「琥珀色の慈愛」 - 序章〜第一章「一縷(いちる)の希望と憂鬱。」(執筆休止中)

「琥珀色の慈愛」-To the remix-

 序章
 「ケホケホ、おかあさん、私の咳いつになったら止まるの?」
 少女は母親に止まらない咳、それを他人の不始末の如くにぶつける。
 「ここの空気はいい空気だからね。直に治るでしょ。それまで頑張りなさいよ。」
 「私、運動したいよう。もうここに来て三年は経ってるじゃん、か、ケホケホ」
 少女は弱々しい眼つきで母親に主張して見せる。何か喋るたびに咳払いする、その姿に何かこっちも情なる物で涙ぐんでしまいそうな空気。
 「そんな事言ってると、いつまで経っても治らないわよ。さっきっからむせながら言うセリフじゃないでしょ。」
 母はきつい言葉を吐きながら、何か心ではしてやりたいと常に思っている。しかし、ここで甘えさせてはこの為にならぬと心を鬼にし、常に手厳しく当たって少女の回復を願うばかりなのだった。
 「あーあ。誰か遊びに来ないかなー。都会に居ないような、外走り回ってて、蝉捕ってるような男の子。それもカッコいい男の子。」
少女は窓辺を眺め、はーっと長く溜め息を吐いた。憂鬱さは一入に少女の心を育てるが、しかし、少女は井の中の蛙の身でしかなかった。
コン。窓に小石が当たったような小さな音が鳴る。
 「ん?何だろう。窓に何か当たったぞ。」
 少女は不思議に思って下を見る。しかし、何も居なく、窓をそのまま閉めた。
 この部屋の高さは三階。地上からは五メートルあるだろうという高さで、目が眩みはしないが、骨折はしてしまいそうな高さ。流石に燕か何かだろうと、少女はベットに戻った。
 「じゃあ、美咲、私は仕事に行くから。何かあったら看護婦さん呼んで。」
 「分かったー。七時には帰ってきてよ。」
 美咲と言う少女は、母が仕事に出る事を知っていた。孤独になる寂しさを幼いながら押し殺し、母を見送った。
 コンコン。コンコン。今度は二回。間違いなく窓に何か当たっている。
 「もー、なんだよぅ。」
 少女は病室の窓をガラッと開けた。しかし誰も居ない。窓を閉めようとした、その時。
 「おーい、ここだよここ!!」
 横を見ると壁のヘリに必死にしがみ付いた男の子が美咲に声を掛けて来た。
 「へ?」
 もちろん美咲は驚いている。
 「やあ。助けてよ。」
 少年は冷や汗だらだら垂らしながら、美咲に助けを求めた。
 「なんでそこにしがみ付いてるの?」
 「怖いんだ。トイレに行きたいんだ。理由は後で話すから、助けてくれ。」
 少女は「分かった」と言うと、長めのロープをベットや柱にくくりつけ、少年に投げて渡した。少年はそれにしがみ付いて登ってくる。
そして、少年は病室に入る。
 美咲はその初めての来客に胸躍らせ、ワクワクしながら名前を聞いた。
 「あの、お名前は?」
 「ゴメン、漏れる!!」
 しかし、少年はトイレに走って行った。
 「あの男の子一体誰なんだろう。」

 少年の第一印象は嵐のように過ぎていった。しかし、美咲の心を確実に捉えていたに違いない。

第一章「青春は永久に非ず。」
 「春眠暁を覚えず。」そんな感じで今日も洗濯物が良く乾きそうな小春日和の昼下がり。小さな田舎町の外れに廃れかけた道場があった。
 「まだまだっ、突きが甘いぞ!!」
 「じーちゃん、手加減してよ。昼寝の寝起きで調子出ないんだからさー。」
 小柄な老師が孫娘に柔術の組み手をしている。少女はねむねむとしながら、やる気無さげにパンチを繰り出す。しかし、老師は赤子の手を捻る如く、柔軟に受け止め、やる気を出すように叱咤している。
 「ほう、ワシはまだ力の『四十ぱーせんと』しか出してないんじゃがのう。」
 老師は嘲笑し、少女のひ弱さを遠回しに馬鹿にした。
 「むっ!!今、馬鹿にしたでしょ。私だって本気出せば……。」
 少女は力任せに殴打した。しかしことごとくかわされる。

