TWINS - 第一章陸 風水鳥1

「ねぇ、この学校ってさ、七不思議あるんだよね?」
「え?うん、暦川君たちが、調べてるらしいよ。」
「えー!?暦川くんって、そんな感じしないのに、暦川君たちってことは、高橋くんも?」
「え?うん、双子の妹さんたちもやってるらしいし。暦川君ってオカルト好きなのかなぁ?」
「うっそー!?好みだったのにショックー。」
「あたしも高橋くん好みだったのになー。で、なんで急に七不思議なんて言い出したの?」
「いや、実はさ、部活の小林って言う先輩に聞いたんだけど・・・・・・。」
 
 などという女子の会話が聞こえてきた。オカルト好きに間違われてショックだし、何より、衝撃的なことも聞こえた。
 この学校の七不思議の一つ、プール開きが起こると、突風が吹く、というものが、もう学校に知れ渡っているということ。
 プール開きが行われたのはつい先日、7月の24日のことだ。椛ははしゃいでいたけれど、聖は憂鬱そうだった。聖は運動が苦手だそうだ。
 まぁ、プール開きを喜ばないのは、運動嫌いな人や、プールが嫌いな人、あとは、男子が変な目を向けてくることを拒む人くらいだろう。そんな人たちを思ってか、プール開きが行われ、数日が経ったという頃に、突風が吹く。台風ではない、突風が吹くのだ。その突風のおかげで、プールが滅茶苦茶、掃除しても掃除しても、突風が吹くのでプールは中止になるのが毎年の流れだそうだ。だったら、もう水泳学習自体やめたらいいじゃないかと、数年前の校長は思ったらしい、取り壊しの工事が行ったそうだが、その時、水がプールの水が逆流し、工事員の1人がその水でおぼれそうになり工事は中止。仕方がないので、水泳学習をやらざるをえないらしい。
 そういうわけで、今回俺らが行くところは、プールということになる。

 とりあえず、放課後に、その話をしていた女子に尋ねて、小林という先輩のところに行ってみた。聞かせてもらった内容は、先ほど説明したのとほとんど同じだった。
 次に、お決まりの手段で、化座沼先輩に相談してみることにする。
「えーと、かざみどりでしょうか。」
少し困ったように、化座沼先輩は言った。
「風見鶏?」
椛が言う、確かにかざみどりと聞けばその漢字しか浮かばないだろう
「いえ、たぶん。椛さんの思っている漢字とは違います。」
「じゃあどんなだ。」
「聖夜くん。僕はあなたに何か変な事をしたでしょうか?」
「ご、ごめんなさい。化座沼先輩。聖夜はただ口が悪いだけなんです!!」
フォローになっていないフォローを、聖はした。余計に聖夜の機嫌が悪くなる
「いいですよ。聖さん。で、かざみどりの話ですね。風水鳥。風、水、鳥で、風水鳥。それをかざみどりと読みます。」
コブクロの曲であったよな、風見鶏。あれいい曲だったよな、蕾のほうが売れてたけど。
「どんな怪魔なの?先輩。」
「文字通り、風と水を起こす鳥です。見かけは、浅葱色の羽をした綺麗な鳥なんですよ。だから、誰も気づかないんです。それが怪魔だと。まぁ、詳しいことはなぜか今回紅葉君が話してくれてますから。説明することはこれくらいしかないんですけどね。」
「そうですか。後は僕らが何とかします。ありがとうございました。敬己兄さん。」
ブツっと忍が、テレビ電話を消した。

「さて、どうします?紅葉先輩の話だと、風水鳥はプール開き、もしくは再開の日にしか姿を現しませんよね?」
忍が言う。確かに、プール開き、もしくは再開の日にしか姿を現していない。
「そうだね。どうしてなんだろ。」
「それの資料あるか?」
「えーっと、確か、ああありました。」
忍が聖夜に青いファイルを渡し、聖夜は眼鏡をかけてそれを読む。
「風水鳥、七不思議のひとつ「プールの突風」を起こす怪魔。一応雄だそうだ。10年まえ、当時高校三年生であった古賀龍一(こがりゅういち)に封印されるが、数年後、復活する。風水鳥は、人間に危害を加えない。むしろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 聖夜が黙り込んだ。どうしたのだろう、手を口に当てている、笑っているわけではなく、無表情、多分機嫌が臨界点突破したんだろう。そして、ファイルを閉じ、俺のほうに差し出してきた。
「?」
「パス。」
「は!?」
訳が分からないと思いつつも、ファイルを開き風水鳥の資料を読む。
 風水鳥、七不思議のひとつ「プールの突風」を起こす怪魔。雄。10年まえ古賀龍一に封印されるが自力で封印を解き復活する。突風を起こすのは、プール開きのときに限って興奮して羽を開くから。人間に危害を加えない。むしろ・・・・・・・プライドが高いので人間の男を傷つけたら自分の力が弱まると勘違いしている。人間の女の肌には何故か傷つけたくないらしい、積極的に女を避けて人を傷つけない程度に攻撃する。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「紅葉?」
とりあえず、ファイルを壁に思い切り投げつけた。

 つまり、風水鳥は、とんでもない、エロナルシスト野郎ってことだ。

後書き

 えーと、風水鳥はこんな設定じゃなかったんですが、まぁいいか〔良くない〕

 次に戦うのは、男子3人です。何でも約二名が女子と戦わせることを猛反対したとかで・・・・・・・。そういえば今回、リーダが多かったですね。

この小説について

タイトル 第一章陸 風水鳥1
初版 2010年3月27日
改訂 2010年3月27日
小説ID 3878
閲覧数 723
合計★ 0
海月奏香の写真
熟練
作家名 ★海月奏香
作家ID 648
投稿数 16
★の数 16
活動度 1736
えーと、海月奏香です。くらげじゃないですよ、うみづきですよ。間違ってくらげなんて言われたら泣きますよ!

コメント (0)

名前 全角10文字以内
コメント 全角3000文字以内 書式タグは利用できません
[必須]

※このボタンを押すと確認画面へ進みます。