ゆみし そのに

弓射り
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⇒ゆみし そのに
うつくし
秋のてにをは
花束
休符
檻と澱
いとなみ
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◇ゆみし そのに

生きた言葉を探しつづけてきたけれど
届かない


身振り手振りをまじえてみよう
笑顔を増やそう いっぱい褒めよう
ブレスケア噛む
唾液とハッカのにおいが混じっただけで
獣であることは隠せない
やさしさを解さない獣








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ゆみし そのに
⇒うつくし
秋のてにをは
花束
休符
檻と澱
いとなみ
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◇うつくし

じつと
ただ
じつと
うつくしいものを みつめてゐる
気遣うことさへ 無用
そのありやうをただ じつと

うつくしいなあ









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ゆみし そのに
うつくし
⇒秋のてにをは
花束
休符
檻と澱
いとなみ
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◇秋のてにをは

おはよう
手を広げた楓の隙間から
しゃらしゃら 朝日がこぼれてくる
しゃらしゃら

ビー玉の ガラス細工の こころない
感触のひかり
寒色の反射光
日に日につめたくなってくる
まにまに詰めたくなってくる
こころの距離
コーヒーメーカーのランプが灯り
ふたりの沈黙をゆるすときがくる

光はもう遠慮なく
こぼれていく しゃらしゃら
こころ ほどけていくね
コミュニケーション不足上等

おしごと 今日もがんばろう
足下 気をつけてね
君もね
しゃらしゃら
靴下くすぐる光
少し冷たい空気 ほどける手
いってきます うん










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ゆみし そのに
うつくし
秋のてにをは
⇒花束
休符
檻と澱
いとなみ
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◇花束

グラスにささった花の、
すこし目を離した隙の、
すごい
いきおい
ちゃんと、生きてる
ただそれだけを感じる
圧倒的に人生において無駄な時間

この1秒でいくらお金を儲けられる?
この1秒で何人女を抱ける?
この1秒で何人騙せる?
何人、死んでく?

無駄だね
この花束
捨てよ











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ゆみし そのに
うつくし
秋のてにをは
花束
⇒休符
檻と澱
いとなみ
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◇休符

音と音のあいだの沈黙
それも音楽

会話がとぎれる
でも 君のことは好き

会えない日が続く
それは愛の休息

順調と順調の間の凄まじいスランプ
総じて絶好調

こころをほどいて
休符を感じて
それも音楽だよ
休むときはきっちり休んで 音楽を感じながら
それがただひとつのコツ








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ゆみし そのに
うつくし
秋のてにをは
花束
休符
⇒檻と澱
いとなみ
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◇檻と澱

しなきゃいけない
ということはない
君が思っているだけ

君が思ってるよりも
君はだらしなく不潔で不勉強で不真面目
なんの責任も背負ってないし
君が裏切ったひとなんていない
きみはただ やさしいだけだ
思い込みが激しいんだ
信じられないかもしれないけど

淀みに淀んだ沼みたいな君の瞳
恨みに沈み 妬みに染まり 怒りに狂い
どれも沈んだり染まったり狂ったりするけど
恨みも妬みも怒りも 外からやってくる
君自身ではない

しなきゃいけない
ということはない
この檻 背中に感じる
冷たく錆びた鉄の感触
リアルに感じても









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ゆみし そのに
秋のてにをは
花束
休符
檻と澱
⇒いとなみ
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◇いとなみ

よくわからない人たちの
よくわからない いとなみ

コンドームごしの感触
意味のない罵倒
届きもしない手紙
きらいなたべもの

ひとさまの結婚
友達でもない人たちと飲み会
語られぬ本質
助けを拒否する弱者

誰もいない横断歩道
当たらない宝くじ

あと歩きタバコ
死んじまえ

後書き

20のときより間違いなく馬鹿になってるわ僕

この小説について

タイトル ゆみし そのに
初版 2016年11月10日
改訂 2016年11月10日
小説ID 4838
閲覧数 160
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コメント (1)

★teiwaz 2016年11月13日 13時21分50秒
読ませていただきました。
普段読むのは小説が主なので、詩を読むのは何だか不思議な感じがしました。

少ない文字数で情景が思い浮かび、時々クスッとくるような言葉選びが楽しかったです。

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