飛行船αの上空紀行 - 飛行船αの上空紀行

『俺達が助けなくて、誰がこの問題に目を向けると言うんだ』

うん、うん。そうだね。間違ってないよ、その通りだ。

『飯が出来たぞ』


飛行船ができた朝、そう言ってくれたね。

『まったく……起きろ、女誑し』

これは…今でも言われるか。




『僕が』






駄目だ。それだけは。お願い、言わないで。









『僕が、リックを傷付けたんだろう』









 リック・ウェリデはゆっくりと目を開けた。とても懐かしい匂いと体の異常な軽さを覚えて、自らの手と辺りの景色を見比べる。
「当たり、だね」
 そう、当たりだった。過去を見ているというレジの予感は的中したのだ。
 ここは昔住んでいた小屋。今まで狩った獲物の毛皮が防寒具として壁に掛かっている。
 リックはさわさわと自分の胸の辺りを触った。いつも付けている___付けていなければならなかった包帯と、その原因が消え失せている。
 思わず恐怖に顔が歪んだ。心を落ち着けるように耳を触ると愛用のピアスがついていないのに気がついた。
「おいおい」
 冷や汗を流しながら、小屋の壁に置かれている箪笥の扉をおそるおそる開けてみる。
「……いくらなんでも、戻りすぎじゃない?」
 そこには、幼い頃に紛失したはずの弓矢が当然のように収納されていた。
 23歳のリックは、10歳まで戻されていたのだ。つまり、同い年のスターノも15年の時を遡っている。
 失笑が漏れた。
 スターノと出会うところから始めろって言うのか、この夢は。
 彼がピアスの穴を空けたのは、スターノと出会ったあの春の日の朝だった。
 丁度窓の外は朝の霧が立ちこめている。
「開けますか」
 そう言うとリックは引き出しに手を入れ、中から細めの針を取り出した。背後の棚から、自家製の強力な麻酔塗り薬も用意する。
 俺が山奥で猟師生活を送っていた頃は、その辺りで採れる薬草を集めてたくさんの薬品を作っていた。
 それらは腹痛の時のものや虫下しばかりで、やはり外傷関係のものは圧倒的に少ない。必要がないからだ。付ける前に治ってしまうから。
「はー……静かだなぁ」
 いつも騒がしい飛行船αと比べてしまったら、山奥の小屋の中に一人いることはとても、物凄く寂しく感じられた。
 プスリと音を立てて左耳に二つ、前と同じように穴を開ける。痛みは多少感じるもののあまり気にならない程度だ。我ながら薬の精度の高さに感動するな、これは。
 穴が塞がらないように、煮沸消毒したピアスをはめ、冷たく滲みたような感覚に暫く浸っていた。
 ジワジワと魔力を感じる。本来このピアスは“ある物”の魔除け。否、封じ込めるための物なのだ。彼の中に確実にある“それ”は、決して被害を及ぼさないが、人々に決定的な恐怖を植え付ける。このピアスは一種のまじないのようなものだ。

ガコッ

 自分の生い立ちについて考えていると、突如山小屋の戸に何かが当たった音がした。何だろうか、また嫌がらせか?それともカラスでも当たったのか……



キシ…キシキシ……キッ



 直後、あの打撃音は戸を押すような軋む音に変わった。
 そこでようやくハッとして、ゆっくり、ゆっくりと腐敗して新調したばかりの扉を開けた。
「………あっ」
彼はこの時のことを鮮明に覚えていたし、今も忘れる気は無いだろう。
 天使と見紛うような金髪と夜空をそのまま切り取ったような蒼い瞳の持ち主が、驚いたようにリックを見上げていた。