 老師の名を「鬼狩りの武剣」。若しくは毅(つよし)と言う。開祖「鬼塵流(きじんりゅう)」の創設者でありとても強い。戦時中に彼は、空手と柔術を独学で組み合わせた。大木も岩も流水の如く柔らかく打ち穿つ、この武術を開発したとか。しかし、後継者不足により、その流派も廃れてしまいそうな勢いにある。
 「じーちゃん、疲れたよ。こんな修行やっても無意味だって。」
 「馬鹿者!両親にお前を預けられた以上、ワシは心を鬼にしてお前さんを一人前に育て上げる。ここで泣き事言ってどうするんだ!」
 老師は少女に冷たく当たった。しかし、少女には少女で策があった。
 「もーいいよ!!じーちゃんなんて大っ嫌い!」
 少女は殺し文句を吐き捨て、去って行った。老師はその言葉を聞いた瞬間硬直し、動かなくなった。
 「華蓮(かれん)……ワシを許しておくれ。」
 老師はその場に跪き、動かなくなった。
 「まーまー、ほっとけばお腹空かして戻って来ますよ。」
 老師の妻かと思われる高齢の女性は、お茶とお握りをお盆に載せ、老師の元に来る。
 「そうか。もう三時か。朝十時からずっとやってれば流石に疲れてしまうか。」
 老師はお盆からお茶を取ると啜った。
 「後継者が居てくれればこの道場も安定するんだがのぅ。」
 「そうですねー。」
 華蓮と言う少女の居ない道場にはのほほんとした柔らかい空気が流れていた。

******
 「すみませーん!!」
 道場内に凛とした声が響いた。老師は休息を邪魔されたようで、少し不機嫌そうな顔をしながら、玄関に向かって行った。
 「何でしょうか?」
 そして、老師は道場に後継者不足と言いつつも、入門者を追い返すような顔つきで言った。

 そこには、二十代後半の若い女性が立っていた。キリリとした眼つきで、噛み付いて来そうな気迫。思わず老師は気圧されてしまう。
 「じゃあここに『貴方』の名前と判子を。」
 「そうじゃなくて……コイツです。」
 女性は猫が子を咥えるように、そばにいた少年の襟首を摘み上げると老師に見せつけた。摘まれた少年は勿論嫌そうに足掻く。
 癖っ毛にやる気無さげ、ボーっとした印象。武道家を目指すより、いかにも酪農家をして生業を立てて行った方が肌に合いそうだ。少年はそれくらい武術から疎遠な存在だった。
 老師は少しがっかりとした顔をすると、断りの文句を告げようとした。しかし母親の言葉が追随を許さなかった。
 「そんな事言ってぇー。この子一つ鍛えられなかったら武道家なんか辞めた方がいいんじゃないですかー。御高齢ですし。」
 女性は老師を挑発する。老師はそれにムッとするが、明鏡止水。心を穏やかに保ち、冷やかに反論した。
 「貴方のように『狡猾で図太ければ』やってけるかもしれません。しかし、あの子はいかにも他人に喰ってかかれるような喧々轟轟とした気迫が無いじゃないですか。それに、私が求めてるのは、やる気ある生徒ですよ。」
 「むー、しかし……。」
 しかし、いや、しかしと鎬を削るような攻防の繰り返し。少年はそれに嫌気が差し、欠伸をしながら、道場の戸口を出て行った。勿論女性は気が付かない。

