心の乱れとは - 心の乱れとは 〜第13乱〜


今日はコンコルドが実家の庭に不時着しても、パイロットの人に笑顔で「今日もやんちゃですね」と語りかけることができてしまうくらい平和だった。
今日も大学の講義の後、時給730円のバイトを自ら「もう少しまけてよ!」といって
3時間2000円に値切ってしまうという、今考えれば損しているじゃないかと思われることをこなしてしまった。
だが何でも値切ればいいというワケではないことを学べたので±0というところだろう。
さて、今日も留守電をチェックしてみる。
たまには留守電が俺をチェックしてくるんじゃないかとドキドキするが、今日も特にそういうことは起きないようだ。
留守電は一件。
再生ボタンを押す。
「重力が右後ろ寄りなの」
やはり彼女からだった。
重力が……右後ろ?
後ろ髪をひかれるような思いがするということだろうか?
もしそうなら、特に右、右脳のあたりの思いが強いということか…。
後ろめたさが実際に後ろ寄りの力となって働くとは、よっぽど強い何かがあるのだろう。
いや、そうではなくて本当に重力が間違った方向に働いているとも考えられる。
それは困ったことだ。何しろまっすぐ歩きたいのに右にひっぱられてしまう。
右側通行を体を張って推奨しているのかと言われないか心配だ。
いや、それよりもっとひどくなると円を描きながら歩くことになり、歩いた道のりを計算するのがより困難となってしまう。これは大変なことだ。
…ではどうすればいいのか。
ここはやはり重力が左前寄りの人とペアを組むべきか…。
物体は全て引力を持つという。ならばその人と互いに重力を相殺しあえばきっと不自由ない毎日が送れるはずだ。
相殺の方法としては、近づくのが一番かと思われる。地球と月が相互の引力で安定しているように、その人に近づけば互いの持つ引力が働く。
そうだ、あとは重力が左前寄りの人を探すだけだな。
ああ、今日は意外とすんなり解決できそうだ。
…しかしどうも体の調子が良くないらしい。
何故か体が左の方へと自然に動いてしまう。
でも、まあそのうち治るだろう。

 

今日も平和だった。英語でいうとpeaceだった。



後書き

ノーコメンツ

この小説について

タイトル 心の乱れとは 〜第13乱〜
初版 2000年10月6日
改訂 2000年10月6日
小説ID 448
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作家名 ★ビビンバ吉田
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