーくん、ホワイトデーの日よろしくね」
「まかせてください」
 また一つ疑問を解消できた所で、僕は再びパソコンの画面に向き直る。
 ……武雄のこの写真、要らないかもしれない。

「なあ悠樹。お前、最近薫姉ちゃんとまた仲良くなってないか? 俺の気のせいだったらいいんだけどよ」
 そんなことを横からいきなりひそひそと聞いてくるのは、ほんのさっき薫先輩への自分の想いを貫こうと決心した僕の幼馴染、新井武雄である。よし、武雄の上の名前はちゃんと覚えてる。もう忘れちゃだめだぞ僕。
 親友の苗字を確認した所で、僕は彼の尋ねごとに返事をしてあげた。
「気のせいじゃないかな。前からこんな感じだったよ」
「そうか。うーむ、薫姉ちゃんと仲の良いお前に打ち勝つことが、はたして俺にできるのだろうか。……なあ、どうすればいいと思う?」
「いや、それはさすがに自分で考えようよ。ていうか僕に聞くことじゃないと思う」
 僕って、武雄にとって恋敵みたいなものじゃなかったっけ?
「そうか。うーむ、分からない……」
 自分の恋に悩む武雄。うんうん、何となく良い傾向だ。
 そういえば、僕はつばめさんとの恋愛に一つも悩みを抱いたことがない。しかも幽霊さんが相手だから恋敵なんて居ないし、何一つ障害の無い安全な恋愛だ。
 僕たちの間にも何か障害が欲しいなあ。それを乗り越えた時こそ、僕らの愛はより一層深まり強くなったりするわけでして。
 と、そんなことを考えていたら、コンコンとノックの音が耳に届く。その後に出入り口の扉がガチャリと開き、部室内に顔を覗かせる影一つ。
「遅れた。源川に話がある。こっちへ来い」
 黒沢先輩だった。彼がこうやって僕を呼ぶ時はいつもつばめさんに関することでお話がある時だ。とりあえず「はいはーい」と返事して黒沢先輩には少しの間待っててもらう。
 僕は急いでノートパソコンに打ち込んだ新聞のデータを保存、ひとまず電源を切って、それから他部員三名に「ちょっと行ってくる」とだけ言い残し部室を後にした。
 廊下の窓を透して見える空模様は曇り。小降りだった雨はすっかり止んでいる。
 やがて無人の道をずんずん歩いていく黒沢先輩は突然立ち止まり、こちらを振り向いた。
「源川」
 長身の彼は見下ろす形で僕に視線を向け、持ち前の低い声で語りかけてくる。厳威な気配を漂わせていく彼を前に、僕は思わず竦んでしまった。
 ……ていうか、なんか怒っているような気がするよ、黒沢先輩。
「どういうつもりだ」
「へ? な、何がですか」
「つばめのことだ」
 つばめさんのことって……はて、心当たりがない。彼女のことで黒沢先輩を怒らせるようなことなんて無かったと思うけど。
「さっきそこでつばめとすれ違った。相当深い溜め息を吐いていたようだが」
 あの人がため息を……って、ああなるほど。その溜め息はきっと、武雄の恋愛事情を知ったつばめさんが彼に共感してつい漏らしてしまっただけのものだろう。つばめさんは優しいからね。
「ああ、それはですね――」
「言わなくてもいい。大方島木にデレデレしていてつばめに呆れられたのだろう」
 …………い、いやいやいや。
「違いますよ! 薫先輩にデレデレなんてするわけが」
「信用できん。お前は前から他の女に目を向けてしまう節が見られていたからな。これ以上つばめを悲しませる行為を働くようなら、俺はお前たちの交際を認めるわけにいかない。ゴーストスイーパーとして」
 僕の話をまるで聞こうとせずに一人でべらべら喋り出す黒沢先輩。ちょっと待ってくださいよ、他の女の子に目を向けるだなんてつばめさんラブな僕に限ってそんなことあるはずないじゃないですか! ゴーストスイーパーはまるで関係ないですし!
「これは忠告だ。いいか分かったな」
「だから先輩、少し落ち着きましょう。まずは僕の話を聞いてくださいよ」
 おかしい。いつもの黒沢先輩らしくない。今日はいつもの冷静さが足りないというかせっかちというか……いや、そうじゃなくて……そう、必死な感じだ。何故か今回、いつもはまったく見せてくれない黒沢先輩の熱い部分が曝け出されているような気がする。
「聞いても意味など無い。どうせくだらない言い訳か何かなんだろう。お前はとにかくつばめだけを一途に愛せ」
 本当にもう、何を必死になってるんだか分からない。そんな僕の困惑を誤魔化すかのように、生徒の完全下校時刻を知らせるチャイムがこの廊下内で鳴り響いた。
「つばめを幸せにできないようなら、俺はお前からつばめを引き離す。分かったな」
 それだけ言い残し、先輩は背中を向けて歩き出した。
 つばめさんを幸せに……彼もそれを望んでいるのだろうか。つばめさんの恋人である僕と同じように。
「あれ、悠樹くん」
 黒沢先輩が廊下の向こうに消えて見えなくなった所で(そっち階段ですよ。部活には出ないんですか)、背後からつばめさんに声を掛けられた。もちろん僕は喜んで振り返る。
「つばめさんっ」
「どうしたのですか、こんな所で……部活はもう、終わったのですか?」
「いやまだだよ。さっき黒沢先輩に呼び出されて――って、つばめさんこそどうしたの。そんな沈んだ顔して」
 僕の愛しい恋人は、その華麗な容貌には不似合いな浮かない表情をしていた。
 元気がない。落ち込んでいる。
「まだ武雄のこと、心配なの?」
「いえ、別に……ただ、今日はちょっと疲れたので、私はもう眠りますね……」
 無理やりに作ったような彼女の微笑みが少し痛々しい。僕の中で不安が募る。
 疲れたって、どうして。
「では、また明日」
 それからつばめさんは壁を透り抜けてどこかへ行ってしまった。一瞬追いかけようという衝動が働いて、しかし生身の人間である僕が壁の向こうへ渡れないことを思い出す。
 僕は壁にこびりついている汚れと向き合ったまま、動かず、思考を体全体に巡らせた。
 黒沢先輩はつばめさんが深い溜め息を吐いていたと言っていて、つばめさん自身は疲れたと言った。幽霊である彼女が身体的に疲れることはない。なら、何か悩みごとでもあるというのだろうか。
 つばめさんの精神に、溜め息を吐かせるほどの負担をかけたその原因は何か。僕の考えられる中で、思い当たる節は一つしかない。
「僕のせい、かな」
 思えば最近、つばめさんはいつもあんな元気のない表情を浮かべていた気がする。恋人であるはずの僕が、黒沢先輩に忠告されるまで全然気付けなかったなんて。
 僕が何かつばめさんの気に障るようなことでも言ったのかな。分からない。どうして彼女が落ち込んでいるのか、全然想像もできない。
 これは安全な恋愛なんかじゃなかった。一番の障害は、とても馬鹿な自分だったんだ。
 乗り越えられるのかな。この障害を、こんな僕が……。

