つばめ - 白い、って名前の日です 〃

 僕たち全校生徒の校歌熱唱を最後に、創立以来何十何回目かの卒業式が終わる。それから僕たち在校生が体育館の中央に空けた一本の道を進んでいく数々の卒業生。その中には最高の笑顔を見せつけてくれる先輩や、涙ぐんだ顔を両手で隠しながら歩いていく先輩も居る。
 黒沢先輩もその中の一人として歩いているはずだけど、未だ彼の姿は発見できない。しかしついに、僕は隣でぷかぷか浮いているつばめさんと同様、卒業生らの進む道をきょろきょろ探していく中で、
「あ、見つけましたっ」
 つばめさんの指差す先、黒沢先輩の姿を見た。
 平然としている。何の感動も示さないそのポーカーフェイスは逆に黒沢先輩らしさ全開で、眺める僕たちを少しだけ安心させてくれた。
 こうして、創立以来何十何回目かの卒業式が終わっていく。僕があの道を歩く日も必ず来るけど、それはまだまだ先のこと。
 それまでにはたくさん作っておかないといけないね、つばめさんとの大切な思い出を。
 そう思いながらも、別れの日はすぐ目の前まで迫っている気がした。

 卒業式が無事に終了し、放課後の現在。
「あー終わった終わった」
 僕はとある校舎の廊下にて、うーんと背伸びしながら歩いていた。学校行事で開かれる式ってどうしてこんなに疲れるんだろ。
 ちなみにつばめさんは涙を止めないまま黒沢先輩のもとまで行っちゃってから帰ってこない。そして僕はと言えば、新聞部の部室に忘れ物があったことを思い出したのでのんびりとそこへ向かっている。
「埃被ってなきゃいいけど」
 ちなみにその忘れ物と言うのは、新聞部に入ってからというもの大活躍し続けている僕のノート型パソコン。いつもは部室に置きっ放しにしてるんだけど、今に限ってはそういうわけにもいかないのだ。
「さて、そろそろ着くかなー」
 ちなみにどうしてそういうわけにもいかないのかと言うと、試験と修了式が近いということで、部長である僕自らが来年度まで部活動休止令を出したからに他ならない。何物もしばらく放置しておけば埃を被っちゃうからね、せめて高価なパソコンだけは持って帰っとかないと。
「あれ、あの人は確か……」
 ちなみに今、長い金色の髪を背中に流した綺麗な女子生徒が部室の前に立っていた。彼女は出入り口のドアノブをがちゃがちゃしている。
「南さん、うちに何か用?」
「あら、丁度良いところに」
 こちらが声をかければ貴族風の上品な気質を持った穏やかな声が返される。
 彼女は生徒会書記で僕らと同じ一年生の南さんだ。そしてこないだ武雄の告白を振った人である。
「そうよ、用があってきたの。ちょっといいかしら」
「別に構いませんけど」
 南さんは髪をすくいながらこちらへ振り向いてにこっと微笑む。武雄が惚れたのも分かるなあと思いたくなるほどのやわらかい笑みだったので、僕もお返しとして微笑み返してみる。だからと言って話が進展するわけでもなさそうだと思った僕は、とりあえず気がついたことについて聞いてみることにした。
「そのクリップボード……ひょっとして、また?」
 彼女が片手に持っているのは回覧板でよく見るあの板。それには厚さ数ミリといった書類の束が挟まれている。ちらりと見えた限り、紙の上では数字や表なんかがいろいろ書き込まれていた。
「お察しの通り、生徒会会計が転校しちゃった影響でその仕事がまた私に回ってきたの。うう、したっぱはつらいわねぇ……」
 思えば以前にも、彼女は生徒会の予算から割り当てられる部費についてまとめられたクリップボードを片手に部室へやって来たことがある。部員の人数が足りてないことから、条件が満たせないようなら新聞部を同好会に格下げするという報告をしに。何でも今年度は生徒会の予算がかなり足りてないらしくて、不当に存続している部は急いで潰し、予算を取り戻さなきゃならないとか。
「黒沢先輩が卒業したからってまた格下げの話? 待って待って、来年度は新入生も入ると思うから、もう少し待ってほしいんだけど……」
「違うわ、今回はまったく別の話。とりあえず部室の中を見せてもらえるかしら」
 そんなものを見てどうするつもりだろうと思いながら、僕は手に持っていた部室の鍵をドアノブの鍵穴に差込んでがちゃりと回す。
「どうぞ、埃被った部屋だけど」
「構わないわ」
 鍵を抜いて今度はドアノブをがちゃり。扉を開いた僕はとりあえず長机の上に置かれてあったノートパソコンを手に取り通学鞄の中へ入れた。うし、任務完了。
「あら、なかなか綺麗に使ってくれてるじゃない。この部屋」
「そうかな? 特に何もしてないんだよ、活動も主なことは机に向かってるだけだし」
「それでいいのよ。文化部のくせして部室の壁に泥つけてるあそこよりは」
「どこだいそれは」
 南さんはクリップボードを持ち直し、それに挟まれたプリント用紙の上で万年筆をさらさら走らせ始める。
「ところで、用事って何?」
「実はね、生徒会の金庫から存在すら知らなかった大量のお金がわんさか出てきたの。どうりで今年度は予算が少なかったわけよ」
「はは、でも良かったことない? これで来年度はいつもより予算がたくさんになるわけだし」
「それがそういうわけにもいかないの。システムとして、今年度支給された予算を今年度中に使っとかないと、来年度に予算がおりないのよ。だからこうして予算消化のために様々な部室を見て回って、壊れた所があればそこを修繕しようってわけ」
 そこら辺の会社と変わらないね。
「ここはどこも問題無いわね。ありがと、お邪魔したわ」
 クリップボードからペンを離し、にこっと微笑んで僕にお礼を言う南さん。
「いやいや、お構いなく」
 彼女が部室を出て行こうとするので僕もその跡について行く。さて、これからつばめさんを探しにでも行こうかな。また屋上に居るんだとは思うけど。
「ところであなたは休止中の新聞部に一体何の用で?」
「ノートパソコンです」
「ああ、そういえば片付けてたわね。どうせなら予算から備品として買ってあげましょうか? パソコン」
「別に要らないよ、パソコン無くたってどうせ今までは手書きだったし。……ていうかそんなに余ってるの? 予算って」
 扉に鍵をかけながら聞くと、南さんは再びクリップボードに目を落とす。
「ええ、それはもう驚くほどに……三桁はあったわね」
「そんなに余らせておいてよく今まで滞りなく学校行事とかできたよね」
「全部手を抜けば何とかなったわ」
「すごいね」
 それから二人同時に歩き出す中、今度は彼女から話を振られた。
「ところで、新井くん元気?」
 武雄だって? どうしてここであいつが出てくるんだ。
「えっと、まあ元気だけど」
「そう……」
 今僕の目の前には、その白い頬をほんのり赤くしている生徒会書記の南さんがいる。おお、これは……もしや、ひょっとしてひょっとすると!
「南さん、武雄に脈あり?」
 瞬間に彼女はばっとこちらに振り向き、見開きに見開いた目で僕を睨みつけてくる。口をあわあわと震わせている辺り、図星だったようだ。
「な、なななあにを言ってるのかな源川くん! 私はただ、あなたの部の部員がどういう風に活動しているか聞いただけでっ」
「具体的に異性の人名を出してその人が元気かどうかを聞かれると、こりゃあ脈ありと思うしかないじゃん」
 南さんは知らないんだろうなあ、僕があの告白現場を目撃していたこと。
「ちがっ、あんもう、私はもう他の部室見に行くからっ!」
「南さん廊下走っちゃだめですってー」
 逃げられてしまった。
 それにしても、なるほどねえ。
 武雄が告白したことは、南さんにとってはかなり唐突な展開だ。あまり面識のなかった人から告白なんてされたらその場はやっぱり断るしかない。
 でもそれは、お互いに面識が少なかったからってだけのこと。これはもしかすると、その内武雄の恋が実るやも……と考えそうになったところでふと思い出す。
「そういえば武雄、薫先輩一筋って決めたんだっけ」
 ……まあいいや。つばめさんは屋上かなあ。