___スターノである。

「押して駄目なら引くんだよ」
 覚えておきなよ、とたじろぐスターノに微笑みながら言った。あの時は、彼を長いこと年下だと思っていたのだったか。自分と比べてあまりに細く、小さかったから。
「……こんな朝にどうしたの?寒かったでしょ。中、入りな」
「……えっ…と」
「ほら、早く。鳥肌立ってるよ……ってあれ、もしかして俺のせい?」
「い、いえ、そんなことない……です」
 空白がよく目立つ会話だ。しかし、実際スターノの半袖シャツから出た細くて白い腕は、朝の外気にしっかり晒されて鳥肌が立っていた。
 いくら促してもなかなか中に入ろうとしなかった彼だったが、手を握って少し引くと諦めたように足を進めてくれた。
 リックの住む小屋は決して立派とはいえず、気温は外と大差なくて、スターノの鳥肌は続いていた。こういう時はおもてなしとしてなにか出してやりたい。
「食べ物に拒絶反応が出るものとかない?あー…何て言ったかな、異国の言葉で……アレル、違うな、アレリ?」
「アレルギー」
「そう、それ」
 スターノは静かに首を横に振って、また黙りこくってしまった。
 23歳のリックが知っていて、10歳のこの時点ではまだ知らないことが山ほどある。自然とその様々な事情を知っているふうに話して、スターノの警戒心を強めるようなことをしてしまっては、夢の中からスターノを連れ出すどころか、問題の場面まで同じように時間を進めることさえできなくなるだろう。10歳のスターノは、まだリック・ウェリデという名前も知らないのだから。
「俺はリック・ウェリデ。今年で11歳になるんだけど、この小屋で先祖代々狩人をやってるんだ。こんな山奥だからこそ、かな……君はどうしてここに?見た感じ外に出て遊ぶ格好じゃないと思うんだけど。あと、これどうぞ」
「ありが、とう……ぼ、僕はスターノ。リックと同い年………熱っ」
 カップの中に入った温かい、もしかすると熱かったかもしれないホットミルクが驚いた反動で数cmこぼれてしまった。
 この頃の彼は本当に鈍臭くて、今となってはギルドマスターで頼れる、非の打ち所がないんじゃないかというくらい___実際あるにはあるが___素晴らしい人間に見える。人は変わるというものだ。
 今彼らが解決しようとしている問題も、そういう要素が少なからず原因になっている節もあるわけで。
「僕は」
 こぼしてしまったホットミルクを拭きながらそんな事を考えていると、突然スターノが口を開いた。吃驚して今度はリックがこぼしてしまいそうになる。
「僕は、強くならないといけないから……こんな弱弱しくちゃ駄目で、だから……」
「だから?」
「リックは、悪魔を、知らない?」
 “悪魔”。それは、この山の麓の村εに細々と伝わる遠い昔の言い伝えである。
 『山奥には恐ろしい悪魔が潜んでいて、それに魅了されると精気を吸い尽くされて、最後には死が訪れる』
 という各々の村に一つずつ似たような言い伝えが存在していてもおかしくない、ありきたりなものだ。
 この世界で“悪魔”というと、一般的には強力な黒いセムを全身に纏った、生ける黒いセムの塊のことを言った。その黒いセムとは、普段人の生命力として言われるセムが、強い悪意、殺意、敵意などによって黒く変色したもので、“悪魔”はそれを体中から漂わせているというのだ。一体どのくらいの力があるのか、理解出来たものではない。
「知ってる」
「僕は……強くなりたいから、悪魔を探しに来たんだ」
 リックは驚いた。悪魔を探しに来たことに驚いたのではない。そういう輩は何年かに一人はいた。例外などではないのだ。この小屋に住んでいれば、定期的に発生する、言わばイベントのようなものである。その度にリックはありもしない話をでっち上げて、もう二度と山に来たくないと思うほど怖がらせることを一種の楽しみにしていた。
 今まで訪れた者達は、必ず完全防備だったり、武器を携えて眉間に深い皺を寄せながらも、怖くて仕方ないというような顔をしていた。しかし、どうだろう。スターノは恐怖や緊張という感情、悪魔と退治するためのその覚悟でさえも感じられなかった。
 しかも、スターノが身に纏っているのは高級そうな、白く柔らかいリネンのシャツとサスペンダー付きの黒いハーフパンツ、膝下までのハイソックスに、これも高そうな革靴。何度も言っているように、ここは山奥である。例え武器を装備していなかったとしても、常識のある者であれば革靴なんて何があっても履いてこないのだ。
 何というかリックは、その覚悟のなさというか、常識のなさに驚いていた。
「…スターノ、君は悪魔を探してどうするの?」
「伝えたいことがあるんだ。とっても、重要なこと……じゃないかな」
「そう」
「悪魔にとって悪いことかもしれない」
「悪いこと、ね」
 リックは洗濯籠に水で濯いだ雑巾を放り込み、目の前の宝石を抱えるかのように、両手で慎重にマグカップを持つ少年を見た。足をパタパタ揺らしてなんだか嬉しそうだ。見ていてほっこりする。
 前にも、本物の過去の方にも、こんな場面はあっただろうか。スターノが“悪魔”に何かを伝えに来たと言うところ。はっきり言って覚えていないのが本音だった。本当なら過去を構成する重要なピースだというのに、言われた記憶も、暖かいミルクから立ち上る湯気のようにふわりと抜け落ちている感じ。
 否、もしかするとこの夢は過去と同じように進むのではないかもしれない。記憶のようで記憶でない、新しく製造されたスターノ個人の《夢》。
