デビル・アベンジャー - プロローグ

20XX年
首都 東京
 某研究所
「遂に完成した。あの扉を開けることができれば方舟を人類の手に取り戻すことが出来る。」
プロジェクトのリーダーであろうその男は白衣を身に纏い、白い顎鬚を生やし、白髪混じりのその頭と、いかにも研究者のような姿だ。
この部屋は小学校の教室ほどの広さでそこには沢山のパソコンや機械、配線と巨大な3つのモニターとタワーのようなものがある。黒いそのカーテンは締め切られ部屋の中は蛍光灯の明かりだけだ。そこには5名ほど男がいた。リーダーと思われるその男も5人のうちの一人だ。
「これで本当に人類を滅びの運命から救うことが出来るのですか。プロフェッサー。」
若いこの男もプロジェクトのメンバーなのだろう。
「それは違うぞ。人類を滅びの運命から救う必要は無い。人類はこの大地に帰ればよいのだからな。」
「ではなぜこのプロジェクトを?」
「知りたいか? 教えてやろう。東京を電波の世界に閉じ込めるのだ。そして古代文明の遺産を手に入れる。それがこのプロジェクトの目的だ。」
「何故…何故今までそれを隠していた!!」
若い男は握りこぶしをポケットの中で作りながら怒鳴った。
だがプロフェッサーと呼ばれたリーダーは冷静にこう言った。
「では、事実を知っていればお前はこのプロジェクトに参加したのか? いやしなかっただろう。」
「あなたは…あなたはそれでも人間ですか!! 私には悪魔にしか見えません。あんたは悪魔以上に悪魔だ!!」
「何を言っているのだね君は。君は何もわかっ……」
そのとき部屋の電気はすべて消え電源が切れていたはずのモニターにプログラムの起動画面が出た。

Hello!!
Devil summons program start
 summons system…OK
   Summons formation…OK
   para-sacrifice…OK
   ceremony program…OK

Multilingual translation
 Japanese choice
   Please wait for a little converting
     Please wait
     Please wait
     Please wait
     Please wait
completed
 これより日本語で起動いたします
 悪魔召喚プログラム 正常に起動しました
 全システム安定稼動
悪魔との契約が完了していません
プログラム解析の結果初回起動と判明いたしました
よって初回起動限定プログラムを起動いたします
     少しお待ちください
         ・
         ・
         ・
         ・
         ・
         ・
Unjust processing was performed
     Program reboot
     

     I do not come by revision program start


     Therefore, I continue it as it is

自動でここまで作業が進んだ。
モニターから文字が消えると突然頭の中に声が響いた。
「我が名はスサノヲ。古の時代よりこの日の本の国を守りし者なり。汝、我との契約を望むか…」
次にきれいな女性の声が頭の中に聞こえた。
「私はアマテラス。光り輝く太陽。あなたは私と契約を結びますか。」
更にもう一人。女性とも思えぬが男性とも思えない声が聞こえた。
「名はツクヨミ。仄かに光る月。即ち太陽の対極にあるもの。貴殿は契約を交わすか。」
そして3つの声は同時にこう言った。
「我らは三貴子。イザナギが子。我ら貴殿に力を貸そう。」

その後どうなったのかはまだ誰にもわからない。
そして場所は変わって…

日本政府
「どういうことだね? 悪魔召喚プログラム? 詳しく説明したまえ。」
政府の要人であろう中年の男はモニターに向かってそう言った。
「ええ。説明しましょう。悪魔召喚プログラムとは文字通り悪魔をこの世界に召喚する物です。ただ…ただ悪魔を召喚といっても悪魔は実体を持ちません。つまりデータとして存在するのです。平たく言えば超データ集合体。ですので街中で召喚したとしても街に被害は無いでしょう。ですが悪魔はただのデータ集合体ではありません。知能も持っていますし何か謎の物質を放つものも少なからずいます。」
明らかに機械で作ったようなその声はそのように説明した。
「それをどうしろと言うのかね?」
「早速本題に入ってきましたね。いいでしょう。お答えいたします。COMPACT MOBILE PHONE通称COMPのサーバーを使って日本中いえ、東京中にばら撒いてほしいのです。」
「そんなことをすればどうなるかわかっているのですか?」
「ええ分かっています。ですがこうでもしなければ奴らの野望を止めることは出来ません。日本の、世界の存亡に関ることなのです。」
「分かった。だが君はさきほど悪魔はデータの集合体と言っていたね。ということは召喚しても姿が見えないのではないかな?」
「そんなことはありません。というよりそのために東京を選んだのですから。東京の街は世界中のデータが集まっている都市です。一日に何億ものデータが空を飛び交っています。つまりこの東京は悪魔に類似した状態にあるのです。どちらもデータの集まりですからね。悪魔と同じ状況にある東京の中でならば悪魔を実体化させることも簡単です。」
「ところで君の言う奴らとは誰のことなのかな?」
「TOKYOパンドラ計画。それが奴らのプロジェクトの名前です。」
「TOKYO…パンドラ計画……ところで君の名前は……」
「そうですねSTEVENとでもいっておきましょう。」

後書き

文字数制限に引っかかってしまったのでタイトルが意味不明なのですが正式タイトルは 
女神異聞録 デビル・アベンジャー
         
です

この小説について

タイトル プロローグ
初版 2010年3月1日
改訂 2010年3月1日
小説ID 3826
閲覧数 739
合計★ 3
サーガンの写真
駆け出し
作家名 ★サーガン
作家ID 642
投稿数 2
★の数 3
活動度 253

コメント (1)

れださま 2010年3月4日 21時15分49秒
TOKYOパンドラ計画とはなんなのかとか、
STEVENは何者なのかなど、謎が深まって面白そうです
とても続きを、楽しみにしています
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