 お世話になったゴーストスイーパーさんが大学という未来へ向かって旅立った卒業式の日から約二週間、良くも悪くもない中途半端な点数の学年末試験用紙を返されたその日の放課後。
 ここは新聞部の部室。活動は休止中なんだけど、テスト明けということで今日は特別に皆で集まっている。武雄は用事があるとかで来ていないけどね。
「はい、薫先輩。僕のお下がりの服ですよ」
 そしてとうとうやって来たホワイトデー。僕は薫先輩に前から頼まれていた品を差し出した。紙袋に詰められたそれを受け取り、しばらく中身をじーっと見つめる薫先輩。やがてぱあっと笑顔を満開に咲かせ、
「ありがとおうっ!」
 ものすごく感激される。服なんかでどうしてそんなに喜べるのかいまいち分からないけど、まあ喜んでくれたなら別にいっか。
 さて、僕には今日、もう一つこれと異なった用事がある。決して忘れてはならない大事な用事が。
「じゃあ皆、僕今日はもう帰るね。薫先輩、帰る時に部室の戸締りお願いします」
「まかせてえ。うふふ、これはゆーくんの匂いが染み付いた幸せの服……」
「昨日ちゃんと洗いましたから臭いなんてないはずです。では!」
 僕は自分の鞄を手に取り、勢い任せに部室を飛び出した。直前に美央が「ちょっと、どこ行くのよ!」と叫んでいたような気がしないでもないけどそんなの気にせず、駆け足でいそいそととある場所に向かう。
 つばめさん、今会いに行くよ!

