心の乱れとは - 心の乱れとは 〜第21乱〜


今日は80%平和だった。
どのくらい平和かというと監督が秘密裏にバッターボックスに深さ50mの落とし穴を掘り、
各ベースに地雷を埋め込む作戦を採用したが当日は自チームが先攻だったため自軍選手を数名撃沈させる結果に終わるくらい平和だった。
今日もケンタッキーフライドポテトを食べながら家路に着く。
今時留守電というのも妙な話だが、いつものことなので留守番電話をチェックする。

――1件。

再生ボタンを指で押す、という行為に飽きた僕は再生ボタンを引いた。
ガチャ、バキ。
壊れた。
だが予備の留守番電話を5機並列つなぎしてあるのでそっちのやつで再生ボタンを押した。
「太陽って面白くて便利だよね」
…………。
やはり彼女からだった。
――太陽が面白くて便利とは…。
今日はすでに日の沈む時間となり、現物を確認することはかなわない。
こんなとき、白夜だったらと切に思う。
しかし無いものねだりをしても仕方がない。考えることにしよう。
太陽……、太陽は何億年も前から活動している恒星だ。それが面白くて便利とは一体どういう意味であろうか。
まず、面白いという観点から仮説を立てるならば、「ソーラーパワー?そーらー面白いー」というシャレが思いつく。しかし残念なことにそのシャレが面白くないので間違っているということだろう。
となるとほかに考えられるのは太陽自身が燃えて光を放つ以外に何か面白いことをしているのではということだ。
そう考えると、よく、太陽を虫眼鏡や望遠鏡で見てはいけないというが、実はあまりに面白い「何か」をしているために専門家が自分たちだけで楽しもうとして一般人にウソの警告をしているのではないかという疑念が湧いてくる。
また、肉眼でも太陽を長時間じっと見る人はおらず、それゆえ太陽の挙措動作を詳しく知っている人間はそういない。誰も見てない間、まれにモノマネとかしているかもしれない。
また、太陽をみてくしゃみが出るタイプの人というのも、太陽が光を放つほかにサブリミナル効果でくしゃみの誘発を狙った行動(『ムズムズ』等の字幕表示など)をしているからと考えられなくもない。
だが太陽がそんな意思を持っているかどうか、その点は専門家に聞かねばならない…。
――このへんで視点を変えて便利さの点をみてみよう。
普通に考えて、太陽は概して便利だ。いろいろあるので省略する。
しかしながら彼女のいう「便利さ」が常識的観念の「便利さ」と重なるかどうかを鑑みると少々疑問だ。彼女のような斬新な人はもっと飛躍したところに便利を感じるに違いない。
難しいが、とりあえず太陽が高温であることに着目してみよう。
……太陽は常に燃えているのだからゴミを燃やすのもただ投げ入れればいいし、火を使わずに料理もできる。問題点は宇宙に出て直にゴミ出しや料理をするのに人体が耐えうるかどうかだが、便利かどうかを問題にしているのだから人体の限界を考慮に入れる必要はないだろう。
確かに現代の科学力では太陽に近づくのは危険かもしれないが近い未来に常識となる可能性は大いにある。彼女はそういうことを見越して便利だといったのかもしれない。さすがに慧眼な女性だ。感心する。


――ああ、考察を重ねているうちに太陽が昇ってきてしまった。
ちょうどいいから今日は太陽をじっくりみることにしよう。
ともかく今日(昨日)も平和だった。



後書き

ITビジネスにおけるソリューション事業とどすこいどすこいの関係性についての後書きは禁止なのですが
それらを交えた後書きなので書けません。

この小説について

タイトル 心の乱れとは 〜第21乱〜
初版 2003年5月29日
改訂 2003年5月29日
小説ID 456
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作家名 ★ビビンバ吉田
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