経済用語講座?<トレードオフ編>

「みなさんこんにちは」
「・・・こんにちは」
「?どうしました?微妙そうな顔して?」
「・・・いや、皆さんって、講座受けてるの俺だけしか・・・」
「はい、では、みなさん、本講座も頑張っていきましょう!!」
「・・・(まあ、いいや。別に不都合ないし)」


「では、今回の講座は経済用語講座、トレードオフ編です」
「トレードオフ?」
「簡単に言うと、何かを得るためには、何かを失わなければならない、ということです」
「ふうむ?」
「例を上げると、ここにニートがいるとします」
「何故にニート?」
「身近な職業なので」
「いや、ニートって職業じゃないでしょ?」
「とある本によると、職業らしいですよ?」
「え?マジ?」
「マジマジ。職業紹介のとある一冊の本の最後のページに<ニート>って項目があったんだよ」
「・・・マジか、いいのか、それ?」
「まあ、本に書かれてるんなら職業なんだろ?その本書いた人の中では」
「・・・何か、微妙な気分だが・・・どうでもいいですけど、口調崩れてますよ?」
「おっと、失礼。では、話を元に戻しましょう。ちなみに、他の職業紹介の本には載ってませんでしたけどね、ニート」
「・・・(そりゃそうだろう・・・)

「さて、そのニートが欲しいゲームがあったとします」
「ふむ」
「で、そのニートがゲームを手に入れるためには、お金を払わなくてはなりません。この時、お金を払うか、払わず諦めるか。
・お金を払ってゲームを手に入れる。その結果所持金が減るがゲームで遊べる。
・お金を払わずゲームを諦める。その結果、所持金は減らないが、ゲームで遊べない。
この二つがそれぞれトレードオフの関係になります。何かを得るためには何かを失わなくてはならない、というわけです」
「・・・分かりやすいんですが、たとえ話、もうちょっと何とかならなかったんですか?」
「分かりやすさこそすべて。君は、意味不明な経済用語だけの説明を聞きたいですか?例えば、とある政策目標を立てるとして、経済政策がとられる。その時、一つの政策目標を達成しようとするその時、他の政策目標が・・・」
「すんません、わけわかんないです、ニート説明でいいです・・・」
「素直でよろしい」



「さて、トレードオフに関しては以上です」
「え?終わり?講座の時間まだ残ってますよ?」
「ふうむ、文字数制限か・・・厄介な」
「発言がメタい!オブラートに包んで<講座の時間>とわざわざ言った意味がないでしょう!」
「事実なんだから仕方ないでしょう。それと、君、沸点が少し低いのでは?それではこの先やっていけませんよ?」
「・・・沸点が低いのは自覚してますが、その原因の一つのあなたに言われたくない・・・」
「さて、残り600文字くらいか・・・<コスト>についてで埋めますか」
「もはや隠す気ゼロか・・・はあ。・・・で、コスト、ですか?それはさすがに自分でも知ってますよ。何にいくら使ったか、要は費用のことでしょ?」
「ま、その意味ももちろんありまずが、それだけじゃあありませんよ」
「?他にどんな意味が?」
「では、ここに別のニートがいるとします」
「・・・またニートか」