 昨日、「明日はホワイトデーだけど、何かしてほしいことはないかな。何でもするよ」と愛しの恋人に尋ねてみたところ、返って来たのは「で、ではその、明日は、いつもより長く……私と、二人っきりでいてください……っ」なんて可愛らしい要求だった。
 そんな彼女とは待ち合わせ場所の屋上で会う約束をしている。急ぐんだ僕、いつまでも女の子を待たせるなんてジェントルマンとして最低だぞ!
 ところで屋上に着いたらつばめさんと何をしようか。ていうか会話以外できることってないんだよなあ、なんたって相手は幽霊さんだし。そんなことを考えながら駆け進んでいく中、思ったより早く屋上への扉が見えてきた。全力で走った甲斐があったね。
 この先につばめさんが待っている。もう春だと言うのに肌寒さの抜けぬ中、いつまでも風の吹き抜ける屋上で一人にしておくわけにはいかない。霊なんだから寒くはないだろうけど。
 僕はゆっくりと冷たい鉄のドアノブに手をかけ、それをゆっくり回して扉を押し開く。立ち入り禁止の貼り紙なんて完全無視だ。
「こんにちは、悠樹くん」
 開かれた扉の向こう、そこで目に映った幽霊少女のことはもうすっかり見慣れているはずなのに、今日はなんだか声も佇まいも特別に綺麗な気がしてくる。一通り見惚れてから、僕はセーラー服を身に纏うつばめさんのもとへ近づいた。
「お待たせ、つばめさん」
 こうして二人きりの時間は始まった。
 屋上から見える運動場に目をやりながら、時に快晴の空を見上げながら、僕たちはいろんなことを喋り合う。美央や武雄のこと、部活のこと、薫先輩が今日も目を合わせるなり抱きついてきたこと、卒業した黒沢先輩から幾度となくつばめさんのことで電話が来ること……語っていく中で彼女が見せる挙動や口走る一言一句、つばめさんの全てが、僕にはとにかく愛しくて堪らなかった。
「そういえば、私たちが初めて出会ったのもこの屋上ですよね」
 ふとしたつばめさんの質問に、僕の脳内はとある映像がフラッシュバックされる。
 もう一年近く前のことだっけ。
 入学式で授業は無く、ホームルームだけで放課後となったその日、僕は得体の知れない突然の衝動に駆られて屋上へ向かった。この時、脈打つ心臓は破裂しそうな勢いで鼓動を強め、息すらも苦しかったのを覚えている。
 おぼつかない足で向かった先、そこに居たのは、一人の物静かな雰囲気を持つ少年と、もう一人セーラー服姿のつばめさん。
『おや、君にもつばめが見えるのかい?』
 目が合うなり僕にそう聞いてきたのは、当時の新聞部部長兼生徒会会計の男子生徒。僕は彼の言葉の意味が分からずに首を横に傾げた。だってその時はつばめさんが幽霊だなんて思いもしなかったから。
『ほらつばめ、この人は人が良さそうだよ。いつまでも僕の背中に隠れないで、挨拶しな。そうだ、はじめましてなんだから服装を着物に戻してみたらどうかな。君が昔の時代の人だってこと、知っててもらった方が何かといいだろ?』
 彼の言葉にひたすら頷いて、それからひょこっと顔だけをこちらに覗かせる可憐なその幽霊。一目見た瞬間、僕が感じたのは胸中でこだまするような浮かれた衝撃で……回りくどく言うまでもない。一目惚れだった。
 そんなことを思い出していたら、屋上を吹いていく冷たいそよ風が一瞬、ほんの少しだけ強くなったのを感じる。つばめさんと一緒にいることで火照った体には、寒いというよりむしろ心地良い感じ。
「出会ってすぐ告白しちゃったんだよね、僕って」
 どこかの幼馴染みたいに。
「私も悠樹くんに一目惚れしちゃってましたから、何だかものすごく奇遇でびっくりでした。あの時は」
 頬を少し桜色に染めるつばめさん。
 寒気もはね返すこの暖かな気持ちに、僕はずっと想い願っていたことをつい口に漏らしてしまう。
「ずっと、一緒にいられたらいいね」
 反応が気になってつばめさんの目をよく見つめてみる。そんな僕の視線に気付いた彼女は、つぶらな瞳で僕を見つめ返し、また微笑んだ。
「私はずっとあなたについて行きます。だからいつもこうしていられますよ」
「うん、そうだね。僕たちはずっといっしょ……――あれ?」
 瞬間に揺らめく視界。
 唐突に起きた、浮遊感を伴う強烈な既視感。
 その時脳裏を掠めるのは、容姿がどことなくつばめさんに似た女の子の優しい微笑み。

