勇者→貧乏魔王 - 転生−勇者は魔王に−

英雄とは孤独なものだ。町や村、ひいては全世界から魔王討伐の期待が懸けられている。しかし、仲間なんてほんの二人か三人。いつもピンチに陥って、その度に救援が来てギリギリ勝つ。楽な戦いは一切ない。ヒロイン−そう呼ばれる俺の彼女は、魔王に捕まるし、なんか魔王は、
「返してほしけりゃ俺を倒せ」的な事言い出すし。本当自分勝手でさ。スゲー強い魔法とか使えるし。手下がめっちゃ沢山いるし。あーあ、魔王になれないかなぁ···

そんな俺−勇者sikiと呼ばれる−は、切にこれを望んでいた。
しかし、仲間の手前、そんなことは言えるはずもなく。

「今日も頑張っていこうぜ!!」
「「おう!!!!」」仲間が気合いの入った声を出す。
「おい、勇者。お前が俺らのトップなんだから、お前が元気なくてどーすんだよ。」
「ああ···ごめん。よし、じゃあ今日は···ホルムの町まで行こうか。ここからおよそ10キロ位だよ。」ホルムの町は、この世界−一つの大陸で出来ている−の南東部に位置する、のどかな村だ。
「よしわかった。じゃあ皆いくぞー。おぉぉーー!」
「「「おー。」」」何処と無く俺を混ぜると気の抜けた声。本当にこんなんで大丈夫なのか?
時たま出てくるモンスターは、大抵魔法使いが一撃でやられかけるので−そのわりにでしゃばりだから、本当お荷物だー勇者と剣士で何とかしなければならない。相手が攻撃的なモンスターで、防御が弱いならいいんだけど、ガチガチのモンスターに遭遇したら、何時間かかっても倒せないので、即逃げる羽目になるのだ。

今回はそんなモンスターが出ることもなく、無事にホルムの町に到着した。
ホルムの町は、製薬が盛んらしく、いい回復薬が売っている。中には、
[鬼の力!!! スーパー鬼人薬]何てのも売っている。···多分詐欺だな。
「じゃあ皆、個々で必要なものがあると思うから、一時間後に、時計台のしたで待ち合わせね。」
−女の声。これは、魔法使い···ではなく、旅の途中に俺たち一行についてきた少女だ。回復魔法に長けているし、支援役らしく、後方で落ち着いた性格なので、正直俺の仲間の本職の魔法使いより使える−魔法使いには失礼だけどね−。勇者の俺と、剣士、魔法使い、それとこの少女。これが俺たちの面子だ。

−必要な薬を揃えたあと、俺は暇をもて余していた。裏通りをぶらついてみよう。
···として、裏通りに足を踏み入れようとしたら。怪しげなにーちゃんが話しかけてきた。
「これはこれは勇者様。お疲れ様です。」恭しく一礼。あれ、この人怪しげなのに礼儀正しいな···
「···なぁなぁにいちゃん。疲れてるだろ?面白い薬があるんだが、試してみるかい?」···前言撤回。やっぱ怪しい。しかし、もっと怪しさを感じる一言が、
「勇者やめてーなぁ、っておもってるだろ、だからさ、この転生薬でさ、生まれ変わっちゃおうぜ。一回2万だ。」た、高い。俺の武器と同じ値段する。···じゃなくて。何で俺が勇者辞めたいって思ってるの知ってんの? まぁいいや、にーちゃんいわく、戻りたいって思えばすぐに買う前に戻れるらしいし。
「わかった。···2万だよな。」俺は気軽に買ってみることにした。財布はもうすっからかん。戻ったときに金がなかったら、あのにーちゃんぜってーしばく。
「んじゃ、生まれ変わった自分の姿を想像してみてくれ。」そう言われ、俺は魔王の姿を思う。自由奔放で、慕われていて、強い魔王の姿を。