 今の僕の気持ち、大変ブルーです。あと悩んでます。恋人を幸せにできる自信がありません。
 どうしよう、こんなに落ち込んでだら気持ちが顔に出てしまう。今の僕を仲間たちには見せたくない。
「……はあ」
 ため息を吐くのと同時に思い出す。そういえば完全下校の時刻はもう過ぎてたんだっけ。良かった、それなら部員たちは皆もう帰ってるはず。これで顔を合わせずに済む。
 つばめさんはどっかに行っちゃったし、今日は居残りしないでさっさと帰ろう。そしてお気に入りの音楽を聴くなりして気分転換でもしよう。それがいい。
 窓の向こうではいつからか、大粒の激しい雨が力強く降っていた。そういえば傘忘れてたんだっけ。
「どうやって帰ろうかな……」
 もうずぶ濡れになってもかまわないような気がしてきた。どうせ傘は無いんだから、どのみち濡れて帰ることになるのだけど。
 立ち止まってぼーっと滴に濡れる窓の向こうを眺めていたら、突然黄色い何かが僕の視界を遮った。ヒマワリを思わせる色彩のそれは、どこかで見た覚えのある形状をしている。
 傘だ。でもここは学校の廊下で、つまり屋内。どうしてこんな所でこれが開いてるんだ。
「ゆーくん、一緒に帰ろ」
 声のした方向を向いて目線を下げると、上目遣いでこちらを覗いてくる小さな女の子がいた。僕に向かって伸ばした右手は傘の柄をしっかりと握っている。
 そういえば薫先輩、相合傘をしようとか言ってたような。
「ね、帰ろうよ」
「……そうですね。一緒に帰らせてください」
 この小さな先輩と相合傘をしたいわけじゃない。濡れたくないから、彼女の誘いを受ける。ただそれだけなんだと自分に言い聞かせて、僕は彼女の提案に頷いた。
「うんっ!」
 薫先輩は僕らの頭上で広がっている傘同様、ヒマワリのような笑みを顔いっぱいに広げる。
 今僕の目の前で笑っているのが、つばめさんだったら良かったのに。僕は心の中でひっそりとを溜め息を吐いた。

