ウツ空からの平和論 - 続『ウツ空からの平和論』(4)

私は、改めて日誌を見ると平成18年(2006)3月頃に鬱病と言う認定を受けました。
だが実質それよりも2年ほど前(平成16年(2004)11月)に自律神経失調症の宣告を受けておりますので、!! なんと12年半もの長い年月患っていることになるではありませんか。自分でもビックリです。

本来、負けず嫌いの性格ですからとっくにウツを乗り越えていて当然だと思う気持ちはあります。正直言って本当はもう治っているのではないかと思う時もあります。
そんな気持ちが強い時は、平気で薬を飲み忘れている時期がありました。飲み忘れても気が付かないのです。気が付いた時には理由が解らない状態で体調不良に陥っています。
ですから最小限の量の薬は絶対に欠かしてはいけないとの思いで、最近では自らを律して真面目に飲み忘れしないように過ごしています。

12年もの付き合いですから、ウツの諸症状は理解しています。人と喋っていると口の中が乾きます。緊張の度合いによって違うのですが、「あ、俺は今緊張しているな」と気付きます。それは事実ですから相手に遠慮なく「ウツですのですみません」と言って断り会話を避けます。もともとお喋りは苦手ですから、時として都合の良い断り文句だと認識し多いに活用しています。

私にとってウツは人生の良きパートナーだと、決して負け惜しみでなくそう信じています。
何故ならばウツを患ったがゆえ、車中心の営業生活から足を洗うことができたし、日常的な執筆活動も実現できたからです。正直、人生が本来歩みたかった道を選ぶことができたのですから。そして約10年の執筆活動(本当は5年が目標でした)で商業出版の形でデビューすることが出来ました。(只今、製版進行中)有難うございます。

私は心療内科に月に一度、問診で訪問しています。
考えてみたらS先生は12年来の友人と言った感覚でお付き合いさせて戴いております。
ウツに負けない気持ちで執筆活動をしていることを報告していましたら、非常に喜んで下さっていました。それでも患者の戯言と軽くあしらうのではなく、真剣にアドバイスをして下さいました。そして出版社との契約を済ました時点で報告しますと、まるで自分事のように喜んで下さいました。

最近、ちょっと気を付けなくてはいけない事として気付いたことは、「変に焦らない」ことが大事だと言うことです。初出版のことで有頂天になって、「早く出版するように、いつのことだろう」などと、変に焦ってみてもそんなに簡単な作業ではない訳だし、ゆっくりとした気持ちを整えて、一日一日を有意義に過ごすべきだと解釈しております。次回作を推敲したり、「ぱろしょ」に投稿したり、気づけば色々とやることはあるわけで、結構忙しい日々ではあります。
しかし健全な健康体であるために警備の仕事は続けたいと今のところは思っている次第です。

ところで最近、診療所で見かける患者さんについて思うことがあります。
精神的に辛いとどうしても無口になり、目を閉じて耐えようとするわけですが、同じ目を閉じるならば、その暗闇に沈んでいくのではなく、自分のやりたいことや夢を思い浮かべることが出来れば、きっと気分は救われることでしょう。
長いウツ生活の中でいいことがなかなかイメージ出来ないかもしれませんが、気持ちで勝っていけるように努めていけば、きっといつの日か脱出できるのだと信じて欲しいと思います。

俗説でウツ患者は決して励ましてはいけないと言うセオリーがあるようですが、自らが自らを励まして行けば良いのです。まずウツを拒むのではなく認めてあげることが先決です。そのうえで私は「絶対にウツには負けない」との思いで闘って来ました。
決して侮る訳ではありません。「ウツなんかで死んでたまるか、死にはしない!」と自分に言い聞かせて頑張ろうではありませんか?

私も一度だけ、もう誰にもみとられずに死んでしまうのではないかとの恐怖に苛まれた経験があります。後々に考えればあり得ない恐怖でした。それを乗り越えて、私は「ついにウツの正体見つけたり!」と自分に宣言しました。今では幸いにも自殺には至らなかった自分を誇りに思っています。一度乗り越えたのだからもう二度とあの地獄のような経験はないだろうと確信しています。

もし、ウツ病で苦しんでいる人が周りに(例えば家族に)いるのであれば、励まさなくてもいいですから、「今は苦しいだろうがきっと良くなるよ」と笑顔で接してあげてください。
ある意味、人間は夢を持つことによって生きながらえているのかも知れません。患者の方の夢を一緒に見つけてやって下さい。よろしくお願い致します。

H29年6月4日

後書き

わたしにとってぱろしょはオアシスです。

この小説について

タイトル 続『ウツ空からの平和論』(4)
初版 2017年6月4日
改訂 2017年6月4日
小説ID 4947
閲覧数 98
合計★ 4
そら てんごの写真
ぬし
作家名 ★そら てんご
作家ID 675
投稿数 30
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コメント (2)

★アクアビット 2017年6月12日 15時28分08秒
私は、そらさんの文章が大好きです!
書籍化、楽しみですね!
そら てんご コメントのみ 2017年6月12日 21時27分36秒
好いてくれてありがとう。
嬉しくて嬉しくて、自分の裸を見られる思いを抱いていた作品、
散文詩「幼年期〜十七歳」を今、投稿する勇気を戴きました。
ありがとう!!
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