リバイバルゴーレム - リバイバルゴーレムによる狂想詩〜土ニ還ル〜

暑い午後の日。
味方軍への補給物資を運ぶリバイバルゴーレムがいた。
軍最高の錬金術師の腕をもって生まれた傑作。
それを待ちうけていたのは苦しき受難の日々。

リバイバルゴーレムは赤く燃える太陽を見上げた。
あの太陽も永遠に燃えつづける。自分と同じだ。
あの太陽も宇宙に還れない。自分と同じだ。

あの太陽の気持ちが知りたい。
いつまでも燃えつづける。その意味を太陽に訊いてみたい。
たとえ答えがかえってこなくとも。

今までどれほどの人間やゴーレムを土に還したことだろう。
少なくとも百年は土に還しつづけた。
今まで百年間も人やゴーレムを土に還しておきながら、ここにある一つは土に還せない。

一瞬、土に還ったと思ったことがあった。
首を切られ、目の前に何も見えなくなり、恐ろしく穏やかな気持ちになった瞬間。
そのとき、ようやく土に還れたと思って嬉しかった。
が、しばらくするとまた景色が目の前に浮かび、自分は地面に寝そべっていた。

自分にあんなに優しくしてくれた人間も土に還った。
自分にあんなに親しくしてくれた人間も土に還った。
自分をあんなに理解してくれた人間も土に還った。
なのに自分は土に還らない。
いつまで待っても。
どんなに願っても。

自分が生まれたころ。
風に尋ね、草と笑い、木々と眠った。
土はいつでも冷たくせせら笑った。
とても楽しかったのは覚えている。
ほかを思い出させないのは無尽蔵の過去。

自分だけ黄土色。
みんな白い。
自分はそれが大嫌いだった。
だから早く自分から逃げたかった。

いつか…
いつか…
土に還りたい…
自分だけ還る場所がない…
自分はどこに還ればいい?

永遠の生という呪縛からリバイバルゴーレムは抜け出せない。
永遠の戦いという闇からリバイバルゴーレムは逃れられない。

涙も流せないリバイバルゴーレム。
名前も持たないリバイバルゴーレム。
持つものは感情と体と命のみ。
死さえ持てない。

人間が時々、死なないことをうらやましそうに話すことがある。
…死ぬことがどれほど大事なことか。
死ぬことを知っているからそんなことが言えるのだろう。
自分は死ねないのだ。
今まで味わった苦難を噛みしめ、これから訪れる苦痛に耐えつづけなければならない。

太陽が輝いている。
なにもかもを照らしてくれる暖かい光。
その光に暗い思いはない。
どこまでもどこまでも明るい光。
リバイバルゴーレムはその太陽をもう一度見上げた。
うらやましい。
自分も太陽のように輝きたい。

その思いがリバイバルゴーレムを変えたという話はない。
ただし、変わらなかったという話もない。

後書き

時間のなさと眠気の仕業によってこんなわけのわからないものにorz
弓射り先輩すみません。
どうしても今日投稿するしかないんだよなぁ。どうしてかって?
その理由は、
・家計が火の車のため、回線が切断されてしまった。
・学校でネットサーフィンできるが、出来る日は、おそらく今日が
最終日。
と。こんな感じです。
なんか自分、いきなり出てきて中途に活動してるくせに休みがちなんだよなぁ。荒らしのようorz
ほんと御迷惑おかけいたします(謝)
小説の投稿は新学期からできるが、掲示板への送信はきびしい。
ましてやチャットなんて論外。です。
まぁ、うちの父親の転勤が終わればなんとかなりますが、もうちょいで
終わるという情報しかないので、いつまでこの状況が続くか分からないっす。
最悪、クビになった場合、自分が独立してある程度の資金を蓄えるまできびしいです。
でもいつか復活することは確かですので、小説は書きつづけます次第。
芋度が0になる可能性はほぼ100%orz

この小説について

タイトル リバイバルゴーレムによる狂想詩〜土ニ還ル〜
初版 2005年3月22日
改訂 2005年3月22日
小説ID 464
閲覧数 968
合計★ 15
馬野鹿麻呂の写真
ぬし
作家名 ★馬野鹿麻呂
作家ID 13
投稿数 19
★の数 73
活動度 2884
本と小説と獣と竜と鳥とポケモンとデジモンとレジェンズと音楽と数学とスキーと雨と午後ティーと豚肉が餌。

コメント (4)

★イカサビS 2005年3月22日 15時14分12秒
『その思いがリバイバルゴーレムを変えたという話はない。
 ただし、変わらなかったという話もない。』
最後のこの文を読んだ時、5点つけたいと思いました。
生きることの辛さと死への渇望のような詩だと思ったけど、太陽を羨むところと最後の二行で、静かにそのまま暗く終わらせるのではなく、希望が見えました。
色々と家庭の事情があるようですが、是非こんな文章を書きつづけてください。
★シキ 2005年3月22日 19時40分40秒
なんかすっごい詩的かつ希望を持つような内容でした、満腹★
★月詠祐平 2005年3月23日 18時43分29秒
凄いです……マジで……もうどう言って良いやら言葉が見つからない!
いろいろと事情があるようですが、その技術だけは捨てぬよう……
企画者☆弓射り コメントのみ 2005年4月6日 22時22分40秒
遅くなりましたが、お疲れさまでした。

か、かっこいい(・∀・)・・・
正直「詩」が来ると思ってなかったので衝撃でした(汗
そこは全面的に僕のミスなんですけど。

一文一文がめちゃくちゃかっこいいです。
かっこいいだけじゃなくて、うまく説明できないのですが『重み』があります。ずっしりと読後に何かを感じさせるような重さです。

そして僕が考えていたリバイバルゴーレムに、現在一番近いところにある作品で、素直にくみとってくれたんだなぁ(三´ー)としみじみ。

色々、過程の事情で大変でしょうが、脳みそを銃でふっとばされない限りは小説のネタを考え続けてくださいwご帰還をお待ちしとります。
参加ありがとうございました。
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