      ***

 確かまだ二月なんだっけ。どうりで日の暮れが早いわけだ。
 そんなわけで現在、僕と薫先輩は曇りの夜空とヒマワリ色の傘の下、二人肩を並べて歩いている。
 学校を出てからというもの、大降りだった雨はもうすっかりおとなしくなっていった。この程度なら傘が無くても走って帰れるけど、もう今さらである。せっかくだから家に着くまでお世話になっちゃおう。立春を過ぎたとは言え濡れると風邪引いちゃうかもしれないしね。
 ……でもやっぱり、相合傘はつばめさんとやりたかったなあ。溜め息を吐きそうになったその時、今までほとんど黙っていた薫先輩が唐突に口を開いた。
「ひ、久しぶりだね……私たちがこうやって、相合傘するの」
 訳の分からないことを言い出すちっこい先輩。久しぶりって、それはちょっと違うのではないですか。
「今がはじめてですよね。相合傘」
「え?」
 何ですかそのものすごく間の抜けた表情は。それから彼女は間を抜くだけでなく十分に空けてから、震えた声で僕を見上げながら言う。
「覚えてないの?」
「何がですか。……ってうわあ、ちょっと何いきなり目に涙を溜めてるんですか!」
 困ってしまう僕をよそに一人寂しそうな声で、
「わ、忘れちゃったんだね……うん、分かった。じゃあ教えてあげるから、思い出してよねっ」
 さり気なさを装いながらもこぼれ落ちそうになった涙を拭う薫先輩は、その“はじめて相合傘した時”とやらのことをゆっくりと語り始めた。
 僕と彼女が出会ったのは今から二年ほど前らしい。僕が中学二年生、薫先輩が中学三年生の頃。
 学校からの帰り道、突然雨が降り出して困っていた薫先輩に、僕が傘を差し出しながら声を掛けたようだ。全然思い出せないけど、その時の僕は小柄な薫先輩のことを小学生ぐらいの子だと思っていたに違いない。
 そんなこんなで僕らは相合傘をすることになり、今の僕らと同じ状況になっていったという。薫先輩はそんな優しい僕を好きになったんだとか。
「あれ、でもその話おかしい所がありますよ。女の子と相合傘した経験なんて普通忘れるはずないんですけど」
 薫先輩は話を中断して僕を見上げる。
「思い出せない? 何かこう、ピンと来たりしない?」
「しません。人違いじゃないですか?」
「違わないもん。だって私、あの日からゆーくんのことずっとストーキングしてたんだから。私が追っかけてたのはゆーくんで間違いないよ」
 ストーキングって、ストーカー行為のことですか。それって犯罪じゃ……あれ。
 何だろう、この感覚。
 目の前の光景に対し、僕は一瞬だけ変な何かを感じた。
「あ、ゆーくんのお家に着いたよ。あの家だよね?」
 薫先輩が立ち止まるのに連れて、僕は思考を中断するのと同時に足を止める。彼女の指差す先には、確かに僕の家があった。
「どうして知ってるんですか、僕の家」
「それはもちろん、二年前もゆーくんの家まで相合傘したからだよ。ゆーくん、あの時傘まで貸してくれたのに、本当に私のこと覚えてないんだね……ううう、私悲しいよお」
 両拳を目の下にくっつけて白々しくおいおい言い出す薫先輩。
「な、泣かないでくださいよ……」
「ふふ、嘘泣きだもーん」
 てへ、と悪戯っ子みたく舌を出す薫先輩を見て、泣かれていないことに少しほっとした僕は、また一歩一歩足を進ませていく。置いてけぼりにされそうになった彼女は慌てて僕についてくる。
 僕は薫先輩の告白を振った。僕は彼女が心の中に思い描いていたであろう幸せをぶち壊しにしたのに、この小さな先輩は未だに僕から離れようとしない。“お姉さん”を自称し、僕に近づいてくる理由まで(無理やりだけど)作った。
 薫先輩はまだ、僕のことを好きでいてくれているってことなのかな。
「どうしたのゆーくん。もうお家着いたよ?」
 どうしてこの人は僕のことを好きでいられるのだろう。恋人すら落ち込ませてしまうこんな男のどこに惹かれたと言うんだ。
「ゆーくん? お家着いたよー」
「あ、はい。そうですね」
 魅力なんて、僕にはひとかけらもないのに。
「じゃあ僕はこれで」
 僕は傘の外に出てから門の向こうへと足を一歩踏み入れる。そこで傘に入れてもらったお礼を言わなきゃと思い立ち、僕は背後を振り返った。
「薫先輩、今日は本当にありがとうござい……」
 そこに彼女の姿はもうない。代わりに、雨に濡れた地面をばしゃばしゃと走っていく薫先輩の足音が、僕の鼓膜に緩く響いてくる。