『また会えたら私、ずっとあなたのそばについて行くからね――』

 何だろう、この映像は。それに……着物のわりには生地の薄さが見て取れる、汚れの目立った白い布を身に纏うこの子は、いったい誰だ?
「悠樹くん、どうかしましたか? 顔色が悪くなってますけど……」
 いつの間にかつばめさんが不安そうな顔をこちらに覗きこませている。
「何でもないよ、つばめさん。そんなことより話の続きをしようよ」
「大丈夫ならいいんですけど……じゃあ、お話の続きですね。何を話してましたっけ」
 おかしい。さっきの感覚は一体何だったのだろうか。勘違いかもしれないけど、記憶が霧の中に隠されているかのような、そんな感覚をさっきからずっと感じている。
 それからというもの、僕はこの疑問で頭がいっぱいになり、つばめさんとの会話もあまり楽しめなかった。

      ***

 時が過ぎて完全下校時刻をかなり過ぎた今、僕はつばめさんと校門で別れ、夕焼けに濡れた道を歩き始める。
「……夕焼け」
 歩を進めるうちに、僕は目の前の光景を思わず口にしていた。
 美央も武雄も薫先輩も、帰るときはこの道を通る。部活が終わった後、僕が学校でつばめさんと二人きりの間、皆は楽しく喋りながら帰ってたりするのだろうか。
 足が止まる。
 さっきのことが――屋上で唐突に訪れたあの既視感が、未だに気になる。頭に浮かんできたあの女の子は誰だったのだろうか。
 僕の知っている人? だとすれば、どうしてそれが誰なのか思い出せないんだ。単に忘れているだけなのか、それとも夢みたいなものだったのか……。
 しばらくすると、段々そんなことはどうでもいいというような気がしてきた。
 人が見る夢とは脳の中にある記憶の収められた引き出しが無造作に開かれていく故に見るものらしいとテレビで聞いたことがある。きっと今回の既視感や女の子の映像もそれと同じようなものなのだろう。
 僕はまた夕焼けを見つめ、何も考えずに――何も考えないようにして、歩いて行った。

      ***

 僕の家の門前で、同じ学校の制服を着ている女子生徒が佇んでいた。
「あれ。美央、どうしたの?」
 呼びかけると美央は僕の目の前まで駆け寄ってくる。こんな日の暮れかけに、何か用でもあるのだろうか。
「約束通り、遊びに来たわよ」
「え?」
 それってずいぶん前にした約束のことかな。いけないいけない、すっかり忘れてた。
「遊びに来たって、でももう夜になっちゃうよ」
 聞いてからはじめて、僕は美央の手に大きなレジ袋が握られていることに気付く。
「晩御飯、一緒に食べよ」

 僕の両親は共働きだ。家や車のローンをさっさと完済して後で楽するために二人で頑張っているのだという。
「あんたの親から連絡があったのよ。二人揃ってしばらく仕事場に泊り込むことになったから、悠樹のお世話をお願いって」
 そういえば昨日、しばらく家を空けるって言ってたような。ていうか、一人で生活するぐらい誰の世話がなくてもできるんだけど。僕の両親は揃って過保護だ。
「だからしばらくは、あんたの晩ご飯と朝ご飯とお昼ご飯は私が作ってあげるからね」
 台所の前までやって来た美央はセーラー服の上にエプロンを掛けながら、どこか活き活きとした表情で言う。
「何だか悪いよ。食材とかのお金も美央のとこに負担掛かっちゃうでしょ?」
「大丈夫よ、食費は後で返してくれることになってるから。それに私、人に料理を振舞うのって好きだし」
 美央は料理が好きなのか。そういえばお昼休みに見る美央の弁当はいつも華やかな感じでとても美味しそうだった。
「そっか。じゃあお言葉に甘えるよ」
「言っとくけど私がするのは料理だけよ。お洗濯とかその他の家事諸々、自分でしてね」
「分かってるよ。キッチン好きに使っていいからね、美味しいの期待してるよ」
 僕はとりあえず自分の部屋に向かう。着替えて洗濯機でも回しておこう。
 キッチン付きのリビングを出て廊下を歩きながら僕は考える。これから数日は美央のお世話になるんだ。今日は丁度ホワイトデーだし、この機会を生かして美央にお礼をしなきゃいけないね。
 何がいいかな……。