「そういえば、えーと、アレルギーなんて言葉、どこで知ったの?そんなに有名じゃないのに」
「家に時々貿易商が来るから、その時に」
「家に貿易商って……あ、君
セレステ家の子か」
「う、うん……」
 セレステ家は、村εのまとめ役。いわば地主である。確かにスターノの金髪碧眼はセレステ家の象徴とされるそれとよく似ていた。洋服の高級さもそこなのだろう。
 スターノはそのことを知られたくなかったかのように深くため息をつき、白く甘い湯気の中に顔を埋めた。
 ホットミルクを少しずつ飲みながら、スターノは終始横目でリックを観察していた。上から下まで、じっくりと。珍しげに何度もリックのその翠の瞳と他のところを見比べる。
 暫くしてスターノは満足したように席を立ち、いつの間に中身を飲み干していたマグカップをリックの手に渡した。ミルクの温かさと先程まで握っていた手の体温が相まってぬくもりを余計感じさせる。
「ありがとう、リック。…悪魔は探せなかったけど、君を見つけられたからいいかな」
「そっか。また遊びに来るといいよ」
「……うん」
 スターノはとても寂しげに眉を寄せ、俯いてしまった。彼の心を冷たくて暗い何かが覆っているようだった。
 そしてスターノは、また来た道を戻っていく。先程まで灰がかってピリピリと冷たい空気を纏っていた空には、いつの間にか壁の隙間から差し込む光のような太陽が静かに顔を出していた。
「んー、美味しいな…これ何?」
「ヨツゲソウ。夜が開ける時にしか咲かないから、あんまり手に入らなくて…今日はちょっと頑張っちゃった」
「うん、とっても美味しい!」
 スターノは花開いたような笑顔を浮かべて、ヨツゲソウの炒め物が口に付いていることにも気付かずそのままリックの料理を溢れんばかりに頬張っていた。そんな日ばかりがふわふわと過ぎていく。
 春にはちょっとした草原で花や薬草を積み、夏はせせらぎで足を洗われ、秋には紅葉を見、冬は積もる雪の中で遊んだ。そうやってゆるゆると幸せな一年が過ぎようとしていた。もう今は二回目の春だ。
 最初は十日に一回くらいの速さで小屋に訪れていたスターノだが、次第にそのペースも早くなり、今では五日に一回来れば普通だ。
 その度にリックは昼ごはんを振舞っているものだから、スターノが好きな味、嫌いな物が大体分かるようになっていた。
 しかし、最近は少しおかしい。五日に一回だったペースが、また崩れ始めているのだ。スターノが毎日のように来るのである。それは全く嫌なことではない。むしろ大歓迎だ。スターノと会うようになってから、人肌が恋しくなることが多くなってきたので、スターノが来るだけで自然と顔がほころぶ。
 でも本当に最近は彼の、家にいる時間と小屋にいる時間が逆転しているんじゃないかというくらい長い間小屋にいるようになった。
 それに、スターノはよく自分のものを置いていっていた。忘れているのかもしれないと思っていたが、本当は違うのかもしれない。
「スターノ」
「何?」
 リックは皿を片付けるスターノの背中に向かって自分は椅子に座ったまま問い掛けた。
「スターノ、君、何かしようとしてる?」
「!」
 その言葉を聞いた途端、スターノの身体に電撃が走った。それを見たリックが更に言う。
「ここに家出しようとか…思ってないよね」
「……リックは迷惑、かな」
「ううん、そんなことないよ。そんなことないけど、でも」
「僕もうあの家に居たくない!」
 スターノは凄い剣幕で叫んだ。大きな蒼い瞳にじわじわと涙が浮かんでいく。
 薄々勘付いてはいた。スターノは家のことを聞いても話したがらないし、話したとしても嫌な思い出や辛いことばかり。この子は本当にだだっ広い家や厳しい家族が嫌いなのだなと、そう気付いていた。けれどリックは。
「……駄目だよ」
 それを拒否する。
 言いたいことは沢山あった。贅沢を言うなと、恵まれていることを自覚しろと、その綺麗な瞳や肌がどうやって守られてきたのか考えろ、と。リックは幼い頃から両親を知らない。父親は流行り病で、母親は洗濯中に熊に襲われて亡くなった。自分に残された家族のぬくもりは、自分の比較的整った顔、目と髪の色、猟師道具にピアスとこの小屋だけ。だから、自分の身は自分で守ってきた。山を降りて失敗したこともあった。それでも、体中にたくさんの傷を作って、死にものぐるいで生きてきたのだ。
 なのに、そんな。そんな贅沢なことを俺の前で言わないでくれ。ただそれだけを思った。でも。
「……駄目だ」
 リックは、何も、言わない。
 金があるから自由を奪われていいなんて言う道理が通る筈がないなんてことは去年の冬十一になったリックにも分かることだった。
 また、そんなリックの様子をスターノも理解していた。今まで以上に俯いて、眉を寄せ、自分の服の裾をぎゅっと強く握る。小屋に強い風が吹きつけた。
「……ごめんなさい。気にしないで」
「もっと大きくなってからなら」
「……」
「もっと大きくなってからなら、いいよ、俺は。約束」
「………リック………」
 スターノは微笑みを浮かべるリックに向って、ありがとうと、無理をしなくていいんだよ、と言いたかったけれど、リックのその作られた笑顔がそれを許さないような気がして、言うことが出来なかった。
 暫く重い沈黙が流れた。その心地の悪い空気に耐えきれなくなって、もっと別の話をしようとする。
「そ、そうだ、今村でね」