「このニートはとあるMMORPG、いわゆるネットゲームをしているとします」
「そして、安定のゲーム設定・・・」
「この時、500円で2時間経験値ブースト200%。つまり、取得経験値が2倍になる課金アイテムがあるとします」
「ふむ」
「ここで、この課金アイテム自体がもちろんコストですが・・・<見えないコスト>は何だと思いますか?」
「見えないコスト?何ですか、それ?500円がコストってだけじゃないんですか?」
「例えば、この課金アイテムを買わずに、2時間ネトゲをするコストは?基本料金は無料とします」
「最近よくあるタイプの奴ですね。基本プレイ無料で、課金アイテム買わせて破産させる奴。でも、基本無料で、課金アイテムも買わないんじゃあ、コストゼロでは?」
「では、もう一つ条件を追加してみよう。このニート君がアルバイトをするとします。この時、時給850円のバイトをしているとして、一時間ネトゲを我慢してバイトを一時間頑張った。850円もらって、500円の課金アイテムを買い、一時間ネトゲでレベル上げしたとしたら?」
「500円使って・・・バイトしたから、850円手に入れる・・・差し引き350円の得?」
「そう。加えて言えば、残りの1時間、課金アイテム経験値2倍でレベル上げすれば、2時間上げたのと同じ結果になる」
「・・・そうなると・・・350円だけでなく、経験値ブースト残り1時間分さらに得?見えないコストとは・・・お金以外のコスト?」
「ほう、わかってきたねえ。そう、ここでは主に<時間>だね。二時間無料ゲームをしているというのは、一見して何もコストがかかっていないように見える。だが、ここで<2時間という時間>を見えないコストとしてとらえることが出来る。この2時間を他に使ったらどうなるか?お金が稼げるか?友人と遊べるか?ビジネス書が読めるか?テレビが見れるか?他にも、やりたいこと、やるべきこと、自分にとって利益のある事・・・この<2時間>をどうとらえるか、どう使えるか、どんなコストがかかっているか・・・これが見えないコスト。タダだからと、時間を無駄にしたことはないかな?」
「・・・」
「ま、逆に言えば、<2時間ゲームをする>というのもそれはそれで得になる場合もある」
「?経験値ブーストすれば、バイトが出来るので、その分得だったのでは?」
「それは、経験値だけの話だ。2時間ゲームをすることで得られる経験値以外のドロップアイテム、ステージの進み具合、遊ぶことによるゲーム技術の向上・・・1時間を有意義な時間ととらえるか、無駄な時間ととらえるかは、人それぞれ。それらも含めて、<見えないコスト>なのだよ」
「はー、奥が深いですね・・・何かちょっとこんがらがってきた気もするけど・・・」
「ここら辺は、なれないと掴みずらいから、まずは日々の自分の行動に当てはめて考えていくといい。ちなみに、ここでトレードオフの考えがまた生きてくる。<見えないコスト>、どっちを取るか、とかね」
「ああ、確かにそうですね。バイトしながらゲームは出来ないので、これもどっちかを選ぶ必要がある」
「そういうこと。世の中は、トレードオフと見えないコストに満ちている。その考え、利益をどう使い、どう得るかは君たち次第。・・・と、結構時間が過ぎてしまったようだ。今日の講義はここまで」
「ありがとうございました!」
「うむ。では、次の講義もよろしく!」

〜了〜

この小説について

タイトル 経済用語講座?<トレードオフ編>
初版 2016年10月2日
改訂 2016年10月2日
小説ID 4820
閲覧数 165
合計★ 3
teiwazの写真
ぬし
作家名 ★teiwaz
作家ID 1049
投稿数 33
★の数 29
活動度 3362
はじめまして。teiwazといいます。
思いついた作品を思いついたときに投稿しますので、よかったら見てみてください。
これからよろしくお願いします!

尚、小説のタイトルと紹介文は必ずしも小説の内容全てを表しているわけではありませんのでご注意下さい。

コメント (2)

弓射り 2016年10月10日 8時21分26秒
読ませる内容だなぁ。面白かったです。
これくらい暴走してるほうが、キレ味は良いですね。

ニートは折角のギャグポイントだし、もっとクソミソにけなして良かったかもです。何回か登場させてるのは上手い印象付けです。もっとイジリ倒して、ニートに恨みあんのか、くらいでも。
★teiwaz コメントのみ 2016年10月10日 20時54分40秒
弓射り 様

コメント、ありがとうございます!!

楽しんでいただけたようで、とてもうれしいです!

今後の作品において、今回におけるニート的な物が出てきたらもっとイジってみたいと思いますw

では、お読みいただき、ありがとうございました!
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