そう思った瞬間、俺は見慣れぬ景色の前にいた。そして、飾りっ気のない椅子に座っている。辺りを見回すと、これまた見慣れぬ人々−いや、悪魔。しかし、俺を見たとたんに騒ぎ出す。
「魔王様」
「本当に魔法様だ。」
「帰って来られたのか」なんだなんだ。俺はいつから魔王になったんだ? ···そう言えば妙な薬飲んだんだよな。それで姿がかわったのか、と思うまもなく、手下であろう体つきのいい悪魔たちが騒ぐ。
「魔王様! 先月の俺の給料を払ってください!」
「俺のもです!」
「俺のも」
「お前は違うだろ。」···魔王って、貧乏なの? 事情が分からないので、惚けたフリをして事情を聞くことにした。
「給料? それってなんの事だ?」
「家族を養うための金です。でも、景気が悪くなってしまって。それで、魔王様が、これからは毎月給料をやるって。でも、三ヶ月位前から魔王様が消えちゃったじゃないですか。だから、俺たち困っててだから仕方なく、人を誘拐して身代金を要求しただけなんです、許してください!」悪魔って、悪いやつじゃ無いんだ。そう思った瞬間だった。
「魔王様! どうやったら金を稼げますかね? 全うな職にはつけないんで、どうすればいいか分からなくて。でも俺ら、魔王様のためなら馬車馬の如く熱心に働きます。そうだよな、皆?」
「「「おお!!!!」」」慕われてるな、魔王。他人だとしても気分がいい。でも、ささっと大金が稼げる場所と言えば···分からん。? 分かった!
「なぁ、お前ら。」
「はっ! なんでしょう、魔王様!」
「戦いは得意か?」
「何故か我らの城に闘技場が有る故、戦闘は得意であります!」
「よし、ならやることは決まった。」
「やること、と言うと?」···これでいいのかなぁ、と思いつつ、俺はとんでもないことを言った気がする。


「お前ら。−勇者を討伐するぞ。」
一話終わり!

後書き

えと、川原晴輝です。
何かただの序章的なものになってますが、気にしないで下さい。
毎回短くて、「展開が早すぎる。」と言ったコメントを下さる方、有り難いのですが、イマイチ書き方が分からなくて···。とりあえず、宜しくお願いします。
出来ればコメントは甘口で!
辛口でもおkですが···。

この小説について

タイトル 転生−勇者は魔王に−
初版 2013年4月29日
改訂 2013年5月3日
小説ID 4495
閲覧数 1942
合計★ 2
川原晴輝の写真
ぬし
作家名 ★川原晴輝
作家ID 812
投稿数 7
★の数 17
活動度 2195
川原晴輝、中二やってます。AKBの渡辺麻友とラノベと読者さんのコメントが大好きです。どうかコメントは甘口で宜しくお願いします。

コメント (3)

yumiili 2013年5月3日 17時21分01秒
こんにちは。

具体的にコメント? 人の小説に上からアドバイスおっしゃれる程度の実力をお持ちなのでは?
自分の小説を客観的に読んでみてはどうでしょう。ラノベが大好きだといえるくらい読んでらっしゃるなら、問題点はすぐに見つかるはずです。

なんて、意地悪言ってみました、ごめんなさいね。
他の方への川原さんのコメント見て思うのですが、良い点と見習うべき点を(自分が「若輩者」だと思うなら)探したほうがいいですよ。僕は書き手じゃないので好き勝手言って、他の方の作品をバカにもコケにもしますし反省もしませんが、書き手さん同士ならもう少し謙虚にいかなければいけないのでは?

さて、散々コケにしたので満足です。
展開が早いのは、読者が「?」マークが付くところをスルーしてるのが一因かと思います(他にも原因はありますが・・・)
前作で「丁寧に」と書いたのは、読者相手にもっと優しく、という意味です。ホルムの町、ってどんなとこ? 勇者の仲間って何人いるの? どんな人?そんな感じで、自分が勢いで書いた文章につっこみをいれていくのが、推敲ではないでしょうか。

「膨らませる」と言いますか、SFやファンタジー書きは、実際には存在しない世界を読者にいかに「目の前に広がるよう」に描写するかが大事かと思います(もちろんバランスをとって。やり過ぎるとうざくて読む気失せるので)。

この作品はそれほどテンポが速いようには感じないので、これからの展開次第かと思います。導入としてはワクワクしてます。
「具体的な指摘ねぇじゃん!」とお思いですね、わかります。でもそんな親切に他人の小説を読むほどの暇も熱意もないのです、所詮趣味です、ご理解ください。
★川原晴輝 コメントのみ 2013年5月3日 21時06分47秒
分かりました。僕は、あまり時間が無いので、推敲を飛ばしてしまうことが多くて。これからは、推敲を重ねて、「これなら···」というようなモノをつくりたいと思います。
★川原晴輝 コメントのみ 2013年5月18日 18時22分07秒
誰かなにかいいアドバイスくーださい。
待ってます。

すいません、調子乗ってましたね。
でも、ダメ出しや、感想など待ってます!
名前 全角10文字以内
コメント 全角3000文字以内 書式タグは利用できません
[必須]

※このボタンを押すと確認画面へ進みます。