ドンドンッ!


「!?」
 突然鳴り響いた打撃音に、二人は揃って肩を震わせた。
「む、村で、黒いセム狩りをしてて……それでその人たちが、変な十字架みたいなのを……つけて…」
 スターノは話を続けながら流しの前についている窓から恐る恐る外を覗いた。目を見開く。
 扉を叩く彼らの胸元に光るそれは。それは正に。
『ウェリデ!出て来い!』
『お前のセムを調べさせてもらう!』
 銀色に鈍く輝く、十字架。
 リックは窓ガラスに反射したその印を見て、息を荒らげながら腰を抜かし、何もない後ろへ転倒した。木の床が悲鳴を上げる。
 加速する鼓動と凶暴的なノックの音。もうそこから足が竦んで動けなくなったスターノの服を、後ろからくいと引っ張る手があった。恐る恐る振り返ると、いつの間に立ち上がったリックが狩りの道具を持ってそこに立っていた。
「……は………行こう」
 ただそれだけ言って、革の水筒を差し出しながらそこに立っていた。
 スターノは弱々しく首を縦に振った。恐怖のあまり、声が出ない。知っているのだ。あの者達が村人にどんな仕打ちをするか、屋敷の窓からそれが嫌でも良く見えるのだ。傷があるだの、髪の色が少しおかしいだの、そんな些細なことに文句をつけては土埃の舞う道を晒すように引きずられ、牢屋へ入れられるのを、スターノはとてもよく知っていた。
 リックは全身に狩りの古傷があるし、髪の色だって村の誰より変わっていて綺麗な銀色だった。そんなの、牢屋に連れて行かれてしまうではないか。それに、心のどこかで「リックは言い伝えの悪魔なんじゃないか」と思っている自分がいる。そんなことはないと制しても、やはりそう思っている自分がいる。
「早く!」
「!!」
 はっとしてスターノはまだふらつく足腰を奮い立たせて、水筒に駆け寄った。リックが寂れた裏口の扉を開けると、外には暗く鬱蒼とした雑木林が広がっている。
「この間行った洞窟に隠れよう。スターノはそこから帰っていいから」
 スターノは駄々をこねる子供のようにいやいやをした。リックは困ったように彼の肩に手を置く。
「スターノ、俺が逃げるのは分かるけど……君が逃げる理由なんてどこにもないよ。ここに残って、狩人に拘束されてたって言うことだって……」
「嫌だ!」
 物凄い覇気を含んだ小声が、二人の鼓膜を震わせた。
「そんなことをしたら僕はもう一生リックに会えなくなっちゃうじゃないか!」
「………それでも」
「僕は嫌だ。友達と一生会えないなんて」
 先程のは咄嗟だったのだろう。もうその声にあの覇気は感じられなかった。
 雑木林がざぁとうめき声を上げた。打撃音はまだ鳴り響いている。耳に不快に残る呼び声も、一向に鳴り止みそうになかった。
「行こう」
 それだけ言って、金髪の少年は暗い雑木林に足を踏み入れた。出会った時に比べて多少は大きくなった背中が頼もしく見えたのは、その時が初めてだったかもしれない。
 暫く歩くと、少し開けた山道に出た。そこからまた脇道にそれて斜めに進むと、例の洞窟はある。
 そこは何だか冷たく湿っているが、スターノは好きな場所だった。夏には二人でそこに涼みに行ったのだったか。 歩いている間にも、彼の思考は止まらない。
 どうして、リックは逃げようと言ったのだろう。彼は村には何故か絶対に降りてこないから、黒いセム狩りがもたらす悪夢を知らないはずなのに。何も知らないのであれば、素直に調査を受けてしまうのではないのか。どうして。

 どうして、あんなに恐怖に怯えているのだろう。

「スターノ」
「………」
「俺が大きな隠し事をしていても友達で…」
「………」
「…ごめん。独り言」
 リックは悲しげに上辺だけ微笑みながら、自らの灼けた足と傷だらけのサンダルに目線を落とした。
 こういう時は、こういう時は、なんて言えばいいんだっけとスターノは考えた。勿論、リックとは友達でいたい。しかしそれも所詮きれいごとなのは分かっているのだ。もし彼がその姿を変え、襲いかかってきたとしたら……自分は彼としっかり心の底から友達でいられるのだろうか。変わらず、今の関係でいられるのだろうか。
 胸のあたりが冷える。さっきからずっと吹きっぱなしの乾いた風は、二人の心も念入りに冷やしていくようだった。
 リックは、自分の手首から肘にかけてきつく巻かれた包帯のことを思っていた。 包帯は戒め、ピアスはまじない。それを解けばどんなことになるのか、耳が痛いほど聞かされた。同じ“体質”だった父親に、嫌というほど聞かされたのだ。それが親との記憶。それだけが、はっきりとしたもの。思い出には必ず呪いがついてくる。目を瞑っても、駄目なものは駄目だった。
「!!いたぞ!捕まえろ!」
「…ぁ、あれって、スターノ坊ちゃん!?」
 突如、背後から響く無駄に大きな声が、怒りと、驚きを携えて二人の耳に届いた。スターノの顔は、村中に知れ渡っていた。地主である彼の一族特有の金髪碧眼は、とても美しいことで名高く、わざわざ見に来る者もいたのだ。というわけで、黒いセム狩りの連中は今まさに標的にしている相手と地主の息子が一緒にいることに、大変驚いた。
 驚きも収まらぬうちに、彼らは砂埃を巻き上げて距離を縮めてくる。
「くそっ、スターノ走って!」
 リックは震える声を抑えながら白く細い手首を強引に引いた。その反動でスターノの体制が軽く崩れる。
「あっ、ちょっ、待ってッ」
「あの小僧…っ逃がすか!」
 近づく凶暴な足音、自分自身の加速する鼓動。それらがリックの敏感な五感のすべてを支配しているようだった。

