詩集 - 恋の詩

  記憶
忘れない
忘れたくない
日が経つのが怖い
真っ青な青色に
少しずつ水を混ぜていくかのように
段々 段々 薄れていく
曖昧で
儚い
だから 嫌い
だけど
消えて欲しくない
矛盾しているのはわかっていても
アナタがくれた
形の無いものを
ずっと留めておきたい
その瞬間の雨の臭いや
照れくさそうなアナタの顔を
全て全て
覚えていたい

   手紙
もう会えないと分かっているから
何度も手紙を書いた
アナタがいなくなってから
私はものすごく泣きました
何で素直になれなかったのかと
ずっと嘆いてきました
だから伝えたいことを綴って
何度もアナタに手紙を送りました
でも終わりにします
きっと伝えられたらよかったのに
今嘆いたって
何も変わらないと気がついたから
きっと大丈夫
歩いていけます
アナタがいない世界で
少し立ち止まったりするかもしれませんが
空を仰いでみたりして
真っ直ぐ 歩いて見せますから

   伝えられない
心の中を伝えるのは
予想以上に難しい
どんなに強く思っても
いつの間にか流されていて
肝心なことはいつもいえない
自分の気持ちを言葉にすると
少しかもしれないけど
きっと何かが変わるわけで
そう思うと
伝えられなくなる
諦めかけると
脳裏に笑顔が浮かんできて
諦めるのを拒み
伝えることは決してあきらめないで
あなたに伝えたいことを
いつになるかはわからないけど
きっといつか
伝えたいと思う

   言葉
言葉がもどかしかった
私の感情は全て
言葉にしなければ伝わらない
言葉にするなんて簡単に言ったって
それがどんなに難しいことか
言葉にしたら
この関係が崩れるかもしれない
言葉にしたら
周りの何かが変わってしまうのかもしれない
そう考えると怖い
言葉にするのが怖い
言葉にしないで伝わればどんなにいいか
とも 考えてみるけど
あの優しい声で
優しく 強く
一番欲しい言葉を言ってもらえたら
どんなに嬉しいだろうかと夢に見たりもして
私の気持ちは もどかしい言葉よりも
曖昧だ

   帰り道
遠く聞こえる声が
夕焼けで染まった街が
好き
少し前を歩く背中が染まるのが好き
たった一言も喋らないこの時間が好き
何も言わなくても
目が合ったら微笑んでくれるのが好き
どうしてこんなにも
愛しく思えるのでしょうか
どうして私は
こんなにも馬鹿なのでしょうか
あなたと一言も喋らないで帰る時間なんて
話したくてうずうずしているはずなのに
少し前を歩く背中を
抱きしめたいと思うはずなのに
どうしてこんなにも馬鹿なのでしょうか
前を歩く姿だけで満足
こんな近くにいられるだけで満足
だからあなたに伝わらないのでしょうか
大好きです 大好き
でも当分それはいえなさそうだから
今はただ黙って
あなたの背中を見ていようと思います
傍にいられるならなんだっていいんです
欲張りなことなんて一つもいいません
ただ少し前を歩いてくれて
道を見失わないように前にいてくれて
本当にたまに
笑いかけてくれたら
それでいいのです
我侭でしょうか
でももうしばらく
この背中を見つめていたいんです
いつかはきっと伝えますから
不器用でも
惨めでも
伝えて見せますから
だから待っていてください

   夢
毎日毎日夢をみる
私が笑って見せると
あなたも微笑んでくれる
そんな小さな
幸せな夢
目が覚めれば
それはやっぱり夢なのだと感じるのだけど
だからこそ夢に縋りたくなる
夢でなら私を愛してくれる
夢でなら私に微笑みかけてくれる
それならば と
いっそ夢の中に留まっていたいと考える
大好きだから
愛してもらいたいから
永遠の夢を見ていたい
夢でだって構わないから
私を
愛してほしかった

   時間
時間が過ぎるのが怖い
幸せだけでいいのに
幸せな時間だけを
留めておけたら
皆幸せ
皆 皆 笑顔でしょう
でもきっと
苦しみは幸福よりも多く
時間が経っても
覚えているのは辛いことばかり
ならばいっそ、時が経たなければいい
暖かい思い出の中で
時が止まってしまえば
私もアナタも
きっと幸せでしょうに
なのに
時間はそれを許してくれない
だから嫌い
幸福であることを許してくれない
時間が嫌い