 「ふわぁー。退屈。じーちゃんのとこから飛び出して来ちゃったけど、そろそろ道場に戻ろうか。」
 華蓮は門の近くにある松の木に登っていた。そこに一人欠伸をしながら出て来た一人の跳ねっ毛少年。華蓮はその少年に猫のように目を光らせ、獲物にしようと企んだ。
 シュタっと華麗に飛び降りた華蓮。
 「少年、遊ばないかい?」
 「いやー、僕、用事があるんだ。じゃ。」
 少年は目の前の気丈そうな、にんまりとした猫目をした少女に少しびく付き、何か恐れ戦いたのか、背を向けて逃げようとする。
 「待ちなさいよ。」
 気が付くと少年は襟首を掴まれていた。少年は冷や汗を掻きながら、腹の奥から来る、分からない身の恐ろしさに疑問を感じていた。

 畳部屋。そこに連れて来られた少年は、勿論戸惑っている。華蓮は少年に指を突き付けて威勢良く威嚇した。
 「ここに入って来たんだからやる気はあるのよね!掛かって来なさい!」
 華蓮は両手を構え、少年に威嚇。しかし、少年はポカーンと呆気に取られ、全く状況の把握が出来ていない。
 「何してんのよ!!来ないならこっちから行かせて貰うわよ!」
 「あ、待っ……。」
 気が付く少年は宙を綺麗に舞っていた。そう、華蓮が足払いをしたのだ。少年はそのまま受け身を取れず、畳に後頭部を打ち付けそうになった為、華蓮は服の襟を引っ掴んで体制を持ち直した。
 「根性無し!グズ!バカ!何でこんなに弱いのよ!」
 「知らないよー。僕だってここ来たばっかで何にも知らないんだ……から。」
 少年はまた宙を舞った。容赦の無い猛攻。しかし、少年は分類で言えば草食動物。全く動きはしない。
 「掛かってこないの?私は歯ごたえの無い奴は大っ嫌いなの。しかもアンタは男の子じゃんか。」
 「関係無いよ。やる気無いんだから。」
 少年はその言葉を口にした瞬間、一本背負いで投げ飛ばされた。
 「ギャッ!」
 少年は蛙を潰したような醜い音を立てて畳に落下。華蓮は少年に更に拳を叩き込もうとした。
 「これはじーちゃんから教わった事なんだけど、武道家ってのは、最小限の体力で敵を倒すの。足払いや投げ飛ばし。それらは非力な女性や子供が大男に立ち向かうための手段であり、間髪入れずに叩きこめば、戦意喪失させるものだと習ったんだけど……端っから闘う気の無い奴には処方のしようが無いね。」
 華蓮は少年に分からぬ言葉で独り言を呟いている。
 「ねー、もう帰ってもいい?」
 「駄目。私から一本取れるように頑張りなさい。私なんかこの前、ロリコン犯罪者にさらわれそうになったんだから。」
 華蓮は拳で空を突き、武勇伝を鼻高々に話した。しかし、少年は道場に舞う綿埃を必死に掴もうとしている。
 「あー!!もう、分かった。アンタは今日から私の下僕になりなさい。分かったね。」
 華蓮は少年の背中にまたがるとそう言ってのける。
 「どうせ、じーちゃんの事だから難癖付けて追い返すだろうと思ってたけど、私がこの『軟弱者』を鍛えなおすしかないわ。」
 「えー。」
 「何か言った?」
 少年に華蓮は睨みを利かせる。あまりの恐ろしさに少年は怯んでしまった。
 「あのさー、おねーちゃん、名前なんて言うの?」
 「え?あー、私は『華蓮』。『鬼瓦華蓮』って言うのよ。アンタは?」
 「僕は『鷹山ケンジ』。小学五年生だよ。」
 「へー、道理で生意気かと思った。私はケンジより二歳上だから……中学一年生かな。」
 「分かった。宜しくね。華蓮。」
 華蓮のこめかみに血管が浮かんだ。そしてケンジを殴る。
 「バカーッ!!それが年上に対する態度?私を呼び捨てにするならせめて勝ってからにしなさい!!」
 「いってー。分かったよ。」
 ケンジは腫れあがった頬を擦りながら、今の教訓を痛みと共に焼き付けた。と言うより、次殴られない為の護衛の為に。
 「分かった。『親しみと敬意を込めた』名前を思いついたわ。私の弟分として、『レン姉』と呼びなさい。」
 「えー、だっさ……。」
 「文句あるの?私はこれでも気に入ってるんだけど。」
 華蓮はケンジに睨みを利かせ、四の五の言え無くした後、ケンジを撫でた。
 「宜しくね。ケンジ。」
 先程まで喰って掛かっていたオーラが一切消え、スッと優しくなった。その飴鞭加減にケンジは心を不覚にも捕えられてしまった。