 足音。

 息遣い。

 鼓動。

 熱。

 その全てがリックの感覚を、思考を、ゆっくりと奪っていったのだ。恐怖が体全体を支配していく。体中が心臓になったように、耳になったように、その音が恐怖を掻き立てていた。
 宛もなく走り続ける。とにかく、ここから遠いところへ。遠いところへ行かなくては。それしか考えることが出来ないほど、リックは恐怖に怯えていた。
「……俺は死なない死なないし殺されたりしない絶対に死んだりなんかしてやらない」



 グワァァァァアァァァアォォォオォオォォォォ!!!!!!



 次に彼の聴覚が自分の意識を取り戻したのは、その咆哮があたり一面に轟いた直後のことだった。自らの感覚は取り戻したものの、今の咆哮とその後に続く叫び声の理由を追求することに脳はフル活用された。
 村の方から聞こえた、複数の鳴き声。…何だと言うんだ。リックには分かっていた。あれは、絶対に
「モッ、モンストロだぁぁぁあぁ!!!!」
 そう、モンストロだ。それも、岩山の一部が動いているのかと思うくらい大きな。どうしてだろう。このあたりにモンストロなんか出ないはずなのに。
 リックの頭だけが冷静に回っている。体から離れてしまったみたいに客観的に彼らを見ている。
「リ、リック!あ、あれっ」
 彼の耳はスターノの声を“音”として認識している。村人の悲鳴ももう、聞こえない。脳に届いているのは、木々を薙ぎ倒し近づいてくる不穏で凶暴な足音。
「ねぇ、ねぇ!リック!!気がついてよ!動いてよ!ねぇ!!」
 駄目だ。動けない。足に重い枷が付いたように、リックはそこからびくともできなかった。このままでは死んでしまう。ふと視界に、先程まで声を張り上げて追いかけてきていた者達の血塗れになって倒れた姿が映った。その姿からはもう生気は感じられない。このままでは村人と同じように彼らは二人共巨大なモンストロの鋭利な爪の先に付いた血の中の一つとなってしまう。それだけは、どうしても避けたいことだ。こんなところでモンストロに喰われて堪るかというものである。しかし、心とは真逆に体は指先も関節も何一つ動かすことが出来ない。

 怖い。

「リック!!!!ねぇ!聞いてよ!」

 嗚呼、駄目だ。

「ねぇっ、リック!!嫌だよっ、逃げよう!?ねぇ!!!!」

 もう駄目なんじゃないのか。

 ここで死ぬのが運命なのか。

「ねぇ…嫌だ…嫌だよ……僕、まだ…」



「…くッ!まだぁっ、っ生きたいよッ!!!!」



 “生きたい”。そうだ、とリックは思い出した。今自分は“生きた”くてここにいるんだと。“生きたい”から、スターノとここまで逃げてきたんだと。駄目なんかじゃない。ちっとも間に合わなくなんかない。ここから逃げればちゃんと、助かると。
「っ!!!!スターノ、逃げよう!!!!」
 やっと意識を全て自分のものにしたリックがスターノの手首を掴んで走り出す。
 でも、その決断はもう少し早く下しておくべきだったんだな、と彼は直後に思うことになった。
 それはもう、本当に。本当に、一瞬のことで。


グワァァアァァアァァァォォォォオォォォ!!!!


 もう一度モンストロの咆哮が聞こえたと思えば、リックの手の中にあったはずの腕が消えていて、振り返るとそこには引かれた衝撃で足を痛めたスターノが蹲っていた。
 小さな体に覆い被さる大きな山のような影。迫り来る巨大で鋭利な爪。
そして___


「スターノッ!!!!」


 道端に咲いていたヨツゲソウの蕾が、赤黒く染まった。パタタ、と雫が葉を伝って落ちていく。
「___ッぁあ……ッッッッ」
 言葉にならない、痛みが。
「ぁ、___あ゙……ッッ」
圧倒的な、痛みが。
「リ、ク」
 モンストロの描いた真っ赤な線が、深く、痛々しく___リックの胸を抉っていた。
「リ、リッ、ク」
 ドクドクと鮮血が噴出している。傷が歪み、脈打っていることがよく分かった。