   想い
伝えたいと思うけど
伝えられない言葉
伝えるには幼稚すぎて
あなたに呆れられてしまうかもしれないから
呆れられるくらい
馬鹿みたいな内容で
そんな想いを抱く自分が
惨めに感じる
どんな想いなら
打ち明けても大丈夫か
もしも伝えた後で
雨のように全てを流せたなら
全て迷わず伝えられるのに
そんなにも都合がいいわけがないから
私はいつだって
想いを伝えられていない
伝えられない想いは
そのまま消えてしまうだろうから
こんな嫉妬なんて
早く消えてしまえ

   言えない
今日こそは言おう
毎日そう思っている
だけど毎日あなたを目の前にすると
言葉が出なくなってしまう
何のテレビを見ただとか
他愛のない話ならいくらだってできるのに
好きのたった二文字が出てこない
この二文字で
いろんなものが変わってしまうと思うと、なかなか出てこない
断られたらきっと友達じゃいられない
友達じゃいられなくなったら
私たちの関係はどうなるんだろう
そう考えると
どうしても出てこない
そんな悩んでいる時にあなたに微笑まれると
ああ、やっぱり好きだなぁと思うのに
いつも同じ所をぐるぐる回っている
ゴールがどこかはわからないけど
いつかは全部伝えられるといい
そう思ってまた有耶無耶になって
いつまでも
曖昧なまま

   距離
手を伸ばせば届く距離にいるのに
いつも届かない場所にいる
もう少し伸ばせばいいのかもしれない
でも少し伸ばそうとして
ためらってしまう
手を伸ばせば届く距離なのに
とても遠い距離
距離はいつも思っている以上に遠い
簡単にはいかなくて
なんども伸ばして
掴もうとするけど掴めなくて
距離は全然縮まらない
躊躇いが消えたらきっと縮まるその距離を
いつかは縮められるだろうか
躊躇うことを捨てたなら
私はきっと近づける
ほんの一歩でもいいから
私は近づきたいから

後書き

昔ここで投稿させていただいていましたが、改めて投稿させていただきます。
よろしくおねがいします。

この小説について

タイトル 恋の詩
初版 2010年11月23日
改訂 2010年11月23日
小説ID 4124
閲覧数 2291
合計★ 10
唯華の写真
駆け出し
作家名 ★唯華
作家ID 700
投稿数 1
★の数 10
活動度 146

コメント (5)

★亞華羽 2010年11月24日 19時26分28秒
こんにちは(・ω・)亞華羽と申します。

詩集、読ませていただきました。
とても共感できる所が多々あって、心にじーんときました。
私が特に共感し、感動した詩は『言葉』と『想い』と『言えない』ですね。
3つの良い所は、やっぱり自分も同じ立場にいるからなんでしょうね(´ω`)
私も、今まで意識しないでつるんでいた男子が最近になって
「あれ?アイツ、あんなにかっこよかった?」
ってなっちゃったりして…好きなのかも分からなくてですねぇ。
そんな時期もあったからこそ、共感できたんだと思います。
そいつが違う女子と話してる姿を見ると、おそろしく嫉妬が沸いたり…笑
女子だからこそ思うこと、沢山あると思いますね。
私はまぁ女子なのでこのような捕らえかたですけどね。


全ての作品、とても良かったので頑張ってくださいね(・ω・´)
★唯華 コメントのみ 2010年11月24日 20時21分52秒
コメントありがとうございましたっ!!
共感していただけて嬉しいです。
やっぱり恋をすると、いろんな切ない想いをしますよね。そんな恋でも、やっぱりすごく私は大好きですっ。
これからも書いていきますので、よかったらまた見にきてくださいねっ!
★芳乃 2010年11月30日 0時34分01秒
初めまして。芳乃と申します。
作品読ませていただきました。
どれも共感できる内容で、気持ちよく読ませていただきました。
特に『帰り道』がもうたまらなく切ない。
すべての作品が面白かったです。
ぜひがんばってください!!
★唯華 コメントのみ 2010年12月1日 15時35分48秒
芳乃さん、コメントありがとうございますっ!!
詩に共感していただけて、とても嬉しいです。
これからも少しずつではありますが、投稿していこうと思うので、是非よろしくお願いします!
minamina(●°w°●) 2013年10月21日 19時19分05秒
はじめまして、みなみなです。
今回、たくさんのいい詩を読ませて、頂きはした。ほんとに、全部共感できました。わたしも、好きな人がいるのですが、勇気を出して好きって、言ってみたいです!!頑張ります!!
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