 「へー、お母さんに無理やり連れて来られたんだ。それは不運だね。」
門の前某所。木に登れぬケンジを無理に引き上げた華蓮はここに来た経緯をケンジから聞いていた。
 「じーちゃんは『鬼の老師』って渾名が付くほど恐い人だからね。今日から、もう普通の生活には戻れないかもよ。」
華蓮は他人事のように遠い目でケンジに話した。しかし、他人事として済ましておけず、更に華蓮以上に高飛車で、スパルタなら尚更。ケンジは身震いをした。
 「で、ここは何する場所なの?」
 「何にも聞いてないのー?喧嘩に強くなる場所だよ。」
 「僕にはそんなの要らないよ。」
 「来ちゃったんだから仕方ないの。もう逃げられないんだから。」
 華蓮はケンジを逃げられぬように、釘を打ち、鎹を打つ。そして、ケンジが根負けしたと同時に、自分を地獄送りにした張本人が迎えに来てくれた。
 華蓮とケンジは木から下り、華蓮は母親にケンジをそっと突き出した。
 「ケンジ、帰るよ。お嬢ちゃん、ありがとね。」
 「いえいえ。また来て下さいねー。」
 華蓮は二人を見送ると、ホッとしたように溜め息を吐く。
 「どうだ?新人の手応えは。」
 気が付けばそこに老師が立っていた。華蓮は一瞬驚く。
 「まるっきり駄目。今まで来た中で、一番腑抜けでへタレじゃないかな。」
 「まぁ、見てみようじゃないか。ワシもあのお母さんにかなり舐められてしまったし、ここは否応無しに『鬼塵流』の真髄を叩き込むしかないようだ。華蓮もこれ位の歳にぐっと成長するから、甘く見ていると抜かれるぞ。」
 「分かった。」
 「さて、修行の続きでもするか。お前にライバルが出来たんだ。しっかりやって貰わなきゃならんしな。」
 老師は、目を輝かせて言った。
 「えー、じーちゃん厳しいな。」
 華蓮は嫌そうな顔をする。殺し文句も勿論通用するはずも無い。

******
 「ねぇ、私いつになったら退院できるの?病院にずっと居るのも退屈なんだよー。」
 「お医者さんには安静にするように言われてるんだから、じっとしてなさい。ここいらの空気は綺麗なんだから、美咲の咳もきっと止まるわよ。」
 「ほんとぉー?そう言って良くなった試しが無いじゃんか。」
 美咲はお母さんの事を睨みつける。いつまで経っても治らない病。それは小学生としての美咲の心を、遊びたい盛りの美咲の心を孤独に縛り付けていた。
 「都会に居る、穂花ちゃんや紗希ちゃん、愛美ちゃん、元気でやってるかなー。こっち来ても、友達出来てないからつまんないよ。」
 「手紙書いてあげなさいよ!『元気です!』って言ってあげなきゃ。」
 「心は元気でも身体は元気じゃないんだけどなー。」
 美咲は俯き気味に暗そうなオーラを漂わせ、気だるくゴロンと母から顔を背けた。
 「誰か遊びに来ないかなー。私の友達はお父さんが世話してる、オカメインコの『カンタ』とドリトル先生。ドリトル先生の冒険も私の中ではもう地球三周ぐらいしてるし……。」
 美咲は鉛のように重い溜め息を吐き出す。
 「じゃあ、私は五時になったからそろそろ行くね。今日は餌やり当番もあるし、夜勤になるかも知れない。明日お父さんに言って、二人で来るからね。」
 「ばいばーい。」
 美咲は慣れっこだった。お母さんは水族館のイルカトレーナーで、定時になったら抜けて行ってしまう。お父さんは警察官で忙しく、今日のお見舞いだって仕事時間を割いて、何とか漕ぎ付けてくれた事を知っていた。だから、冷たい態度を取ってあしらい、母に歯向かってみた。しかし、一向に気持ちは晴れる事が無い。
 「このナースコール押せば、看護婦さん来てくれるんだろうなー。でも、看護婦さんには迷惑掛けちゃうし。」
 母が扉を閉めた。冷たく、無機質な音が部屋に響き、美咲は少し泣いた。