「……ぁ、ぁ、ぁあ゙あ゙あああぁぁぁああ゙あ゙ッッッ!!!!!!!!」



「リックッ!!!!」
 あの瞬間リックは、咄嗟にスターノとモンストロの間に入って、背中で軽いスターノを後ろに突き飛ばした。そして、必然的にモンストロの爪はリックの胸に届いてしまっていたのだ。
「……たい、いたい、痛い、痛い痛い痛いっ、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃいいぃぃぃっ!!!!!!!!」
 痛い。今度はそれが彼の体中を埋め尽くす言葉になった。
 駄目だ、今度こそ本当に駄目なんだ。でも、良かった。スターノを守れて。俺が君の青い瞳を守ったよ。そうリックが諦めかけ、自分の傷をまじまじと見つめた時、その異変に気づいた。
「……っ、なに、これッ……」
 深く抉られた傷から染み出すもの。
 じわじわと染み出す“黒”。
「……え、リック…?」
 それは、何だとスターノは聞きたかった。分かってる。
 それは、黒いセムだ。人の強い悪意、殺意、悪意の塊。
 悪魔が纏う、黒い気だ。
 黒いセムは霧状になり、だんだん濃度を増して、あたりの草木や村人の死体を飲み込んでいった。モンストロは沼に嵌ったように黒い霧の瘴気にやられて動けないようだった。
 でも、はっきり言ってそんなことはどうでも良い。
 問題は、その気を発する少年の方だった。少年の、心の問題だった。
 ボコボコ、と音を立てて、沸騰するように傷が再生していく。代わりに、全身から強い黒いセムが放出されていた。体が燃えるように熱い。真っ黒く、濃く、黒いセムはリックから出ていた。
 だんだんと、意識が、薄れていく。リックの感覚はもう、ここにはない。
 最後に見えたのは、駆け寄ってくる小さな影だった。








《やぁ、リック。んふふ、また会ったね?君は会いたくなかったろう。可哀想に》
「シュ、ヴァル……ツ」
《それ、君がつけてくれた名前、気に入っているよ。他の次元の言葉で、黒という意味だったね。その世界をこの間見てきたのだけれどね……そこではシュティメ、と呼ばれたよ。声という意味らしい。どうやら、あっちの人には声しか聞こえないらしくてね?》
 やれやれ、とシュヴァルツと呼ばれた男は大袈裟に首を振った。
 リックが周りを見ると、ただただ白い空間が広がっていた。果てしなく続くぼんやりとした空間。そこにスターノやモンストロの姿はない。死体も、ない。
 真っ黒な髪に真っ黒な浮世離れした服、そしてすべてを見透かす血を注いだような真っ赤な右目と偽物のガラスのように真っ青な左目。その姿は実によくこの白い空間に映えていた。彼の名前はリック曰くシュヴァルツと言い、またの名を“黒血の色魔”という。
 真っ黒なその見た目と、特定した一族に血を伝って取り憑く特性、一族に取り憑く時のその方法から、彼はそう呼ばれていた。
「ッ、お前、どうして現れた」
《それは勿論、君が傷付いたからさ、リック?》
 シュヴァルツは手にしていた白手袋を修復しきった先程の傷にするすると当てた。
《嗚呼、可哀想なリック……痛かったろう。たとえ君が悪魔の血を引く者でも、これほどの傷では死んでしまうからね。君には悪いけれど、内側から手を出させてもらった》
 リックは後ろから抱きついてくるシュヴァルツを振り返って睨みつけた。当の本人は目を瞑ってリックの肩に顔を埋めている。
 苛立ちが込み上げる。なんて綺麗な顔だ。リックの顔がそうなのも、この悪魔のお陰。治癒力や五感が非常に優れているのもそう。この色魔は、何百年も昔に当時貴族として名を挙げていたウェリデ家に寄生した。そのことが世に知れ渡り、今となっては代々狩人を生業としている。全ての元凶はこの男にあるのだ。
《嫌だなぁ、リック。そんな顔で見ないでおくれよ、愛おしくて精気を吸ってしまいたくなる》
 リックはぎょっとして肩に乗っている顔を見た。まだ穏やかに長い睫毛を下に向けている。
《確かに君は僕のたくさんいる子孫の中の一人だ。でもね、君はその中でももっと特別なのさ。何より君は、綺麗だ。それに、僕のことが嫌いだろう?色魔というものは、見た人を魅了してしまうからね。そういう人間は少ないんだよ。……まぁ君は、半分しか人間ではないけれど》
 それはお前のせいだ、とリックは心の中で言った。たしかに彼のいうとおり、リックはこの口が達者な悪魔が嫌いだった。どことなく自分と似ているところが尚更むかつく。
《怒らないでおくれよ、君の大切な友人の目の前で黒いセムを出したのは悪いと思っているさ。こっちの世界でも僕を見ることが出来るのはリックくらいなんだ。そんなリックが血を垂れ流して死んでしまうなんてことがあったら、僕の胸は張り裂けてしまう》
 僕は自分を大切にしたい質なのでね、と少年を抱きしめる手を強めながらシュヴァルツは言った。リックがシュヴァルツのお陰で助かったのは事実だ。そこは感謝をしてもいいだろう。悪魔に感謝というのも変な話だが。
「……何か言いたいことでもあるの?今回はいつも以上に長い時間」
《リック……愛しているよ》
 リックは無言。それから溜息を吐いた。こいつはいつも夢の中に勝手に現れて、勝手にこういうことを言って、勝手に帰っていくからだ。通常運転。
《この間物凄い憎悪を持った少年に出会ったのだけれど、彼が僕の力を必要としているんだ》
「へぇ、じゃあもうウェリデ家はやめて、その子のところに行ったらいいのに」
《んふふ、拗ねているのかい、リック?そんなことはないか、君は僕が大嫌いだもの。……残念だけれど、今の僕に完全にウェリデ家の血から離れることは出来ないんだ。君を助けてしまったからね》
 リックは生まれながらに魔力が少ない。そして、黒いセムを生み出す悪意も少ない。つまり“黒血の色魔”であるシュヴァルツは、宿主の悪意や魔力を喰って黒いセムを補っているのにその量が少なく、今回傷を修復したことで貯めるのに通常の何倍も時間がかかる力を使ってしまったのだ。全て使ったわけではないが、寄生する一族を完全に変えるほどの力は残っていないようだった。
 しかし一族を変えろと言っても、少ないが甘く上質な魔力に悪魔は虜になってしまったのだ、となかなか言うことを聞かないのはいつもの事である。
 だからね、とシュヴァルツは続けた。
《君にこれをあげよう》
 そう言うとシュヴァルツはリックの手の中にコロ、と冷たい金属片を落とした。父親から受け継いだのと似たようなピアスだ。
《それはプレゼントだよ。僕は暫くあの少年の方に行ってしまうけれど、これが君を守ってくれるだろう。本当は腕一本くらいあげた方が良いのだけれど、それだと君はずっと持っていることが出来ないからね。その気休めのピアスと共に付けているといいさ。魔よけの効果もあるのだよ?もっとも、僕には効かないけれど》
 彼はまた、んふふ、と笑った。彼は相当その笑い方が好きなようである。
 シュヴァルツが少年の耳に手をやると、痛みを感じる間もないまま耳に三つ目のピアスがはめ込まれた。父親のピアスとは比べものにならないほどの魔力が心地よくじわじわと体中に流れる。
「…………」
《うんうん。とても良く似合っている。じゃあ》
 シュヴァルツは
《君に神の加護があらんことを》
 “黒血の色魔”シュヴァルツは、身を翻してその場とリックの半身から立ち去った。それと共に周りの光を全て奪い取ったようで、リックの意識もそこからだんだんと離れていった。