      ***

 真夜中なのに、つばめさんのことが気になって眠れない。
 どうして彼女はあんなに落ち込んだ顔をしていたのだろう。さっきからつばめさんの沈んだ表情ばかりが頭に浮かんでくる。そして僕一人では解決できない疑問だけにやるせなさが胸の中で暴れまくっている。
 やっぱり、直接本人に聞くしかないのだろうか。
「つばめさん……」
 真っ暗な部屋の天井に向かって、小さく呟く。
 君は一体、どうしちゃったの?

 昨夜はやっぱりつばめさんに直接聞き出すべきだという結論に思い至り、そして迎えた翌日の朝。
「失礼しましたー」
 いつもより早めに登校し、職員室に保管されている新聞部室の鍵を手に入れた僕は、それから廊下を歩きながら思考を働かせる。
 つばめさん、部室に居てくれてるかな。いつもの朝は人でごった返す校門の所で会うのだけど、今日は彼女と会話しないといけないため、あの時間にあそこで会うわけにはいかない。時々忘れそうになるけど、僕の恋人は幽霊なのである。コミュニケーションには極力周りの目を気にしなければならない。
 部室前に到着。鍵をガチャリ、扉をゆっくりと開く。そこにつばめさんは居なかった。
 本当、どこに居るのかな。部室の中をよく確認した後にまた鍵を閉め、僕は当てもなく再び廊下を歩き出す。
 昨日のことがあるから会うのはちょっと気まずいけど、今度も黒沢先輩につばめさんの居場所を聞いてみようかな。でも今は運動部の朝練連中ぐらいしか学校に来ていない時間だし、寝不足っぽいあの人がこんな早い時間に来てるかどうかは甚だ疑問。
「悠樹にも困ったものだな。いつまで恋人を放っておくつもりだ」
「いえ、これは私が勝手に……」
 駄目もとで黒沢先輩の教室に近づいていた時、とある二人の会話が僕の耳まで聞こえてくる。黒沢先輩とつばめさんだ。僕はその教室を開いている扉からこっそり覗いてみる。
 やった、つばめさん発見。ていうかゴーストスイーパー先輩もそこに居るみたいだけど、二人で一体何の話をしてるんだろう。僕が話題に出てるみたいだけど、なんのことかな。
「私も肉体が欲しいです。そうしたら、薫さんのように悠樹くんを抱きしめたりして、強引にでも振り向かせられるのに……」
 つばめさんが僕を、抱きしめる……その光景を想像して、僕は危うく後頭部を床にぶつけそうになる。いけないけない、理性を保て僕。
「悠樹くんは私に好き、とか私のためなら何でもする、とか言ってくれます。それは素直に嬉しいんですけど、嬉しいはずなんですけど……どうしてか、最近はあまり、心が躍りません……」
 やはり彼女は何かに思い悩んでいるようだ。悩みごとなら遠慮なく僕に相談すればいいのに。ああ、僕のことで悩んでるから聞きにくいのかな。
「つばめ、心を入れ替えてみたいとは思わないか」
 唐突で意味不明な黒沢先輩の質問に、僕もつばめさんもきょとんとしてしまう。つばめさんは首を傾げながら聞き返した。
「何のことですか?」
「俺はお前のことが好きだ。源川なんかより、俺と一緒にならないか?」
 …………。……――はっ。あまりに突然なことで、一瞬僕の意識と視線がそっぽ向いてしまっていた。いやいやちょっと待ってくださいよ黒沢先輩!
 実は昨日、つばめさんのことで必死になった黒沢先輩を見た時から、なんとなくだけど予感はしていた。黒沢先輩はつばめさんに気があるんじゃないのかと。
 実際は気がある所じゃなかった。この人は直接好きだって言い放ってしまった!
「ごめんなさい、京介さん。私の中には悠樹くんしか……」
「お前はそう言うが、実は違う。お前は島木になびきかけている源川に愛想を尽かし始めているんだ」
「そんなことっ!」
 まさか黒沢先輩が、つばめさんのことを好きだったなんて――こないだ聞いた話では、黒沢先輩がこの学校に入学した当初からつばめさんとは知り合いだったらしい。つまり単純計算で約三年間も二人は一緒にいたということになる。一年未満しか彼女と一緒にいなかった僕と比べれば大きな差だ。
 考えてみれば、一見恋愛になんか興味ないって顔をしている黒沢先輩でもそんなに長い年月つばめさんといたら彼女を好きになってしまうのはもう当然じゃないか! なんたってつばめさんは素敵な人なんだから!
