TWINS - 序章壱 僕らの物語

 俺の名前は、暦川紅葉(こよみがわくれは)よくもみじと読まれるが、くれはだ。俺には、双子の妹がいる。妹の名前は椛(もみじ)、明るく元気な女子だ。よく名前をごっちゃにされた。まぁ、それらは置いといて、俺たちについて話しておこう。

 俺達は普通の人間じゃない。どう普通じゃないのかというと、とある能力を持ち合わせている。と、言ってもこれは俺達だけが特有しているものでもなんでもない。この国民いや、この世界の住人すべてがそれぞれ何らかの能力を生まれたときから持ち合わせている。それらは、ある一定の年齢を超えてしまえば薄れていく、個体差はあるが、平均的には20歳とされている。
 さて、能力というと、千里眼だったり、読心だったりを思い浮かべるだろうが、そんなのだけではなく、炎を生み出したり雷を落としたり、重力を操ったりそんなことも可能である。
 
 俺の能力は、「雷」。人はこれをイシュテルテと呼ぶ。人に向かって雷を落とすはもちろん、手に電気を起こして、感電させることだって可能だ。まぁ、ピ○チュウみたいなものだと思ってもらえばいい。
 椛の能力は、「水」。水を操る能力だ。人はこれをウンディーネと呼ぶ。その場に水があってもなくても、水を使い戦うことができる、ただ、水があったほうが攻撃力は上がる。例えば校舎にいるときの攻撃力が5だとすると、プールなんかにいるときの攻撃力が8か9になる。そんな能力だ。

 そんな俺達は、去年の4月に入学した市立海波高等学校は偏差値48以上の人たちが集まっている。その学校で、俺たちはもう一組の双子と出会うことになる。

 双子の苗字は、高橋という俺達と違って普通のものだった。この双子も俺達と同じ二卵性で、兄が聖夜(せいや)、妹が聖(ひじり)という、12月の聖なる夜に生まれた二人である。
 兄、聖夜は、クールな振りして熱血な所のある少年で、妹、聖は大人しい女の子だ。
 この2人の能力についても説明しておこうと思う。

 聖夜の能力は、「闇」。通称ダークグリム。闇というのは単なるたとえのようなもので、ダークグリムの本質は、重力操作である。物を浮かせる、自分を浮かせる、重力で相手を押さえるなどなど、ある意味4人の中では一番厄介で、一番便利な能力なのかもしれない。
 聖の能力は、「樹」。通称ウッドラール。その名の通り、木々の、自然の力を借りる能力だ。木の葉を硬質化し、葉のようにして相手を攻撃したり、木の弦を鞭のようにしたりなどする能力だ。

 まぁ、これで4人のことは大体わかったと思う。こんな4人が、七不思議の謎を解き明かしていくなんておかしなことだが、これにはわけがある、
 あれは、去年の10月のことだった。日が落ちるのがめっきり速くなり、遅くまで文化祭の仕事をして、4人で帰っていたときのことだ。
「はぁー、楽しみー。文化祭!うちのクラスは喫茶店なんだよ〜。紅葉、聖夜君。来てね!サービスはしないけど。」
椛が明るく言って、
「サービスしろよ。ま、こっちのお化け屋敷来ることでチャラにしてやる。」
俺がいって、
「うん。お化け屋敷ってちょっと怖いけど言ってみる。」
聖が、かわいらしい声でいって、
「そんなにこわかねぇよ。たかだか高校生が作ったお化け屋敷だこわいわけがないだろ。」
聖夜が高校生らしくない発言をしたとき、声を掛けられたのだ。あの、ホラーチックな先輩に。

「やぁやぁ、どうも、化座沼敬己(かざぬまひろき)といいます、そこのあなた方頼まれてくれませんか?」
「「「「何を」」」」
4人一緒に、異口同音で、返事を返した。
「七不思議をご存知ですか?それを、あなた方に退治していただきたいのです。」
黒い前髪のせいで顔は見えず、おまけに怪しげな黒いマントを羽織っている先輩は、そういった。

 そして、化座沼先輩からの説明を受け、俺と聖夜の反論は聞かれることなく、俺達はオカルト部なんかに入れられ、七不思議の解明を一任されるである。

後書き

 えっと、何か急に七不思議物が書きたくなりまして。書いてみました。七不思議については次回詳しく語ります。

この小説について

タイトル 序章壱 僕らの物語
初版 2010年3月22日
改訂 2010年3月25日
小説ID 3859
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海月奏香の写真
熟練
作家名 ★海月奏香
作家ID 648
投稿数 16
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活動度 1736
えーと、海月奏香です。くらげじゃないですよ、うみづきですよ。間違ってくらげなんて言われたら泣きますよ!

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