萌える? 日本神話 - 第3話 三貴神〜誓約編

         第5章
        三貴神編






黄泉の国から帰ったイザナギは、穢れを洗う為に阿波岐原(あはきはら)の川にいた

イザナギ「やっぱ体洗うなら中流だよな」

上流は流れが速く、下流は遅いから当然と言えば当然の選択である
よい子は川で体を洗っちゃいけないぞ!
お兄さんとの約束だ!


川に入る為に服を脱いだイザナギ
その時に12人の神が生まれた

そして川に入ると2人の神が生まれた


まだまだ出るぞーーーー!


体に水をかけて3人の神が生まれた


まだまだ出るぞーーーー!


足元を洗って2人の神が生まれた


まだまだ出るぞーーーー!


腰元を洗って2人の神が生まれた


まだまだ出るぞーーーー!


胸元を洗って2人の神が生まれた


イザナギ神は11人の神を手に入れた



最後に左の目を洗うと天照大御神(あまてらすおほみかみ)が
右の目を洗うと月読命(つくよみのみこと)が
鼻を洗うと建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)が生まれた




イザナギ「おぉ! 最後に・・・遂に・・・・後継者が生まれたか!」

三貴神と呼ばれる高レベルの神が生まれ、イザナギは大喜びだった
何せ今まで生まれた神々は、生まれたとき以外には名前すら出てこない、非常にどうでもいいレベルだったからである
まぁ、ツクヨミも古事記だったらこれが最初で最後の出番なんだけどもさ・・・


イザナギ「アマテラス、お前には高天原の統治を任せよう」

そう言って首飾りの玉の緒を渡した

アマテラス「畏まりましたお父様」




イザナギ「そしてツクヨミ、お前には夜の食国(をすくに)の統治を任せよう」

今度は何も渡さず、統治だけを委任した

ツクヨミ「・・・・畏まりました」




イザナギ「そして最後に、スサノオ。お前には海原の統治を任せよう」

同じく何も渡さず(以下略

スサノオ「うぃーっす」




アマテラス「お待ちくださいお父様! お父様はこれからどうなさるおつもりですか?」


イザナギ「・・・・・老兵は死なず、ただ消え去るのみだ・・・」

そう言ってイザナギは何処へかと去っていった





         第5章
        三貴神編

          完
























         第6章
         誓約編




スサノオ「う〜〜 ううう あんまりだ・・・ 」


スサノオが号泣していた
母親が恋しかったのである
まさに「見た目は大人、頭脳は子供」である。まぁ生まれて間もないので無理もない話だが・・・


スサノオ「HEEEEYYYY あ ァァァんまりだアァアァAHYYY AHYYY AHY HHOOOOOOOHHHHHHHH!!」

何度も言うが、決して波紋の戦士に腕を切り落とされたわけではない
マザコンなだけである

バタバタバタバタバタ←足音
バンッ←扉を開ける音

イザナギ「あ〜! うるさい! お前が泣き喚くせいで中つ国(地上・現世の事)がボロボロだ! いい加減黙れ!!」

何処からともなくイザナギが現れた
ちなみにスサノオが泣く事によって地上は大嵐が来るわ雷が落ちるわで散々な目に遭うのである

スサノオ「・・・黄泉の国に生きたいんだよ・・・つーか、母上に会いたいんだよォォォォォォォオオオ!!」

その言葉を聞くと、イザナギは益々怒気を強めた

イザナギ「ダメだ! 黄泉の国に行ってはいかん!」

スサノオ「なんでだよ! 親父だって行った事あんだろ?」

イザナギ「行った事があるからこそ注意しているのだ!」

スサノオ「嫌だ! 俺は行くぞ!」

イザナギ「・・・仕方ない。どうしても行くと言うなら、海原の統治はおろか、中つ国に住む事さえ許さん!」

スサノオ「あぁ上等だ! 統治権なんざ綿津見神(わだつみ)にくれてやらぁ!」

綿津見神(わだつみ):海の神。一応スサノオの後任。イザナギが川で体を洗ったときにさり気なく生誕
いつの間に海神になったかは不明。まぁこの時以外考えられないわけだが・・・