*******
 一週間、一カ月と時が過ぎた。ケンジは道場の雑巾掛けを早朝五時からやらされていた。
 「何が悲しくて、こんな寒い中裸足で雑巾掛けてるんだろ……弱音吐いたら、 レンねーとお母さんにぶっ殺されるし、うー、寒い。」
 「まだまだ汚れてるよー、ケンジ。もちょっと本腰入れて拭いたらどうなのー?」
 「レンねー!?」
 振り返るとれんねーこと鬼瓦華蓮その人が仁王立ちをしていた。しかも、春に入ったばかりの少し肌寒い空気からか、自分はどてらを羽織り、図々しく震えている。
 「うー、さっぶ!」
 「レンねー、何しに来たんだよ!俺に喧嘩売りに来たのか?」
 「いや、暇だったから、ケンジがサボって無いかなーって見に来ただけだよ。ちゃんとやってるぅー?」
 華蓮は目を細め、口元を釣りあげながら、にやっと笑い、ケンジを見る。温かそうなスリッパ。温かそうなどてらにパジャマ。しかも、よく見れば眠気覚ましのカフェオレを手に持って、ケンジに取ってイライラ要因、否、見下しに来た他に無いと思わせる図々し過ぎる態度だった。
 「さーて、ケンジ、六時まで頑張ろうか。」
 雑巾を四つん這いになって掛けているケンジが見える位置まで華蓮は退き、見張りを始めた(温かそうな格好で)。
 「全く……。レンねーは何しに来たんだよ。確か、歴史の教科書に『絶対的権力』ってあったけど、この事差すんだよ。きっと。」
ケンジは渋々、文句を言いながら雑巾掛け。そして刻々と時間が過ぎていった。
 「ふいー、終わったー。お疲れさん、雑巾さん。」
雑巾を労う余裕を持ちながら、ケンジはその場にへたばり、グデーっと動かなくなった。
 「あれ、レンねーは?」
そっと後ろの壁を振り返ると華蓮は早起きの睡魔にやられたのか、寝息を立てて寝ていた。
 「う、こやつ、寝ておる。」
 ケンジの頭にはその時、思考が二つよぎった。いつもは俺を扱いているレンねーを寝てるうちに手駒に嵌め、従えると言う悪魔の囁き。しかし、対峙するは、天使。レンねーは怖いからと寝ているのをおんぶし、お婆さん(老師の妻)の所まで運んで、一緒に朝食を頂くか。ケンジは苦悩した。
 「ぐ、ぐぐぐ、ぐぬぅー!!」
 頭を抱え、ケンジは叫ぶ。頭はパンクし、ケンジは跪いて燃え尽きた。
 「あれ、私寝てたんだ。もう六時じゃんか。」
叫び声によってなのか、華蓮は目を覚まし、大きめの壁時計を見た。そして、目の前に灰になって燃え尽きているケンジがいる事に不覚にも驚いてしまった。
 「うわっ、ケンジ何やってんの!?ご飯行くよ。」
 「……俺には怖くて無理だ。」
 ケンジの策は不毛に終わり、信頼も勝利も勝ち取る事が出来なかった。

