無題。

久しぶりにおはなしを描くのですが、どうも暗いものしか思いつきませんでした。
そんな気分なのです、今日は。
願わくば、皆様が素敵な人生と友人に出会えるように・・・。


はじめて超有名な学校に入学して、私はどんな友達ができるか何だか心配になっていました。


けれども、私のはじめての友達はとても優しそうでした。

私と同じ部活で、偶然出会った彼女はとても大人しそうで私と似ているような印象を持ちましたが、私よりたくさんの友達を持っていてたくさんのアイドルのCDや写真集も持っていました。
だから、私にたまに色んなことを教えてくれました。

私も勉強を教えたりしました。


彼女は大人しく見えて意外と明るくて女の子らしいしっかりした人で、私は大人しくて少し暗いところがあって意外と大雑把でドジというお互い逆の性格を持っていました。

私の知っているアニメや漫画を彼女は知らなかったし、彼女の知っているアイドルの歌をほとんど私は知りませんでした。

お互いほとんどのことが逆でしたが、とても彼女と居ることが楽しかったですし意地悪も滅多にしなかったので彼女との時間が幸せでした。

いろんなところに遊びに行くようにもなって、お互いの仲は深まっていきました。


しかし、

彼女の本当のことを知ってしまったがために、私はどうしようもない思いを抱くようになりました。



「カバン持ってよ。」

「え、あ、いいよ・・・。」

ある日、帰り道の途中でカバンを持ってほしいといった彼女に私はカバンがすごく重いんだなと思って持ってあげました。

ただの思いやり、のように思っていた私ですが彼女にとっては私をパシリにするきっかけになってしまったようです。

そこから彼女と私は少しずつずれていきました。


・・・
彼女と友達になって三年目、私のかばん持ちは日常的になりましたし他にも色々と『命令』するようになりました。

部活中彼女から話しかけてきたら静かにしないといけないときも反応すること
待ち合わせは学校外では禁止であろうとも彼女が待ち合わせをしようと言ったらちゃんとまってること
彼女以外の友達と遊びに行くときは彼女に報告すること・・・。

命令に逆らえば、痛い目に遭わされました。

足の指を踏まれたり
ぶたれたり
眼鏡を取り上げられて階段から落とされたりしました
首をしめられることもありましたし、学校指定のリボンを一時間位とられたこともありました。

おかしいな、とも思いました。

でも頭の悪い私にはどうすることも出来ませんでした。


そのうち、だんだんそれが嫌になってきてある日の帰り道・・・


「カバン持ってよ。」

いつものことでした、けれども頷くことができない私に彼女は少しいらだちを感じたようです。


「持ってよ。」

「やだよ。」

強制的に手を掴まれて持たされようとしても私は手を力強く振り払いました。

すると彼女は本当に怒り始めました。そして、私に罵声を浴びせました。


―役立たず、いつもドジなくせに、平民のくせに、貴方は私の言うことだけ聞いておけばいい


罵声は酷くなり、彼女に私は踏み潰された感じがしました。

こんな感覚ははじめてで、どうにもできない怒りがこみ上げていくのです。



「私はアンタの執事じゃないよ。」

「え、執事じゃなかったの?」

「もう・・・。私は・・・パシリじゃないよ。」

「え、そうだと思ってた。」


ああ、コイツはばかじゃないのかと感情は荒々しくなり私は手を出そうと衝動的に体が動こうとするのを我慢していました。



「友達の言うこと、一つも聞けないのね。」

「・・・あ゛!?今まで言うこと聞いてきただろあほんだらっ!こっちだって言うこと聞くために苦労してるんだよ!」


急に頭の中の衝動は動き出し、彼女の肩を掴むと目をかっと開いて大声で吐き出していました。

口調も声色も全部私じゃないような気がしたけれど、頭はすっきりとしていました。

そして、彼女の顔は少し迷惑そうでした。



「こんな道路の真ん中でそんなこと言わないでくれるかしら?みんな迷惑じゃない。」


ああ、これが自己満足なのかと思いながらも私は不貞腐れて黙っていました。

たしかに超有名な学校の制服を身にまといながらもそんなこと言っていたら誰かが苦情を突き出してくるかもしれません。

しかし、私はあのまま罵声を言われ続けても何だか自分のプライドを握りつぶされたような感覚をずきずきとココロに刻むしかないと思えて屈辱的だっただろうと思えます。


・・・私が大声で色んなことを言ったのにも関わらず、彼女のわがままはどんどんヒートアップしていきました。

一人で出来る仕事に私を手伝わせたり
部活に一緒に行きたいからと掃除当番の私の手を引っ張って部活まで強制的に行かせて掃除をサボらせたりしました
とうとう所属している委員会に行こうとしたら彼女に手を引っ張られてサボらせようともしてきました。

先生に怒られても、なにをされても彼女のことは言いませんでした。

自分が悪いからだと自分自身に思い込ませたからです、それに先生には迷惑をかけたくなかったのです。

だんだん彼女と私の関係が噂になって広まっていきました。

『彼女が私をいじめている。』そんな誤解が広がっているのにも関わらず、特に大きな事は起こりませんでした。



そんな歪んだ関係が続き、彼女と友達になって四年目になります。

私は先生にこのことを言えないつもりでいます。

こんな友達じゃないような存在は絶対に強制的に「絶交しなさい。」といわれるだろうからです。

それが怖くて、言えません。

私が彼女を孤独に陥れようするのはあまりしたくないからです。
そんな思いを彼女と会うずっと前に体験してしまった私には、出来ません・・・。

永遠に私の心を全く読めない彼女が憎たらしいと思えますし、彼女と私の噂が広まってるのも知らずに未だにわがままを続けている彼女を鈍感でばかだなと思います。

でも、いえません。


敢えて言ってしまえば・・・


もう、彼女に何をしても無駄だと思えるから・・・。



「カバン持ってよ。」

彼女の病的なワガママは今日も続いています。

後書き

お久しぶりです。
ずっと同性愛描いていましたが今回は本当に歪んでいます。
むしろ同性愛表現がありません^^;
また、いつか別のものを描きたいと思います。
閲覧ありがとうございました。

この小説について

タイトル 無題。
初版 2012年5月19日
改訂 2012年5月19日
小説ID 4395
閲覧数 551
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駆け出し
作家名 ★苺野原 楓
作家ID 632
投稿数 4
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活動度 307
何処かで同人活動とかしてる奴です。

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