家族1 - ある家族

「なんだ、文句でもあるのか!!ああ!!」
「っ・・・」
「いうこと聞いとけばいいんだよ。」
「もう、そこらへんでよろしいんじゃ?」

・・・

また、家に罵声が飛ぶ
家から追い出され、玄関前で座り込む。
名 津田 優斗 (14)
ただ、静かに座り込む。
今日の夜の空は、星がキラキラと輝いている。
無数に。
息をはくごとに、白い煙がでる。
尻がだんだん冷たくなってくる。
いつものこと。慣れは、しないが
最初よりまだましになってきた。
ふと、顔をゆっくりあげて地面を見つめる。
その手前にところどころ青ざめた腕がある。

別に誰を恨むというわけもなく、
ただ一日、一日過ごしていく。

その日の夜は、どうしてかいつもより
体が動き、立ち上がってみた。
どこに行くというのもなく、
歩きだした。誰かいる気配は全くない夜の中。

近くの公園についた。ひとまず、
ブランコに座ってみた。
小さいころは、よく三人で来てた。
楽しかった。そんなことにおもいふけっていた。
目に少し水がたまってきた。
泣いたらだめだ、とその水をふくが余計に
溢れだしてくる。
「ぐすっ・・・うっ・・・」
声をあげて泣く寸前、うつむいた優斗の目の前に
猫が歩み寄ってきた。
「ニャー」
その声は、柔らかく少しよわよわしい鳴き声。
大きな瞳をこちらに向け、再度鳴く。
目に溜まったものを、拭って、
猫を抱きあげる。猫は怯えずされるがままであった。
「お前、カワイイな。どうしたんだ?
捨てられたのか?」
猫は、じっとこちらをみてくる。
その顔が可愛くてたまらなかった。
「よし、俺が育ててやる!!よろしくな!」
「ニャー」
その問いに答えるかのように鳴く。
優斗には、自然に笑みがこぼれた。

家に戻り、玄関のドアをあけ、靴を脱いでいると
慌てているのがわかるほどの、足音で
母が玄関に飛んできた。
「どこ行ってたの!!!もう家に入りなさい!!!
・・・なによそれ。どこで拾ったの。」
「公園だよ。この猫育てる。」
「何言ってんのよ。飼っていいって誰が言ったの!!
早く逃がしなさい!!!」
「こいつには、誰もいないんだ。俺が見捨てたら
しんじゃう。」
母は、その言葉に唖然して、少しとまる。
「お父さんに、見つかっても知らないんだから。」
そう言い残し、せっせと行ってしまった。
いいんだよね?
少しためらいながら、自分の部屋に向かった。

猫を抱いたままベットの上に
仰向けに寝そべった。
「お前の名前は何にしようか。」
ニャーと、鳴きこちらをみる。
一時、見つめあって、考えていた。
「ロロにしよう!!!」
別になんて理由はない。ただひらめいただけだ。
ロロは、不思議そうに高めに
ニャーと鳴いた。
「ロロ!今日からロロ!!」
ロロを抱いたまま、ベットに入って、
そのまま少しじゃれあいながら、寝た。

・・・

起きて、まだロロは寝ていた。
学校に行く時間である。ロロを部屋に残し、
ひとまず、リビングに向かう。
父は朝早くから、仕事にでている。
母は、食事をしていた。
母もこの時間から仕事にいく。
「おはよう。」
「さっさと食べていきなさい。」
食べ終わった食器を片づけ、バックを
持って今に家をでようとしていた。
そんななか、椅子に座って朝食をとる。
「いただきます。」
「ちゃんと食器洗っていってよ。」
そういって、リビングから出て行った。
遠くでガチャっと、玄関ドアが閉まる音がした。
せわしかった家が、しんと静まりかえっている。
(あ、ロロのご飯。ミルクでいいかな?)
食べている途中、冷蔵庫をみた。
(あった。あとほかに・・・)
ゴソゴソ・・・
(刺身発見!大丈夫だよな?)
昨日の刺身が皿にもられ、ラップされている。
牛乳を皿に注いで、刺身は
そのままもって、部屋に向かった。

「おっ。ロロ。」
「ニャー」
ドアを開けて、すぐそこにロロが横に
なって、足の毛をなめている。
「起きてたか。腹へったろ?ほら。」
ロロの、目の前に置くと少し嗅いだ感じの
仕草をみせてから、牛乳から
ペロペロと、飲み始めた。
(よかった。たべた。)
安心してふう、と息をつく。

