桜 ぼく 櫻

今年も春がやってきた。                         
                                    
またあの子に会えるだろうか。                      
                                    
いつも春の、桜が満開の時期にしか会った事がないあの子に。        
                                    
なぜかぼくが大きな桜の木の前を通った時にしか現れない          
                                    
不思議なあの子。                            
                                    
いったい誰なんだろう?                         
                                    
ぼくは一度聞いたことがある。                      
                                    
学校に行くときに・・・。                        
                                    
                                    
君は学校に行かないの?                         
                                    
すると彼女はこういった。                        
                                    
行きたくても行けないの。と、                      
                                    
ぼくはいった。                             
                                    
なぜ行けないんだ?何か理由があるなら教えて欲しい。勉強したいのならぼくが
教えてあげるよ。                            
                                    
すると彼女は黙り込んだ。                        
                                    
悲しい表情をしている。                         
                                    
とても見ていられなくなってぼくも黙り込んでしまった。          
                                    
すると学校のチャイムがなった。                     
                                    
ぼくは一言                               
                                    
じゃあ、また明日。                           
                                    
といいながら手を振った。

彼女も少し悲しそうな顔をしながら手を振ってくれた。



次の日、彼女は現れなかった。

これがぼくと彼女の最初の出会いだった。

一昨年の春だった。



そして去年の春。

ぼくは初めて彼女の名前を知った。

彼女の名前は櫻。

最初は「桜」だと思ったが、難しい方の「櫻」らしい。

そしてその夜、

ぼくは夢を見た。

夢の中で櫻が泣いていた。

寂しい・・・、さみしい・・。

きて・・ここに来て!!・・・。

ぼくは思った。

早くあの場所に行かなくては!

そう思い、急いで家を出た。



服装はパジャマのまま。

いつもは少し気になったりするが、今回は全然気にしない。

今はAM.1:00・・・。

人なんて通ってはいない。



ぼくなりの全力疾走で頑張った。

ようやく大きな桜の木のところに着いた。

目の前には櫻がいる。

夢と同じように泣いていた。

こちらに気づき振り向いた。

とても綺麗だった。

桜の木が彼女の美しさを引き立てている。



ぼくはつい言ってしまった。

櫻が好きだ。ぼくがずっと君のそばにいてあげるからもう泣かないでくれ。

そう言った。

すると彼女は本当に?

と言った。

もう泣いてはいなかった。

当然ぼくは

本当だ。

と言った。

すると彼女がこう言った。

じゃあ一つだけ条件があるの。

この条件を守ってくれたら私はあなたの彼女になります。

ぼくは聞いた。

その条件ってなんだ?

彼女はこう言った。

もうすぐ誰かがあなたの後ろに来ます。あなたはそのまま動かないで下さい。

振り向かないで下さい。ただそれだけでいいから。

ぼくは分かった。

と言った。



そして数秒後。

彼女の言う通り誰かが来た。

ぼくは動かなかった。

すると・・・。

『グサッ!』



今年も春がやってきた。

またあの子に会えるだろうか。

こんなぼくになったけれど

彼女は気づいてくれるだろう。

幽霊になった今でも気づいてくれるだろう

彼女は桜に宿る



死神なのだから・・・。

後書き

なんか衝動的?に思いついたので書きました。
なぜか季節が狂っております。
お許しください。

この小説について

タイトル 桜 ぼく 櫻
初版 2009年10月17日
改訂 2009年10月17日
小説ID 3563
閲覧数 828
合計★ 2
ルビナの写真
熟練
作家名 ★ルビナ
作家ID 584
投稿数 10
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活動度 1415

コメント (3)

★ 2009年10月18日 13時23分49秒
どうも、丘です。
では、感想を。
最初は好みの文でしたが、最後の部分があまり好きではありませんでした。
衝動的とおっしゃるので、仕方のないことなのでしょうが。
では、失礼。
★ルビナ コメントのみ 2009年10月18日 15時42分06秒
感想ありがとうございます。
ん〜。やっぱりここはハッピーエンドのほうが良かったでしょうか?
私はこんな感じの文は初めて書いたので、
何がなんだかわからず書いてしまって・・・。
今回の事を忘れず、もっといいものを書きます!
アドバイスありがとうございます!!
★音桜 2009年10月20日 22時17分17秒
うーん。なんというか、
こう、最後、殺されちゃうのが
私的にはいやです。
ハッピーエンドが大好きなので
ではでは。
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