 リックさんが眠ってからすぐ後、彼と入れ替わるようにしてスターノさんが目を覚ました。私___ライラ・ベナフシュは、あまり不思議に思わなかったし、身代わりのようだと思った。私たちが出会ってからまだ一ヶ月も経っていない。けれども、あの二人の持つ近寄り難いほど美しい友情は、なんとなく分かる気がしている。魔をも寄せ付けない何かがあるような、ないような。
 スターノさんは目を覚ましてすぐに辺りを見回して、私たちに事情を聞くこともせず、隣で横たわるリックさんに何が起きたのか察したようだった。
「これだな。これなんだな」
とスターノさんは真剣な眼差しで夢見石のことを聞いてきたので、こちらが何故か罪悪感に駆られながらも頷いた。
 彼はあの夢見石の使い方を知っているようで、リックさんの手からそれを奪い取りまた夢の中へと行こうとしたのだ。
 その前にと私が、どういう事なのだと訊いた。
 彼は真剣な面持ちのまま「あれは俺の夢じゃない」とだけ言って、目を閉じた。
 最初私たちは、彼の言ったその意味が全く理解出来なかった。
 けれど、その後の夢を石から直接見て、私たちは知ることになる。彼らが互いの責任を自らの生き方に息が詰まるほど絡めていたということを。それはもう、人格を変えてしまうほどに。
 夢の中で、いや、過去に本当にあったことなのだろうが、リックさんが倒れて目を覚ました後、スターノさんはしきりに、
「僕のせいだよね」「僕が黒いセム刈りのことを、悪魔にとって困ることの内容を、最初にあった時に言わなかったから」「僕が、リックを傷付けたんだろう」
 そればかりをずっと、リックさんが何度否定しても、大丈夫だからと言っても、何度も何度も言い続けていた。
 その言葉を聞くうちに、リックさんの中には友人に責任を感じさせている、という責任が芽生えたのだろう。だんだん彼は泣きそうな顔をして目の前の金髪の少年の言葉を否定するようになっていった。
 それをきっかけにするように、スターノさんはリックさんを頼らなく、無理に自分を自立させそうとしていた。あの時のモンストロに地主である彼の両親は殺され、生活力のなかった彼はやがてリックさんと住むようになる。あの時の約束は、こんな形で果たされた。そこでも彼は、何か困ったことがあっても何も言わなくなったし、何より、あの花が咲くような笑顔を見ることはなく、代わりに無表情が増えた。
 リックさんも、そんなスターノさんの姿を見て更に責任を感じ、誰も見ていない時に苦しそうな顔をすることが増えた。
 私にはそれが地獄のような時間に見えた。
 スターノさんはリックさんが傷の痕に巻くようになった晒で辛うじて楽になったようだったが、リックさんはどうしても消えない胸の傷を見る度、何度でもあの時のことを思い出してしまう。
 そうして、リックさんの心の傷はスターノさんと入れ替わるようにどんどん深く、深くなっていったのだ。
 長い年月が経ちスターノさんが心労で倒れて、リックさんが助けに向かった。問題はその後だ。助けに行ったはずのリックさんが、自分の夢の暗く深い傷にに飲み込まれてしまったのだ。だから、夢の中の救うべき主人公はスターノさんからリックさんに、救うのはスターノさんになった。立場逆転。こうして、先程リックさんは目覚めた。
 彼は、泣いていた。
 しばらく自分の膝を見て、ただ目から雫を零していた。目線を少し上げスターノさんが視界に入ると、彼は苦しそうな顔をして
「ごめんね、スターノ。俺、助ける筈だったのに……自分でも…気付かなかったよ……」
 こんなに自分が弱かったなんて。彼は、ただそう言って弱々しく笑いながら顔を伏せた。
 その後は、誰も何も言わなかった。言えなかった。でも、私は聞いたのだ。皆が去ったその部屋で、スターノさんがリックさんに言ったことを。
「俺は、そうは思わない。お前は弱くなんてない。無理もするなよ、これはギルドマスターの命令だ、リック」
 それから、幼なじみの頼みだ、と。
 リックさんは、口を開けたまましばらく目の前の青い瞳を見ていた。吸い込まれてしまったように。
 それから二人は、何も言わず、ただそこに一緒にいた。何も言わず、ゆっくり、温かい時間が過ぎていく。その光景を、私は見たことがあった。夢の、あの、幸せな時間。何者にも邪魔されない、幸せな時。窓からの差し込む優しい光が二人の心を照らす。
 あの二人の後悔とか、責任とか、そういうものを私たちに拭うことは出来ない。もしそれが出来たとしても、誰も実行に移すことはしないだろう。それは刺のある蔦となって心に食い込み絡みつき、心の空しい穴を埋める完全な一部になっているから。それを飛行船の皆はついさっき理解したところなのだから。
 リックさんの半身が悪魔であることには驚いたし、スターノさんのように冷静に考えることは難しいかもしれないけれど、それを私たちは超えていける。否、超えていかなくてはならないのだ。例え短い期間だったとしても、必要なことのような気がする。

