Merci - 【バス停】

急いで家について、駐輪場に急いで止めて、ダッシュで部屋に行こうとしたのに。


何でアイツはアイツとしゃべってんだ。


俺は虎野が嫌いだ。とにかく嫌いだ。何が嫌だって?そんなの全部に決まってる。アイツといたら、どうも調子が狂う。馬が合わない。そういう嫌いな奴って誰にでもいるだろう?
例えばクラスの中のやけに出しゃばる女子とか、やけに裏表が激しい男子とかどこにでもいるだろう?俺はその嫌いな奴が虎野って訳だ。
虎野はしばらく紫音と話してから、駅のほうに向かって歩いていった。

だが、いつもは大嫌いな奴の背中―――今日はやけに小さく感じた。何故だろう。

「あれ?ジャクソン、何でそんなとこに突っ立ってんの?」

紫音がすごい不思議な目で俺を見てきた。
まぁ確かにスーパーの袋ぶら下げて仏頂面だったら誰だってそう思うだろうな。

「なんでもない。だたムカムカしてただけだ」
「何?アタシが買い物頼んだこと、まだ根に持ってんの?」
「ちげーよ、ばーか」

俺はすたすたと歩いてエレベーターのボタンを押した。後ろから
小走りで紫音が着いてきた。

「虎野のこと?」
「当ったり前だろ。てか、名前出すんじゃねぇよ」
「そこまで?絶対良い人だと思うんだけど…」
「性格の問題じゃねぇ。ただ…なんとなく大嫌いなんだよ」

その言葉と同時にエレベーターがついた。チーン、と音を立ててドアが開く。俺は4階のボタンを押した。ドアが閉まり静かに上へ上へと上がっていく。

「てか、なんでこんなに遅かったのよ」
「ちょっと寄り道してた」
「はぁ?お腹を空かせて待っている人がいるのに、よくもまぁ寄り道なんて・・・」

隣でぶつぶつ愚痴を言っている紫音は置いて、とっとと1番奥のドアへと向かっていく。
『415』と書かれた番号のドアの隣には、『Kiritani』と書かれたお洒落な表札が掛かっている。
確か紫音がこの家に来た時に、1日かけて作っていた気がする・・・。

ドアを開けると中からフワッと何かのにおいがした。多分・・・特製ジュースかなんかの匂いなような…?

「早くチーズ。もうこんなに遅くなっちゃった…一体何処の誰のせいかしら」
「そこの君じゃないかい?」
「アタシっ?そんな分けなかろうっ!そこの赤毛の君やないかい」

そんな会話をして、紫音は台所でチーズを開け、オーブントースターに入れてタイマーをかけていた。

あぁ…やっと今日が終わる。Good night、俺…。





強い朝の光で目が覚めた。…って言ってもギターのまんまだけど。
目の前では布団に包まって幸せそうに寝ている紫音の姿。
さて、今の時間は何時だろうか…。

『PA7:45』

おや?今日は何曜日だ…?

『11・15・Mon』

おや?今日は休日か…?

―――そんなわけが無い。

『おい馬鹿っ!!起きろっ!!時間過ぎてんぞっ!』

俺は必死に紫音に叫んだ。聞こえてるのかどうか分からないけど、返事の変わりに寝返りを打つ。
そしてしばらくして、ゆっくりと重たい瞼を上げた。

「朝からうるさいなぁ…ジャクソンにはレディーファーストって言うのが無いのぉ?」
『っせーな!!時計見ろ、時計!』
「時計ぃ?…7時…4…5分っ!!!?」

紫音は飛び起きて着替え始めた。

「何でもっと早く起こしてくれないのよぉ!」
『ずいぶん前から起こしてたわ、馬鹿っ!』
「やばいー…バス8時に来るのにぃぃぃぃっ!!」

紫音はぱっぱと鏡の前で服装をチェックすると、部屋を飛び出して洗面台へ向かった。
数分後、さっきの寝癖は嘘だったかのように綺麗に髪が整っていた。そして、時雨から貰った鍵をチェーンに通して首にかける。
スクールバックを手にして部屋を出て行こうとした。

―――待て。俺はどうなる。

『おい、紫音!俺を置いてくんじゃねぇよ』
「え?……っは!!忘れてた…ごめん」

紫音は俺をギターケースにしまってから肩にかけ、家のドアに鍵を閉めて出て行った。
バス停は家から3分ほどの場所にある。
紫音が走ってバス停に行くと同時に、バスが過ぎ去って行った。

―――――ドンマイ、俺たち。

「やぁぁぁ…待ってよー」

紫音はガクッと肩を落とした。待ってと言って、バスが止まるわけでもなく朝日に向かってバスは去っていった。
紫音は仕方なくベンチに腰を下ろして、次のバスを待つことにしたみたいだった。
ベンチに座ってしばらくしてから、急いで走ってくる青年が居た。
その青年も紫音と同じ悲劇にあったらしく、肩を落として紫音とは間を空けてベンチに座った。

「君もバス、乗り遅れたの?」
「え?あぁ、まぁね」
「それはお互い様だね」

突然青年が話しかけてきた。こいつ、どっかで…。

「ギターやってるの?」
「あぁ、うん。一応ね」
「へぇー。俺もやってるよ」
「あ、そうなの?」

待てよ、こいつ…どっかで見たことがある。確か時雨の時だった気が…?

「俺も『Atlas』ってバンド組んでんだ」

―――Atlasだって?時雨の組んでいたHeLiUsのライバルバンドじゃねぇかよ…。

後書き

やったーーーーーーーーーー\(^0^)/
テスト終わったーーーーーー\(^0^)/
死んだぁぁーーーーーーーー\(^0^)/

そしてごめんなさーーーーーいorz
今回が1番長くないか…。あぁ読みづらいったらありゃしない。
最後なんて超適当になってきてしまったよ(;ω;)ごめんなさい。

名前確認ってか、あれしよう。うん←

時雨の生前組んでいたバンド→HeLiUs[ヘリウス]
HeLiUsのライバルバンド→Atlas[アトラス]

こんなもんしか出てないね。
HeLiUsについては番外編の後書きに色々載ってるので。
Atlasは『天空を支える巨人神』って意味ですね。うん。
ホントはもっと奥が深い名前にしたかったけど出来なかった(;ω;)

え?中二病っぽいって?悲しい事言わないで←
ではまた楽しみにしないで少々お待ちを・・・。

この小説について

タイトル 【バス停】
初版 2010年11月19日
改訂 2010年11月19日
小説ID 4120
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亞華羽の写真
ぬし
作家名 ★亞華羽
作家ID 687
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自由気ままな、亞華羽[Ageha]です(`・ω・´)v
気分屋なんで不定期です。
よろしくお願いします。

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