TWINS - 序章弐 オカルト部結成

「この学校の七不思議は、怪魔によって発生しています。」
翌日、この説明を受けるために速めに俺らは登校させられた。それを俺らに命じたのもこの、化座沼とか言うへんな先輩だった。この先輩は、三年生らしい。
「怪魔ってあの?」
椛が言った。
 
 怪魔、人に恐れられ、疎まれる存在。いわば妖怪のようなもの、妖怪というならろくろっ首だとか、一つ目小僧だとかを想像するけれど、怪魔は少し違う。幽霊と呼ばれるものも、怪魔と呼ばれる。
 それが七不思議に関係するといわれても別に疑問はない。七不思議は幽霊が怖がらせようとして発生するのものなのだから。
「そうです。怪魔は、人を驚かせようと思ってしたことでした。ただの悪戯、些細な悪戯。しかし、それは人間にとっては大きなことだった。それが、語り継がれ、七不思議となった。」
「そんなことはどうだっていい。何でそれを解明するのが俺たちで、ここにつれてこられたのが俺らなのかを説明しろ。」
「せ、聖夜。一応この人先輩だよ?そんな口の聞き方しちゃだめだよ。」
「聖は黙ってろ。」
聖夜と聖の口論の後「まぁまぁ」と化座沼先輩が言ってなだめた。しかし、俺もそう言いたい。何で俺らがここに連れてこられたのか。何故俺らだったのか。
「簡単なことです。君達の能力偏差値が高いからですよ。」

能力偏差値。まぁ、聞けばわかるだろうが、能力の強さの数字。高校生では、90を超えていればいい方。しかし俺ら4人は、100を超えている。それが理由で化座沼先輩は俺らに声を掛けたそうだ。
「能力偏差値って、私達以外にも100を超えている人たちはいるじゃない!」
確かに、俺らじゃなくても問題はないなにせ、100を超えていればいいのだから。
「いいえ、あなた方でなくてはいけません。あなた方は、怪魔を感じることができる。」
「「「「は?」」」」
怪魔を感じることができるなんて、初耳だ。俺自身ですら、感じたことなどないというのに、何を根拠にそんなことを言い出したのかこの男は。
「怪魔は恐れられる。普通の人間は、怪魔を恐れ認識するのをやめる。みることを、感じることをやめる。しかし、あなた達は違う、能力が高いからか、それをしない。怪魔を拒絶しない。この学校の中でそれをしているのはあなた達だけ。だからあなた達を選んだというわけです。さて、やっていただけますか?」
沈黙。そして、それを破ったのは椛だった。

「やるー!」
「「は!?」」
椛の言葉に俺と聖夜は驚いて声を上げた。何を言い出すのかこの女と、聖夜も思ったに違いない。
「だってさ、何か面白そうじゃない?こういうの。ただの刺激のない高校生活なんて詰まんないよ。ね?紅葉だってこういう刺激がほしいとか言ってたじゃない。」
うっ、それはそうだ。こんな刺激的なものめったに味わえることじゃない。高校生で戦闘なんてめったにしないし。怪魔相手なら何したって文句は言われない。
「わたしも、やります。」
「聖!?」
聖の発言に、聖夜1人驚いた。俺も驚いたが、別に声を上げるほどじゃなかった。
「だって、椛ちゃんの言うように面白そうだし、この経験でわたし何か変われる気がするの。」
強い聖の目を見て、俺はため息をついた。もうこれは俺もやるしかないだろう。
「俺もやる。こんなスリルのあることなかなかできるもんじゃないしな。聖夜、お前もやるんだろ?まさか、聖がやるのにお前がやらないなんていわないよな?」
聖夜もこういうの好きだし、何よりこいつはシスコンが若干入ってる、聖だけをこんな危険なことをやらせはしないだろう。
「わかったよ。やるよ。やりゃいいんだろ。」
「では、皆さん。オカルト部に入部しましょう。」
「「「「はい?」」」」
何だと、そんなこと聞いてないぞこの、黒マント。
「いやいや、ここ、オカルト部ならこのことが十分話し合える。資料だってそろっている。なかなかいいことでは?」
確かに、こんな話を教室でしてればただの変人オカルトオタク。それで引かれるのは避けたい。
「決まり、ですね。では改めて、僕の名前は化座沼敬己。能力はウィンドリバルです、能力偏差値は95。」
ウィンドリバル、「風」か。台風を起こしたりするアレだな。
「暦川紅葉。能力はイシュテルテ。能力偏差値は132」
「同じく暦川椛ですっ。能力はウンディーネ、偏差値129です。よろしく化座沼先輩。」
「高橋聖夜、能力はダークグリム。能力偏差値135だ」
「高橋聖、能力はウッドラール。能力偏差値124です。」

好奇心旺盛な俺、同じく好奇心旺盛な妹椛。冷静沈着若干シスコンの聖夜、大人しくて人見知りが結構激しい聖。それと謎の多い化座沼先輩。あわせてオカルト部が結成した。
 
 それが去年の10月に起こったことである。

後書き

あ、七不思議について詳しく説明するつもりだったのに、まぁ、いいか(いやよくない)でもま、七不思議はおいおい考えて以降かと思います。

この小説について

タイトル 序章弐 オカルト部結成
初版 2010年3月22日
改訂 2010年3月25日
小説ID 3861
閲覧数 718
合計★ 4
海月奏香の写真
熟練
作家名 ★海月奏香
作家ID 648
投稿数 16
★の数 16
活動度 1736
えーと、海月奏香です。くらげじゃないですよ、うみづきですよ。間違ってくらげなんて言われたら泣きますよ!

コメント (2)

匿名 2010年4月1日 22時33分07秒
海月奏香 コメントのみ 2010年4月1日 22時37分56秒
えっと、誰ですか!?
星だけくれたひとは誰ですか!?


ありがとうございます。

でもホント誰ですか。
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