<ゆるゆると続きます。>

この小説について

タイトル 序章〜第一章「一縷(いちる)の希望と憂鬱。」(執筆休止中)
初版 2009年12月5日
改訂 2010年2月23日
小説ID 3649
閲覧数 1022
合計★ 1

コメント (4)

弓射り コメントのみ 2009年12月8日 13時27分10秒
はじめまして?ですね。弓射りと申します。たまに人の小説をのぞいてはこきおろして「鬼」とか「アクマ」とか「この○○野郎」などと言われてる(と思ってる)人でなしです。

内容を読む前に、毎回気になるのがタイトルごちゃごちゃ書きすぎてることですかね。気合い入り過ぎてて、ちょっと引いちゃうかも。良い物は大体がシンプルですから、あまりごてごて書かないほうが良いかと。

内容ですが、なんというか…あなた自身の自然な文体を無理して古めかしくしている感じがします。無理して難しい単語や表現を使うのも良い挑戦ですが、きちんとニュアンスを理解してないと、逆にマイナスになることはわかると思います。殴打とかは「かわされている」なら、殴打じゃないですし・・・

細かく指摘するとキリがない感じですが、総じて感想は「少し読みにくかった」と申し上げておきます。シーンの中でもいまいち整合性がなかったり矛盾してたり、飛び飛びになってて、繋がりが見えなかったり。
誤字がないので、読み直しはしていると思います。ですが「これで読み手がわかりやすいか」というのを検討する作業は、もう少し徹底すべきでしょう。

本格派を目指す(or目指しているように見える)女史さんには期待しております。ガキどもに負けないで頑張って!(←酷い
長編のようなので、点数はつけずにおきます。
★際限なき戯言の女史 コメントのみ 2009年12月8日 13時41分39秒
>弓射りさん
貴重なコメント有難うございました。
最近文体に凝らし始めたんですが、やっぱり書いていくのは難しいですね。色々と不手際で知識不足な所も多々あるので、こういった貴重な意見、本当に参考になりました。有難うございます。
弓射りさんも小説書かれてるんでしたら、今度読みに行かせてください。

趣味を凌駕しつつあるんですが、生業としてやっていけない以上、少し悲しいですね(苦笑)
★せんべい 2009年12月8日 14時33分47秒
こんにちは、せんべいです!

よく投稿されているのを見かけますので、今回初めて(ぁ)読ませていただきました。
コメントが下手すぎるせんべいですが、頑張って書いてみます。
あ、過去にもコメントつけたことあったっけな・・・。まぁ余談。



↑で弓射りさんがおっしゃっているように、文体が古めかしい・・・よく言えばかっこいい感じ、僕もちょっとマイナスに感じました。
あと、単純に漢字が読めない;; 「鎬を削る」なんて読むんですかw?(バカで申し訳ない)

内容の方は、相変わらず丁寧に書かれていてすばらしいという印象を受けました。
コメント下手ということで、深くまでご指摘することはできませんが、はい、丁寧です。僕も見習わなきゃ・・・。
ただ、やはり感じやら文体の面で読みづらかったということはありました。
書く分では漢字は気にしないと思いますが、できれば難しい漢字はご自分で吟味して頂けたらなぁ、って思いました。
(バカ目線に合わせなくてもいいのかも知れないけどw)

ガキどもに負けないように頑張ってください。陰ながら応援してたりします!
(せんべい=ガキ)
★際限なき戯言の女史 コメントのみ 2009年12月10日 1時24分18秒
>せんべいさん
有難うございます(=∀=*)
文を書いて行くうちに古めかしい技法が身に付いてしまった。悪く言えば癖が身に付いてしまったと言うか(=△=;)
念頭には置いておきますw

また、せんべいさんも頑張って下さいねw
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