「あいつが言うなら俺だって言ってやる。つばめ、俺はお前が好きだ。お前のためなら何だってしてやる」
「や、はう、あの、その……っ」
 ちょっと待ってよつばめさん、何でそんなに顔を赤くしちゃってるの? それ、今まで恋人の僕にしか見せなかったような顔だよね?
 まさか、満更でもないんじゃ――
「つばめさんッ!」
 気がつけば、僕はいつの間にか教室の中に飛び込んでいた。叫ぶ声にちょっとだけ怒気を含ませながら。
 今まで感じたことのない嫌な感情が、僕の胸の内で激しく燃え始めている。
「ゆ、悠樹くん? どうしてここに……」
 僕の突然の登場に驚くつばめさん。そんな彼女の瞳を見つめながら、僕は言う。
「君じゃなきゃ、駄目なんだ」
 つばめさんは何に悩んでいた? ちょっとしたすれ違いから、僕の想いを感じ取れなかったことにだ。感じ取ることができないのなら、僕から無理やりにでも伝えてやる。
「僕には君しかいないんだ!」
 僕の言葉に対し、
「……私だって」
 つばめさんの声は、震えていた。
「私だって悠樹くんしかいないんです。けれど……もう死んでいて、この世とは完全に無関係の私よりも、悠樹くんはその内、薫さんの方を選ぶんじゃないかって思ったら……」
 それから彼女の声は段々震えが激しくなっていく。
「悠樹くんと一緒にいる幸せな時間が、終わってしまうんじゃないかって思ったら……」
「終わらないよ」
 苦しかったんだと思う。大切な人が自分の傍からいなくなるかもしれないなんて状況、僕なんかはとても耐え切れない。
 さっきつばめさんが黒沢先輩に告白された時、僕は一瞬戸惑い、不安になった。もしかしたら本当に愛想を尽かされて、黒沢先輩の方へとなびくかもしれない。そんなことを一瞬考えた。
 だけど、そんな戸惑いや不安は全部徒労だったんだ。
「僕はずっと、つばめさんのことが好きなんだから」
 何故なら僕たちはこうして、お互いの想いを確認し合えている。
「つばめさんは僕のこと、好きじゃないの?」
「あうあ、やっ、そ、そんなことないですよっ! 私も、その、悠樹くんのこと……」
 お互いの想いが空回りすることは、多分もうないだろう。
「悠樹くんのこと……愛してますっ」
 きっと、ないはずだ。
「源川、つばめを抱き締めてやれ」
 頬をリンゴ色に染めて何やら「あうあう」と唸っているつばめさんをよそに、ひそひそと静かに言葉を投げかけてくるのは黒沢先輩。なんですと。僕は先輩につられて、ひそひそ声で言葉を返す。
「どいうことですか」
「バレンタインの時みたく、つばめの身体を一時的にこの世に現した。今なら抱き締められるぞ」
「いや、そうじゃなくって。黒沢先輩はつばめさんのこと、好きなんでしょう?」
 どうして恋敵にわざわざ抱き締めるための手助けなんてするのだろう。
「俺は演技が得意なんだ。忘れたか? 節分の前日、俺がつばめをに手をかけた時のこと」
「……ああ、確かにあれは迫真の演技でしたねー……って今回もですか」
 何のために彼がそんなことをしたのか……は、多分聞かなくても分かる気がする。きっと悩みに悩んで落ち込むつばめさんを助けるつもりだったのだろう。
「早くしろ。時間は限られている」
「了解です。本当、いろいろありがとうございますね」
「気にするな」
 こうなったら、黒沢先輩のご厚意に甘えまして。
「ひゃっ」
 恥ずかしそうに声を上擦らせるつばめさんを、僕は優しく、そして強く抱き締めた。
「……苦しいですよ、悠樹くん」
 僕の背中につばめさんの腕が回ってくる。
「好きです、悠樹くん」
「僕も……――ッ」
 僕もだよ、と言うつもりが、心臓が一瞬大きく鼓動したことによってその言葉がかき消されてしまった。
 何だ、これ。確か前にも一度だけ感じたことのあるような気がする、この気持ちは……この、強烈かつふんわりとした気持ちは……。
「うん。僕も、だよ」
 いつ感じたんだろう、この気持ち。何かとても大切なことを忘れている気がする。
 ――いや、こんなにも忘れ切っているんだ。大切なことのわけないか。
「好きだよ、つばめさん」
 あの気持ちがなんだったのかは気になるけど、とりあえず今は、つばめさんとの愛を噛み締めることに集中しよう。