食べているのをみて、一通り
食べ終わって、空いた皿を持ってリビングへ。
そのあとを、ロロがついてくる。
「今日は一日家にいろな。ごめんよ。
なんかリラックスできんの持ってこないと。」
立ちながら、机の上の食べ物を食べ、
皿を片づけ、皿を洗う。足元でロロが
上を見上げている。
さっと、洗い終わって、部屋に戻り
クローゼットから、クッションと膝かけのようなものを
取り出し、部屋の中心にセットする。
「ほい、ロロ。気持ちいいぞ。」
スタスタと、クッションの上に座り込んだ。
「ニャー」
「気に入った??」ははっ、と笑い時計を見る。
「もうそろそろだな。」
学校に行く仕度をはじめた。
ロロは、クッションの上で寝そべっているままであった。
「ロロ、いってくるな」
ロロの、頭をなでて、少し不安ながらも
部屋をあとにした。

・・・

後書き

意見等、なにかありましたら、
ズバズバお願いします。
参考にさせていただきます。
中傷いらず。

この小説について

タイトル ある家族
初版 2011年4月2日
改訂 2011年4月2日
小説ID 4252
閲覧数 771
合計★ 5
ナイトハルaikoの写真
駆け出し
作家名 ★ナイトハルaiko
作家ID 724
投稿数 3
★の数 7
活動度 291
旧:まる鐘

BL小説主!!ファンタジー系も*
あとは、思いついたのはどんどん
かきます!!!!

どんどん指摘お願いします!!!
そして、どうか心優しく見守りお願いします☆

コメント (4)

★那由他 2011年4月2日 22時23分33秒
はじめまして。那由他と申します。

御作を拝読いたしました。上から目線のコメントになってしまいますが、読んでいて感じたことを書いておきます。なお、コメントはすべて私見であることをお断りしておきます。

まだ物語の冒頭ですので、コメントが難しいのですが、優斗とロロの触れ合いがメインのテーマとなっていくのでしょうか。優斗とロロの関係を水平軸とすると、優斗と両親とのあいだの対立や葛藤が縦軸となってストーリーが進んでいくのかな、と思いました。そのような印象を受ける内容でした。

意識的に主語を省いた文体とされているのだと思いますが、前後の文脈から「誰が」というのは推測できても、そこだけを抜き取るとやや文意が伝わりにくい箇所があります。
例を挙げますと、

>起きて、まだロロは寝ていた。
ここは優斗が起きるとロロはまだ寝ていた、という一文ですが、これだけですと意味がつかみにくいです。

>食べ終わった食器を片づけ、バックを持って今に家をでようとしていた。
>そんななか、椅子に座って朝食をとる。
ここも前段は優斗の母親、後段は優斗が動作の主体だと前後の文脈から判断できますが、いまひとつ「誰が」というのがはっきりとしない感じを受けます。

>食べているのをみて、一通り食べ終わって、空いた皿を持ってリビングへ。
「食べている」のはロロで、「空いた皿を持ってリビングへ」のは優斗ですが、ここだけ読むとちょっとわかりにくいです。「一通り食べ終わって」はロロだと思うのですが、私の解釈は合っていますでしょうか?


読んでいると頭のなかで「誰が」を補足しなければならなくなるため、リーダビリティを損なう原因となっているように思います。

あと、気になった箇所を挙げておきます。

>また、家に罵声が飛ぶ
ここは文末に句点(。)がありません。

>慌てているのがわかるほどの、足音で
>ロロの、目の前に置くと
>ロロの、頭をなでて、
いずれも「の」のあとの読点は不要であるように思います。

>母は、その言葉に唖然して、少しとまる。
「唖然として」の方が自然だと思います。

コメントは以上です。初めての方に手厳しいとも受け取られるコメントになってしまい、申し訳ありません。あまり参考にならないかもしれませんが、少しでもお役に立てるようでしたら幸いです。最初にもお断りしましたが、あくまでも私見ですので的外れなことを書いているかもしれません。

次回の作品も期待しております。これからもがんばってください。
それでは失礼いたします。
★ナイトハルaiko コメントのみ 2011年4月10日 16時55分13秒
>那由他さん
ありがとうございます!!!
はあ〜〜、こんなにあったんですね。
全然厳しくありません!!!
自分で気付かないところばかりで
本当に助かりました!!!
これから、もっと気をつけながら
書いていきたいとおもいます!!!
本当にご指摘ありがとうございます!!!!!
★エーテル 2011年4月10日 23時15分06秒
非常に 先の展開が不透明で気にかかります

ネコ しかもそういった弱きか弱き存在に対して主人公の想いが明確です
そこらへんだけでも
小説に感情的なものを求める者には、この作品は気になります

それと
読みやすく、自然と情感などを強烈に内包しながら すらすらと入ってくる文体に好感を持ちました

少なくともこの作品の続きについて
大切な心構えで拝読させていただくことをお約束します

頑張ってください
ナイトハルaiko コメントのみ 2011年4月16日 22時32分24秒
>エーテルさん
好意を抱いてもらえてうれしいです!!
これから、期待を裏切らないように
書かせていただきます。
ありがとうございました!!!
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