こうしてスサノオは海原および中つ国を追放されてしまった
ついでに、非常にどうでもいい事だが、イザナギは近江の多賀に引き篭もった




スサノオ「さ〜て、自由の身だ。黄泉の国へ行くかなぁ」

スサノオは黄泉の国へ向かって歩き出した







暫くして

スサノオ「そうだ、どうせだから姉ちゃんの所に顔出してから行こう」

そう考えて、高天原へと向かった



















高天原にて

従者「アマテラス様!! た・・大変でございますぅぅぅ!!」

従者の1人が大慌てでアマテラスの下へとやってきた

アマテラス「騒々しいわね、少し落ち着きなさい」

従者「は・・し・・・失礼しました。実は、スサノオ様が高天原へ向かってきております」

アマテラス「・・スサノオが? 一体何故?」

従者「そ・・・それは分かりませんが・・・恐らく・・・」


アマテラス(も〜、スサノオったらお姉ちゃんに何の用かしら? もしかして・・・一緒に暮らそうとか? いやいやいや、もしかして・・・・新たしく国造りをしようとか? キャ〜、ヤダヤダ! まだ心の準備が出来てないよぉ!!!!!!)

太陽神らしく脳内まで暖かいアマテラスは妄想の世界へと入っていた


従者「・・・・・・・・、と言うことではないでしょうか!?」


アマテラス「はぇ!?」

従者「・・・お聞きでしたでしょうか?」

アマテラス「・・・もう一度申してもらえるかしら?」

従者「畏まりました。ワタクシめが思いますに、この高天原を乗っ取るつもりではないでしょうか? 最近でも暴風雨を巻き起こし、中つ国に大混乱を巻き起こしていらっしゃいました。これは中つ国および高天原を乗っ取る、と言うことではないでしょうか?」

アマテラス(え・・・ウソウソ・・・スサノオが私を殺す? 有り得ない・・・。そ・・そうよね、所詮これってコイツの妄想だし・・・あるわけないわよね・・・ああ見えて優しい子だもんね・・・・って言うか、もし本当だったら・・・スサノオを殺して・・・・・・・私も死ぬ!)

従者「アマテラス様! 如何致しましょう?」

アマテラス「・・・・そうね、私が直々に出迎えるわ」

従者「き・・・危険です! 相手は牛頭天王(ごずてんのう/疫病神の1人)と呼ばれるスサノオ様です! せめて・・・せめて弓矢だけでも・・・」

アマテラス「・・・分かったわ、ありがとう」

こうしてアマテラスは弓矢で武装し、スサノオを出迎えた



















スサノオ「おぉ! 姉ちゃん久しぶり! ワザワザ来てもらって悪いね」

アマテラス「えぇ、久しぶりねスサノオ」
(キャー! 本当に来たー! どうしよう・・今すぐ抱きしめたいよぉ〜!!)

相変わらず本音と建前に落差が激しいアマテラスである

アマテラス「一体、この高天原まで何しに来たの? 返事如何によっては・・・容赦しないわよ!」
(あ〜! もうバカバカ!! そんな事言いたいわけじゃないでしょ〜!! 嫌われちゃったらどうするのよ〜〜!)

なんかアマテラスが二重人格に見えてきた・・・


スサノオ「今から黄泉に行くからさ、ついでに姉ちゃんに挨拶しようと思っただけだけど?」

アマテラス「侵略しに来たわけじゃないのね?」

スサノオ「違うってば」

アマテラス「そう、なら誓約(うけい)をなさい」
(やっぱりね〜! お姉ちゃんは信じてたよ〜!! まったく、あの従者・・・馬糞の神にでも格下げしてやるんだから!)

※誓約:そうならばこうなる、そうでないならばこうなるとあらかじめ宣言し、そのどちらが起こるかによって吉凶、正邪、成否などを判断する
この場合はスサノオの発言の真偽を判断する事


スサノオ「・・・信用されてねぇなぁ・・・。じゃあ、俺のこの十束剣(とかのつるぎ/イザナギの物とは別物)を噛み砕いて、吹き出した息の霧から女の神を産んで」

アマテラス「分かったわ。じゃああなたはこの勾玉で男の神を産みなさい」
(・・・・私がやる必要なくない? まぁいいけどさ・・・。それにしても、お姉ちゃんはスサノオを噛み噛みしたいぞぉw)

こうして、二神は天の安河を挟んで誓約を行った



















アマテラス「では、私から行くわよ」

そう言ってアマテラスは十束剣を噛み砕き、息を吹き出した
すると霧から3人の女神が生まれた

アマテラス「さぁ、あなたの番よ」

スサノオ「ぁいよ」

スサノオは勾玉を噛み砕き、息を吹き出した
すると霧から5人の男神が生まれた

アマテラス「どうやら潔白のようね!」
(当然よねぇ! あ、反論した輩は当然、極刑だから、よろしくね☆)

スサノオ「と〜ぜん!」

立会人の八百万の神々はアマテラスから言い知れぬ禍々しいオーラを感じ、反論出来なかった
まぁ、元々反論するつもりもなかったが・・・

アマテラス「それでは、約束通り高天原で生活する事を認めましょう」
(キャー! 言っちゃった!)

