BLUE SAVE FORCE - 第二話 ウェイマーオービタル

第二話  ウェイマーオービタル


一般的にレアメタルと呼ばれるものは
地球上ではかなり昔より採掘されていた

しかし
宇宙からの飛来した隕石には
そういったものとは
比較にならないほど

かなり貴重な鉱石の成分が含まれていた

直径が何キロもある巨大隕石なら
地球の環境を劇的に崩してしまう

しかし
十年前
千葉に落ちてきたものは
逆に人類に
いいや日本に
潤いを与えていた
ニュー秋葉原では
家電製品の工場へのルートが作られ

採掘が進んでいる

十年前の落下隕石は
直径はもともと300メートル程度のもの
しかし
地球大気圏突入時に
分散し
関東地方周辺に
何十か所にも分散されて落下した


ウェイマーライトは
エレクトロニクス中枢基盤に使用することで
電流の伝導率を
以前の限界の
何万倍もの効率を上げてくれる

コンピューターの性能は
実質上
隕石の含有物であるウェイマーライトで
極端な進歩を遂げた
日本はそれによって作られた
AI機器を海外に輸出こそはしていたが

ウェイマーライトの情報は
一切海外には与えなかった

海外輸出される機器も
台数を限定して

それを手に入れた海外の
企業は
日本からの
輸出された機器を

わざわざ
分解して ウェイマーライトを
とりだすことにのみ
集中した


そういったことは
十分日本は予測していたので
徹底的に
ウェイマーライトの情報
もしくは
成分に含まれる製品を
チラッと見せては出し渋り

それを海外政策の切り札として
国力の再興を目指していた
日本の経済は
それ以前
世界では29位と

国力の一時期の
繁栄ぶりからは
予測もできないほど
落ち込んでいた


ウェイマーライトは
日本に
可能性を
もたらすかに見えた
日本は
ウェイマーライトを
しようした
スーパーハイテクを土台に
宇宙戦闘機の
開発をJAXAを中心とした
政府科学委員会の元

中国によって独占されている
宇宙開発に

優位性をもたらそうとしていた

中国は
地球軌道上に
30数基の宇宙ステーションを所有し
それ以外に
宇宙開発の拠点を持つ国はなかった


自衛隊から発足
事実上
運営形態の状況を正式な 軍 とした
ネオ日本軍は
宇宙戦闘機という
宇宙で高度な機動性を持つ戦闘機を所持することで

中国に対して
日本への配慮を優位に持っていく目的だった

宇宙戦闘機の開発は6年費やされ
その形態、情報は外国はもとより
国内にも限定された情報として日本政府により
隠ぺいされていた
ダン という存在について
悠 は少し戸惑っていた

ダン ラーディは
少し秘密めいた存在だったから

ネオ日本軍に精通している

そんな存在に思えたし

千葉空軍基地に十年以上前から
くすぶっている

窓際族っぽい
なんかきな臭い影をひこずっていそうな
そんな雰囲気もあった


彼は
悠よりも十歳年上で
レアメタルの採掘された鉱石の販売管理事務所と
千葉空軍基地を行き来している感じだ

ダンは
悠と友達になったのは
高校受験が始まるちょっと前だった


ダンは悠の正反対の存在だった

自信に満ち
強引で
大胆で

そしてどんなこともきっちりこなす
コンプレックスとは
おおよそ無縁に思えた

ただ
ダン自信
過去、それもかなり過酷な過去をひこずっているようにも見えた

彼は正しく生きられない
どことなく
悪者っぽいのだ
それでいて輝いている

そんな
存在が
一番魅力的なのだ

ダン に比べて
悠は平凡なおぼっちゃんだ

その辺も
相反している
だから
ふたりは気が合った

悠はなんとなく
学校での活動を中心とした生活を
何だかうっとおしく感じていた

なぜなら
学業に対して何の価値も見出せないでいた

彼のコンピュータ知識なら
何のことは無い
ハッカーとしてでも
充分生活していける


ダンは
そうこうしているうち
悠と仲良くなり
夕食に
ダンの宿舎に招待してくれた

ダンの宿舎には
大きなバルコニーがあり
そこは30平方メートルあるスペースで

その日の夕方
外人さんばかりの
パーティーとなっていた

日本人の
レアメタル基地の採掘員も参加していた

日本の軍隊は
事実上
海外の軍と共同で
国際紛争に手を出し始めていた


悠はとても身近な存在として
ダンを受け入れていた

しかしダンは
悠には一切容赦ない

固い
そして
彼は悠を一人前の男としての
扱いを徹底してやっていた

悠はダンと知り合った頃
自分はまだ未熟だと言った

正直どうすればダンのような大人になれるのかダンに一切気を遣わないそぶりで聴いてみた
そうしたらダンは悠に向って
鏡を見なよ…って笑って言った

悠はその時
いかにも自分が日本人の典型例のような丸っこいお坊ちゃん顔で
ダンから馬鹿にされているのかなと
必死に思った


後からダンに聴いたところ
それは誤解だとわかった。
ダンは悠に後から
も少し歳とって
ほっそりした顔になったら
お前はなかなかイケてるぞと
言いたかったらしい


それからだ…
悠がダンについて凄く自分の本当の理解者だってわかったのは。

後書き

第一話とは毛色が違うけど
だんだんと話は進んでいきます

舞台となっている背景は
10年から12年ぐらいの近未来
当初の予定では
世紀末を予定していました
そういった頃に原案を考えたもので
でも
コミックで表現しようにも
長編であるがため
プロに到達しなければ
成しえなく
やむを得ず
お蔵入りしていました
しかし
一応小説という形にしておこうと
思いました


どうか…よろしく

この小説について

タイトル 第二話 ウェイマーオービタル
初版 2011年7月23日
改訂 2011年7月23日
小説ID 4299
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エーテルの写真
ぬし
作家名 ★エーテル
作家ID 179
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