「悠樹、ご飯できたよー」
 一階から美央の声が聞こえた。僕は押入れの奥から見つけたとあるブツを小さめの紙袋に入れ、それを手に食卓へと向かう。

 リビングにて。
 二つずつの椅子が向かい合うその中心、テーブルの上では、今までに見たことのない幸せという世界が広がっていた。
「すごく豪勢な料理だね」
「ちょっと本気出してみたくなったのよ。別にあんたのためだからってわけじゃないからね?」
 テーブルの中央に鎮座する大きなお皿には、唐揚げやミートスパゲティなどの主菜が大量に乗せられている。手前にはふっくらしたご飯の盛られているお茶碗とサラダの入ったお皿があって、サラダには酸味の利いてそうないい匂いを漂わせるドレッシングが存分に掛けられていた。大皿の横には花まで飾られている。
「すごく美味しそうだよ。本当にありがとう、美央」
 僕は素直に感動した。まさかこんなにも素敵な料理を振舞ってくれるなんて。
「そんな、味は大したことないし、普通だし……ありがとうだなんて……ど、どういたしましてっ」
 褒められて照れる美央が座るのと同時に、お礼の品物をこっそり椅子の下に隠しながら着席した後、僕は手の平と手の平を合わせて「いただきます」と感謝の気持ちが込められた言葉を唱える。それからお箸とお茶碗を手に取って、まずはご飯を口に入れようとしたその時、
「あんたの私服姿、久しぶりに見るわね」
 美央が話しかけてきた。僕はご飯をもぐもぐして飲み込んでから言葉を返す。
「学校以外じゃ全然会ってないからね、ここ最近。前まではちょくちょく遊びに来てたのに、どうして来なくなったの?」
「中学の頃あんたの家遊びに行った時、偶然友達に見られて、すんごく茶化されたのよ。ひょっとして付き合ってんのー? とか聞かれてさ」
「はは、そうだったんだ。恥ずかしいよね、そういう風に言われるの」
 今度は唐揚げをつまんでみる。熱々の唐揚げとそれに掛けられたレモン汁がすごく合っていて、とても美味しい。
「思えば、あんたは私の家に来たことなかったわね」
「美央の家、知らないから」
「え、知らなかったの?」
 次にスパゲティを受け皿に乗せ直してから、それをお箸に絡めて口の中に運ぶ。このミートソースは美央の手作りかな。レトルトのとは全く違う素敵な味わいだ。
「うん。いつも美央の方がうちに遊びに来てたから、行こうとは思わなかったし」
「そうなんだ……」
 ああ、このドレッシングはすごく僕好みだ。野菜の美味しさを十分に引き出しているような気がする。食材の味なんて分からないけど。
「それにしても美央、料理上手だね。さっきから感激しっぱなしだよ」
「そ、そう? ありがと」
 それから僕たちは黙々と料理を食べ続けた。会話が少ないのはちょっと寂しいなって思ったけど、そもそも話題がないのだから仕方ない。今のところは料理を味わうことに集中しよう。

 お腹いっぱい。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
 美央の作ってくれた晩ご飯を完食し、食器の片付けも二人で済ませる。食器洗い機を使えば簡単だ。
 台所からリビングに戻ってきた僕たちは、しばらくぼーっとした満腹感に浸っていた。食べた後は頭があんまり回らない。だけどただ黙っているのもなんなので、僕はとりあえず思いついた言葉を口にしてみる。
「美味しかったよ」
「う、うん、ありがと」
「しばらく美央の料理が食べられるのかー。嬉しいな」
「そう」
「明日もよろしくね、美央」
「……うん」
 どうしたんだろう。美央は俯いて少し元気がないようだ。ぼーっとしてるのかな。
 そうだ、忘れないうちにあれを渡しておこう。僕は椅子の下から例の紙袋を取り出し、美央の手前に置く。
「はい、美央」
「……何これ」
「ホワイトデーのお返し」
 美央が椅子から転げ落ちた。
「わ、大丈夫? 気を付けなきゃだめだよ」
「だだだって、ホワイトデーって、私バレンタインに何もしてないし……っ」
 床に突っ伏した状態からゆっくり立ち上がって、顔をほんのり赤くしながら言う美央。僕は彼女の言いたいことがなんとなく分かったので、先回りして言葉を返した。
「今日とこれから数日間、美央がご飯作ってくれるんでしょ。そのお礼。それにほら、今日はちょうどホワイトデーだし」
「…………」
 それから美央は黙りこくってしまう。幼馴染な彼女はそのままじーっとして動かないので、とりあえず僕はプレゼントを受け取るよう促すことにした。喜んでくれるといいんだけど。
「中身見てみて。気に入るかどうか分からないけど、結構いい物だよ」
「う、うん」
 がさごそと紙袋の中から物を取り出す美央。
 それは昨年の夏祭り、射的の屋台で僕が見事打ち落とした、猫ぐらいの大きさのテディベア。狙っていた景品から大きく的を外してそれに命中し、しかも明らかに攻撃力の低いライフルの弾で重そうなそれが倒れた時の驚きは今でも忘れない。
「これって……」
「去年の夏祭りで美央がそれを欲しそうに見てたの思い出したんだ。ひょっとして、実はそんなに欲しくなかった?」
 美央はテディベアをぎゅっと抱き締め、首を横に振る。
「ううん、欲しかった。ありがと。本当に、ありがと」
 ぬいぐるみに顔を埋めているせいで表情は確認できないけど、とりあえず喜んでくれたみたい。
 美央はそれからしばらく、そのテディベアを抱いたまま、じっと椅子に座り込んでいた。

