市長と秘書 - ビッグバン市長


「市長! お久し振りですね、仕事の事はどのくらい覚えていますか?」
「私は誰だ」
「そこから忘れてるのか」
カッ。ドサリ。
                          完



「市長! 財政難に付き、人員カットを考慮しなければなりません」
「私をカットか?」
「そうしたいのは山々ですが違います。一般の人員です」
「カットってそんな簡単に出来るのか」
「難しいです。カット代も掛かりますし」
「では対象人員に理科の授業を受けさせよう」
「それでどうするんですか」
「生きるために光合成出来るようになってもらう」
「無理言うな」
カッ。ドサリ。
                          完



「市長! この書類の備考欄の暗号はなんですか?」
「単に『ノーコメント』って書いただけだぞ」
「『1‐コナン卜』としか読めないんですが」
「たまに自分の達筆振りが恐ろしくなる」
「私はたまに市長が恐ろしくなります」
カッ。ドサリ。
                          完



「市長! 寒いですね、風邪の対策とかしてますか?」
「風邪? そんなものはとっくに私の身体から駆逐している」
「それが出来ないから面倒なんですよ。ちなみにどうやって駆逐を?」
「身体の免疫システムをバージョンアップ、今ならエボラウィルスにも負けないレベル」
「相変わらずいろいろと人類を超越してて何よりです。でもその前にその垂れた鼻水処理しましょうね」
カッ。ドサリ。
                          完



「市長! 収入が足りません」
「今度はどんな税をこしらえるかな」
「減税こそ善政って事分かってますか?」
「そうだ、『遅筆税』ってのはどうだ」
「具体的にどういった税ですか」
「作家漫画家クリエイター諸々に課す税。締め切りとか納期とかを1回落とす度にペナルティとして収入の5%をもらう」
「特定の層からしか取れないでしょう。それに悪魔でももうちょっと善政を敷きますよ」
「ダメか?」
「ダメです」
カッ。ドサリ。
                          完



「市長! この書類、書いてある事が意味不明なんですけど」
「文章から5文字ごとに文字を拾うと別の文になる仕組みであり、その書類自体に意味はない」
「何故にそんな手間が掛かってしかも無意味な事をするんですか」
「余興だ」
「余興か」
カッ。ドサリ。
                          完

後書き


特別読み切り 〜聖夜のプレゼント〜
「メリークリスマス! プレゼントですよ!」
カッ。
「それ、サンタじゃなくて鬼の業じゃん……」
ドサリ。
                          完



1発目のネタがネタにならないくらいにはお久し振りです。W.KOHICHIと申します。
単発のネタが集まるのを待っていたら無情なまでに年月が過ぎ去りました。もう2014年の末なのです。
ほらアレですよ、私にも生活とか現実とかが、……ゲフゲフン。言うべき事さえないというか、是非に及ばずというか。
ちなみにこの文の続編を出す予定はさっぱり立っておりません。出る可能性は否定しませんけど、それこそ遅れそうです。

この小説について

タイトル ビッグバン市長
初版 2014年12月20日
改訂 2014年12月20日
小説ID 4615
閲覧数 936
合計★ 7
W.KOHICHIの写真
作家名 ★W.KOHICHI
作家ID 27
投稿数 89
★の数 542
活動度 10380

コメント (3)

★zooey 2014年12月31日 9時10分17秒
はじめまして。読ませていただきました。

面白かったです。
こういった作品は、
オチに当たるラストのセリフが、シンプル且きれいに落ちているか、
そこに辿り着くまでの展開が無駄なくスマートか、
といったような部分が重要になってくるかなと思うのですが、
そのあたりをしっかりクリアされている作品だなと思いました。
ただ、個々の作品については、気になったところが、
ほんの少しだけですがありましたので、
少しでも参考になればということで、書かせていただきますね。

二作目の、財政難の話。
> 「カットってそんな簡単に出来るのか」
「難しいです。カット代も掛かりますし」
という会話ですが、これは必要ないようにも感じました。
私が分かっていないだけかもしれないので、そうであれば申し訳ないのですが…。
無くてもおかしくないかなというのと、
間延びすると少し面白さが減じてしまうように思うので
それであれば省いてもいいのかなと感じました。

四作目の風邪対策の話。
ラストの
> 相変わらずいろいろと人類を超越してて何よりです。
の部分は少し蛇足かなと思いました。
これがあることで、切れ味が悪くなってしまっているような気がしました。

ありがとうございました。
そら てんご 2015年1月14日 10時03分46秒
先ず、出だしで笑っちゃいました。

どうやら私の鬱も回復の兆しが実感されました。

そうです、鬱患者はコントぐらいでは、本来笑えないのです。

それでこれまでスルーしていましたが、今朝は勇気を出してクリックしました。

天然ボケ《失礼、ペコ》の市長と、寛大な精神の秘書の軽妙な受け答え、gooです。
★ビビンバ吉田 コメントのみ 2015年2月1日 20時52分13秒
すいません最近ぱろしょ全然見てなかった故、今日読みました。
私が点数つけるのもアレだからコメントだけ−。

もうすっかりW.KOHICHI版しちょひしょは独立した市になりましたなあ。
読んでて楽しい。
一つだけもし私が書くとしたら、理科の授業を光合成に直結させるのがいい感じの繋ぎなのですが流れが順当に過ぎる気がしたので、逆にして
「では対象人員に光合成させよう」
「どうやって」
「理科」
カッ。ドサリ。
にしたかなあとは思いました。


ふうむ、私もまた書かなければ。
あー、Androidのアプリも作りたいしやりたいことが多くて一つのことに集中できん・・・。
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