小説じゃないです - 20歳(女)

生きるモチベーションが、ない。

続きがどうしても気になるドラマやアニメ、あったかな?
どうしても見たい映画、あるかな?
どうしても成し遂げたいこと、あるかな?
どうしても会いたい人、いるかな?

ないんだ。

わたしいま。

今まであった?
答えは、わからない。

少なくとも今まで、何かには夢中だった。
もしくは、必死だった。

今、それらがなくなった。

失恋や、夢中だったサークルをやめたこと、などによって。



空白の期間。



空白ができたから、自分の根っこのほうが、今までよりも透けて見えるようになった。

生きるモチベーションがないよ。

生きたくても生きられなかった人がいることは知っている。

生きることに必死な人がいることも知っている。

知っている。

自分の考えていることがいかに贅沢なことかは、知識としては。

でも、わからないものはわからない。

そもそも、私は本当に生きているのか?


今私が生きていることを本当の意味で知っている人間は私しかいない。

仮に私が今絶命しても、私以外、誰もそのことを知りはしない。

私が昨日、実際に会った知り合いの数、7人。

昨日は、2人。

LINEなどで発言していた人、35人。

でも彼らが今、本当に生きているのかは、不明。


今私が生きていることを本当の意味で知っている人は私しかいない。

なぜなら私は今、一人で夜の坂を自転車で登っているから。

だけど、私が本当に生きているのかを私が知る方法はない。

私は自分の手と、胸から下しか見ることができない。

自分の思い通りに動いてはいる。

ただし、本当に自分が生きているという証拠にはならない。

今私が私の夢の中にいるという可能性もある。

私が既に死んでいて、霊として、生きていると思い込んでいる可能性もある。


そもそもこの世界が、私が思っている、いわゆる”世界”だという証拠もない。


私たちが日本という島の上に住んでいて、
その日本は地球という星に存在していて、
その地球は、宇宙というものの中にあるということは、

かつて誰かに教えてもらったことだ。

しかし、それは、何かの思惑で、そう世界全体が思い込まされているだけかもしれない。

そもそもこの世界が、誰かの夢の中かもしれない。

誰かが作った小説の中の世界を、現実だと思って生きているだけかもしれない。

アニメかもしれない。

私の知らない何かかもしれない。



私は今、何の責任も背負っていない。

私は誰か大切な人を養うために、お金を稼がなければならない父親ではない。

子供を育てる母親でもない。

「あなたがいないと生きられない」と言ってくる恋人を持っている男でもない。

私が下す決定で、世界が動く会社の社長、またはその歯車となる社員でもない。

私はただの学生だ。

だから、こんなことを考える空白がある。

ラッキーだ。


今まで私は、この世界には様々な人がいて、その人たちがそれぞれ違う考えを持ち、生きていると思ってきた。

しかし、例えばこの世界のすべてのものが、私の頭の中で作られた、私の夢の中だと思い込んで生きてみることもできる。

どんなことも私の思い通り。

なるべくしてなっている。

うまくいかないことがあっても、まぁうまくいくドラマティックな結末のための伏線だろう。だって、これは私の夢なのだから。



または、これは誰かが作り出した世界。
たとえば、誰かが書いた漫画の世界だと思うこともできる。

漫画の世界だとは知らず、私たちは、自我を持ったつもりで生きているだけのキャラクターに過ぎない。という考えかた。

勇気を出して何かをやるのも、何もしないのも、その人が書いたこと。すべては決まっているんだよ。

あ、そういうドラマ、あったな。

これは、「運命」っていう言葉を使うときの心理に近いかもしれない。



または、

この世界に生きる人間すべてが、自分の考えや背景を持っていて、その人たちが関わりあって生きていく世界。

未来のことは、誰もわからない。

自分次第で、何か次第で、変わる。という世界。

いわゆる、普通の世界。


これが一番、面倒臭そう。

結末も決まってないし、思い通りにもならない。

人の気持ち、わからない。

人と関わることで、自分も変わっていって、自分のことも見失ったリする。

誰かの考えをきいたり、何かを学ぶことで、深く考えすぎて意味わかんなくなったりする。

すごく苦しそう。
もがいてもがいて、でも進めないこともありそう。


でも、少し楽しそう。



空白のおかげで、生きることの根本を考える隙間ができた。

世界について考えてみた。

本当のことはわからない。

本当だと思い込んで生きることしかできない。

だって私は本当は生きていないのかもしれない。

あなただって。

でも、受け入れないと、思い込まないと、
考え続けたら、疲れちゃうから、生きづらいから、結果、受け入れちゃう。

常識ってやつを。


でも多分、ただ受け入れることに慣れてしまうと、

痛い目にあう。

だからときどき、考えてみようと思う。

本当に、生きてるのかな。

本当に、世界って、みんなが思ってる、世界なのかな。

この小説について

タイトル 20歳(女)
初版 2016年10月16日
改訂 2016年10月16日
小説ID 4827
閲覧数 288
合計★ 3
青の写真
常連
作家名 ★
作家ID 1054
投稿数 4
★の数 10
活動度 566

コメント (2)

弓射り 2016年10月17日 8時46分25秒
考えている内容は随筆らしい日常感より、ちょっと感情的になってる日の日記みたいです。勿論、そんな日もあるよ、ということではありますが。

軽さはあるけど、もう少し思考を遊ばせて良いのかなぁ。思い詰めて、余裕がない感じはとても伝わってきますけど、もう少しエッセイには余裕があったほうが口当たりは良いですよね。好みの問題かな。

あまり言葉遊びの要素がないのが、内容を軽やかに伝えられてない一番の原因かなって思います。ちょっとだけ具体的な言葉を混ぜる、日常にない言葉を操る、リズムを意識する。それだけで、入ってくるものですし、案外呆気なく伝わってしまうかも。

>私は自分の手と、胸から下しか見ることができない。
これは独特の表現で良いですね。暗喩的で。

多分、20年間も生きてきたくせにモチベーションを見出せない自分、人間関係程度のことにひどく左右されてしまう自分を負い目に感じちゃってるのかなぁ。過ごしてきた日々に基づいた考え方しか当たり前だけど出来ないものだから、20歳にしてはどうこう、ということは本質じゃないと思いますよ。バイオリズムに左右される程度の脆い我々は、自分の感情の嵐をやり過ごして日々たくましく生きていきましょう。20年は、生きる目的を探し当てるには短いかもね。勿論、要領の良いひとはさっと先に行ってしまうけど。

朝の考え事には良いお題でした。次も楽しみにしてます
コメントのみ 2016年10月18日 23時41分01秒
確かに、言葉をもっと吟味してみるのは、楽しそうです!

朝の考え事になれてとても嬉しいです♪
人生アドバイスまで、ありがとうございます!♪
名前 全角10文字以内
コメント 全角3000文字以内 書式タグは利用できません
[必須]

※このボタンを押すと確認画面へ進みます。