      ***

「朝ご飯、ラップして冷蔵庫に入れてあるから、起きたらチンして食べてね。家に一人だからって夜更かししちゃだめよ」
 夜空の下、玄関から外に出た門の前、寒気を帯びた風が皮膚を撫でていく中で、僕は美央からいろいろ注意を受けていた。了解了解。
「うん、本当に何から何までありがとう」
「いいよ別に。お礼はちゃんともらったし」
 ところで美央はさっきからどうも元気がない。胸元では相変わらずぬいぐるみをぎゅっと抱き締めたままで、視線は俯きがちに宙を泳いでいる。
「ねえ、悠樹」
 落ち込んでるようにも聞こえるその呼びかけに、僕はいつも通りを心がけた声で言葉を返した。
「なに?」
 何で急に元気がなくなったのか、隙があれば尋ねてみよう。
「あんた、恋人がいるって本当?」
 一瞬胸の内側である内蔵が跳ね上がり地平線の彼方まで飛んでいきそうなほどに驚いたけど、すぐにおそらく薫先輩から聞いたのだろうと察して息を落ち着かせる。もう、口が軽過ぎるよあの人は。
 あと同時に、どことなく糾弾するような彼女の攻撃的で鋭い声が気になった。
「美央、怒ってる?」
「怒ってる人にそうやって聞くのは神経を逆撫でするだけよ。それよりも私の質問に答えて」
 なんてこと。必要以上に美央を怒らせたら大変な事態が起こってしまうじゃないか。普段から気に食わないことがあればまず僕を叩く美央のこと、グーによる連続打撃は免れないぞ!
 もう怒らせてはなるまいと自分に言い聞かせ細心の注意を払いながら、僕は若干暴力的な幼馴染の質問に答えることにする。
「うん、いる。ちょっと事情があって、とりあえず皆には隠してたんだけど」
「私や武雄には、幼馴染のよしみで教えてくれても良かったんじゃないの。島木先輩には教えるって、ちょっとおかしいよ」
 隠しごとされてたのがそんなに気に入らなかったのかな。美央が怒る理由はそれか。僕は慌てて弁解する。
「ごめん、本当に話せない事情があって。薫先輩には告白を断る理由として思わず言っちゃって……」
「……そう」
 どうやら分かってくれたみたいで、僕はほっと安堵した。それにしても薫先輩ってば余計なことを言ってくれたよね。ミルクキャンディでもあげて口止めしとくんだった。
「私、もう帰るね」
「うん、送ってくよ」
 さっさと歩き始める美央を追いかけるように、僕は彼女の隣に並んで足を進ませる。まだ美央少しが落ち込んでいるのは、そのとぼとぼした足取りからすぐに分かった。
 本当、どうしたのだろう。最近の美央は。

 今の時刻は八時ぐらいだろうか。家を出る直前に見た時計の針の位置を思い出しながら歩いていると、美央が相変わらず元気のない声で話しかけてきた。
「別に送らなくてもいいのに」
「だめだよ、家まで送ってく。こんな時間に女の子が一人じゃ物騒だし」
 美央はいつまでも熊のぬいぐるみを抱き締めている。気に入ってくれたようで何より。
「……好きにすれば」
「うん。任せて」
 しばらく、僕たちは無言で歩を進める。
 そうだ。僕は美央の家までの道をよく知らないので、ひょっとしたら帰りで道に迷うかもしれない。そうならないように道中の目印を頑張って覚えておかなきゃ。
 と思った矢先に、
「ここが私の家よ」
 早速到着してしまった。僕の家と同じくらいの大きさで、中から「ワンワン」と元気な犬の鳴き声が聞こえてくる。
「結構近かったんだね。五軒程度お隣さんだったなんて」
「六軒よ。ていうかあんたが私の家を知らなかったことの方がびっくり。中学までは毎朝一緒に登校してたのに」
「ああ、確かに美央は毎朝この家から出て来てたね。毎朝見てたのに、どうして忘れたんだろ。美央の家」
 例え忘れたとしてもすぐに思い出せそうなものなんだけどね。本当にどうしたんだろ、僕ってば。
「……ふん。じゃあね、ばいばい。明日のお昼、お弁当作ってきてあげるから、あんたは用意しなくていいわよ」
「うん、ありがとう」
 そのまま美央は自宅の扉の向こうへと消えて行く。
 じゃあ、僕も帰ろうか。

