色を与える君

一定のリズムを刻む寝息が僕の不安をかき乱す

その生暖かい手から、指から伝わる「生」の証

その皮膚から覗く青い筋

白ばかりの色気のない部屋

君の暖かさばかりが際立って見える

窓の外はまだ薄明り

月も雲の間に

月光が照らす君の長く垂れた髪を少し食む僕

君に触れていたい 

欲望をさらけ出す僕は獣?

自由の利かない僕は木偶人形

今すぐにでも君のその透き通る肌に触れてかきむしりたいよ

僕の骨ばった手では痛いかな

君はぷいと顔を背けてしまう

ごめんよ・・・

聞こえないほどかすかな声で

君は夢でも見ているのかな?

その唇に微笑み浮かべて

あぁ 幸せ

この時が続けばいいのに・・・

でも針は止まってくれない

時は刻まれ続ける

その手に触れて 唇に触れて

この気持ちが電信してくれと

祈る病床の僕はあまりにも無力で

君に救われてばかりだ

この小説について

タイトル 色を与える君
初版 2012年8月11日
改訂 2012年8月11日
小説ID 4413
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東雲 ヤクモの写真
作家名 ★東雲 ヤクモ
作家ID 203
投稿数 168
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コメント (1)

すずらん コメントのみ 2013年10月7日 22時35分55秒
時は止まらない・・

だから振り向いてる時間がない程

愛おしい君との時間・・

今感じるこの想いを心に刻んで・・
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