スサノオ「・・・・・は?」

アマテラス「遠慮しなくていいのよ」
(姉弟だし、やっぱり寝室は同じよねぇ。あ、布団はどうしよう・・・余りがないって事にして、一緒に・・・キャー!キャー!!)

スサノオ「え・・・いや・・・おれ黄泉に行くんだけど・・・・」

アマテラス「男なんだから、ハッキリとものを言いなさい?」

スサノオ「だから・・・黄泉に」

アマテラス「泊まるって言ったわよね?」

気付いたらアマテラスはスサノオの背後に回り、チョークスリーパーの体勢に入っていた

スサノオ「いや・・・そんな事一度も・・・・つーか・・首絞まらないで・・・・胸があたってるんですけど・・・」

アマテラスあ て て ん の よ ! ふぅ〜←耳に息を吹きかけた音 さ、案内してあげるから、行きましょ」
(スサノオの照れ顔ってらぶらぶらぶり〜!!! 今夜は・・・いや、今世紀は寝かさないわよ〜〜〜!!! Get! sweet time!!!)


こうしてスサノオは高天原に滞在する事になった





         第6章
         誓約編

          完

後書き

本当は天岩戸まで書くつもりだったけど、アマテラスが思いのほか強烈なキャラになってしまい、疲れたから中断
まぁ実際にここで一旦切れるから、本来の意味ではここで切るのが正しいんだけどもさ、短いじゃない?
で、ツンデレを1人称で書くのは簡単じゃないと思い知った今日この頃
俺みたいな連中がSS書いたのが広がった原因だし、勘違されて広まるわ・・・
大体、心の声だけ読むとただのエロ姉さんだしなぁ・・・

あ、そうそう、ツクヨミは多分次の話で出てきます



      ―――――― 解説 ――――――
第5章でイザナギがどこかへ行きますが、記紀では任命が終わると同時に話が終わるんで、この辺は創作です
スサノオを怒りにくる際に何処からともなく現れますが、この時何処にいたかの記述はありません。恐らく中つ国の何処かにいたのでしょう


誓約の際、アマテラスが神を生みますが、何故質問する側のアマテラスが髪を生み出すのかと言うと、記紀ではアマテラス本人がスサノオの来訪を侵略をと考えます
その為、出会った際に「お前の目的は侵略だな!」と決め付けています
スサノオがそれを否定するので、「女神を生んだ方が正しい」というルールの元で誓約を行います(日本書紀では男神を生んだ方が正しいとしてる)
そして、侵略と主張したアマテラスからは、その主張を否定する男神が、潔白を主張したスサノオからはそれを肯定する女神が生まれました
まぁ、実際片方だけで十分だと思いますけどもね、何か考えがあったのでしょう


最後にアマテラスが強引にスサノオを泊めていますが、実際はスサノオが勝手に居座ります
まぁ、詳しくは次回



追記
うわぁ・・・誤字があった・・・
そのせいで話がおかしくなっていたよぅ・・・

この小説について

タイトル 第3話 三貴神〜誓約編
初版 2006年4月2日
改訂 2006年4月2日
小説ID 656
閲覧数 8547
合計★ 12
霧島の写真
常連
作家名 ★霧島
作家ID 21
投稿数 2
★の数 32
活動度 558

コメント (4)

★蓮打 2006年4月2日 22時28分19秒
神様がうちでのこづちカードでぽこぽこ産まれるのがやっぱり楽しい。寝る前に絶対に思い出してしまいます。「まだまだでるぞーーー!」 もうどツボです。
弓射り 2006年4月3日 0時00分10秒
アマテラス姉ちゃんのキャラが好きです。でも、短い話でしょうから、なかなか個々のキャラの深い掘り下げはできないでしょうねぇ・・・

しかし、ほんとにぽこぽこ生まれますね・・・
★くるぶし! 2006年4月3日 0時23分58秒
なんで体洗うと神様ができちゃうの!?
と何となく思いながら、神様が生まれていくのを笑いながら見てました。
これホント面白いなー
★霧島 コメントのみ 2006年4月3日 0時52分42秒
>蓮打さん
一応ポコポコ生まれるのはこれが最後です、多分、俺の記憶が正しければ・・・

>弓射りさん
エロ姉さんは次hの天岩戸編を最後にサブキャラになりますので、掘り下げるならオリジナル設定のみで構築された番外編を書かざるを得ないので、普通に進ませる上では絶対出来ない事の一つです

>くるぶしさん
何で生まれるのか、それは誰にも分からないwwwwwww
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