 それから数十分後。自宅のリビングにて、僕が白いカップに入れた甘めのホットココアを楽しんでいた時。
「あ、電話だ」
 廊下の玄関近く辺りで我が家の家庭用電話機が淡白なパターンの着信音を奏で始めた。文字にするとトゥルルルル。
「出るの面倒くさいなあ。よっこらせっと」
 僕はホットココアに未練たらたらなこの気持ちを戒めつつ、暖房が届かなくてそれはもう寒い廊下に出て行く。早くしないとココア冷めちゃうから、さっさと済ませようっと。
『ただいま、留守にしております。御用の方はピーという発信音の後にメッセージを――』
 そういえばずっと留守電機能をオンにしたままだっけ。さて、発信音が鳴る前に早く受話器を持ち上げねば。せっかちな人だったらさっさと切っちゃうしね。
 僕の右手が受話器に触れようとしたその時。
『さっさと出なさいよ、居るのは分かってるんだからねっ!』
 うぎゃあ、僕の鼓膜はあらぬ方向から狙撃を受けました。
 せっかちな人は発信音が鳴る前に喋り始めちゃうこともあり得るんだね。覚えておこう。
「はいもしもし。もう美央ってば、びっくりするじゃないか。今まさに電話に出ようとしたところで大声出すんだから」
『あんたがさっさと出ないのが悪いのよっ』
「はいはいすいませんでした。で、何か用? 僕は今美味しい美味しいホットココアを楽しんでたところなんだけど」
『あっそ。じゃあ手短に話してあげるわ』
 それはありがたい。
『あんた、島木先輩のこと好きなの?』
「……どうしてさ?」
『どうしてって……そりゃ、あんたが島木先輩にやけに優しくしてるから』
 優しくしてるって? ていうか、昔僕に向かって「あんたは誰にでも優しすぎるのよ」と言ったのは美央じゃなかったっけ。僕が誰に対して優しく接しようが、別に不自然なこととは思えないんだけど。
「僕は誰にでも優しいんじゃなかったっけ?」
『いや、島木先輩に対しては何か違うのよ』
「ふーん……まあいいや。ところでそれがどうしたの?」
『どうしたって……ちょっと、気になっただけよ』
「それだけのことで電話してくる? 普通」
『私がどんな用事で電話してこようが別にいいでしょ』
「そういえばそうだね。そだ、じゃあ長電話する? 僕暇だし」
『勉強しなさい。後ココア冷めるわよ。じゃあ私の用はもう終わったから、また明日ね』
 ガチャン。トゥー、トゥー。
 え、何だったの今の。



 翌日、昼休みの教室にて。
「はい、悠樹。お弁当よ」
「ありがとう」
 僕は美央からオレンジ色の布に包まれた弁当箱を受け取っていた。ああ、きっと美味しいんだろうなあこれ。早く食べたいなあこれ。
「……あれ?」
 弁当箱を受け取りふと視線をずらせば、開きっぱなしの扉の向こう、廊下にて生徒会書記の南さんが歩いていた。
「どうしたの、悠樹?」
 そして彼女の隣には、いつも見るように楽しそうな顔をして南さんに語りかけている武雄の姿。
「いや、別に何も」
 何だかうまくやってるみたいだ。うんうん、武雄の転機は確実に近づいてるね。
「じゃあさて、さっそく美央のお弁当をいただこうかな――」
「悠樹くん。あなたのご両親がしばらくお家に帰って来ないから、その間は美央さんのお世話になる……という事情は朝にちゃんと聞きました。でもですね、美央さんから嬉しそうな顔してお弁当を受け取る悠樹くんを見てると、やっぱり嫉み妬みが私の胸中を渦巻くのです……」
 僕の声を遮るように喋り出したつばめさんが胸を押さえてつらそうな顔を作る。ああ、こんなことで嫉妬するつばめさん可愛いなあ本当にもう。それにしても、好きな女の子に自分のことでやきもち焼かれるのは実にいい気分だ。
「こーんにっちはーっ」
 可愛くて仕方ないつばめさんのことを心の中で愛でていると、突然教室の出入り口から元気な声が緩い響きで聞こえてくる。同時につばめさんと美央が顔をむっとさせた。
「ゆーくん、今日も一緒にご飯食べようよっ!」
 自分の弁当箱を抱え、小走りで近づいてくる薫先輩。
 ……あれ。
「悠樹くん、何顔を赤くしてるんですか」
「悠樹、何顔赤くしてんのよ」
 つばめさんと美央が同時に聞いてきた。妙にシンクロしててびっくり。
「え、赤くなってる?」
「なってます」
「なってる」
「ゆーくん、早く食べようよお」
 薫先輩が僕の右腕に抱きついてくる。何でだ、何でこんなに恥ずかしいんだ僕。薫先輩が僕に抱きついてくるのはいつものことじゃないか。どうして顔が赤くなっちゃうほど恥ずかしくなるんだよ僕!
「……悠樹くんも殿方ですからね。他の女性に目がくらむことは可能性の問題としてあるだろうとは思ってましたが……」
 ところでつばめさん、それは何のことだい。あんまり声を低くして喋らないでおくれ、怖いから。
「てい」
「いだっ」
 突然美央に頭頂部をチョップされた。完全に不意を突かれて思わず体がよろける。
「痛いよ美央!」
「痛くしたんだから当然。じゃあ私一人でお昼ご飯食べるからその弁当箱空っぽにしててよね、ばいばい」
 美央のじとーな視線がギロッとしたキツイ目つきに変わっている。美央は薫先輩が現れるといつも機嫌を悪くするんだから困ったものだよ。
「ゆーくん大丈夫? 痛いの痛いの飛んでいけー」
「あの、別に大丈夫ですから頭撫でないでください……」
 ああもう、どうしてこんな恥ずかしい思いをする羽目に。クラスメイトからの視線もすごく痛いし。
 ふと思い立ち、試しに赤くなっているらしい頬辺りを少し触ってみる。温度に大した変化はないようだけど……なんて思っていたら、薫先輩は僕の頭から手を退けて一歩引き下がった。それから彼女の口はゆっくり開かれる。
「ゆーくん、昨日は本当にありがとう。私、すごく嬉しかったよ」
「え?」
 一瞬、まるで頭を揺らされたかのように視線がぶれ、光が一度途絶える。
 その暗闇を背景に映し出されるのは一人の小さな少女。