 後日。
「本当は本当に、つばめさんのこと好きだったんじゃないんですか。黒沢先輩」
 二人きりになるため屋上に待たせてあるつばめさんの所へ向かう途中、ばったり黒沢先輩と会った僕は、こないだのことについて彼に質問していた。すると先輩は特に顔色も変えず、平然と答えてみせる。
「どうだろうな」
 たったそれだけ、一言残して僕の横を通り過ぎる黒沢先輩。僕はその背中を見て、どことなく足取りが弾んでいるような気がした。
 つばめさんの幸せを願っているのは、多分事実だと思う。ただ彼女に対して恋愛感情が芽生えていないだけで……って、異性の幸せを望んでいる時点でそれは恋になるんじゃないかな。……よく分からないや。
 とりあえず、僕は止めていた足を屋上に向けて歩かせる。
 つばめさんが待っているからね。

後書き

今話は四話目であります。
今回からほぼ定期的に発表していきたいなあとは思っておりますが(週一投稿とか隔週投稿とか)、はてさてどうでしょう。ストックは最終話まであるのですが、急に心変わりして「よし、この最終話を一から書き直そう」「だめだだめだ、五話目から先全部書き直そう」とか言い出すこともあり得ます。とにかく、完結させるのは約束しますので、最後までお付き合いの方よろしくお願いしますね!
さて、本文の内容については後書きから読み始めちゃうせっかちさんのために触れないでおこうと思います。ていうか、またもや前話から大分離れちゃいましたね投稿日。このシリーズは今年の一月に始めたから、簡単に数えて九ヶ月に四話という超スローペースであります。大変ですね。叫んじゃいましょう。きゃー。しかしおかげで大きな矛盾点も事前に修正できて良かったです。うふふふ。

s:2958(第一話) s:2997(第二話) s:3260(第三話)
初見の方は最初から読んでくださいね。

……コメントへのお返事……
せんべいさんへ
いやあ何かもう、照れちゃいます! 昔褒めて伸びる子と言われた僕ですが、そんなに言われちゃうともう逆にだめになっちゃいそうですっ!
三角関係云々ですが、実は最初もっとメロドラマ的な感じにしようかなと思ってたのですよー。結局それじゃあさすがに雰囲気ぶち壊しかなあと思い直したわけですが、やっぱり平和が一番ですよね。
ちなみに、つばめさんは僕の理想の女性像です。しかし最近、薫先輩の方を可愛く書くことに熱心な僕であります。ふっふー。
個性的なキャラの配置……いやあそれほどでもないですよお。誰一人空気キャラを作らないようにと心がけたのが良かったのかもしれないです。
一刻も早い更新、頑張ります! 今のところ週一に投稿することを考えてます。待っててくださいね。
では最後に、読んでくださって本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いしますね。

この小説について

タイトル 雨は、いずれ止むものです 〃
初版 2009年10月15日
改訂 2009年10月16日
小説ID 3560
閲覧数 771
合計★ 5

コメント (1)

★せんべい 2009年10月16日 17時58分26秒
これすげぇ好きです。笑

文章とか表現だとか、指摘しなければならない部分もあるのかもしれませんが、それを抜きにしても僕はこの作品に心惹かれました。
昔、妹の影響で少女マンガをよく読んでいたこともあり、こういった楽しい三角関係が大好きなのです。
つばめさんをどうしても自分の好みの女性にしてしまうのは僕だけなのでしょうか?汗
個性的なキャラの配置もいいですね。

一刻も早い更新を望みますwww
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