心の乱れとは - 心の乱れとは 〜第17乱〜


今日も平和が大豊作だった。
どれくらい平和だったかというと、カビの生えたパンをトースターで焼いて「焼きカビ!」と言ってはみたものの結局怖くて食べられないくらい平和だった。
さて、今日も大学から帰り、留守番電話をチェックしてみる。
1件。
僕はものすごい速さで再生ボタンを押す。
『ついに古今和歌集に載ったの』
やはり彼女からだった。
……古今和歌集って、平安時代のはずだが…。
彼女は平安時代以前の人間なのだろうか。
古今和歌集に載るくらいだ。まず、和歌の名手なのは間違いない。
しかしそうなるとここにどうやって電話をかけてきたのかがわからなくなってしまう。
例え平安時代以前に時を越える電話があったとしてもウチの電話は安物なのできっと受信できないだろう。
さらに、この時代に存在している彼女は誰だという問題も生じてくる。
ならば彼女は現代に生きているという前提のもとに話を進めていくのが最も自然だ。
もしかすると彼女は空間を歪め、一時的に現代を平安時代にして、紀貫之らに歌を載せてもらったのかもしれない。
いや、これは少々強引すぎる解釈か。
……もう少し現実に即するならば、古今和歌集の文庫版の編集のバイトかなんかをしていて、そこに自分の和歌をまぎれこませた…。
だがこれは逆に現実的すぎるので違うだろう。
一体本当のところは、どうなのだろう…。
 

まあいいか、今日も(混乱ではない=平和)だった。



後書き

ノーコメンタレブー?

この小説について

タイトル 心の乱れとは 〜第17乱〜
初版 2001年6月4日
改訂 2001年6月4日
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作家名 ★ビビンバ吉田
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