テニスの王子様 - 雨のち晴れ

梨音
俺と大石は黄金ペアと呼ばれている。
確かにコンビネーションも良いし、分かり合ってると思う。
だけど、分かり合ってるからこその不安もある訳で・・・・・。

「英二。今日は大石と一緒じゃないの?」
校門の前に着くと、そこにいたのは親友の不二。行き成り核心をついてくるなあとか思ってたら、行き成り当てられた。
「大石と喧嘩したんでしょ?それもくだらない事で」
そう言った不二の顔は笑顔で、ムカついたけど本当の事だし何だか黒いオーラが漂っている気がして反論できなかった。

「喧嘩するのは勝手だけど、何時までそうするつもり?大石も困ってるよ思うよ」
時の流れは速いもので、今は放課後。そして部活。
大石は手塚と話していて、こっちを見てくれない。
こんな時、不二だったらそうするんだろ。とか思って不二を見ると、大石を見ていて黒いオーラが出ていた。
可哀想だなとか思いながら大石を見ると、案の定震えている。
その瞬間、こっちを見た大石と目があって、つい離してしまった。

ダブルスをしている時が一番嫌だ。
前衛だし、大石の視線が突き刺さる感じがする。
勿論、そんな事を考えていればテニスに集中できないし、負ける。
「菊丸!大石!その調子じゃ県大会にはいけない!」
手塚の言葉が胸に突き刺さる。
言われても仕方がない。コンビネーションもばらばら。それに、いつもより疲れる気がする。
コートに自分しかいないような孤独感。何時もなら大石がいて、こんな思いはしなかったのに。
「・・・・・・」
手塚も、不二も、レギュラーの皆がこっちを見てる。その間、不二はずっと、『早く仲直りしろ』オーラが出ていた。
それは俺だけではなく、大石も感じていたらしい。
震えている
「休憩!」
その声と共に、俺は水道へと移動する。

バシャバシャ
水特有の音がする中、人の足音が聞こえてきた。
「英二」
聞きなれている声。大石のものだった。
「悪かった。英二の事、考えてなくて自分の考えを押し付けてた」
振り返ると、大石は頭を下げていて、悪いのは俺の方なのに。とか罪悪感を感じた。
「ううん。俺も悪かった。手塚達にも迷惑かけたし、戻ろう」
俺が言ったと同時に、『集合』の声が聞こえる。


俺達は、未完成だ

誰かがいないと生きていけない

だから 君が必要なんだよ

後書き

黄金ペアの話のはずが、何時の間にか不二と菊丸の話みたいに!?
私の中の不二はこんなイメージ。魔王です。
ちなみに、大石が謝りに行ったのは不二のオーラに負けたからという裏設定があります。

この小説について

タイトル 雨のち晴れ
初版 2006年7月23日
改訂 2006年7月23日
小説ID 820
閲覧数 1452
合計★ 0
パスワード
編集/削除

コメント (2)

★ひでどん コメントのみ 2006年7月24日 9時39分43秒
魔王様恐るべし。ひでどんです。
テニプリですね。

未完成だから、誰かがいないと、信頼できる人がいないと生きていけない。
何にでも通じるものだと思います。
二人の性格上、喧嘩をするってのは在り得ない事ではないですが、そこを魔王様が魔手(?)を伸ばすのですね。
結果的には、仲直りできて良かったです。
黄金ペアですものね。彼らがいないと、彼らに限らずひとりでも欠けたら駄目なのですね。

喧嘩して仲直り、雨降って地固まる。
素晴らしい友情物語です。
★ コメントのみ 2006年7月27日 21時17分12秒
テニスは学生時代に遊び程度でしかやったことのないです。こんばんわ。蒼です。

喧嘩は誰だってやってしまうものです。
きっかけは些細なことでも喧嘩は喧嘩なわけで、
相手が悪いと思っている以上は謝る気にもなれないので、長引くんですよね。

そういう場合は周りが謝るきっかけを与えてやればいいですけど、
彼らの場合は・・・心配なさそうですね。
羨ましいぐらい良い仲間たちに恵まれてますから。魔王とか。

テニスの王子様のキャラクターたちって、中学生なんですよね・・・忘れがちですけど。
中学生であのスキルって、凄まじいと思います。
プロとか、世界のテニスプレイヤーのレベルってどんななんだろう。( ´−`)
瞬間移動とかするのかな?(ぉ)
名前 全角10文字以内
コメント 全角3000文字以内 書式タグは利用できません
[必須]

※このボタンを押すと確認画面へ進みます。