 ここまでの話は二人の素性を踏まえるための番外編のようなものであって、本番はまだここから。






 ___これは、過去を抱える飛行船で、何も知らない私が綴る“過去”と“未来”の物語である。

後書き

七宮睦月です。
今回の七話……長さをのばしたはいいものの、ものすごく遅れてしまいました。すみません。
ちゃんと長くなって、物語も大事なところまで進んでいるので、楽しんでいただけると嬉しいです。

コメント、アドバイス、評価、辛口でも何でもお願いします!

この小説について

タイトル 飛行船αの上空紀行
初版 2016年5月8日
改訂 2016年5月8日
小説ID 4781
閲覧数 398
合計★ 6
七宮 睦月の写真
常連
作家名 ★七宮 睦月
作家ID 981
投稿数 9
★の数 51
活動度 994
拙い文章ですが、楽しんでいただけると嬉しいです!

コメント (4)

弓射り 2016年5月20日 20時04分42秒
なかなか読み応えがありました。

作者さんのなかではこういうイメージでキャラが動いてたんだな、とようやく腑に落ちました。文章は書いていくともっと上手くなるはずですので、細かいところはご自分のさじ加減かと思います。
細かいところの粗が見えなくなるまで全体の流れを進めたところに意義があるように思います。

次回も同じくらい長く出来れば、展望明るく読めます。頑張ってほしい。

シュバルツカッツというワインを思い出しました。人にプレゼントしただけで自分で飲んだことはないのですが、、、
★七宮 睦月 コメントのみ 2016年5月22日 13時42分03秒
弓射り様

コメントありがとうございます。
今回は前回までの二倍以上の量書いてみたのですが、投稿が遅れてしまいました。ですが、それなりに話も進んだので良かったかな、と思っています。文章は書きまくって上達したいなぁ……というか、しなくてはいけませんね!頑張ります。

次回は同じくらいの長さで、キャラを理解できる、あまり重くない内容にしたいと思っています。

私はまだ未成年ですので、ワインの事はよく分かりませんが、良い感じの名前ですね!
シュヴァルツと言うと、友人達には地理で習う「シュバルツバルト」とよく言われます……
匿名 2016年6月10日 23時41分59秒
★七宮 睦月 コメントのみ 2016年6月15日 18時01分43秒
ありがとうございます!
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