『あの私、すごく嬉しかったんです。だからその、これを受け取って――』

 まただ。この妙に現実味のあり過ぎる既視感、昨日に感じたものとかなり似ている。まったく同じと言ってもいいかもしれない。だけど一つだけ、明らかな相違点があった。
 昨日見たのとは、また別の女の子が頭に浮かんでいた。
「えって、ホワイトデーのお返しのことだよお。それよりゆーくん、今日は二人っきりだね。ゆっくりご飯食べよ」
 意識を取り戻せば、僕より頭一つ分背の低い薫先輩がこちらの顔を覗き込んできている。
「あ――はい、そうですね」



 転機は、確実に近づいていた。

後書き

次回は最終回です! はっきり言って、次回は最終回なのです!
さて、後書きとやらは何を書いてしまえばいいのでしょう。ちなみに僕はいつも後書きの制限文字数三千文字をこえてやろうと毎回頑張っているのですが、途中で飽きちゃって断念しちゃう人なのです。
そんな僕は高校生じゃないのですが、高校の卒業式って実際どんな感じなのでしょう。近所に高校生な知り合いが居ないものですから、その辺の資料はもう漫画やテレビ番組に頼りっ切りでして……別に問題ないですよね? ドントゥウォーリーですよね? 良かったあ、実はかなり心配だったのですよー。
ところで特に語る必要がないと思った隠し設定を紹介いたします。シリーズつばめの世界観では、幽霊さんは自分の服装を自由自在に変えることが出来ます。なぜかって? それを語ってると長くなるので割愛しますですー。決して未定だからってわけじゃないのですよ?
……もう後書き飽きました。なのでやめにしてやります!

s:2958(第一話)
s:2997(第二話)
s:3260(第三話)
s:3560(第四話)
s:3575(第五話)
さあさあ、読んでくださいまし。

……コメントへのお返事……
前も今回もコメントありがとうございます。くリップボード、早速かつ確かに直しました! 誤字って意外と気付かないものですね。まさか「くりっぷ」→「くリップ」だなんて、思わずぷぷぷってなっちゃいました。「く」+「リップ」だなんて。
そう、もう最終回なのですよー。連載開始が今年の一月なので長かったと思えば長かったのですけどね(笑)
ところで今、最終回の出来にもいまいち自己評価しかねている状態で、せっかく期待してもらっているというのにこれを出しちゃっていいのだろうかという気持ちが胸にいっぱいです。でも投稿しちゃいますけどね。次回は土曜日辺りになると思います。楽しみにしててくださいね!
「ちなみに」多用の件につきましては、実はこれ、いわゆる文章表現なのですよー。えっと、反復法でしたっけ? 南さんの登場をなるべくはっきりさせたかったのでこうしました。えっと、分かりにくかったですかね、本文上でのこの表現。もっと「ちなみに」を繰り返せば良かったのでしょうか。うーん。
「良かったことない?」につきましては、書いている時はこっちの方が語呂がいいなって思ったのですけど、言われてみれば別の箇所で「良かったんじゃない?」を使ってましたし、統一した方がいい気も……と、現在ちょっと悩んでます。どうしましょう。
満足してもらうためにいろいろ頑張っちゃうぞという気合はいっぱいいっぱいですので、頑張っちゃいますね。次回もよろしくお願いします!

この小説について

タイトル 白い、って名前の日です 〃
初版 2009年10月29日
改訂 2009年11月4日
小説ID 3585
閲覧数 813
合計★ 3

コメント (1)

★けめこ 2009年11月3日 12時10分24秒
読ませていただきました、けめこです。

もうこのシリーズ終わっちゃうんですか!?早すぎます、もっと続けてください!
だってやっと既視感がどうのという伏線が現れたばかりなのに!
でも、いたずらに長引かせると薫先輩が悠樹くんを奪いかねませんね…。

と、思いっきり期待をそそる内容に仕上がっていますね。
ラスト前の急展開、よくできていると思います。

ただ、変換ミスでしょうか、「くリップボード」って。
あと「ちなみに」を多用されてますが、他の接続語も考えてみてはいかがでしょうか。
その他、細かい言葉のブレなど。「良かったことない?」は、「良かったんじゃない?」に直せると思いますので。

最終回、期待してます!
名前 全角10文字以内
コメント 全角3000文字以内 書式タグは利用できません
[必須]

※このボタンを押すと確認画面へ進みます。