偽彼氏はひどい奴。 - [8]〜完結〜

[8]〜完結〜 思わぬプロポーズ。
        ひどい奴だけど…――。


 …もう少し待てば、渚佐は生き返る。
 絶対に。渚佐が死ぬわけない。
 ――私はそう、信じてる。

 「村石さん…でしたっけ?」

 渚佐と私がいる部屋のドアから、先生の声が聞こえた。

 「松谷さん、結構危ない状態なんです。すぐに手術した方が…――。」

 「本当ですか!?」

 私は、目を丸くしてそう叫んだ。

 …どうしよう。
 手術までしなきゃいけないなんて…。
 ひどいよ…――。
 ――この気持ち、抑えられない。

 「…お願いします。渚佐が助かるなら、何でもしてくださいっ!」

 思いっきり叫んだあと、私は近くのイスに腰かけた。

 「――ぎさっ…――渚佐!」

 後ろの方から、ものすごい大声で叫ぶ声が聞こえた。

 ――誰だろう…?

 「先生っ!渚佐は…。渚佐はどうなったんですか!?」

 渚佐のお母さん…かな?
 すごくたくさんの涙を流してる…。
 もし本当にお母さんだったら、きっと私より苦しいんだろうな…。

 「…もしかしてあなた、藍良ちゃん…――?」

 その人は、私をじっと見つめてつぶやいた。
 ――私は、はてなマークがいっぱいになる。

 「渚佐から聞いてたの。すごく熱心な子だって。」

 は…?
 渚佐が?

 「――あっ。私は渚佐の母よ。松谷 梓佐(まつたに あずさ)。…藍良ちゃんの話はよく聞いてたの。」
 「そうなんですかっ?」
 「…でも、こんなに急に…――。――あの医者のせいだわ。ものすごく高級な病院なのに、ヤブ医者っているもんね。」

 急に明るくなって、渚佐のお母さんはそう言う。

 …渚佐とは正反対だな。
 ――あ、でも、少し似てるところもあるかも…。
 いろんなことにケチつけるとことか。
 やっぱ親子ってすごいなぁー。

 「…それより、渚佐大丈夫かな。まだらぶり〜は出版してないし…。」

 私は、腕を組んでそう言った。

 「大丈夫よっ。きっと、渚佐は生き残れるわ。――信じるのみよ。」

 マジメになったお母さんが、少し笑みを浮かべた。

 「はいっ。」

 私は、たくさんの気持ちを込めて、できる限りの笑顔を向けた。


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 「バッカじゃないの?」

 …は?
 さっきまでは超苦しそうだったのに…――。

 「俺はこんなんじゃ死なない。銃で撃たれるくらいの衝撃じゃなきゃ、この命は消えないぞ。」

 病室の中で、かっこつけたように渚佐は言った。

 「あたしはバカじゃない!」

 ドカッと渚佐のベッドを蹴る。

 「…お前さ、それ病人にすることなのか?」
 「あんたは死なないんでしょ。」
 「一応死にそうだったんだぞ。」

 「――てかさ、らぶり〜ってどうなったの?あたしのマンガは完成してるけど…――。」

 ベッドに足を乗せて、私はそう聞く。

 「もうとっくに発売してる。…一週間くらい前だっけ?」

 …私今、すっごく気分悪い。

 「なぜそれを言わなかった?」

 「心配するから。」

 「私が心配なんかするわけない。」

 「――それよりさ、藍良に言いたいことがあるんだ。」

 人差し指を立てて、私の顔に近づける。

 ――そして、ベッドの横に置いてあった渚佐のバックから、あるモノを取り出した。

 …これって一体…――何?

 私は分かりそうな気持ちを抑えて、不思議そうな顔をした。

 「前から渡そうと思ってた。遅くなってごめん。」

 小さな箱をゆっくりと開けながら、渚佐はそう言った。

 「藍良、俺と結婚してくれ。」

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やっと完結しました!!!
初めてです〜。完結するの〜。
――あっ、でも、昔2作くらいだけ完結したことありましたっけ。。。
短編でしたが…。

…まあ、過去のことはどーでもいいですか。

でわでわ。
読んでくれた方、ほんとにありがとうございました。
心から感謝ですっっっ!!!
やっぱ私、ラブコメ大好きですよぉ〜(^o^)

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後書き

読んでくださった方、ありがとうございました<(_ _)>

この小説について

タイトル [8]〜完結〜
初版 2008年12月7日
改訂 2008年12月7日
小説ID 2857
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ショコラの写真
ぬし
作家名 ★ショコラ
作家ID 425
投稿数 9
★の数 37
活動度 2125
初めまして!ショコラです(^o^)/
私は全く良い小説を書けない未熟者ですが、よろしくお願いします。
ちなみに、恋愛小説とケータイ小説が好きです。

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